旦那様は、パーフェクト高校生

ぱるゆう

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優一と小百合の旅行 1 出発

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野球が終わり、期末テストとなった。

いつも通り優一は学年で1位を取った。

そして終業式が終わった。

普通なら、夏休みの到来を体全体で喜ぶところだが、僕達受験生にとっては、運命の日がまた近づいたことを実感する日でもある。

この夏休みは、合格率を少しでも高めなければならない大切なの期間となる。

しかし、僕にはそんなことどうでもいいと思えるほど憂鬱なものがやってきてしまう。

いや、憂鬱とは言ってみたが、本当は憂鬱なんかではないことは、もう分かってしまっている。小百合と2着目の水着を買いに行った時、試着室で小百合の水着姿を見て、僕の股間は固くなりかけた。すぐに試着室から顔を出したから、完全にはならなかったが、し~ちゃんのことは微塵も頭にはなく、目の前の小百合だけでそうなった。

旅行先で水着姿だけでなく、小百合に触れたら、間違いなく完全に固くなってしまうだろう。

でも、これは、し~ちゃんとこれ以上続けられないことを意味する。それが分かっていても、旅行先での僕は、小百合と裸で身体を重ねることを望むだろう。

結局、結論を先送りにした過去の僕は、そのまま今の僕でいる。

2人には何も言い出せないまま、明後日の旅行の日となるんだろう。




何だかんだで3週間以上か・・・、優一は感慨深げに思った。

野球の前の金曜日に詩織が泊まってから、し~ちゃんとは会っていない。

こんな長い間会わなくても大丈夫だった。

旅行まで会う予定はないが、旅行の後、結果報告として会うことは決まっている。




そして、旅行当日となり、優一はタクシーで小百合を迎えに行った。

白のワンピースを着た小百合が出てきた。

「今日も可愛いよ」と優一が言うと、小百合は優一の目を見てから、
「ありがとう」と少し赤くなって言った。

小百合のスーツケースをタクシーのトランクに入れると、優一はタクシーに乗り込もうとした。

「隣には声かけないの?」と小百合が慌てて言うと、

優一は振り返って、
「いいよ、別に。そんなことしてて大丈夫なのか?って言われるだけだから」と言ってタクシーの中に入った。

「全く!」と小百合は呆れて、自分もタクシーの中に入った。

タクシーは動き始めた。

「嬉しいな、旅行」と小百合が微笑んで言い、優一と手を繋いだ。

「今年はこれで最後だよ。終わったら勉強だからね」

「分かってるわよ。旅行中は勉強の話、禁止」と頬を膨らませながら言った。

「うん、分かったよ」

小百合のワンピースの裾が少し上がり、太ももが少し見えていた。フレアのスカートなので、それほどでもないのだが、優一はドキドキした。

繋いでる手を離して太腿に触りたい、と優一は思ったが、我慢した。

優一は窓の外を見て、
これは完全にアウトだな、と思った。
小百合に正直に言ったら、私は身体だけなの?と悲しい顔をするに違いない。

今の僕は、小百合のことを好きだと自信を持って言えるのだろうか?し~ちゃんに言ったように。

そもそも、し~ちゃんのことは本当に好きなのだろうか?身体の関係を続けたいから、そう思っていただけではないのだろうか?

小百合と旅行の間にしたとして、帰ってきたら僕はどっちとしたいと思うのだろう?

2人とも?

ん?ちょっと待て。僕は小百合とする可能性が高いと思って、ここ最近は、し~ちゃんと会わずに我慢できてしまった。

それに、し~ちゃんと別れる危険があるのに、これから小百合としようとしている。

これは、もう結論が出ているんじゃないか?

「どうしたの?」と小百合が声をかけてきた。

振り向いて、
「何でもない」と言った。

「行くの止める?」と小百合が不安そうに言って、繋いだ手に少し力が入った。

なんてことを言わせてしまったんだ、と優一は後悔した。

「天気良くて良かったなって。雨だったら、海に行けないから、水着も着れないし」と笑顔で言った。

「もぉ、エッチ!」小百合が目を逸らせて、顔を赤くした。

フフフッ、可愛いと心の中で思った。



そして東京駅に着いた。少し早いので、駅の中の店に買い出しに向かった。

飲み物やお菓子等を買って、時間もいいので、駅のホームに向かった。

少し待って、電車が来た。

小百合が窓側に座り、優一はスーツケースを棚の上に置いてから通路側に座った。

早速、小百合はお菓子を広げていた。

「お腹いっぱいにしないでよ」

「大丈夫、別腹だから」

これから水着を着ることを忘れてない?と言いたかったが、怒りそうなので、止めておいた。




    
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