3 / 8
黒川と
しおりを挟む
それだけ言うと、黒川は先に教室に戻った。考えがわからなくて怖い。今まで2人でなんて遊びに行ったこともないし、積極的に話したこともない。なぜか一緒にいることは多いけど、たいして仲がいい訳じゃないのに…。流石にこのタイミングで「実は今まで喋ってみたくて~」みたいなことではないだろうし…。
過呼吸になってたこと、俺のいない間に他のみんなに言われてたらどうしよう。絶対変に思われた。明日から腫れ物扱いになったらどうしよう…。頭の中でネガティブなことばかり考えてしまう。
「じゃあもうそろそろ戻りましょうか。」
そんなことばかり考えていると、先生から声がかかった。
そういえば黒川に気を取られて、1番大事なことを忘れていた。
「すみません、このことって親に連絡いったりしませんよね…?」
「う~ん。一応入れよかなとは思ったけど、嫌な感じ?」
なにか訳ありか、と先生が探るような目をしてる。
「いえ、もう高校生ですし、親共働きなので変に心配かけたくなくて。」
「そう、じゃあ今回はやめとくわね。」
先生は納得してくれたみたいだ。変な嘘ばかり上手くなっていく。いやだな、戻りたくないななんて子供じみたことは言えなくて、またお礼を言って保健室を出た。
その後、心配してくれてた山田と伊藤に貧血だと誤魔化し、なんとか席についた。過呼吸になったことは知らないようだ。何も言ってはなさそうで少し安心する。なんとか席についたはいいものの、思考はまたネガティブな方に落ちていく。本当に今日はダメな日だな。
ぼーっとしてるといつの間にか手首に爪の跡。長袖の季節でよかった。
そんなことを繰り返していると、ついに放課後になってしまった。
「陽太!俺心配だし最寄りまで着いて行こうか?」
「あ、俺…「葛木は俺と話あるから。」
「そっか!黒川が一緒なら心配ないな!じゃ、俺らの分も陽太のことよろしくな~。」
山田と伊藤が行ってしまう…。黒川、きっと倒れた時の話だよな?迷惑だって怒鳴られたらどうしよう、気持ち悪いって言われる。そう考えているとまた呼吸が苦しくなってくる。
「葛木、大丈夫だから。落ち着いて。行ける?」
俺よりワントーン低いゆったりとした声。黒川は無口で背が高いから高圧的に感じてしまうけど、人に対して声を荒げているところは見たことないな。そう思うと少し落ち着いた。
「とりあえず、ファミレスで大丈夫?」
「うん。ありがとう。」
黒川の声、好きかも。
過呼吸になってたこと、俺のいない間に他のみんなに言われてたらどうしよう。絶対変に思われた。明日から腫れ物扱いになったらどうしよう…。頭の中でネガティブなことばかり考えてしまう。
「じゃあもうそろそろ戻りましょうか。」
そんなことばかり考えていると、先生から声がかかった。
そういえば黒川に気を取られて、1番大事なことを忘れていた。
「すみません、このことって親に連絡いったりしませんよね…?」
「う~ん。一応入れよかなとは思ったけど、嫌な感じ?」
なにか訳ありか、と先生が探るような目をしてる。
「いえ、もう高校生ですし、親共働きなので変に心配かけたくなくて。」
「そう、じゃあ今回はやめとくわね。」
先生は納得してくれたみたいだ。変な嘘ばかり上手くなっていく。いやだな、戻りたくないななんて子供じみたことは言えなくて、またお礼を言って保健室を出た。
その後、心配してくれてた山田と伊藤に貧血だと誤魔化し、なんとか席についた。過呼吸になったことは知らないようだ。何も言ってはなさそうで少し安心する。なんとか席についたはいいものの、思考はまたネガティブな方に落ちていく。本当に今日はダメな日だな。
ぼーっとしてるといつの間にか手首に爪の跡。長袖の季節でよかった。
そんなことを繰り返していると、ついに放課後になってしまった。
「陽太!俺心配だし最寄りまで着いて行こうか?」
「あ、俺…「葛木は俺と話あるから。」
「そっか!黒川が一緒なら心配ないな!じゃ、俺らの分も陽太のことよろしくな~。」
山田と伊藤が行ってしまう…。黒川、きっと倒れた時の話だよな?迷惑だって怒鳴られたらどうしよう、気持ち悪いって言われる。そう考えているとまた呼吸が苦しくなってくる。
「葛木、大丈夫だから。落ち着いて。行ける?」
俺よりワントーン低いゆったりとした声。黒川は無口で背が高いから高圧的に感じてしまうけど、人に対して声を荒げているところは見たことないな。そう思うと少し落ち着いた。
「とりあえず、ファミレスで大丈夫?」
「うん。ありがとう。」
黒川の声、好きかも。
1
あなたにおすすめの小説
悪夢の先に
紫月ゆえ
BL
人に頼ることを知らない大学生(受)が体調不良に陥ってしまう。そんな彼に手を差し伸べる恋人(攻)にも、悪夢を見たことで拒絶をしてしまうが…。
※体調不良表現あり。嘔吐表現あるので苦手な方はご注意ください。
『孤毒の解毒薬』の続編です!
西条雪(受):ぼっち学生。人と関わることに抵抗を抱いている。無自覚だが、容姿はかなり整っている。
白銀奏斗(攻):勉学、容姿、人望を兼ね備えた人気者。柔らかく穏やかな雰囲気をまとう。
守り守られ
ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師
患者 瀬咲朔
腸疾患・排泄障害・下肢不自由
看護師
ベテラン山添さん
準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん
木島 尚久 真幌の恋人同棲中
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ファントムペイン
粒豆
BL
事故で手足を失ってから、恋人・夜鷹は人が変わってしまった。
理不尽に怒鳴り、暴言を吐くようになった。
主人公の燕は、そんな夜鷹と共に暮らし、世話を焼く。
手足を失い、攻撃的になった夜鷹の世話をするのは決して楽ではなかった……
手足を失った恋人との生活。鬱系BL。
※四肢欠損などの特殊な表現を含みます。
ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
イケメンな先輩に猫のようだと可愛がられています。
ゆう
BL
八代秋(10月12日)
高校一年生 15歳
美術部
真面目な方
感情が乏しい
普通
独特な絵
短い癖っ毛の黒髪に黒目
七星礼矢(1月1日)
高校三年生 17歳
帰宅部
チャラい
イケメン
広く浅く
主人公に対してストーカー気質
サラサラの黒髪に黒目
たとえば、俺が幸せになってもいいのなら
夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語―――
父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。
弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。
助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる