旦那様は、パーフェクト高校生

ぱるゆう

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大学時代 詩織とフレッド 5 触るな!

「俺はナイフを持っている」男は続けた。

「俺が目的なんだろ。彼女は関係ない。帰してやってくれ」

「全て終わった後だ」

フレッドは背中に、一人ではない気配を感じていた。

自分一人なら逃げられる。しかし、シェリーを置いていくわけには行かない。男の言う通りにした。



そして、人通りのない路地にきた。

男は歩きながら、
「フレッド、俺はお前のプレーは大好きだ。でも、これも仕事なんでな。数週間程度、腕が上がらなくなる程度にはなってもらう。それ以上はやらない。だから、抵抗しないで欲しい」

「何か勘違いしてないか?俺がいなくてもチームには何の影響もない」

「残念ながら、依頼主はそうは思っていない」

「分かった。でも、彼女には何もしないと約束してくれ」

「そのつもりだったんだが、こんないい女、少しだけ楽しませてもらう」

詩織は、自分が全く警戒されていないことは分かっていた。身長にして30センチ近く、体重は倍くらい違うんだ。気を付けていることと言えば、走って逃げられることくらいだろう。

それよりも体格的には変わらないフレッドを警戒するのは当然のことだ。

詩織は辺りを注意深く観察した。
すると、おあつらえ向きの鉄パイプが転がっていた。

詩織は歩きながら、ゆっくりと近づいた。

そして、つま先で蹴り上げ、買ってもらった服の入った紙袋を置いた。

その手で鉄パイプを掴むと、振り向きざまに、フレッドの後ろにいた男達の手を、鉄パイプで連続で殴った。

「うっ!」と男達が怯んだ隙に、フレッドの手を引いて離れた。

そして、詩織は男達の方に鉄パイプを向けて身構えた。男達は3人だった。

「シェリー、何を?」フレッドも面食らっている。

「ハハハッ、気の強い女は大好きだ。どんな声で叫ぶのか、楽しみが増えた」男はナイフを拾った。

他の男達もニヤニヤしている。

「へぇ~、やれるものなら、やってみなさいよ」詩織は鉄パイプの先を力強くアスファルトに打ち付けた。

「カン」と乾いた音が響いた。

「シェリー、僕のことはいいから逃げて」

「フレッドは私が守る!」

「怪我しちゃうよ」

「大丈夫、数週間、マスターベーションができなくなるくらいだから」

フレッドはその言葉がすぐには分からなかった。えっ!もしかして相手の怪我のことを言っているのか?

「まず女だ。黙らせろ」男達は少しずつ近づいてきた。

詩織は男達の動きを観察した。
そして、男達は3方向に別れた。

「フレッド、10フィート以上離れて!」

「そんなことできないよ」

「邪魔なの!早く!」

「分かったよぉ」フレッドは詩織の剣幕に押されて離れた。

男達は同時に詩織に向かってきた。

詩織は鉄パイプを掴まれないように、素早く一人目の男の手や腕を殴った。そして、身体を回転させて、振り向きざまに、もう一人の男の腕を殴る。そして、空中で鉄パイプを回して、離れ、残りの一人の手を殴った。ナイフが地面に落ちた。

「クソッ」男は殴られていない方の手でナイフを掴み、詩織に突き出してきた。

詩織はバク転で、後方に身体を回転させた。

「数週間の我慢だから」と詩織は言った。

男の両足の間には、鉄パイプの先が残っていた。

手を支点にして、自分の方にある鉄パイプの先を勢いよく下に下げた。

「おおっ!」男は苦悶の表情を浮かべた。鉄パイプの先が男の股間にめり込んでいた。


そこで、
「警察だ!」と声がした。

「クソッ」男達はそう吐き捨て、一人は股間を押さえながら逃げて行った。

詩織とフレッドは、ホッとした。詩織は鉄パイプを脇に立てて持った。

「武器を捨てて、両手を挙げるんだ!」更に警官の声がした。2人の警官が拳銃を構えていた。

詩織とフレッドは手を上げた。

「早く武器を捨てるんだ!」緊張感のある声が近づいてくる。

「シェリー、右手!」フレッドは隣で言った。

「あっ!」詩織は慌てて右手の指を広げた。

「カンカン」と何度か音を立てて、鉄パイプが地面に転がった。

一人の警官が近づいてきて、フレッドの身体を触った。それが終わると、詩織の腰から足を触った。

そして、あからさまに詩織の胸を見た。

「触るな!」フレッドは低い声で言って、睨んだ。

警官は顔を向けて、フレッドを睨み返した。

「ん?フレデリック・ベーカーかい?」拳銃を構えている方の警官が言った。

    
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