33 / 56
§2 六繋天回収編
#2 だから俺達は負ける Part3
しおりを挟む
充快チーム0勝 vs 瀬山チーム3勝
「負けたというのに、随分と清々しい顔をしているな」
「負けることもあっていいってことだよね。
鞍端、心配かけて悪かったな。俺、もう少し頑張ってみるよ」
「もう大丈夫そうだな。
俺も気持ちを整理するいい機会になった。
ありがとう、神…あれ?」
守り神はいつの間にか姿を消していた。
「あっ、これ!」
充快の手にはカードが握られている。
文字はかすれて読めない。
「そのカードは以前、この社に納められたもの。
私が持つよりも、君の方が有意義に活用できそうな気がするのでな…」
「お土産もらっちゃった」
「よし、用も済んだから帰るか。
って、最初にいたあいつも消えてるし。
ホント、何だったんだ?」
「(頑張れ、若者達よ。
それに、久方ぶりにあの二人に会えてよかった…)」
**********
<廃墟近く>
「あれ? 理羽じゃないか?」
「ん? あっ、知介君。久しぶり」
存財理羽。
充快と風増よりは少し年上の彼女は、知介の顔見知りだった。
「お前、最近よくテレビで見るよ。
前より忙しくなったんじゃないか?」
「そうかな?」
「こんなとこで何やってんだ?」
「今日はお休みで。
買い物帰りに通りがかったんだけど、懐かしいなって思って。
ほら、前はよく知介君に五仕旗教えてもらってたから」
「そうだな。なんか色々思い出してきた」
「みんなは元気?」
「うん。相変わらずだよ」
「そっか。じゃあ、また今度ね」
「おう」
**********
壮人は一人考える。
「(俺はこのままでいいのか?
あの二人は、あそこまで不利な場面でも、立ち向かっていったっていうのに…)」
続く…
**********
「二人とも、すっかり元気になったみたいだな」
「うん。でも、ごめんね知介さん。
これで俺たちに、もう負けは許されなくなった」
「気にすんな。
俺たちがあと4連勝すればいいだけの話なんだからな!」
「まだ1勝もできてないのにすごいなこの人…」
次回 魔水流波砲 vs 超疼灼刺悶
「負けたというのに、随分と清々しい顔をしているな」
「負けることもあっていいってことだよね。
鞍端、心配かけて悪かったな。俺、もう少し頑張ってみるよ」
「もう大丈夫そうだな。
俺も気持ちを整理するいい機会になった。
ありがとう、神…あれ?」
守り神はいつの間にか姿を消していた。
「あっ、これ!」
充快の手にはカードが握られている。
文字はかすれて読めない。
「そのカードは以前、この社に納められたもの。
私が持つよりも、君の方が有意義に活用できそうな気がするのでな…」
「お土産もらっちゃった」
「よし、用も済んだから帰るか。
って、最初にいたあいつも消えてるし。
ホント、何だったんだ?」
「(頑張れ、若者達よ。
それに、久方ぶりにあの二人に会えてよかった…)」
**********
<廃墟近く>
「あれ? 理羽じゃないか?」
「ん? あっ、知介君。久しぶり」
存財理羽。
充快と風増よりは少し年上の彼女は、知介の顔見知りだった。
「お前、最近よくテレビで見るよ。
前より忙しくなったんじゃないか?」
「そうかな?」
「こんなとこで何やってんだ?」
「今日はお休みで。
買い物帰りに通りがかったんだけど、懐かしいなって思って。
ほら、前はよく知介君に五仕旗教えてもらってたから」
「そうだな。なんか色々思い出してきた」
「みんなは元気?」
「うん。相変わらずだよ」
「そっか。じゃあ、また今度ね」
「おう」
**********
壮人は一人考える。
「(俺はこのままでいいのか?
あの二人は、あそこまで不利な場面でも、立ち向かっていったっていうのに…)」
続く…
**********
「二人とも、すっかり元気になったみたいだな」
「うん。でも、ごめんね知介さん。
これで俺たちに、もう負けは許されなくなった」
「気にすんな。
俺たちがあと4連勝すればいいだけの話なんだからな!」
「まだ1勝もできてないのにすごいなこの人…」
次回 魔水流波砲 vs 超疼灼刺悶
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる