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7 お風呂

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あの後、しばらくしてリカルドが部屋を出て行ったが、アルに単語を色々教えてもらった。

リカルドが食事を持って戻った時にはすっかり外は暗くなっていた。結構長い事アルに付き合ってもらってしまった。

通じるか分からないけど、手を合わせて謝ったら分かってくれたのかは判らないけど頭を撫でられた。

散らかった紙を片付け食事の準備。

夕食は、パンとスープとサラダに巨大肉まったく同じメニューだ。昼よりはるかに小さいが俺からすれば、未だ未だ巨大肉。今回は先に食べれそうな量を切っておく、そうすれば残り(2/3)を他の人が食べれるからね。

肉以外を完食。
ご馳走様をしたら心配そうにこちらを見てたけど、言っておきますが、肉以外も多いから!パンはやや大きめのが3個、だけど1個で十分だしサラダもスープも俺からしたら大皿だからね。

お腹を叩いてお腹いっぱいをアピール。苦しそうに息をついたら一応納得してくれた。


リカルドは食器を片付けに出て行き、アルが蓄音機みたいなスピーカーの付いた器械で音楽を掛けてくれた。

音楽には詳しくないがどことなくクラシックみたいだ。何種もの楽器の音が聴こえる・・・食後ぴったりの曲だ。

しばらく、二人で音楽を聴きながらまったりとしていた。会話がなくても苦ではなかった、むしろ幸せな時間に感じていた。

曲が終わるとアルは器械を止め箪笥に向かい服を取り、手招きしながら扉に向かう。俺も立ち上がりアルの元に駆け寄り見上げて首を傾げる。

アルは笑顔で俺の頭を撫でて肩を抱き寄せ扉の中に入った。そこはお風呂だった。

アルは俺の前に屈み込むと俺のパジャマのボタンを外し始めた。

『えっ?何!?』

アルが服を脱ぐジェスチャーをし浴槽を指差した。どうやら、お風呂に入れという事らしい。俺は自分を指差し服を脱ぐジェスチャーをし、アルの前に手を出して待てをする。自分で出来るとアピール!

アルは頷いて立ち上がった。俺はアルに背を向け自分で脱ぐ。日本人同士でも恥ずかしいが相手がナイスバディーのイケメン外国人だと余計に恥ずかしい!俺が貧弱に見える。普通だから!

パジャマを脱ぐとパンツ一丁になる。っが!そこに有ったいや履いてたのは俺のパンツではなく知らないデカパンツだった。

って事は俺は服を着替えさせられただけではなく真っ裸を見られたって事か!?恥ずかしい!!

真っ赤になって踞って居ると後ろからアルに声を掛けられた。
そこには、ナイスバディのイケメンが全裸で居た。


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