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第四章 熾天魔王編
戦鎚聖騎士と聖女魔王、最後の決戦に挑む
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「でも今までそんな凄い者は現れなかった。魔王の刻印とか聖女の聖痕がこの時代まで受け継がれてきたのがその証拠です」
「ええ、その通りですね聖女ミカエラ。ですがこれまでも兆候はあったでしょう。貴女のお仲間であるダーリア、ティーナ、イレーネが魔王となったことが何よりの証しですよ」
「成る程。じゃあルシエラはどうなんですか?」
修道女はミカエラの問いかけに答えずに二体の悪魔少女人形を登場させた。良く似ているが細部が違うので家族とか姉妹とかだろうか? そんな悪魔少女人形は見た目だけは心が温まる可愛らしいもみ合い押し合いの末に一体が勝利する。
そんな勝利した方の悪魔少女人形を修道女は手に取り、ミカエラの方へと放り投げた。ミカエラは落とさずに掴み取り、目を輝かせながらもう一方の人形も寄越すよう要求する。修道女はしょうがないとばかりに敗者側の人形もミカエラにあげた。
「余は貴女の登場を歓迎します。刻印の魔王、聖痕の聖女、紋章の勇者を退けてここまでやってきた聖女魔王ミカエラのことを余は千年以上もの間ずっと待っていたのですから!」
修道女が歓喜の声を上げながら手を上げると、修道服は光の粒子となってその正体を見せる。聖女の祭服のようでありながらもっと豪華でもっと神々しく、同時にもっと禍々しい。そんな相反する要素を兼ね備えた儀礼用の服となった。
顕になった美貌を一言で言い表すなら魔性。人では決して到達し得ない魅力があり、人々は讃え、敬服し、彼女を全てに優先したくなるだろう。ここまで来るともはや見惚れるどころか危機感が湧いてくるな。
そして、何よりの特徴は彼女の背後の光輪。この前ミカエラが正体を表した時のような、しかしミカエラのとは異なり光の翼が生えているような輝きが展開されている。素人の俺が見ても分かる。アレは単なる装飾じゃなくて武装なのだと。
大天使の降臨。これが一番しっくりくる表現だろう。
「もはやこんな傀儡は要りません。聖女ミカエラが冥法魔王となるはずだったルシエラを下した際に準備した代役に過ぎませんから」
修道女だった者はこれまで一言も発しないどころか微動だにしなかった教皇を小突く。するとたちまちに教皇の身体は灰となり、塵となり、散っていった。彼女が言ったように役目を終えてすぐ退場するかのように。
教皇を裏で操り、歴史の真実を知り、大天使としての姿を表した存在。
その正体はもはや考えるまでもないだろう。
そう、彼女こそが全ての元凶であり主犯であり発端である……、
「さあ、人類の救済はすぐそこまで迫っています! この余、魔王アズラーイーラ自らが最後の審判をしてあげましょう!」
――初代魔王である熾天魔王なのだから。
俺とミカエラは自然に戦闘態勢に入っていた。いつものように俺が前衛でミカエラが後衛。俺は盾を前に出して戦鎚を構え、ミカエラは権杖を手にする。一般的な聖女と聖騎士の在り方そのままだ。
「じゃあまずは挨拶代わりにこれを差し上げます」
アズラーイーラは軽く手を振り上げる。何気ない動作なんだが俺にはまるで死神が大鎌を振り上げたようにしか思えないほど濃厚な死の気配を感じ取った。正直今までにないぐらいぞっとしたし悲鳴をあげそうになった。
「っ!? ミカエラ、俺の後ろから離れるなよ!」
「アズラーイール」
「レジストフェイタリティ!」
アズラーイーラが腕を振るう仕草をした途端、身体に衝撃が走り抜けた。痛みとか苦しみは一切無い。まるで生命力がごっそりと奪われた、そんな脱力感に襲われたのだ。足を踏ん張って膝をつかなかったのは褒めてほしいぐらいだ。
アズラーイール、確かつい最近ミカエラから聞いたな。デスナイトといった高位のアンデッド系魔物が放つ即死攻撃。原理は魂への直接攻撃だったか。対策は直接攻撃にも耐えうる強靭な魂を持っているか、もしくは魂そのもので防御するか、だ。
「即死耐性付与の闘気術、ですか。関心関心。見事な盾役ですよ聖騎士ニッコロ。聖騎士にと推薦した余も鼻が高いです」
「そりゃどうも。開幕から即死攻撃ぶっぱなしてくる容赦の無さは勘弁してほしかったんですがね」
「あら、言ったでしょう。これはほんの挨拶代わりだって。お次はこれですよ」
「おいおい、マジかよ……」
アズラーイーラ後方のヘイローが輝き出した。俺達の方へと手がかざされる。相反して手のひらの前で収束されるのはほんの僅かな、それこそ蛍の光のような儚い粒ばかりだ。けれどヤバいと俺の本能が警鐘を鳴らしまくってくる。
「アセンションウェーブ」
「フォースシールドぉ!」
「セイントフィールド!」
アズラーイーラの手のひらが光ったかと思ったら辺り一帯が眩しくなった。光に包まれてると分かったのは直後に凄まじい衝撃を盾で受けてから。ミカエラが張った光の障壁で少しは緩和されてるんだろうけど、まるで嵐の中に飛び込んだみたいだ。
膨大な光が通り抜ける。どうやら俺もミカエラも無事なようで安心した。しかし俺とミカエラの周囲が抉れて何も残っていない。後ろの壁も跡形もない状況からもどれほど凄まじい威力の攻撃をされたかが自ずと知れた。
「さすがは我が騎士! 素晴らしい盾役ぶりですよ!」
「ミカエラも防御ありがとうな。アレがなかったら多分駄目だった」
「余の知らない奇跡でしたが何とかなりましたね。この調子でいきましょう」
「ああ、勿論だ」
気を取り直して俺は武器防具を構え直す。
一方の攻撃をしのがれたアズラーイーラは歓喜に沸きながら拍手喝采してきた。
「素晴らしい! すーばーらーしーいー! やはり余の見立ては間違っていなかった! さあ、続けていきますよ!」
「来ますよニッコロさん!」
こうして俺達の聖地巡礼の旅最後の戦いが幕を開けた。
「ええ、その通りですね聖女ミカエラ。ですがこれまでも兆候はあったでしょう。貴女のお仲間であるダーリア、ティーナ、イレーネが魔王となったことが何よりの証しですよ」
「成る程。じゃあルシエラはどうなんですか?」
修道女はミカエラの問いかけに答えずに二体の悪魔少女人形を登場させた。良く似ているが細部が違うので家族とか姉妹とかだろうか? そんな悪魔少女人形は見た目だけは心が温まる可愛らしいもみ合い押し合いの末に一体が勝利する。
そんな勝利した方の悪魔少女人形を修道女は手に取り、ミカエラの方へと放り投げた。ミカエラは落とさずに掴み取り、目を輝かせながらもう一方の人形も寄越すよう要求する。修道女はしょうがないとばかりに敗者側の人形もミカエラにあげた。
「余は貴女の登場を歓迎します。刻印の魔王、聖痕の聖女、紋章の勇者を退けてここまでやってきた聖女魔王ミカエラのことを余は千年以上もの間ずっと待っていたのですから!」
修道女が歓喜の声を上げながら手を上げると、修道服は光の粒子となってその正体を見せる。聖女の祭服のようでありながらもっと豪華でもっと神々しく、同時にもっと禍々しい。そんな相反する要素を兼ね備えた儀礼用の服となった。
顕になった美貌を一言で言い表すなら魔性。人では決して到達し得ない魅力があり、人々は讃え、敬服し、彼女を全てに優先したくなるだろう。ここまで来るともはや見惚れるどころか危機感が湧いてくるな。
そして、何よりの特徴は彼女の背後の光輪。この前ミカエラが正体を表した時のような、しかしミカエラのとは異なり光の翼が生えているような輝きが展開されている。素人の俺が見ても分かる。アレは単なる装飾じゃなくて武装なのだと。
大天使の降臨。これが一番しっくりくる表現だろう。
「もはやこんな傀儡は要りません。聖女ミカエラが冥法魔王となるはずだったルシエラを下した際に準備した代役に過ぎませんから」
修道女だった者はこれまで一言も発しないどころか微動だにしなかった教皇を小突く。するとたちまちに教皇の身体は灰となり、塵となり、散っていった。彼女が言ったように役目を終えてすぐ退場するかのように。
教皇を裏で操り、歴史の真実を知り、大天使としての姿を表した存在。
その正体はもはや考えるまでもないだろう。
そう、彼女こそが全ての元凶であり主犯であり発端である……、
「さあ、人類の救済はすぐそこまで迫っています! この余、魔王アズラーイーラ自らが最後の審判をしてあげましょう!」
――初代魔王である熾天魔王なのだから。
俺とミカエラは自然に戦闘態勢に入っていた。いつものように俺が前衛でミカエラが後衛。俺は盾を前に出して戦鎚を構え、ミカエラは権杖を手にする。一般的な聖女と聖騎士の在り方そのままだ。
「じゃあまずは挨拶代わりにこれを差し上げます」
アズラーイーラは軽く手を振り上げる。何気ない動作なんだが俺にはまるで死神が大鎌を振り上げたようにしか思えないほど濃厚な死の気配を感じ取った。正直今までにないぐらいぞっとしたし悲鳴をあげそうになった。
「っ!? ミカエラ、俺の後ろから離れるなよ!」
「アズラーイール」
「レジストフェイタリティ!」
アズラーイーラが腕を振るう仕草をした途端、身体に衝撃が走り抜けた。痛みとか苦しみは一切無い。まるで生命力がごっそりと奪われた、そんな脱力感に襲われたのだ。足を踏ん張って膝をつかなかったのは褒めてほしいぐらいだ。
アズラーイール、確かつい最近ミカエラから聞いたな。デスナイトといった高位のアンデッド系魔物が放つ即死攻撃。原理は魂への直接攻撃だったか。対策は直接攻撃にも耐えうる強靭な魂を持っているか、もしくは魂そのもので防御するか、だ。
「即死耐性付与の闘気術、ですか。関心関心。見事な盾役ですよ聖騎士ニッコロ。聖騎士にと推薦した余も鼻が高いです」
「そりゃどうも。開幕から即死攻撃ぶっぱなしてくる容赦の無さは勘弁してほしかったんですがね」
「あら、言ったでしょう。これはほんの挨拶代わりだって。お次はこれですよ」
「おいおい、マジかよ……」
アズラーイーラ後方のヘイローが輝き出した。俺達の方へと手がかざされる。相反して手のひらの前で収束されるのはほんの僅かな、それこそ蛍の光のような儚い粒ばかりだ。けれどヤバいと俺の本能が警鐘を鳴らしまくってくる。
「アセンションウェーブ」
「フォースシールドぉ!」
「セイントフィールド!」
アズラーイーラの手のひらが光ったかと思ったら辺り一帯が眩しくなった。光に包まれてると分かったのは直後に凄まじい衝撃を盾で受けてから。ミカエラが張った光の障壁で少しは緩和されてるんだろうけど、まるで嵐の中に飛び込んだみたいだ。
膨大な光が通り抜ける。どうやら俺もミカエラも無事なようで安心した。しかし俺とミカエラの周囲が抉れて何も残っていない。後ろの壁も跡形もない状況からもどれほど凄まじい威力の攻撃をされたかが自ずと知れた。
「さすがは我が騎士! 素晴らしい盾役ぶりですよ!」
「ミカエラも防御ありがとうな。アレがなかったら多分駄目だった」
「余の知らない奇跡でしたが何とかなりましたね。この調子でいきましょう」
「ああ、勿論だ」
気を取り直して俺は武器防具を構え直す。
一方の攻撃をしのがれたアズラーイーラは歓喜に沸きながら拍手喝采してきた。
「素晴らしい! すーばーらーしーいー! やはり余の見立ては間違っていなかった! さあ、続けていきますよ!」
「来ますよニッコロさん!」
こうして俺達の聖地巡礼の旅最後の戦いが幕を開けた。
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