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1章

第二話 市長の娘

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アルヴィンは護衛も十分にいるため市長に案内された部屋で寝ることにした。
「失礼します。」
突然一人黒髪の女性が部屋に入った。美人で胸とお尻が大きく服装も谷間が丸見えな状態であった。
「お背中を拭いて差し上げます。」
いきなり官能的な体の女性が来てアルヴィンは驚いたが冷静になった。
「私は娼婦は呼んでないぞ。」
女性は顔を赤くし恥ずかしそうにした。
「し、市長の娘のノエルといいます。そうですよね。こんなことするの娼婦くらいですもんね。」
「(そうか貴族と仲良くなるために文字通り体張ってるのか。)少し話をしよう。市民の生活について聞きたいこともあるからな。」
ノエルはアルヴィンの隣に座り腕に胸を押し当てるように抱きついた。
「アルヴィン様は私には興味はないのですか。」
「貴族が簡単に手を出して子供ができたらどうするんだ。面倒なことになる。っていうか顔が真っ赤で明らかに恥ずかしがっているじゃないか。」
「私の胸をずっと見ているの分かっていますよ。」
「ううっ、真面目な話をするぞ。民にとって今の税金は多いか?」
「いいえ、そんなことはありません。皆日々精進して仕事ができています。」
「重税というほどではないが少し税負担が多い感じか。正直にいっても良いんだぞ。」
「お言葉に甘えまして、この町は金の鉱脈があるおかげで大丈夫なのですが、他の地域は少々厳しい町もあるようです。」
「そうか、民の本当の状態を知ることができた。ありがとう。(これ以上出費を減らすことはできないし、商売でお金を集めるくらいしかないか。)」
「私は正直に申し上げました。アルヴィン様も正直に申されては?」
「口でしてくれないか。」
「はい、喜んで。」
ノエルは初めてで恥ずかしそうだったが嬉しそうにご奉仕し始めた。



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