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小百合の過去
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そして、真田さんと小百合さんが山上家に来ることになった。
両親とも反対する理由は皆無だったので、儀礼的な形になることは、みな分かっていた。
なので、真田さん達には普通の服装で来るように伝えてあった。変にがまえられても、うちの両親が緊張してしまうと。
私も渚さんの一件で、すっかり真田家の一員になることに踏ん切りがついていた。まぁ、色々なことを学ばなくてはならないのは、憂鬱だったが。
そして、インターホンが鳴った。
「は~い」また私より先に母が出ていく。人生2度目に聞いた声を出しながら。
私と楓は、その後をついて行く。
母が玄関を開けると、ノータイでダークスーツに身を包む真田さんと、紺のワンピースを着た小百合さんが立っていた。
「いらっしゃい」また母さんが変な声を出す。
「今日は、お忙しいところ、お時間を取っていただき、ありがとうございます」
「嬉しいわ。こんな美男美女が我が家に来てくれるなんて」
相変わらず母さんのテンションは謎だ。
「母さん、いいから。真司さん、小百合さん、早く入って」
「はい、失礼します」
私達は、リビングに入った。
一人残された父さんは、オドオドとしていたが、真田さん達が中に入ると、立ち上がって、
「よく来てくれました。歓迎します」と落ち着いて言った。
その姿に、伊達に給料をもらっているわけでは、なさそうだ、と私は思った。
真田さんと小百合さんは、立ち止まって、
「お招きいただき、ありがとうございます。僕は、真田真司と申します」
「真田小百合です」と2人とも会釈をした。
「どうぞ、こちらにお掛けください。すいませんね。狭い家で」
「父さん、止めて。真司さん達が返答に困るでしょ。そんなことないです。立派な家ですねって言っても嫌味に聞こえちゃうんだから」
「花音さん、そこまで言わなくても」真田さんは狼狽えていた。
「真司さん、こんな娘ですけど、本当にいいんですか?」と父さんは嫌味を返した。
「父さん!」
「ほらほら、2人とも。始めから、我が家の恥を晒さないでくれる?」
「えっ!母さん、ごめんなさい」私は慌てた。
「ほら、立ってないで座って」
私達は座った。
「まずは」真田さんが口を開いた。
私達も緊張が走る。
真田さんは立ち上がって、
「花音さんとは。一年にも満たない短い間ですが交際させていただきました。僕の思った通り、とても素敵な女性で、日が経つにつれ、もっともっと好きになっていきました。
これからも、ずっと永遠に一緒にいたいと思っています。必ず幸せにします。
どうか、花音さんとの結婚を許してください」
と膝に頭がつくのではないかと思うくらい頭を下げた。
私は分かっていたこととはいえ、涙が溢れてきた。
「どうか頭をお上げください」
真田さんは、それでも、頭を下げ続けた。
「花音は、とても素敵な人と出会えた。娘が幸せになることが分かっておるのに、反対する親などいるわけがない。花音のこと、よろしくお願いします」
と父も母も立ち上がって、頭を下げた。
やっと真田さんも頭を上げて、
「ありがとうございます」と再び頭を下げた。
あぁ、こんな嬉しい瞬間はない。今がスタート地点だということは分かっている。でも、スタート地点に立てたのだ。一年前は想像することすら拒んでいたのに。
「ほら、真司兄さんも、父さん達も座ってよ。僕のこともあるんだから」
「あぁ、そうだったな」
母さん以外、みな座った。母さんはキッチンに行った。
真田さんはひと仕事終えたように、脱力した。
「真司、お疲れ様。嬉しかったよ」私は目尻を指で拭った。
「ちゃんとできてた?」
私は頷いた。
「よかった」
母さんが飲み物と、お菓子をテーブルに並べる。
「姉ちゃんは、無事に終わったから、僕の番。小百合と結婚します」
「まだ早いよ」小百合さんは恐縮している。
「小百合さん、楓は、こんなだけど、よろしくお願いします。ついつい甘やかして育ててしまったみたいで」
「私でいいんですか?こんなに年も離れてるのに。大事なご子息を」
「小百合は、僕じゃイヤなの?」
「そんなことないけど」
「小百合さん、楓が選んだんだから、私達からは言うことはありません。楓には、小百合さんに愛想を尽かされないよう、頑張るように言ってあるので、どうか長い目で見てやってください」
「そんな、私には楓さんは、もったいないです」
「そう言えば、小百合さんの試合見たことあるんですよ」
「えっ!父さん、いつだよ」
「何言ってるんだ。お前もいただろ」
「えっ!嘘!」
「はぁ、なんだ。分かってて、お付き合いしてるのかと思ったよ」
「ねぇ、父さん、いつの話?」
「中学一年の夏休み、母さんの実家に泊まりに行っただろ」
「あぁ、毎年楽しみにしてた」
「その時、ちょうど近くで女子野球の国際大会やってたから、2人で見に行ったじゃないか。その時の一番バッターが小百合さんだ」
「えっ、え~と」楓は一生懸命思い出そうとしているようだ、
「あっ、思い出した」私が声を出した。
「姉ちゃん?」
「父さんが先にこっち帰ってきて、楓がもう一回見たいからって駄々をこねるから、私が連れて行った。試合前にボール買って」
「あっ」楓も思い出したようだ。
「えっ、じゃあ、ボールにサインくれたの、小百合なの?」
「ちょっと待って。楓が中1ってことは、7年前?確かに、国際大会あったけど」
「確か背番号も1番を付けてたと思うが」
「はい、そうです」
「小百合さんが、綺麗なヒットを連発するんで、楓が大喜びしてな。凄い、凄いって」
「本当はバットにサインが欲しかったけど、さすがに買えなくて、ボールにしたんだ」
父さんはスマホをいじって
「ほら、当時の小百合さんの写真」と楓に見せた。
「あぁ、そう。この選手」
「当時も整った顔をしていたが、まさかこんな美人だと思わなかったな)
「ありがとうございます。でも、当時の写真は恥ずかしいわ」
「小百合さん、楓、凄い喜んでましたよ」
「うん、思い出したわ」
「えっ!覚えてるの?)
「珍しかったからね」
「珍しい?サインしてあげるのが?』
「違うわ。楓、私になんて言ったか覚えてる?』
「えっ、なんか言ったっけ?」
「あなたみたいになりたいって言ったのよ」
「そんなこと言ったんだ。恥ずかしいな」
「それが珍しいんですか?」
「女の子に言われることはあっても、野球やってる男の子に言われたのは、最初で最後じゃないかな?普通は男のプロ野球選手を言うでしょ。それなのに、女子野球の選手になりたいなんて、珍しいわよ』
「でも、本当に凄かったよ。ボールが面白いようにヒットゾーンに行くんだもん」
「それは誇張しすぎよ」
「うわぁ、でも嬉しいな。憧れの選手だったなんて」
「止めて、昔の話よ。今は普通のおば・・・お姉さんよ」
「今もボール飾ってあるんだ。見に行こうよ」楓は小百合さんの手を取った。
小百合さんが私の目を見たので、頷いた。
「少し失礼します)と言って、小百合さんは引っ張られて行った。
楓め、口実を作りやがったな、と思ったが、顔には出さなかった。私の部屋を見たいと言われたくなかったからだ。
「それで、一つ相談というか、お願いというか」
「何ですか?」
「結婚式は、その前に結納もあるんですけど、結婚式が1年以上先になるかと思うので、もし許してもらえるなら」
「同棲かしら?」
「一緒に住むのは変わらないんですが、先に籍だけ入れたいと思っています
両親は顔を見合わせた。
「それなら、特に反対はしません。ただ、花音、妊娠だけは式の後にしなさい」
「うん、そのつもり」
「住まいは、どうするんですか?」
「新しくマンションを借りるつもりです」
「そうですか。会社の方は大丈夫なんですか?」
真田さんは、私を見た。どこまで話してあるの?ということだろう。
「父さん、真司さんは来年、今の会社を辞めて、お父さんの会社に入るの」
「あぁ、そうなんですか、花音はどうするんだ?」
「前は働くつもりだったんだけど。やっぱり家で真司さんが寛げるようにしたいと思ってる。だから、一緒に住み始めたら、辞めるつもり」
「まぁ、それもいいだろう。働く気になれば、いつでもできる」
「生活に困ることはないと思うから」私は真田さんを見た。
「まぁ、それは頑張るよ」
「よろしくね。旦那様」
「こちらこそ、よろしく」真田さんは照れた。
両親とも反対する理由は皆無だったので、儀礼的な形になることは、みな分かっていた。
なので、真田さん達には普通の服装で来るように伝えてあった。変にがまえられても、うちの両親が緊張してしまうと。
私も渚さんの一件で、すっかり真田家の一員になることに踏ん切りがついていた。まぁ、色々なことを学ばなくてはならないのは、憂鬱だったが。
そして、インターホンが鳴った。
「は~い」また私より先に母が出ていく。人生2度目に聞いた声を出しながら。
私と楓は、その後をついて行く。
母が玄関を開けると、ノータイでダークスーツに身を包む真田さんと、紺のワンピースを着た小百合さんが立っていた。
「いらっしゃい」また母さんが変な声を出す。
「今日は、お忙しいところ、お時間を取っていただき、ありがとうございます」
「嬉しいわ。こんな美男美女が我が家に来てくれるなんて」
相変わらず母さんのテンションは謎だ。
「母さん、いいから。真司さん、小百合さん、早く入って」
「はい、失礼します」
私達は、リビングに入った。
一人残された父さんは、オドオドとしていたが、真田さん達が中に入ると、立ち上がって、
「よく来てくれました。歓迎します」と落ち着いて言った。
その姿に、伊達に給料をもらっているわけでは、なさそうだ、と私は思った。
真田さんと小百合さんは、立ち止まって、
「お招きいただき、ありがとうございます。僕は、真田真司と申します」
「真田小百合です」と2人とも会釈をした。
「どうぞ、こちらにお掛けください。すいませんね。狭い家で」
「父さん、止めて。真司さん達が返答に困るでしょ。そんなことないです。立派な家ですねって言っても嫌味に聞こえちゃうんだから」
「花音さん、そこまで言わなくても」真田さんは狼狽えていた。
「真司さん、こんな娘ですけど、本当にいいんですか?」と父さんは嫌味を返した。
「父さん!」
「ほらほら、2人とも。始めから、我が家の恥を晒さないでくれる?」
「えっ!母さん、ごめんなさい」私は慌てた。
「ほら、立ってないで座って」
私達は座った。
「まずは」真田さんが口を開いた。
私達も緊張が走る。
真田さんは立ち上がって、
「花音さんとは。一年にも満たない短い間ですが交際させていただきました。僕の思った通り、とても素敵な女性で、日が経つにつれ、もっともっと好きになっていきました。
これからも、ずっと永遠に一緒にいたいと思っています。必ず幸せにします。
どうか、花音さんとの結婚を許してください」
と膝に頭がつくのではないかと思うくらい頭を下げた。
私は分かっていたこととはいえ、涙が溢れてきた。
「どうか頭をお上げください」
真田さんは、それでも、頭を下げ続けた。
「花音は、とても素敵な人と出会えた。娘が幸せになることが分かっておるのに、反対する親などいるわけがない。花音のこと、よろしくお願いします」
と父も母も立ち上がって、頭を下げた。
やっと真田さんも頭を上げて、
「ありがとうございます」と再び頭を下げた。
あぁ、こんな嬉しい瞬間はない。今がスタート地点だということは分かっている。でも、スタート地点に立てたのだ。一年前は想像することすら拒んでいたのに。
「ほら、真司兄さんも、父さん達も座ってよ。僕のこともあるんだから」
「あぁ、そうだったな」
母さん以外、みな座った。母さんはキッチンに行った。
真田さんはひと仕事終えたように、脱力した。
「真司、お疲れ様。嬉しかったよ」私は目尻を指で拭った。
「ちゃんとできてた?」
私は頷いた。
「よかった」
母さんが飲み物と、お菓子をテーブルに並べる。
「姉ちゃんは、無事に終わったから、僕の番。小百合と結婚します」
「まだ早いよ」小百合さんは恐縮している。
「小百合さん、楓は、こんなだけど、よろしくお願いします。ついつい甘やかして育ててしまったみたいで」
「私でいいんですか?こんなに年も離れてるのに。大事なご子息を」
「小百合は、僕じゃイヤなの?」
「そんなことないけど」
「小百合さん、楓が選んだんだから、私達からは言うことはありません。楓には、小百合さんに愛想を尽かされないよう、頑張るように言ってあるので、どうか長い目で見てやってください」
「そんな、私には楓さんは、もったいないです」
「そう言えば、小百合さんの試合見たことあるんですよ」
「えっ!父さん、いつだよ」
「何言ってるんだ。お前もいただろ」
「えっ!嘘!」
「はぁ、なんだ。分かってて、お付き合いしてるのかと思ったよ」
「ねぇ、父さん、いつの話?」
「中学一年の夏休み、母さんの実家に泊まりに行っただろ」
「あぁ、毎年楽しみにしてた」
「その時、ちょうど近くで女子野球の国際大会やってたから、2人で見に行ったじゃないか。その時の一番バッターが小百合さんだ」
「えっ、え~と」楓は一生懸命思い出そうとしているようだ、
「あっ、思い出した」私が声を出した。
「姉ちゃん?」
「父さんが先にこっち帰ってきて、楓がもう一回見たいからって駄々をこねるから、私が連れて行った。試合前にボール買って」
「あっ」楓も思い出したようだ。
「えっ、じゃあ、ボールにサインくれたの、小百合なの?」
「ちょっと待って。楓が中1ってことは、7年前?確かに、国際大会あったけど」
「確か背番号も1番を付けてたと思うが」
「はい、そうです」
「小百合さんが、綺麗なヒットを連発するんで、楓が大喜びしてな。凄い、凄いって」
「本当はバットにサインが欲しかったけど、さすがに買えなくて、ボールにしたんだ」
父さんはスマホをいじって
「ほら、当時の小百合さんの写真」と楓に見せた。
「あぁ、そう。この選手」
「当時も整った顔をしていたが、まさかこんな美人だと思わなかったな)
「ありがとうございます。でも、当時の写真は恥ずかしいわ」
「小百合さん、楓、凄い喜んでましたよ」
「うん、思い出したわ」
「えっ!覚えてるの?)
「珍しかったからね」
「珍しい?サインしてあげるのが?』
「違うわ。楓、私になんて言ったか覚えてる?』
「えっ、なんか言ったっけ?」
「あなたみたいになりたいって言ったのよ」
「そんなこと言ったんだ。恥ずかしいな」
「それが珍しいんですか?」
「女の子に言われることはあっても、野球やってる男の子に言われたのは、最初で最後じゃないかな?普通は男のプロ野球選手を言うでしょ。それなのに、女子野球の選手になりたいなんて、珍しいわよ』
「でも、本当に凄かったよ。ボールが面白いようにヒットゾーンに行くんだもん」
「それは誇張しすぎよ」
「うわぁ、でも嬉しいな。憧れの選手だったなんて」
「止めて、昔の話よ。今は普通のおば・・・お姉さんよ」
「今もボール飾ってあるんだ。見に行こうよ」楓は小百合さんの手を取った。
小百合さんが私の目を見たので、頷いた。
「少し失礼します)と言って、小百合さんは引っ張られて行った。
楓め、口実を作りやがったな、と思ったが、顔には出さなかった。私の部屋を見たいと言われたくなかったからだ。
「それで、一つ相談というか、お願いというか」
「何ですか?」
「結婚式は、その前に結納もあるんですけど、結婚式が1年以上先になるかと思うので、もし許してもらえるなら」
「同棲かしら?」
「一緒に住むのは変わらないんですが、先に籍だけ入れたいと思っています
両親は顔を見合わせた。
「それなら、特に反対はしません。ただ、花音、妊娠だけは式の後にしなさい」
「うん、そのつもり」
「住まいは、どうするんですか?」
「新しくマンションを借りるつもりです」
「そうですか。会社の方は大丈夫なんですか?」
真田さんは、私を見た。どこまで話してあるの?ということだろう。
「父さん、真司さんは来年、今の会社を辞めて、お父さんの会社に入るの」
「あぁ、そうなんですか、花音はどうするんだ?」
「前は働くつもりだったんだけど。やっぱり家で真司さんが寛げるようにしたいと思ってる。だから、一緒に住み始めたら、辞めるつもり」
「まぁ、それもいいだろう。働く気になれば、いつでもできる」
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