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9話 モール戦5 帰宅魔法
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少しでも早く雪谷さんのもとへ。
そしてやつがいれば秒殺する。この小銃で。
そしてまもるを拾ってりんちゃんに治療してもらう。
砂埃が収まってきた。
さらに進む。
遠くに人影が見える。
小さい。雪谷さんか?
それは道路沿いに座り込んでいるように見える。
やつだ。フルフェイスをかぶり向こうを見ている。
気づかれずに近づくチャンスだ。
ゆっくりと身をかがめ近づく。
小銃を構える。
汗を拭う。
顔を伝う汗がすぐさま砂と混じり顔がざらざらする。
利き腕ではないため、確実に外さない距離まで近づいてから撃つ。
必ず初撃で仕留める。
あと1歩。いやあと1歩で撃つ。
そう思ったときだった。
ふとやつが見ている方向を見る。
なにかが燃えている。青い炎で。
高く燃え上がる炎に包まれているのが
雪谷さんだということが分かるのに時間はかからなかった。
ぷつん
っと
頭の中で何かが切れる音が聞こえた気がした。
座る男にとびかかる様に突っ込んでいた。
背中に銃口を押し当てる。
全弾を発射する。
数秒で撃ち尽くす。
右手ストーンを男のこめかみ部分に打ち下ろす。
男はよろめきながらも立ち上がり振り返る。
身長はかなり高かった。190cmくらいか。
ストーンをぶつけられた頭を抑える男の腹に右手で触れる。
「地魔法LV2ストーンエッジ!!!!!」
右手の石の形が変わり、腹を突く。
男は数m吹っ飛び仰向けに倒れた。
フルフェイスで顔が見えない。ダメージが分からない。
腹に撃った後も男から血が出ている様子はないように見える。
引きずる足で男に近づく。確実にとどめを刺すために。
男はゆっくりと上半身を起こす。
そしてフルフェイスを両手で触る。
故障箇所を探すかのように。
俺は男のフルフェイスを蹴り再び仰向けになった男の上に跨る。
地魔法LV1ストーン!!
フルフェイスを殴る。何度も殴る。
男のフルフェイスをたたき割るのが一番ダメージがある。
なぜかそう感じた。
やがてフルフェイスが割れる。
殴るのは止めない。
距離を取ったら勝ち目はない。
起き上がろうとする男の身体を左手と体の体重で抑え込む。
男の顔から吹き出る血液で右手が熱い。
それでも殴る。何度も。何度も。何度も。
何十発殴ったか、何百発殴ったか。
男は動かなくなった。
いつのまにか砂埃はなくなっていた。
雪谷さんがいるであろう炎の方を見る。
到底助け出すことなんてできないと思うほどの勢いで蒼炎が立ち上がっている。
蒼炎の竜巻、この火柱が砂埃を吸収したのだ。
そう感じた。
まもるたちの方に戻らなければ。
その場を立ち去る。
振り向き数歩行ったとき後ろで気配がした。
男が立ち上がっていた。
「・・・そうか」
一言そういうと男を中心に大きな風の渦ができた。
一瞬の後に俺は上空へと突き上げられた。
落ちたら死ぬ
そう直観する高さだった。
なにかないか。この場を逃れる術は。
「「未開放スキルが分かればねw」」
未開放スキルだったものを発動する。
「帰宅魔法LV1 集団下校!!!」
全身が白い光のような物に包まれる。
落下していた俺の身体はいつのまにか坂道を転がっていた。
身体が止まる。全身痛む。体を起き上がらせる。
すすき野原の丘、その中腹ほどまで転がっていた。
空気が澄んでいる。
見たこともない長い魚のような生き物があちらこちらに優雅に浮いている。
大きな猫の様な生き物がソリに乗る人を引いて走っている。
異世界に戻ってきたことを実感する。
後に聞くことになるこの国の名前は
「ズージェリア」
獣人と人の共存する国である。
そしてやつがいれば秒殺する。この小銃で。
そしてまもるを拾ってりんちゃんに治療してもらう。
砂埃が収まってきた。
さらに進む。
遠くに人影が見える。
小さい。雪谷さんか?
それは道路沿いに座り込んでいるように見える。
やつだ。フルフェイスをかぶり向こうを見ている。
気づかれずに近づくチャンスだ。
ゆっくりと身をかがめ近づく。
小銃を構える。
汗を拭う。
顔を伝う汗がすぐさま砂と混じり顔がざらざらする。
利き腕ではないため、確実に外さない距離まで近づいてから撃つ。
必ず初撃で仕留める。
あと1歩。いやあと1歩で撃つ。
そう思ったときだった。
ふとやつが見ている方向を見る。
なにかが燃えている。青い炎で。
高く燃え上がる炎に包まれているのが
雪谷さんだということが分かるのに時間はかからなかった。
ぷつん
っと
頭の中で何かが切れる音が聞こえた気がした。
座る男にとびかかる様に突っ込んでいた。
背中に銃口を押し当てる。
全弾を発射する。
数秒で撃ち尽くす。
右手ストーンを男のこめかみ部分に打ち下ろす。
男はよろめきながらも立ち上がり振り返る。
身長はかなり高かった。190cmくらいか。
ストーンをぶつけられた頭を抑える男の腹に右手で触れる。
「地魔法LV2ストーンエッジ!!!!!」
右手の石の形が変わり、腹を突く。
男は数m吹っ飛び仰向けに倒れた。
フルフェイスで顔が見えない。ダメージが分からない。
腹に撃った後も男から血が出ている様子はないように見える。
引きずる足で男に近づく。確実にとどめを刺すために。
男はゆっくりと上半身を起こす。
そしてフルフェイスを両手で触る。
故障箇所を探すかのように。
俺は男のフルフェイスを蹴り再び仰向けになった男の上に跨る。
地魔法LV1ストーン!!
フルフェイスを殴る。何度も殴る。
男のフルフェイスをたたき割るのが一番ダメージがある。
なぜかそう感じた。
やがてフルフェイスが割れる。
殴るのは止めない。
距離を取ったら勝ち目はない。
起き上がろうとする男の身体を左手と体の体重で抑え込む。
男の顔から吹き出る血液で右手が熱い。
それでも殴る。何度も。何度も。何度も。
何十発殴ったか、何百発殴ったか。
男は動かなくなった。
いつのまにか砂埃はなくなっていた。
雪谷さんがいるであろう炎の方を見る。
到底助け出すことなんてできないと思うほどの勢いで蒼炎が立ち上がっている。
蒼炎の竜巻、この火柱が砂埃を吸収したのだ。
そう感じた。
まもるたちの方に戻らなければ。
その場を立ち去る。
振り向き数歩行ったとき後ろで気配がした。
男が立ち上がっていた。
「・・・そうか」
一言そういうと男を中心に大きな風の渦ができた。
一瞬の後に俺は上空へと突き上げられた。
落ちたら死ぬ
そう直観する高さだった。
なにかないか。この場を逃れる術は。
「「未開放スキルが分かればねw」」
未開放スキルだったものを発動する。
「帰宅魔法LV1 集団下校!!!」
全身が白い光のような物に包まれる。
落下していた俺の身体はいつのまにか坂道を転がっていた。
身体が止まる。全身痛む。体を起き上がらせる。
すすき野原の丘、その中腹ほどまで転がっていた。
空気が澄んでいる。
見たこともない長い魚のような生き物があちらこちらに優雅に浮いている。
大きな猫の様な生き物がソリに乗る人を引いて走っている。
異世界に戻ってきたことを実感する。
後に聞くことになるこの国の名前は
「ズージェリア」
獣人と人の共存する国である。
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