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夏休みの学校
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夏休み前になると3年生は朝顔を育てる。
一旦家に持ち帰り、家で育てて観察して取れた種は次の3年生が使うんだって。
気がついたら持って帰るのを忘れてて、夏休みに入ってしまった。
朝顔の鉢は中庭の花壇の所にあるし、取りに行くことにした。
静かな学校の中に入って行くと、聞こえて来ないはずのたくさんの子供の声が聞こえてきた。
楽しそうな笑い声とかボールの弾む音。
誰かいるのかな?
校庭には誰もいない。
あれ?おかしいなとは思ったけど、とにかく自分の鉢の所へ行ってすぐに持って帰らなきゃと中庭へ向かった。
やっぱりずっと声や音が聞こえる。
でも誰もいない。
鉢の所まできて持ち上げようとした時、後ろから声をかけられた。
「一緒に遊ぼう」
びっくりして振り返った。
誰もいない。
もう怖くてしょうがなくて何も持たずに校門まで走った。
校門の少し手前にくると用務員のおじさんがいて「どうした?」と声をかけてきたので
今あったことを急いで話した。
おじさんは笑って、
「そうか、きっと学校が子供がいない今が寂しくていっしょに遊んで欲しかったのかもな」
と言って鉢を取ってきてくれることになった。
校門の外で待っているとおじさんがすぐに鉢を取ってきてくれた。
「びっくりしたろうけど、学校はいつでも子供が来てくれるのを楽しみに待ってるんだよ、夏休みが終わったら元気に登校しておいで」
鉢を渡してくれながら言った。
校門の外はあの声は聞こえない。
楽しそうな声だった。
学校は子供達が大好きなんだって思った。
一旦家に持ち帰り、家で育てて観察して取れた種は次の3年生が使うんだって。
気がついたら持って帰るのを忘れてて、夏休みに入ってしまった。
朝顔の鉢は中庭の花壇の所にあるし、取りに行くことにした。
静かな学校の中に入って行くと、聞こえて来ないはずのたくさんの子供の声が聞こえてきた。
楽しそうな笑い声とかボールの弾む音。
誰かいるのかな?
校庭には誰もいない。
あれ?おかしいなとは思ったけど、とにかく自分の鉢の所へ行ってすぐに持って帰らなきゃと中庭へ向かった。
やっぱりずっと声や音が聞こえる。
でも誰もいない。
鉢の所まできて持ち上げようとした時、後ろから声をかけられた。
「一緒に遊ぼう」
びっくりして振り返った。
誰もいない。
もう怖くてしょうがなくて何も持たずに校門まで走った。
校門の少し手前にくると用務員のおじさんがいて「どうした?」と声をかけてきたので
今あったことを急いで話した。
おじさんは笑って、
「そうか、きっと学校が子供がいない今が寂しくていっしょに遊んで欲しかったのかもな」
と言って鉢を取ってきてくれることになった。
校門の外で待っているとおじさんがすぐに鉢を取ってきてくれた。
「びっくりしたろうけど、学校はいつでも子供が来てくれるのを楽しみに待ってるんだよ、夏休みが終わったら元気に登校しておいで」
鉢を渡してくれながら言った。
校門の外はあの声は聞こえない。
楽しそうな声だった。
学校は子供達が大好きなんだって思った。
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