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第1章 魔の森編
第2話 商人達が襲われる
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「何かお飲み物はいかがですか?」
「間もなく休憩のハズだ。ポイントに着いたら紅茶を頼む」
「かしこまりました」
頭を下げるのは、唯一オレを恐れないメイドのシア。本当の名は本人も知らない元暗殺者は、緑がかった透明感のある青い髪と瞳を持った小柄な美少女だ。
作品中、最後までオレを裏切らない信奉者である。組織のコードネームはcyanide(=シアン化合物)とある通り、暗殺者時代は毒殺を得意としていたが、暗器も使うし短剣、体術はかなりのレベル。室内戦闘に持ちこまれたら、公爵家騎士団でも、必ず勝てるとは言えないほどだ。
十歳の頃、対立する貴族の依頼で公爵家の嫡男を暗殺に来たが、あっさりと看破されて捕らえられてしまう。どういう風の吹き回しか、マルスはシアを生かしておくだけではなく、属していた組織を壊滅させた。ただし、組織を壊滅させた理由は「ムカつくから」らしい。
組織の操り人形から解放されたシアは「マルス様のために生きる」と絶対的な信奉者になってしまった。
どんな命令でも聞くシアだが、まさか暗殺を命令するわけにもいかず(今のところは!)側仕えの専属メイドにしているというわけ。
そして、彼女とオレは、現在、馬車に乗っている。
実質「追放」だとは言え、名目は「気分転換」である。公爵家令息としての世間体もあって快適な馬車が用意されて、お世話係も(シア以外はビクビクもので)同行中。
不幸な侍従やメイド達が他に一ダースほどと、護衛の騎士100名が前後を騎馬で囲んでる。
まあ、騎士団は基本的に庶民から選抜された人達だけに魔法は基本的に使えない。だから、オレ個人の方が戦闘力が上なんだけどそれは言いっこなしだ。
世間体は大事だからね。
オレとしても「護衛も付けてもらえないほど当主に見捨てられた」ってのを露骨にされると、やりにくくなるじゃん。まあ、オレの中にいる「マルスの性質」だと、力で粉砕しちゃえば良いじゃんって感じはあるんだけどね。
別荘までは王都から一週間の旅となる。公爵領にある黒の森を抜けて向かわねば大回りになる。魔物が跋扈する森だけに人影は少なかった。っていうか、こんな所をうっかり通るのは自殺行為だ。
そうだよ。王都を三日も離れると、何が出てくるか分からない世界観だからね。
ピーン
惑星内個人用連携防護システム(Domestic Relayable Guard Organized Nartion)……通称、ドラゴンからの航空偵察報告が届いた。
あ、この惑星は三百年以上昔に惑星探査に来た12名の調査隊が、何かの理由で母国に戻れなくなった後の世界という設定だ。
自動再生産型ナノマシンが世界中を満たして、命令通りに「魔法」を実行してくれる。ほら、究極まで発達した科学は魔法と見分けが付かないって、あれだよ。
ちなみに、魔法が使える貴族っていうのは調査団のメンバーであった12名の子孫のこと。遺伝子改造の結果ナノマシンのプログラムに対して命令権があるんだ。だから「魔法を使える貴族」っていうのは、血筋の証明みたいなものなんだよ。一方で、始めから現地にいた「現生人類」っていうのかな、元からの住民達はナノマシンに命令権がないので魔法は使えないって設定だ。
オレは作者だけに「マスターコード」を知っているんで、出発前に使ってるんだよね。これでナノマシンや惑星に残されたあれこれの遺物に対する上位命令権を得たから、この世界では怖いもの知らずになったってこと。
ちなみに、ドラゴンの姿はマジでドラゴンだよ。調査団が現地で恐れられている幻の生物の形態を利用して作った「個人護衛用ステルスドローン」なので。
どんなことにも「外見」って大事だからね。何かあったら、ドラゴンが守ってる人ってのは、この世界では百万の理屈を言うよりも価値がある。
このドラゴンは「個人用」の護衛システムってことなので大きさは30メートルほど。普段はステルスモードで見えないようになっている。
火力だけで見れば、この惑星上でコイツらを上回るのものはいない。衛星軌道上に控える調査用の本船と、恒星からエネルギーを補充するための内軌道上で待機する三体の惑星防護システムだけだ。とはいえ、この惑星にたった二つしかない大陸も、ドラゴン一体で焼け野原に(やらないよ!)できるくらいだから、どう考えてもオーバーキル。
十二体、どれを、いや、何体使っても良かったんだけど、とりあえずオレ専用に指定したのが「ブルードラゴン」という、この個体なわけ。
ブルードラゴンが脳に直接呼びかけてきてる。
「前方、三キロの地点で馬車が魔物に襲われています。現地語では「商業キャラバン」と呼ばれる一団です。子どもを入れて約100名。襲っているのはオーガ達17匹と2匹のキングオーガです」
「わかった。引き続き監視せよ」
「了解です。ひょっとして助けるおつもりでしたら、当システムも使えますが?」
「こんなところでドラゴンが出現したら、もっとヤバいだろ。とりあえず監視だけで良い。別のが近づいてきたら教えろ」
「了解」
ドラゴンはある程度の知性を持ったAIを積んでいるため、オレの意を汲んでの提案も可能だっていうか、お世話焼きさんなのか、それとも300年ぶりに働けるのが嬉しいのか、ちょくちょく提案してくる。
語りかけてくる口調も提案も、フレンドリーなのに騙されてはいけない。やり口が、あくまでも「合目的的」ってやつなんだよね。たいていの提案は却下しておいた方が無難なのだ。
好き勝手にやらせると、キャラバンを守るのは達成するだろうけど、そこを中心に二キロくらいの焼け野原を作りかねないんだ。
通信を切ったオレは、すぐさま馬車の窓から顔を出す。
オレが呼ぶまでもない。
馬車から首を出したら、それは誰かを探しているということ。それを察知した段階で「隊長!」と呼ぶ声。ほどなく、中年のシブいオヤジが「御用ですか?」と慇懃に尋ねてくる。
「馬車を止めよ」
「御意」
瞬時に顔色を変えた隊長は「全隊停止! 周辺警戒。即応態勢」と四文字熟語を三つも立て続けに発した。
さすが公爵家の護衛隊長だけはあって優秀なオッサンである。
突然「馬車を止めろ」とオレが言ったから、なんらかの異変であろうと察したのだろう。
このあたり、さすがとしか言いようがない。
「シア、ちょっと出てくる。しばらく待ってろ」
「参る。弾よけ」
シアはメイド用の決まり言葉以外は、極端に語数が少なくなる。おそらく「私も一緒に参ります。弾よけ程度にはなれますので」って感じを言いたいはず。自分の命よりも、オレを大切に思っている存在だ。
しかし、シアを人前で活躍させるわけにはいかない。
「その覚悟は嬉しいが、大したことではない。むしろ、こっちの連中に何かないか見張ってろ」
いや、何もないのは知ってるよ? でも「見張ってろ」という命令を出しておかないと、勝手について来かねないからね。
「御意」
命令には絶対服従なのがシアの生き方だ。
停止した馬車から飛び降りると、隊長が慌てて跪いて命令を受ける形を取った。
「この先で商人達が魔物に襲われている」
「え? 申し訳ありません。全く気付かず。小官の至らなさを伏しておわびを」
「よい。お前達はこちらの非戦闘員に怪我など無いように防護態勢を取りつつ追ってこい。オレが先に片付けておく」
「そんな。若殿にそのような些事をお任せするなんて」
「おけ。今は時が惜しい。後は任せた」
脳内で「飛空魔法」と思うと同時に身体がふわりと浮き上がる。身体の前面に空気の壁を作って風圧を避けつつ、オレは商人達のキャラバンに向けて全力で飛んだんだ。
後に残された隊長が「そんな。詠唱無しで高度な飛空魔法を。しかも、あんなスピードで発動するだなんて」と言っていたのを、オレは「ナノ通信」によって聞いていたのだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
作者より
飛空魔法は、術者の能力次第(この世界だと魔力の強さと技術的なレベル)で、スピードが変わるとされていますが、ただでさえレアです。まして、歩くようなスピード以上を出せるのは国に数人いるかどうかという感じになります。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「間もなく休憩のハズだ。ポイントに着いたら紅茶を頼む」
「かしこまりました」
頭を下げるのは、唯一オレを恐れないメイドのシア。本当の名は本人も知らない元暗殺者は、緑がかった透明感のある青い髪と瞳を持った小柄な美少女だ。
作品中、最後までオレを裏切らない信奉者である。組織のコードネームはcyanide(=シアン化合物)とある通り、暗殺者時代は毒殺を得意としていたが、暗器も使うし短剣、体術はかなりのレベル。室内戦闘に持ちこまれたら、公爵家騎士団でも、必ず勝てるとは言えないほどだ。
十歳の頃、対立する貴族の依頼で公爵家の嫡男を暗殺に来たが、あっさりと看破されて捕らえられてしまう。どういう風の吹き回しか、マルスはシアを生かしておくだけではなく、属していた組織を壊滅させた。ただし、組織を壊滅させた理由は「ムカつくから」らしい。
組織の操り人形から解放されたシアは「マルス様のために生きる」と絶対的な信奉者になってしまった。
どんな命令でも聞くシアだが、まさか暗殺を命令するわけにもいかず(今のところは!)側仕えの専属メイドにしているというわけ。
そして、彼女とオレは、現在、馬車に乗っている。
実質「追放」だとは言え、名目は「気分転換」である。公爵家令息としての世間体もあって快適な馬車が用意されて、お世話係も(シア以外はビクビクもので)同行中。
不幸な侍従やメイド達が他に一ダースほどと、護衛の騎士100名が前後を騎馬で囲んでる。
まあ、騎士団は基本的に庶民から選抜された人達だけに魔法は基本的に使えない。だから、オレ個人の方が戦闘力が上なんだけどそれは言いっこなしだ。
世間体は大事だからね。
オレとしても「護衛も付けてもらえないほど当主に見捨てられた」ってのを露骨にされると、やりにくくなるじゃん。まあ、オレの中にいる「マルスの性質」だと、力で粉砕しちゃえば良いじゃんって感じはあるんだけどね。
別荘までは王都から一週間の旅となる。公爵領にある黒の森を抜けて向かわねば大回りになる。魔物が跋扈する森だけに人影は少なかった。っていうか、こんな所をうっかり通るのは自殺行為だ。
そうだよ。王都を三日も離れると、何が出てくるか分からない世界観だからね。
ピーン
惑星内個人用連携防護システム(Domestic Relayable Guard Organized Nartion)……通称、ドラゴンからの航空偵察報告が届いた。
あ、この惑星は三百年以上昔に惑星探査に来た12名の調査隊が、何かの理由で母国に戻れなくなった後の世界という設定だ。
自動再生産型ナノマシンが世界中を満たして、命令通りに「魔法」を実行してくれる。ほら、究極まで発達した科学は魔法と見分けが付かないって、あれだよ。
ちなみに、魔法が使える貴族っていうのは調査団のメンバーであった12名の子孫のこと。遺伝子改造の結果ナノマシンのプログラムに対して命令権があるんだ。だから「魔法を使える貴族」っていうのは、血筋の証明みたいなものなんだよ。一方で、始めから現地にいた「現生人類」っていうのかな、元からの住民達はナノマシンに命令権がないので魔法は使えないって設定だ。
オレは作者だけに「マスターコード」を知っているんで、出発前に使ってるんだよね。これでナノマシンや惑星に残されたあれこれの遺物に対する上位命令権を得たから、この世界では怖いもの知らずになったってこと。
ちなみに、ドラゴンの姿はマジでドラゴンだよ。調査団が現地で恐れられている幻の生物の形態を利用して作った「個人護衛用ステルスドローン」なので。
どんなことにも「外見」って大事だからね。何かあったら、ドラゴンが守ってる人ってのは、この世界では百万の理屈を言うよりも価値がある。
このドラゴンは「個人用」の護衛システムってことなので大きさは30メートルほど。普段はステルスモードで見えないようになっている。
火力だけで見れば、この惑星上でコイツらを上回るのものはいない。衛星軌道上に控える調査用の本船と、恒星からエネルギーを補充するための内軌道上で待機する三体の惑星防護システムだけだ。とはいえ、この惑星にたった二つしかない大陸も、ドラゴン一体で焼け野原に(やらないよ!)できるくらいだから、どう考えてもオーバーキル。
十二体、どれを、いや、何体使っても良かったんだけど、とりあえずオレ専用に指定したのが「ブルードラゴン」という、この個体なわけ。
ブルードラゴンが脳に直接呼びかけてきてる。
「前方、三キロの地点で馬車が魔物に襲われています。現地語では「商業キャラバン」と呼ばれる一団です。子どもを入れて約100名。襲っているのはオーガ達17匹と2匹のキングオーガです」
「わかった。引き続き監視せよ」
「了解です。ひょっとして助けるおつもりでしたら、当システムも使えますが?」
「こんなところでドラゴンが出現したら、もっとヤバいだろ。とりあえず監視だけで良い。別のが近づいてきたら教えろ」
「了解」
ドラゴンはある程度の知性を持ったAIを積んでいるため、オレの意を汲んでの提案も可能だっていうか、お世話焼きさんなのか、それとも300年ぶりに働けるのが嬉しいのか、ちょくちょく提案してくる。
語りかけてくる口調も提案も、フレンドリーなのに騙されてはいけない。やり口が、あくまでも「合目的的」ってやつなんだよね。たいていの提案は却下しておいた方が無難なのだ。
好き勝手にやらせると、キャラバンを守るのは達成するだろうけど、そこを中心に二キロくらいの焼け野原を作りかねないんだ。
通信を切ったオレは、すぐさま馬車の窓から顔を出す。
オレが呼ぶまでもない。
馬車から首を出したら、それは誰かを探しているということ。それを察知した段階で「隊長!」と呼ぶ声。ほどなく、中年のシブいオヤジが「御用ですか?」と慇懃に尋ねてくる。
「馬車を止めよ」
「御意」
瞬時に顔色を変えた隊長は「全隊停止! 周辺警戒。即応態勢」と四文字熟語を三つも立て続けに発した。
さすが公爵家の護衛隊長だけはあって優秀なオッサンである。
突然「馬車を止めろ」とオレが言ったから、なんらかの異変であろうと察したのだろう。
このあたり、さすがとしか言いようがない。
「シア、ちょっと出てくる。しばらく待ってろ」
「参る。弾よけ」
シアはメイド用の決まり言葉以外は、極端に語数が少なくなる。おそらく「私も一緒に参ります。弾よけ程度にはなれますので」って感じを言いたいはず。自分の命よりも、オレを大切に思っている存在だ。
しかし、シアを人前で活躍させるわけにはいかない。
「その覚悟は嬉しいが、大したことではない。むしろ、こっちの連中に何かないか見張ってろ」
いや、何もないのは知ってるよ? でも「見張ってろ」という命令を出しておかないと、勝手について来かねないからね。
「御意」
命令には絶対服従なのがシアの生き方だ。
停止した馬車から飛び降りると、隊長が慌てて跪いて命令を受ける形を取った。
「この先で商人達が魔物に襲われている」
「え? 申し訳ありません。全く気付かず。小官の至らなさを伏しておわびを」
「よい。お前達はこちらの非戦闘員に怪我など無いように防護態勢を取りつつ追ってこい。オレが先に片付けておく」
「そんな。若殿にそのような些事をお任せするなんて」
「おけ。今は時が惜しい。後は任せた」
脳内で「飛空魔法」と思うと同時に身体がふわりと浮き上がる。身体の前面に空気の壁を作って風圧を避けつつ、オレは商人達のキャラバンに向けて全力で飛んだんだ。
後に残された隊長が「そんな。詠唱無しで高度な飛空魔法を。しかも、あんなスピードで発動するだなんて」と言っていたのを、オレは「ナノ通信」によって聞いていたのだ。
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作者より
飛空魔法は、術者の能力次第(この世界だと魔力の強さと技術的なレベル)で、スピードが変わるとされていますが、ただでさえレアです。まして、歩くようなスピード以上を出せるのは国に数人いるかどうかという感じになります。
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