タイトル：転生ワールドでギルド結成！ ～最強仲間と歩む異世界冒険譚～

特別編（おまけ）

第六話：新たなる冒険の始まり

アルカディア地方の異変が収束した後、ギルド《アストラ》のメンバーは王都へと帰還した。
だが、戦いが終わったわけではない。どこかで、さらなる危機の兆しを感じ取っていた。

王都に戻った我々を待っていたのは、ギルドの長であるフィンリスだった。
彼は真剣な表情で、我々に向かって言った。

「すまない、みんな。すぐに戻ってきてくれ。」

フィンリスはギルド本部の大広間に俺たちを呼び出した。
その表情は普段の冷静なものとは違い、どこか険しさを帯びていた。

「フィンリス、何かあったのか？」
俺が問いかけると、フィンリスは重く口を開く。

「実は……」
彼は一枚の古びた地図を広げた。
その地図には、見慣れない大陸が描かれており、中央に巨大な印がついていた。

「この地図は、数世代前のギルドの資料に基づいている。最近、我々が考えていたよりも早く、その場所が現れる兆しが見えている。」

アシュリアがその地図をじっと見つめる。

「これは……どこだ？」

フィンリスが地図の中央を指さしながら説明を始める。

「ここは、『ヴァルティス大陸』という伝説の土地だ。長い間封印されていたとされ、誰もその存在を確かめることができなかった。だが、最近、その封印が解け始めた。」

「封印が解けた……？」
ルゥが眉をひそめる。

「ああ。これまで数百年の間、ヴァルティス大陸には、最も強力な魔導書や古代の遺物が眠っているとされてきた。しかし、何も証拠はなかった。」

フィンリスは地図をさらに指し示しながら、声を低くして続けた。

「だが、最近の調査で、ある人物がその地に到達した可能性がある。」

俺はその言葉にピンときた。

「その人物って、まさか……。」

「その通りだ。どうやら、あの“滅びの王”の力の源、もしくはそれに関連する存在がヴァルティス大陸に再び目を覚ましたらしい。」

その瞬間、ギルド内に重い空気が流れた。
滅びの王が残した力が、再び蘇りつつあるというのだ。

「その人物が目覚めることで、再び世界に破滅をもたらす可能性がある。」
フィンリスの声がさらに重くなる。

「ギルド《アストラ》の力で、ヴァルティス大陸の調査とその封印を再度行う必要がある。」

アシュリアがその言葉を受けて、決意を込めて言った。

「私たちの出番だな。必ず、あの土地に眠る秘密を解き明かす！」

リリアも力強く剣を握りしめながら頷いた。

「俺たちが行くしかない。ヴァルティス大陸が再び世界を脅かす前に、何とかして止めよう。」

ルゥが呪文の準備を始め、俺たちは一同に力を合わせることを決意した。