ゲームの中の女主人公に本気で恋したら 第二部

ぱるゆう

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騒ぎ2

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駅前に、女子生徒だけが所狭しと立っていた。

近くの女子が僕を見つけた。
「キャ~」と言いながら近づいてきた。

他の生徒も気づき、集まってくる。

「マジか?こんなことになるなんて」

「私もビックリした」瑞希も呟く。

「斉木さん達は?」僕は慌てる。

「分かんないよ」

2人のスマホが震えた。見ると、斉木さん達からだった。

『ごめん、近づけない』

『無理』

『いつから?』

『私達が来た時には、こうなってた』

『近所迷惑だから、早く動いた方がいいよ』

『うん、学校に向かう』




「ごめんなさい。開けてください」

瑞希を抱えて歩く。

「貴之、ここからは、いつも歩いてるから」

「ダメだ。誰かの足で転びかねない」

「でも、みんなの目怖いよぉ」

「分かった。道の脇にいて。僕は先に行くから」

「うん」

瑞希を壁の方に連れて行って、寄りかからせた。

「また、学校で」

「うん」

僕は歩き始めた。走ってもいいのだが、後の生徒も走り出して、誰かが転べば、大変なことになる。

「ねぇ、さっきのは彼女なの?」

「違う」

「なんでくっついてたの?」

「僕がそうしたいから」

「好きなの?」

「友達だから」

「友達になれば、私にもしてくれるの?」

「そんなわけないだろ」と顔を見ると、かなりの美少女だった。

ニコッと微笑んでくる。

でも、僕にとっては対象外だ。

「可愛いと思うけど、僕は興味ない」

「何でよ!」

「僕は顔なんて、どうでもいいんだよ。もちろん、可愛ければ嬉しいけど。彼女にする条件は3番目か4番目かな」

「えっ!変態!」といきなり言われた。

「えっ?なんてだよ」声が震える。

「体が一番なのね!変態!」

あぁ、そうなるよな。

「フフフッ、君、面白いね」

「何よ!変態!」

「そう思うなら、離れればいいじゃん」

「うるさいわね」

その後は黙った。まぁ、今までチヤホヤされてきたのだろう。

僕は、チラリと見た。
胸の下で腕を組んでいる。

えっ?デカい?

「あっ!私のこと、やらしい目で見たでしょ!変態!」

「あぁ、見たよ。大っきいおっぱい」

「もう!」と怒った声を出した。

しかし、僕の腕に自分の腕を巻き付けてきた。もちろん胸があたってくる。

「なっ、何してるんだよ!」

「うるさいわね!黙って歩きなさい!」

立ち止まりたいが、止まると近所迷惑だ。僕の後ろから道を塞いでしまう。

進むしかない。

「いきなりはないだろ。名前も知らないのに」

「男のくせにうるさいわね!」

「ちょっと待て!逆に知らないやつから腕組まれて、平気なのかよ」

「そんなの嫌に決まってるじゃない!バカなの?」

「今、お前がやってるんだろ!」

「お前、お前ですって!私は3年の吉田花子よ」

「さっ、3年生・・・」

「そうよ!」

ん?一瞬怯んだが、3年だからって許されるのか?それなら、おっさんは痴漢がやりたい放題になる。

「3年だからこそ、やっていいことと、ダメなことくらい分かるだろ」

「そんなこと言われなくても分かってるわよ!変態!」

「おい、変態って呼びすぎだろ」

「分かったわよ。星野・・・くん」顔を赤くした。

うわっ、デレてきた。瑞希もそうだけど、こんなに生存しているものなのか?ツンデレという生き物は?

「とにかく離れてくれ、僕は吉田さんに興味はない。そんなに可愛いんだから、他にいくらでもいるだろ」

「可愛い?私、可愛い?」

「はぁ?自覚があるから、こんなことしてるんだろ。僕はなびかないけど、他の男なら、いくらでもついてくるよ」

「可愛いかって聞いてるのよ。答えなさい」ツンだ。

「はいはい、可愛いよ」

「ちゃんと答えてよ」声が小さくなる。

えっ!またデレた!

「吉田さんは可愛いと僕は思う。でも、好きになることはない。
あっ、身体のことだけど、身体は顔より順位が低い。別におっぱいが大きいからって好きになることはない」

「ちょっといい加減にしなさいよ!星野くんが優しいからって、調子に乗りすぎよ」

後ろから声がかかる。

「うるさいわね。ブスは引っ込んでなさい」

「何よ」後ろの女子が花子の肩を掴む。僕の腕も引っ張られる。

「花子、いい加減にしろ!」

つい名前で読んでしまった。

「名前で呼んでくれた・・・」花子が両手で口を押さえた。

昔飼っていた猫が、花子という名前だったとは決して言えないだろう。ちなみに名付けたのは父だ。

とりあえず腕が離れたので、結果オーライとしよう。

前で腕組みをする。これで隙はない。

「ねぇ、貴之」花子が嬉しそうに話しかけてきた。

「えっ!」自分が先に言ったとはいえ、すぐにそうなるか?

「帰りは何時なの?」

「部活あるから、遅い」

「私も生徒会あるから、遅いの」

僕は立ち止まった。聞き間違いか?
「生徒会って言った?」

「そうよ」

「マジで?」

「何で知らないのよ。私は生徒会長よ」

僕は目を見開いた。
「生徒会長がこんなことしていいのかよ」

「えっ!生徒会長だって、好きになることくらいあるわよ。何がいけないのよ」



「マスター、歩いて」

「あぁ、そうだった。ありがとう」

「どういたしまして」



僕はまた歩き始めた。

「人が嫌がることは止めましょう」

「誰が嫌がってるの?」

マジで言ってるのか?天然か?

「目の前にいるでしょ」

「私達の目の前に、誰もいないわよ」

「達ってなんだよ。達って。吉田さんが話しかけている変態の男子校高校生だよ」

「私のこと、頭の中で裸にして、酷いことしてるんでしょ。何で迷惑なのよ」

「そんなことしてないし、する気もない。何度も言うけど、吉田さんに興味はない」
 
「名前で呼んでいいよ。みんながいるからって恥ずかしがらなくても」

あぁ、ダメだ。話が通じない。あぁ、走って逃げたい。チートを使いたい。
僕は無視することにした。

それでも話しかけてくる。

校門に着いた。もうすぐ教室だ。少しホッとした。

「ねぇ、聞いてるの?」
花子は僕の目の前に立った。

「話しかけないでくれる?もう話さないから」

僕は脇を抜けていく。酷いけど、仕方がない。

先に学校に到着して、前を歩いていた生徒も、足を止めて、僕を見ている。

はぁ、めんどくさいが、職員室に先に行くか。

僕は靴を履き替えようと、下駄箱に行った。

「うわっ」沢山の封筒が詰め込まれていた。僕は封筒を重ねて出して、上履きを取り、履いてきた靴を入れて、封筒を戻した。

読んでもらえると思ったら、増えるに違いない。一つ一つ色々と考えて書いてくれたと思う。ごめんなさい。でも、みんなが飽きるのを待つしかない。




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