｢ ｣

放課後に

次の日、朝起きると見慣れた天井。

｢あ、自分の部屋だ｣

そのことになぜかホッとした私は学校に行く準備を始めた。

｢...やっぱ治んないか...｣

右目は相変わらず白くて今日も眼帯か、と思いながら制服を着る。

朝食も食べ学校へと向う。


学校に着くと、

｢みーずーきー！｣

と、声がした。

｢おー、真唯。おはよ｣
｢おはよ、じゃないよ！｣

｢...｣

朝からテンションについていけずスルーしてみる。

その後の会話は、まあ予想通り私が昨日見たものと同じになった。

(あー、これは決まりかな)

そう思いながら真唯の相手をする。

｢弥月、今日ひま？｣
｢暇だけど...どうした？｣
｢パフェ食べに行こ｣
｢...え？｣
｢パフェ！今日くらい良いでしょ？｣
｢う、うん｣

こうして私達は放課後にパフェを食べに行くことになったのだが...

｢俺も行く｣

そう私達に話しかけてきた男子がいた。
ビックリして2人でその声の主を見ると、

｢上野くん｣
｢え、なになに上野くんってパフェ好きなの！？｣
｢まあ、好きっちゃ好き。だから一緒に行っていい？｣
｢もちろん！｣
｢え、あ、うん｣

するともう1人、話に乗ったってきた奴がいた。

｢俺も行きたーい！｣
｢でた、甘党の斗真！｣
｢でたって酷くね！？｣
｢まあまあ落ち着いて(笑)｣

斗真こと佐々木 斗真(ささき とうま)と真唯は夜に言う幼馴染みだ。
いつも喧嘩しているが、まあ仲はいい。

｢じゃあ4人で食べに行こっか？｣
｢さんせーい！｣
｢ちょ、斗真！｣
｢いーじゃん、人数多い方がうまいって♪｣
｢むう～｣
｢んじゃ、放課後なー｣

そう言って2人は去っていった。

｢もー、斗真は強引なんだから！｣
｢あはは(笑)でも楽しそう｣
｢うー、弥月が楽しみなら仕方ないか｣

そんな雑談をしながら私達も教室へと向かった。