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第2章 帝国学園 1年生編
第31話-1 新歓キャンプに行きました
五月の終わりとなった。
オレ達は新入生歓迎キャンプに来たのである。場所は王都郊外の学園施設「すずらん寮」である。
道には学園の馬車以外に、様々な高級馬車が連なっていた。現地合流も可能なため高位貴族の女子は自家の馬車を使うのが普通なのだ。
これは「特権意識」というよりも、護衛の問題が大きかった。
高位貴族の男子は基本的に攻撃魔法が使える。だから学園の付けている護衛がいれば「あとは自分で身を守れるよね」と突き放せばいい。
だが、女子は原則として攻撃魔法は使えない。となると学園の護衛だけで万が一のことがあったら、と考えるのは家も学園も同じなんだ。
そして、伯爵家令嬢が自家の馬車で来るとなると、侯爵家の子息が学園の乗合馬車では貴族的な示しがつかない。よって、高位貴族は男女とも自家の馬車で現地集合になるというわけだ。
もちろん、皇帝差し回しの馬車も、その中に混ざっていた。
「というわけで、今日から、みんなで楽しむよ!」
「はい。もう、待ち遠しくて、待ち遠しくてたまりませんでしたわ」
「サマンサ様もですか?」
「あら、ベスは、一緒の屋敷に泊まってらしたんでしょ?」
「そうですけど。公爵家の別荘ともなると、いろいろガードが」
「ふふふ。そーですか。じゃあ、楽しみね。幸い、学園施設の壁の中は護衛も入れませんもの」
ん? そんなにキャンプの夜って、いろいろと緩かったんだ?
あ~ まさかっていうか、原因はオレだ……
前世では林間学校も修学旅行も無理だった。ドクターストップ以前に、ボッチ状態が辛くて、メンタルが保たなかった。
だから、結構、このあたりの設定がグズグズになったんだよね。貴族社会なのに男子が女子部屋に、女子が男子部屋に行くのがありなんだ。
あ、でも、お嬢様方には、し~っかり侍女がマンツーマンだからね。もちろん、多少は目をつぶってくれる相手はありうるけど、貴族社会でダメなことは見逃さない……らしい。
逆に、平民のみなさんにとっては、ザ・青春、そのもの。
なにしろ、帝国学園は「自主自律」をモットーにしているから、夜の見回りをするはプロの警備の人が建物の外を守るだけ。
原作中のガイアは人気者だ。「楽しくみんなと過ごして」と思いきや、そこはスパルタのマルスが一緒である。日課の素振りが待っていた。1億回素振りを「移動教室に免じて5千回だ」とかいうありがた~いお沙汰のお陰で深夜に終わるんだけど、もちろん、みんな寝た後だ。
そこで、サラだけが「頑張ったね」とタオルを用意して待っていてくれる、というほんわかエピソードにつながるわけで。
あー でも、この世界のサラだと、タオルの用意じゃなくて空き部屋の用意をしそうだよなんて言ったら、ファンのみなさんにムチャクチャ荒らされるんだろうなぁ。
チラッとサラの方を見ると、二人に遠慮してはいるものの、案外と平気な顔をしているあたりは、さすがヒロインって感じだった。
オレ達は新入生歓迎キャンプに来たのである。場所は王都郊外の学園施設「すずらん寮」である。
道には学園の馬車以外に、様々な高級馬車が連なっていた。現地合流も可能なため高位貴族の女子は自家の馬車を使うのが普通なのだ。
これは「特権意識」というよりも、護衛の問題が大きかった。
高位貴族の男子は基本的に攻撃魔法が使える。だから学園の付けている護衛がいれば「あとは自分で身を守れるよね」と突き放せばいい。
だが、女子は原則として攻撃魔法は使えない。となると学園の護衛だけで万が一のことがあったら、と考えるのは家も学園も同じなんだ。
そして、伯爵家令嬢が自家の馬車で来るとなると、侯爵家の子息が学園の乗合馬車では貴族的な示しがつかない。よって、高位貴族は男女とも自家の馬車で現地集合になるというわけだ。
もちろん、皇帝差し回しの馬車も、その中に混ざっていた。
「というわけで、今日から、みんなで楽しむよ!」
「はい。もう、待ち遠しくて、待ち遠しくてたまりませんでしたわ」
「サマンサ様もですか?」
「あら、ベスは、一緒の屋敷に泊まってらしたんでしょ?」
「そうですけど。公爵家の別荘ともなると、いろいろガードが」
「ふふふ。そーですか。じゃあ、楽しみね。幸い、学園施設の壁の中は護衛も入れませんもの」
ん? そんなにキャンプの夜って、いろいろと緩かったんだ?
あ~ まさかっていうか、原因はオレだ……
前世では林間学校も修学旅行も無理だった。ドクターストップ以前に、ボッチ状態が辛くて、メンタルが保たなかった。
だから、結構、このあたりの設定がグズグズになったんだよね。貴族社会なのに男子が女子部屋に、女子が男子部屋に行くのがありなんだ。
あ、でも、お嬢様方には、し~っかり侍女がマンツーマンだからね。もちろん、多少は目をつぶってくれる相手はありうるけど、貴族社会でダメなことは見逃さない……らしい。
逆に、平民のみなさんにとっては、ザ・青春、そのもの。
なにしろ、帝国学園は「自主自律」をモットーにしているから、夜の見回りをするはプロの警備の人が建物の外を守るだけ。
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そこで、サラだけが「頑張ったね」とタオルを用意して待っていてくれる、というほんわかエピソードにつながるわけで。
あー でも、この世界のサラだと、タオルの用意じゃなくて空き部屋の用意をしそうだよなんて言ったら、ファンのみなさんにムチャクチャ荒らされるんだろうなぁ。
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