1 / 1
第1話 邂逅
しおりを挟む
とある世界の一角に聳え立つ巨大な城塞。
その頂上の部屋に、巨大な気配をもつ人物が一人。
漆黒の玉座に座すは、この世界の絶対的支配者、魔王ネビロス。彼の肉体は鋼の如く強靭であり、その瞳には数千年を生き抜いた者の飽くなき覇気が宿る。しかし、今はその覇気すらも、深い倦怠感に覆われていた。
「ふん……魔族も人間も、我が退屈を癒やすこともできぬか」
彼の眼下には、魔族と人間が、ネビロスの定めた絶対的な秩序の下、まるで生気を失ったかのようにただ存在している。強大な力によるねじ伏せはもちろん、巧妙な政治的駆け引き、緻密な種族間管理――ありとあらゆる手段を尽くし、彼はこの世界から争いも貧困も、不平不満すらも根絶した。全ては彼の意志のままに管理され、もはや「これ以上為すべきこと」は何一つ残されていなかった。
だが、完璧は、ネビロスにとって何よりも退屈だった。
「この澱んだ世界に、もはや我が心を揺さぶるものはない。力によるねじ伏せも、政治による支配も、既に飽き果てた遊戯と成り果てた」
退屈は、魔王にとって最大の敵である。
「ならば、新たな遊戯を探すまで。この世界にないならば、別の世界へ行けばよい」
ネビロスはゆっくりと玉座から立ち上がると、その身に膨大な魔力を集中させた。全身を渦巻く禍々しいまでの黒紅のオーラが、城内の空間そのものを歪ませ、ひび割れさせる。
「我が魂よ、新たな器を求め、時空を超えよ。そして、我が退屈を、木っ端微塵に破壊するに足る、新たな刺激をもたらすがよい!」
轟音と共に、彼の体が眩い光に包まれ、やがて空間そのものが捩れるようにして、その威容は完全に消え去った。
夜の学校は、しんと静まり返っていた。誰もいないはずの屋上から微かに聞こえる物音に、俺、藤井ダイキは思わず足を止めた。
高校に入学して二年目。この学校にも慣れてきた頃だ。
普段ならとっくに家に帰っている時間だが、今日に限って提出物を忘れたことに気づき、慌てて取りに戻っていたのだ。まさかこんな時間に、この場所に人がいるとは。
不審に思いながら音のする方へ近づくと、フェンスの向こうに人影が見えた。女子生徒だ。長い髪が風に揺れ、ブレザーの裾がはためいている。
誰だ、こんな時間に。そう思った次の瞬間、その女子生徒が、何の躊躇いもなく屋上のフェンスを乗り越えた。
「おいっ!」
俺の声は、風にかき消された。止めようと手を伸ばしたが、間に合わない。女子生徒の体が、夜空へと投げ出される。校舎の壁を擦るような音もなく、ただ真っ逆さまに落ちていく。
――嘘だろ?
心臓が締め付けられるような感覚に襲われ、咄嗟に屋上から身を乗り出した。しかし、その光景は俺の理解を超えていた。アスファルトに叩きつけられる寸前、女子生徒の体に、禍々しいほどの赤黒いオーラが迸ったのだ。
まるで、全身から炎が噴き出すかのように。次の瞬間、鈍い衝撃音がした。体が地面に叩きつけられた音だ。思わず目を背ける。
信じられない。いや、信じたくない。夢を見ているのか?
恐る恐る屋上から下を覗き込むと、そこにいたのは、ぼんやりと周囲を見渡している女子生徒の姿だった。
彼女の顔は、確か、クラスメイトの黒崎イチカだ。いつもどこか影が薄く、クラスでも目立たない存在だったはずの黒崎が、そこに立っていた。無傷で。
「――どうなってんだ一体…!?」
震える声で叫びながら、屋上の階段を駆け下りた。
「おい、大丈夫か!?」
校庭まで駆け寄ると、黒崎は一歩も動かず、ゆっくりと顔を上げた。
月明かりが差し込む中、その瞳は――普段の柔らかな茶色ではなかった。
赤く、深紅に染まり、じっと俺を見据えている。
さらに髪は銀色に変わり、月光を受けて、暗い校庭の中でまるで別人のような異質な輝きを放っていた。頭からは細身な彼女には不釣り合いな2本の太い角が生えていた。
黒崎――いや、それはもう黒崎イチカではなかった。
彼女は制服の裾を払い、自分の手を広げてじっと見つめる。
「ふむ……転生先の選択が効かぬとは、ことのほか不便な術式だ」
低く、しわがれたような声。だが、その響きはしっかりと黒崎イチカの喉を使っていた。
そしてその目が、こちらを射抜くように向けられる。
「小僧、最初に会ったのも何かの因果か。…ここはどこだ?」
「え……?」
突然の問いに、俺は声を失った。
黒崎――彼女はわずかに首を傾け、興味深そうに俺を観察する。
「この身体の記憶によれば……お前は、“クラスメイト”の藤井ダイキ、だったな?」
ゆっくりと足を進め、校庭を見渡しながら言葉を継ぐ。
「文明は進んでいるようだが……あまりにも均一的で、つまらん世界だ」
その声はあくまで淡々としていたが、不思議と反論できなかった。
イチカ――その姿をした何者かは、俺の方へと歩み寄る。
「君は……誰だ?」
「見ていたのだろう? 私はこの器の“前の住人”ではない」
その瞬間、彼女は笑った。冷たい、底の知れない笑み。
制服の胸元に手を当てながら、ゆっくりと言う。
「この肉体の名は黒崎イチカ。だが、魂は異なる。私は――」
風が吹く。制服の裾が、彼女の言葉に合わせて舞った。
「かつて異世界で魔王と呼ばれし者。ネビロスだ」
ぞくりと、全身の毛が逆立つような威圧感。
何かが、決定的に“違う”。そう感じたのは本能だった。
彼女の指先がわずかに動くと、足元の影が揺らめいた。
その影から、まるで生きているような“手”が地面を這い、無数の線となって広がる。
「見せてやろう。我が力の一端を」
地面がわずかに震え、影が立ち上がるようにうねる。
空気が一瞬、ねじれたように感じた。
そこに魔法陣も詠唱もない。ただ、存在そのものが“魔”だった。
「今のは……」
「ただの残響だ。本来の力を使えば、ここ一帯は灰になる。…だが、あえて加減してやっている」
そして彼女は、唐突に手を伸ばしてきた。
その指が俺の顎に触れる。冷たい。けれど、心臓が跳ね上がるような圧力を感じた。
「私は自らの“退屈”を破壊するために、この世界に来た。――お前にも、それを手伝わせる」
彼女の瞳が、深紅に染まっていく。
魂ごと見透かされるような、逃げ場のない視線だった。
「選ばせてやる。私に協力するか――あるいは、この場で消えるか」
「……っ」
「忘れたか? 私は魔王だ。人間の命など、風に舞う灰に等しい」
その瞬間、彼女の背後に黒紅の翼が展開された。
実体のあるものではない、気配のような存在。だがそれは確かに俺の意識を押し潰しかけた。
「どうする、小僧?」
呼吸が、詰まった。逃げる、という選択肢は頭に浮かばなかった。
第三者の助け? それも無理だ。彼女は、それだけの“理”を超えた存在だった。
「……協力する」
答えると、イチカ――ネビロスは満足げに笑い、手を差し出した。
「よろしい。契約は成った」
その手は冷たく、それでいて、芯のある力を感じた。
握り返すと、掌に熱が走り、痺れるような感覚が広がる。
「ふむ……良い反応だ。では、刻んでおこう」
次の瞬間、俺の右手にじわりと熱が走る。
見ると、黒い文字のようなものが浮かび上がっていた。
「っ!? なに、これ――」
「“呪印”だ。私の許可なく口を滑らせれば、私に全て伝わる。それだけのことだ」
「人権が……軽すぎる……」
「案ずるな。お前には期待している。今はまだこの器の家に向かうが……明日から本格的に動く」
遠くから、誰かの話し声が聞こえた。
彼女はちらりと目を向けたが、嘲るように微笑むこともなく、静かに言った。
「……まだこの器の調整が終わっていない。今、面倒に巻き込まれるのは癪だ。引くぞ」
彼女はひとつ指を鳴らした。
すると足元の影が膨れ上がり、俺たちの周囲を包み込むように伸びてくる。
次の瞬間、俺たちは校舎裏の闇の中に立っていた。
「今日はこれまで。お前にも生活があるのだろう?」
そう言って手を離すと、彼女は俺を一瞥し、指を立てて告げた。
「ルールは守れ。さすれば、悪いようにはせん。ではな、藤井ダイキ。明日“学校”で会おう」
そう言い残し、ネビロスは夜の闇に溶けるように消えていった。
……その夜、俺は一睡もできなかった。
明日、学校であの“魔王”が何をするつもりなのか、まるで見当がつかなかった。
確かなのは――もう、昨日までの生活には戻れないということだけだった。
その頂上の部屋に、巨大な気配をもつ人物が一人。
漆黒の玉座に座すは、この世界の絶対的支配者、魔王ネビロス。彼の肉体は鋼の如く強靭であり、その瞳には数千年を生き抜いた者の飽くなき覇気が宿る。しかし、今はその覇気すらも、深い倦怠感に覆われていた。
「ふん……魔族も人間も、我が退屈を癒やすこともできぬか」
彼の眼下には、魔族と人間が、ネビロスの定めた絶対的な秩序の下、まるで生気を失ったかのようにただ存在している。強大な力によるねじ伏せはもちろん、巧妙な政治的駆け引き、緻密な種族間管理――ありとあらゆる手段を尽くし、彼はこの世界から争いも貧困も、不平不満すらも根絶した。全ては彼の意志のままに管理され、もはや「これ以上為すべきこと」は何一つ残されていなかった。
だが、完璧は、ネビロスにとって何よりも退屈だった。
「この澱んだ世界に、もはや我が心を揺さぶるものはない。力によるねじ伏せも、政治による支配も、既に飽き果てた遊戯と成り果てた」
退屈は、魔王にとって最大の敵である。
「ならば、新たな遊戯を探すまで。この世界にないならば、別の世界へ行けばよい」
ネビロスはゆっくりと玉座から立ち上がると、その身に膨大な魔力を集中させた。全身を渦巻く禍々しいまでの黒紅のオーラが、城内の空間そのものを歪ませ、ひび割れさせる。
「我が魂よ、新たな器を求め、時空を超えよ。そして、我が退屈を、木っ端微塵に破壊するに足る、新たな刺激をもたらすがよい!」
轟音と共に、彼の体が眩い光に包まれ、やがて空間そのものが捩れるようにして、その威容は完全に消え去った。
夜の学校は、しんと静まり返っていた。誰もいないはずの屋上から微かに聞こえる物音に、俺、藤井ダイキは思わず足を止めた。
高校に入学して二年目。この学校にも慣れてきた頃だ。
普段ならとっくに家に帰っている時間だが、今日に限って提出物を忘れたことに気づき、慌てて取りに戻っていたのだ。まさかこんな時間に、この場所に人がいるとは。
不審に思いながら音のする方へ近づくと、フェンスの向こうに人影が見えた。女子生徒だ。長い髪が風に揺れ、ブレザーの裾がはためいている。
誰だ、こんな時間に。そう思った次の瞬間、その女子生徒が、何の躊躇いもなく屋上のフェンスを乗り越えた。
「おいっ!」
俺の声は、風にかき消された。止めようと手を伸ばしたが、間に合わない。女子生徒の体が、夜空へと投げ出される。校舎の壁を擦るような音もなく、ただ真っ逆さまに落ちていく。
――嘘だろ?
心臓が締め付けられるような感覚に襲われ、咄嗟に屋上から身を乗り出した。しかし、その光景は俺の理解を超えていた。アスファルトに叩きつけられる寸前、女子生徒の体に、禍々しいほどの赤黒いオーラが迸ったのだ。
まるで、全身から炎が噴き出すかのように。次の瞬間、鈍い衝撃音がした。体が地面に叩きつけられた音だ。思わず目を背ける。
信じられない。いや、信じたくない。夢を見ているのか?
恐る恐る屋上から下を覗き込むと、そこにいたのは、ぼんやりと周囲を見渡している女子生徒の姿だった。
彼女の顔は、確か、クラスメイトの黒崎イチカだ。いつもどこか影が薄く、クラスでも目立たない存在だったはずの黒崎が、そこに立っていた。無傷で。
「――どうなってんだ一体…!?」
震える声で叫びながら、屋上の階段を駆け下りた。
「おい、大丈夫か!?」
校庭まで駆け寄ると、黒崎は一歩も動かず、ゆっくりと顔を上げた。
月明かりが差し込む中、その瞳は――普段の柔らかな茶色ではなかった。
赤く、深紅に染まり、じっと俺を見据えている。
さらに髪は銀色に変わり、月光を受けて、暗い校庭の中でまるで別人のような異質な輝きを放っていた。頭からは細身な彼女には不釣り合いな2本の太い角が生えていた。
黒崎――いや、それはもう黒崎イチカではなかった。
彼女は制服の裾を払い、自分の手を広げてじっと見つめる。
「ふむ……転生先の選択が効かぬとは、ことのほか不便な術式だ」
低く、しわがれたような声。だが、その響きはしっかりと黒崎イチカの喉を使っていた。
そしてその目が、こちらを射抜くように向けられる。
「小僧、最初に会ったのも何かの因果か。…ここはどこだ?」
「え……?」
突然の問いに、俺は声を失った。
黒崎――彼女はわずかに首を傾け、興味深そうに俺を観察する。
「この身体の記憶によれば……お前は、“クラスメイト”の藤井ダイキ、だったな?」
ゆっくりと足を進め、校庭を見渡しながら言葉を継ぐ。
「文明は進んでいるようだが……あまりにも均一的で、つまらん世界だ」
その声はあくまで淡々としていたが、不思議と反論できなかった。
イチカ――その姿をした何者かは、俺の方へと歩み寄る。
「君は……誰だ?」
「見ていたのだろう? 私はこの器の“前の住人”ではない」
その瞬間、彼女は笑った。冷たい、底の知れない笑み。
制服の胸元に手を当てながら、ゆっくりと言う。
「この肉体の名は黒崎イチカ。だが、魂は異なる。私は――」
風が吹く。制服の裾が、彼女の言葉に合わせて舞った。
「かつて異世界で魔王と呼ばれし者。ネビロスだ」
ぞくりと、全身の毛が逆立つような威圧感。
何かが、決定的に“違う”。そう感じたのは本能だった。
彼女の指先がわずかに動くと、足元の影が揺らめいた。
その影から、まるで生きているような“手”が地面を這い、無数の線となって広がる。
「見せてやろう。我が力の一端を」
地面がわずかに震え、影が立ち上がるようにうねる。
空気が一瞬、ねじれたように感じた。
そこに魔法陣も詠唱もない。ただ、存在そのものが“魔”だった。
「今のは……」
「ただの残響だ。本来の力を使えば、ここ一帯は灰になる。…だが、あえて加減してやっている」
そして彼女は、唐突に手を伸ばしてきた。
その指が俺の顎に触れる。冷たい。けれど、心臓が跳ね上がるような圧力を感じた。
「私は自らの“退屈”を破壊するために、この世界に来た。――お前にも、それを手伝わせる」
彼女の瞳が、深紅に染まっていく。
魂ごと見透かされるような、逃げ場のない視線だった。
「選ばせてやる。私に協力するか――あるいは、この場で消えるか」
「……っ」
「忘れたか? 私は魔王だ。人間の命など、風に舞う灰に等しい」
その瞬間、彼女の背後に黒紅の翼が展開された。
実体のあるものではない、気配のような存在。だがそれは確かに俺の意識を押し潰しかけた。
「どうする、小僧?」
呼吸が、詰まった。逃げる、という選択肢は頭に浮かばなかった。
第三者の助け? それも無理だ。彼女は、それだけの“理”を超えた存在だった。
「……協力する」
答えると、イチカ――ネビロスは満足げに笑い、手を差し出した。
「よろしい。契約は成った」
その手は冷たく、それでいて、芯のある力を感じた。
握り返すと、掌に熱が走り、痺れるような感覚が広がる。
「ふむ……良い反応だ。では、刻んでおこう」
次の瞬間、俺の右手にじわりと熱が走る。
見ると、黒い文字のようなものが浮かび上がっていた。
「っ!? なに、これ――」
「“呪印”だ。私の許可なく口を滑らせれば、私に全て伝わる。それだけのことだ」
「人権が……軽すぎる……」
「案ずるな。お前には期待している。今はまだこの器の家に向かうが……明日から本格的に動く」
遠くから、誰かの話し声が聞こえた。
彼女はちらりと目を向けたが、嘲るように微笑むこともなく、静かに言った。
「……まだこの器の調整が終わっていない。今、面倒に巻き込まれるのは癪だ。引くぞ」
彼女はひとつ指を鳴らした。
すると足元の影が膨れ上がり、俺たちの周囲を包み込むように伸びてくる。
次の瞬間、俺たちは校舎裏の闇の中に立っていた。
「今日はこれまで。お前にも生活があるのだろう?」
そう言って手を離すと、彼女は俺を一瞥し、指を立てて告げた。
「ルールは守れ。さすれば、悪いようにはせん。ではな、藤井ダイキ。明日“学校”で会おう」
そう言い残し、ネビロスは夜の闇に溶けるように消えていった。
……その夜、俺は一睡もできなかった。
明日、学校であの“魔王”が何をするつもりなのか、まるで見当がつかなかった。
確かなのは――もう、昨日までの生活には戻れないということだけだった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる