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§1 PARSKR II編
#8 そんなものは要らない Part2
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「俺の勝ちだ。
これで文句ないよな」
「ああ。
約束通り、お前達の滞在を許可する」
「許可するじゃねぇわ! いちいち上からだな!」
アブゼリードがある提案をする。
「ここからは君も共に行動しないか?
君のような実力者がいると心強いのでな」
「俺は構わない。
皆で行動した方が戦いやすくなる場面もあるかもしれないからな」
類清は水を差した。
「何でまとまってんだよ!
こいつ、さっきまで俺達のこと追い出そうとしてたんだぞ!」
風潤が口を開く。
「類清、反対してもダメだよ。
多数決なら2対1で決まりなんだから」
「何でお前は賛成なんだよ!」
「だって革霧副部長がいる方が、知識もあるし困った時は頼もしいじゃん」
「俺達しかいない時は、昔のように"青充"と呼んでくれていいぞ。
俺もその方がやりやすい」
「じゃあ、そうさせてもらおうかな…。
青充君…」
「お前何照れくさそうにしてるんだよ!
おい、青充! お前俺達よりちょっと上を行ってるからって偉そうにすんなよ!」
「君が下で青充が上だということは認めるのか」
「類清。お前には名前で呼ぶことを許可していない。
後輩なのだから敬語の一つでも使ってもらおうか」
「お前、ホントふざけんなよ!」
**********
<風の国>
類清と青充の勝負で時間はかかったが、何とか最後の国に入ることができた。
その日の夜。
皆で食事をしながら話し合った。
「今、どれくらいの人が残ってんだろ?」
「かなり少なくなって来てると思うぞ。
俺が芸術の国の王を倒してからここに来るまでも、ほとんど参加者を見なかったからな」
「芸術の国の王、倒したのお前だったのか!
そうだ。青充、王を倒した時、カード回収しろって言われなかった?」
【指南の王 不獲殼数】のカードを見せる類清。
「ああ。言われたぞ」
【ChroMacclima-KeY】のカードを取り出す。
「他の王を倒した時は、特に何も言われなかったんだけどな。
なんか敵のカードいつまでも持ってるの気味悪いからお前にやるよ。
どうせ俺使わないし」
類清は【指南の王 不獲殼数】を青充に渡す。
「そうか。
それなら俺が預かろう」
アブゼリードが類清をからかう。
「Sort:Asの隊員も、しっかりしていたな、類清。
君が言っていたのとは違って」
「うるせぇ!」
「私達もここに来るまで、ほとんど他の人に会わなかったよね」
「それならばなおさら、ここからは負けられない。
それよりも俺が気になるのは、瞳彩がなぜこんなふざけたゲームを開催したかということだ」
「それはあいつも言ってたじゃん。
自分の力が元に戻るまでの退屈しのぎだろ?」
「本当にそうだろうか」
「私もそのことは疑問に思っていた。
時間経過のみで力が戻るなら、わざわざ目立つ必要はない。
十分に力が戻ってから、世界を襲って回ればいい」
「さすがだなアブゼリード。
奴の態度を見るに、恐怖する人々を眺めたいが故の行動とも思えるが、俺はどうも引っかかる。
そこである結論に辿り着いた」
「結論?」
「俺は…」
**********
<地下の一室>
フォーカスは落ち込んでいた。
流導類清に敗北したことを瞳彩に報告すると、予想に反して怒られることはなかった。
しかし、それは自分が期待されていなかったからではないかと思うと前向きになることなどできない。
類清達は次々に王を倒し、瞳彩はどんどん追い詰められていく。
「(このままだと瞳彩様が…)」
続く…
**********
「瞳彩がこのゲームを開催した理由って何なんだよ…」
次回 型破りな勝利
これで文句ないよな」
「ああ。
約束通り、お前達の滞在を許可する」
「許可するじゃねぇわ! いちいち上からだな!」
アブゼリードがある提案をする。
「ここからは君も共に行動しないか?
君のような実力者がいると心強いのでな」
「俺は構わない。
皆で行動した方が戦いやすくなる場面もあるかもしれないからな」
類清は水を差した。
「何でまとまってんだよ!
こいつ、さっきまで俺達のこと追い出そうとしてたんだぞ!」
風潤が口を開く。
「類清、反対してもダメだよ。
多数決なら2対1で決まりなんだから」
「何でお前は賛成なんだよ!」
「だって革霧副部長がいる方が、知識もあるし困った時は頼もしいじゃん」
「俺達しかいない時は、昔のように"青充"と呼んでくれていいぞ。
俺もその方がやりやすい」
「じゃあ、そうさせてもらおうかな…。
青充君…」
「お前何照れくさそうにしてるんだよ!
おい、青充! お前俺達よりちょっと上を行ってるからって偉そうにすんなよ!」
「君が下で青充が上だということは認めるのか」
「類清。お前には名前で呼ぶことを許可していない。
後輩なのだから敬語の一つでも使ってもらおうか」
「お前、ホントふざけんなよ!」
**********
<風の国>
類清と青充の勝負で時間はかかったが、何とか最後の国に入ることができた。
その日の夜。
皆で食事をしながら話し合った。
「今、どれくらいの人が残ってんだろ?」
「かなり少なくなって来てると思うぞ。
俺が芸術の国の王を倒してからここに来るまでも、ほとんど参加者を見なかったからな」
「芸術の国の王、倒したのお前だったのか!
そうだ。青充、王を倒した時、カード回収しろって言われなかった?」
【指南の王 不獲殼数】のカードを見せる類清。
「ああ。言われたぞ」
【ChroMacclima-KeY】のカードを取り出す。
「他の王を倒した時は、特に何も言われなかったんだけどな。
なんか敵のカードいつまでも持ってるの気味悪いからお前にやるよ。
どうせ俺使わないし」
類清は【指南の王 不獲殼数】を青充に渡す。
「そうか。
それなら俺が預かろう」
アブゼリードが類清をからかう。
「Sort:Asの隊員も、しっかりしていたな、類清。
君が言っていたのとは違って」
「うるせぇ!」
「私達もここに来るまで、ほとんど他の人に会わなかったよね」
「それならばなおさら、ここからは負けられない。
それよりも俺が気になるのは、瞳彩がなぜこんなふざけたゲームを開催したかということだ」
「それはあいつも言ってたじゃん。
自分の力が元に戻るまでの退屈しのぎだろ?」
「本当にそうだろうか」
「私もそのことは疑問に思っていた。
時間経過のみで力が戻るなら、わざわざ目立つ必要はない。
十分に力が戻ってから、世界を襲って回ればいい」
「さすがだなアブゼリード。
奴の態度を見るに、恐怖する人々を眺めたいが故の行動とも思えるが、俺はどうも引っかかる。
そこである結論に辿り着いた」
「結論?」
「俺は…」
**********
<地下の一室>
フォーカスは落ち込んでいた。
流導類清に敗北したことを瞳彩に報告すると、予想に反して怒られることはなかった。
しかし、それは自分が期待されていなかったからではないかと思うと前向きになることなどできない。
類清達は次々に王を倒し、瞳彩はどんどん追い詰められていく。
「(このままだと瞳彩様が…)」
続く…
**********
「瞳彩がこのゲームを開催した理由って何なんだよ…」
次回 型破りな勝利
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