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踏切で待っていたら
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学校の通学路の途中に踏切がある。
小学校も中学校も踏切の先なので渡らなければ行けないんです。
その日は委員会の作業とか、担当の子とかと話しちゃって帰りが遅くなって陽が落ちてしまったんです。
でも友達と一緒だし、話しながら歩いていて
踏切まできた時、ちょうど両方向から電車が来るようで、タイミング悪いね~なんて言いながら待つことにした。
踏切がカンカンとなる中、友達との会話がふいに途切れた。その時、線路の方で砂利がジャラっと転がる音がしました。
暗いからか音のした方をみたけれど別に何も見えなくて。
でも、砂利の上を引きずるような音が少し先の方からこちらに聞こえてきました。
友達も同じ音が聞こえてるみたいで怖くて二人で思わず手をぎゅっとにぎって、その先を見ました。
やっとそのシルエットが見た時、二人して凍りついた。
人の上半身だけが這うように動いていました。
ブツブツと「痛い~痛いよぉ~」とかすれた声で言いながら、腕を使ってほんの少しづつ前に進んでいました。
声を出してはいけないとにぎった友達の手をもう一度強く握った時、一台目の電車が通り過ぎて行った。
また、声が聞こえる。
「足~足は~」
こっちに近づいてきている!?
そう思った時、
もう一台の電車が通過した。
その後は声も姿も無くなっていました。
小学校も中学校も踏切の先なので渡らなければ行けないんです。
その日は委員会の作業とか、担当の子とかと話しちゃって帰りが遅くなって陽が落ちてしまったんです。
でも友達と一緒だし、話しながら歩いていて
踏切まできた時、ちょうど両方向から電車が来るようで、タイミング悪いね~なんて言いながら待つことにした。
踏切がカンカンとなる中、友達との会話がふいに途切れた。その時、線路の方で砂利がジャラっと転がる音がしました。
暗いからか音のした方をみたけれど別に何も見えなくて。
でも、砂利の上を引きずるような音が少し先の方からこちらに聞こえてきました。
友達も同じ音が聞こえてるみたいで怖くて二人で思わず手をぎゅっとにぎって、その先を見ました。
やっとそのシルエットが見た時、二人して凍りついた。
人の上半身だけが這うように動いていました。
ブツブツと「痛い~痛いよぉ~」とかすれた声で言いながら、腕を使ってほんの少しづつ前に進んでいました。
声を出してはいけないとにぎった友達の手をもう一度強く握った時、一台目の電車が通り過ぎて行った。
また、声が聞こえる。
「足~足は~」
こっちに近づいてきている!?
そう思った時、
もう一台の電車が通過した。
その後は声も姿も無くなっていました。
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