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Ⅰ.変わらぬ日々
日常
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「はぁ~…。」
頬杖をつき、溜息を吐く。平凡で代わり映えのない退屈な日常を過ごす。ふと見上げた時計の針は午前九時を指していた。
「えー、まぁだこんな時間?することないんだけど!」
「うるさいな、暇ならバイトの一つでもやってくれたっていいんだけど?」
嘆く少女に、隣で出掛ける準備をしている少年が厳しい声をあげる。
「えーーだるいからやだぁ。てかお前はまたバイトなの?忙しいやつだね~。」
「ねこみーがバイトしてくれないからだろ。まったく、イブ姉がいない時は僕が大黒柱にならなきゃいけない…。」
「でもぶっちゃけイブ姉の稼ぎで生活費は足りてるだろ?」
「足りてない!まひよの携帯代とかまひよのデザート代とかまひよの洋服代とかまひよと僕の旅行代とか…」
「お前ほんっとにまひよのことしか考えてないな」
笑いっ気混じりに言うねこみーの言葉に、少年はそりゃ大事な妹だからね、と強気で返す。このシスコン野郎、同じお前の姉(シスター) なんだから私のことも少しは大事にしやがれ、と言うとそれは無理だと返された。
「あ、もうバイト行かなきゃ!…ごみ捨てくらいはやっといてくれよ?!行ってきます!」
「行ってらっしゃ~い。」
バタン、と大きな音を立てドアが閉まる。窓の外にちらりと全速力で走る少年の姿が見えた。時計の針は午前九時十七分を指していた。また暇になったな、とねこみーはソファに寝っ転がった。
「ねこみー、起きてー!」
自分の名前を呼ぶ声で、彼女は目を覚ました。
「あ、寝てた?」
「もー、私が代わりにごみ捨てておいたよ」
少女は たいたーにはちゃんと謝っておいてね、と念を押した。時計の針は午前十時五分を指している。
「はぁ~…。だいぶ寝ちゃってたなぁ~。」
不意にねこみーの腹の虫が鳴いた。
「ね、お腹空いた。まひよなんかつくって。」
はいはい、と返事をしまひよは台所の冷蔵庫を開ける。そこからいくつかの材料を取り出し、壁にかけてあったフライパンを手に取る。まひよが料理をしている間、ねこみーは自分のスマートフォンでゲームをして時間を潰した。しばらくして、リビングになんだか美味しそうな、いい匂いが漂ってきた。
「はぁい、出来たよー!」
まひよの声が聞こえるとねこみーはやっていたスマホゲームをやめ、立ち上がり台所へ向かった。
頬杖をつき、溜息を吐く。平凡で代わり映えのない退屈な日常を過ごす。ふと見上げた時計の針は午前九時を指していた。
「えー、まぁだこんな時間?することないんだけど!」
「うるさいな、暇ならバイトの一つでもやってくれたっていいんだけど?」
嘆く少女に、隣で出掛ける準備をしている少年が厳しい声をあげる。
「えーーだるいからやだぁ。てかお前はまたバイトなの?忙しいやつだね~。」
「ねこみーがバイトしてくれないからだろ。まったく、イブ姉がいない時は僕が大黒柱にならなきゃいけない…。」
「でもぶっちゃけイブ姉の稼ぎで生活費は足りてるだろ?」
「足りてない!まひよの携帯代とかまひよのデザート代とかまひよの洋服代とかまひよと僕の旅行代とか…」
「お前ほんっとにまひよのことしか考えてないな」
笑いっ気混じりに言うねこみーの言葉に、少年はそりゃ大事な妹だからね、と強気で返す。このシスコン野郎、同じお前の姉(シスター) なんだから私のことも少しは大事にしやがれ、と言うとそれは無理だと返された。
「あ、もうバイト行かなきゃ!…ごみ捨てくらいはやっといてくれよ?!行ってきます!」
「行ってらっしゃ~い。」
バタン、と大きな音を立てドアが閉まる。窓の外にちらりと全速力で走る少年の姿が見えた。時計の針は午前九時十七分を指していた。また暇になったな、とねこみーはソファに寝っ転がった。
「ねこみー、起きてー!」
自分の名前を呼ぶ声で、彼女は目を覚ました。
「あ、寝てた?」
「もー、私が代わりにごみ捨てておいたよ」
少女は たいたーにはちゃんと謝っておいてね、と念を押した。時計の針は午前十時五分を指している。
「はぁ~…。だいぶ寝ちゃってたなぁ~。」
不意にねこみーの腹の虫が鳴いた。
「ね、お腹空いた。まひよなんかつくって。」
はいはい、と返事をしまひよは台所の冷蔵庫を開ける。そこからいくつかの材料を取り出し、壁にかけてあったフライパンを手に取る。まひよが料理をしている間、ねこみーは自分のスマートフォンでゲームをして時間を潰した。しばらくして、リビングになんだか美味しそうな、いい匂いが漂ってきた。
「はぁい、出来たよー!」
まひよの声が聞こえるとねこみーはやっていたスマホゲームをやめ、立ち上がり台所へ向かった。
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