異世界転生ワールド

ユキワラシ

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第5章 新たな同盟!!

第98話:五大聖人部だけの秘密

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バブロニア王国、深夜の静寂。王国の宮殿は、通常の喧騒とは裏腹に、静けさに包まれていた。王国の未来を握る秘密の計画が動き出す瞬間が、今まさに訪れようとしていた。

隠密機動隊の結成は、五大聖人部の中でも極秘の計画とされており、王国の他の機関や高官たちには一切知られていなかった。この計画が外部に漏れれば、王国の名誉や国際的な信用に深刻な影響を与えることになる。それゆえ、この任務はサラと紫苑を中心に、五大聖人部の信頼のおけるメンバーだけで進められていた。

ある晩、サラと紫苑は再び秘密の会議室で顔を合わせていた。紫苑は机の上に広げられた地図をじっと見つめ、サラもその隣に座って静かに考えていた。

「これで準備は整ったわね。」紫苑はしばらく沈黙を破り、低い声で言った。「隠密機動隊の選抜と訓練が終わり、ダリウスも隊長として指導を始めている。あとは、実際の任務をこなしてもらうだけ。」

サラは頷き、静かに答えた。「彼らがどれだけ重要な役割を担うことになるか、全員が理解していることだろう。今、我々が選んだのはただの兵士ではない。彼らは王国の未来を守るために、命をかける覚悟を持った者たちだ。」

紫苑は少し考え込んだ後、再び言葉を紡いだ。「けれど、サラ、この隠密機動隊の存在がもし外部に知られたらどうなるのか。ラドヴァン帝国や他の国々がこれを知ったら、私たちの王国は…」

「その通り。」サラは短く答えた。「だからこそ、この部隊は五大聖人部のみが知る、完全な秘密でなければならない。彼らの任務は一切記録されず、我々の指示をもとに動く。外部に一切情報が漏れないよう、細心の注意を払う必要がある。」

紫苑は静かに息をついてから、再びダリウスの名前を口にした。「ダリウスが隊長として指導している限り、隠密機動隊は間違いなく実力をつけるだろう。しかし、任務が本格化すればするほど、彼らの心に重荷がかかることを忘れてはいけない。どんなに訓練を積んでも、彼らが直面するのは戦争の現実だ。心が折れることもある。」

「だからこそ、我々がしっかりと支えなければならない。」サラは力強く言った。「もし、隠密機動隊がどんな任務を遂行することになっても、彼らには我々五大聖人部が常に背後にいると感じさせるべきだ。」

その言葉に紫苑は黙って頷いた。

隠密機動隊の隊員は、王国の中で選ばれた精鋭たちだった。彼らは、日常的には目立たない存在として過ごし、表向きには兵士として勤務している者たちも多かった。しかし、裏ではサラと紫苑の指導のもと、過酷な訓練を積み、様々な任務に対応できるスキルを磨き上げていた。情報収集、暗殺、潜入、さらには戦場での特殊任務までこなす彼らは、バブロニア王国にとって必要不可欠な存在となるだろう。

そして、彼らの存在を知っているのは、サラと紫苑、そして五大聖人部のメンバーのみ。外部には一切知られず、王国内で何かが起こったとき、彼らは即座に指令を受けて行動を開始することになる。

その翌日、ダリウスが指導する隠密機動隊は、初めての実戦的な訓練に挑むこととなった。彼らは王国の最も厳重な監視下に置かれた訓練場で、暗闇の中での隠密行動や、急な脱出、敵の捕らえ方を実践した。

「これが、バブロニア王国の未来を守るための第一歩だ。」ダリウスは隊員たちに向かって、低く力強い声で言った。「今からお前たちは、王国の影として、知られることなく行動しなければならない。我々が戦うのは、目に見えない敵だ。」

彼の言葉に隊員たちは力強く応え、訓練に取り組んだ。何もかもが秘密裏に進められているため、彼らの存在すらも他の兵士たちには知られていなかった。

こうして、隠密機動隊はバブロニア王国の中で、最も重要な秘密部隊として誕生した。その運命を握る者たちは、ただ一つの命令に従い、王国の存続をかけた任務に命をかけることとなる。

そして、五大聖人部だけが知るこの秘密が、王国を守るためにどれだけの力を発揮することになるのか、まだ誰も予測できなかった。
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