旦那様は、パーフェクト高校生

ぱるゆう

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大学時代 詩織とフレッド 7 必要

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車が少し蛇行した。

「はぁ?フレッド、何言ってるのよ!」詩織は大きな声を出した。

「ちょっ、ちょっと待って、車、止めるから」恵理は、落ち着いてと自分に言い聞かせながら、注意深く端に車を止めた。

「フレッド!」詩織は怒っていた。

「詩織!落ち着きなさい!」恵理は強い口調で、日本語で言った。

詩織は不貞腐れて、窓の外を見た。

「フレッド、シェリーには告白したの?」恵理は後部座席を振り返りながら言った。

「いえ、言ったらダメって言われるのは分かってたから」

「今日は?デートじゃないの?」

「デートじゃない!」詩織は大きな声で言った。

「部のパーティーにシェリーが来てくれるお礼に、服を買う約束してて」フレデリックは怒られた子供のように、ビクビクしながら言った。

「シェリー、そうなの?」

「そう。服を買うだけ」不貞腐れた口調だ。

「それなのに、そんなオシャレしたの?」
 
「えっ!」そして詩織は口籠った。

「シェリーって、休みの日は、こんな格好してるんじゃないんですか?」

「サリーと出かける時もズボンよ。スカートなんて久しぶりに見たわ」

「お母さん、煩い!」詩織は日本語で言った。

「シェリーは、何て?」フレッドは言った。

「黙れって。フフフッ」

「そっか」フレッドは笑顔になった。

「私は反対しない。付き合いたいなら、2人でよく話し合いなさい。フレッド、分かった?」

「はい、ありがとうございます。シェリー、ごめんなさい。でも、僕には君が必要なんだ」

「何で私なのよ。あんなにいっぱいいるのに!」

「僕は誰でもいいわけじゃない。シェリーだから、付き合いたいんだ。他の誰かとなんて考えたくもない」

「私を巻き込まないで!」詩織は強い口調で言った。

「シェリー・・・」フレッドは悲しい顔をした。

「はいはい。今日は遅いからこれくらいにしなさい」恵理は車をスタートさせた。

無言の時間が続いた。




そして、フレッドの家の前に着いた。
「どうする?私から話そうか?」恵理は言った。

「いえ、大丈夫です。送ってくれて、ありがとうございます」フレッドの声は沈んでいた。フレッドは車を降りようとした。

詩織は、
「約束は守るから」と小さい声で言った。

「えっ?」

「パーティーには行くから。そして、その後、この服を着てもう1回だけ会うから」と紙袋を見せた。

「ホントに!」

「約束したから」

「うん、今はそれでいい」

フレッドは笑顔で車を降りて、車が見えなくなるまで見送った。

「いつもと変わらない。僕はベストを出すだけだ」とフレッドは言った。





一方、車の中では、
「詩織、いい加減にしなさい!」恵理は怒りながら言った。

「フレッドが悪い!」詩織も強い口調で返した。

「あなた、いくつになったの?もう19でしょ。まるで小学生だわ」恵理は呆れたように言った。

「煩い。相手は、あのフレデリック・ベーカーなのよ。はい、そうですか、なんて言えるわけないじゃない!」

「何?あなたは結婚まで誰とも付き合わないつもりなの?」

「そういうわけじゃないけど・・・」

「はぁ~、私も言われてみたいもんだわ。僕には君が必要だなんて」

「お父さんは?」

「あの堅物が言うと思う?」

「お父さんって、外面はいいよね?」

「元々は無口な人なのよ。合気道やって、人との距離が分かったんだって。でも、家だと無口になっちゃう」

「ねぇねぇ、プロポーズで何て言われたの?」

「そんなの忘れたわ」恵理は少し赤くなった。

「いいじゃん、いいじゃん、教えてよ」

「一生、誰かといたいと思ったのは君が初めてだ。そして、他の誰にもそう思うことはない」

「ん?だから?」

「フフフッ、そうでしょ?だから言いたくなかったのよ。でも、お父さんの正直な気持ちが伝わってきて、OKしたの。大切なのは、正直な気持ちよ。あなたも少しは自分の気持ちに正直になりなさい」

「私は、別に好きじゃないもん」

「フレッドって案外頼りないところがあるのね。試合だけ見てたんじゃ分からない。学校では、どうなの?」

「多分お母さんが試合で思ってるイメージに近いと思う」

「そうすると、あんな感じなのは、詩織の前だけってこと?」

「う~ん」詩織は考え込んだ。

「よく分かんない。講堂くらいしか会わないから」

「えっ?そんなわけないでしょ。一目ぼれなら、あんな言い方しないと思うわよ」

「う~ん、私の何がいいんだろう?」

「おっぱい」恵理はニヤニヤしながら言った。

「お母さんに言われたくない」恵理も詩織に負けず大きい。

「それに、ここはアメリカよ。私より大きい子なんて珍しくはないわよ」

「そうすると顔かな?私もチャンスあるかしら?」

「確かに似てるって言われるけど。お父さんはいいの?まさか浮気してるとか!」

「あの堅物がそんなことするわけないでしょ」

「へぇ~、自信あるんだ」

「まぁね。話がそれちゃったけど、フレッドのことは急がなくてもいいから、ちゃんと考えてあげなさい。フレッドが他の女の子と仲良くしてるとしても、裏切らないと思うけどなぁ」

「そんなの分かんないじゃん」

「あなたに必要な事は、フレッドのことをよく知ること。分かった?」

「分かったよぉ」
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