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番外小話集
その3
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3第五章第六十一話「変の正体」より
シェーン「おいゼノ、いつまで保留にしているつもりだ!!」
ゼノ「いや、もう少し待って欲しいっていうか、皆知ってるのか?」
シェーン「そりゃ私はセラ様の従者だぞ!知っていて当然だ!」
ゼノ「……ていうかアグレシアは?一番発狂しそうなもんだけど」
シェーン「現在監禁中だ」
ゼノ「……ん?」
シェーン「セラ様の告白を知った途端お前を殺しに行こうとしたのでな。流石に戦争前に大切な戦力を失うわけにもいくまい。ゆえに監禁中だ」
ゼノ「監禁してる時点で戦力失ってね?」
シェーン「大丈夫だ、食事は与えている。ただ今や唸り声をあげる獣に成り果てているからな。あの獣を悪魔へ放つのが楽しみだ」
ゼノ「悪魔はお前だ」
???「ゼ…ノ……ぉおオオオオ!」
シェーン「まずい、獣が脱走したようだ!」
ゼノ「管理体制悪くね!?」
アグレシア「ゼノ殺すうううううう!」
ゼノ「大切な戦力がぁああああああ!!」
…BADEND
とある日常編1
レイデンフォート「あけましておめでとうございまーす」
カイ「無事新年迎えられたな」
ミーア「お兄ちゃんだけ越せるか危ういもんね」
デイナ「毎年命懸けだからな」
カイ「どのあたりか教えてくれる?」
デイナ「ところで兄貴、今年の抱負はあるのか?」
カイ「無視?え、無視?」
ライナス「レイデンフォート王国を俺の手で掌握する」
ゼノ「その為には俺を破らんとなぁ」
ライナス「ふっ、造作もーー」
セラ「その後ろには私がいるわ」
ライナス「…」
カイ「母さんには流石のライナスも勝てないな」
ミーア「お父さんには勝てるけどね」
デイナ「糞雑魚父上」
ゼノ「父の威厳は~?」
カイ「親父の扱いってなんだか俺似なんだな」
ゼノ「脳内バグりすぎだ。お前が俺に似てるんだよ」
カイ「癪だ」
ゼノ「奇遇だな、俺もだ」
セラ「新年からいがみ合わないで。さもないと今年中無視します」
ゼノ・カイ「始まったばかりだけど!?」
とある日常編2
イデア「カイ~」
カイ「zzz」
イデア「…寝てる。お話ししようと思ったのに」
ミーア「お兄ちゃーん…ってイデアちゃん」
イデア「カイは寝てますよ」
ミーア「え、こんな真昼間に?」
エイラ「カイ様、約束してたアレ……あれ?どうしたんですか、二人共」
ミーア「私は暇だったから」
イデア「私はお話に。エイラは?」
エイラ「私は約束させた部屋の掃除が出来てるか確認に。…意外と片付いてますね」
ミーア「だから疲れて眠ってるのかも」
ダリル「おーい、稽古の時間……あれ、皆お揃いで。カイは?」
イデア「…凄い気持ちよさそうに寝てますね」
イデア以外「…問答無用で起こすか」
イデア「え」
イデア以外「せーのっ、わああああー!」
カイ「うおおお!?なんだ!?え!?」
エイラ「さて、満足したし帰りますか」
ダリル「ああ」
ミーア「うん!」
イデア「…皆さん目的は?」
カイ「…え?」
とある日常編3
イデア「カイってあんまり好きって言ってくれないよね…」
カイ「急にどうした!?」
イデア「わたしはいっつも暇さえあれば伝えてるのに…」
カイ「暇さえあればて…。いや、…ほら!言い過ぎて言葉が軽くなってもあれだろ?」
イデア「それって、もう私の気持ちは軽くなってカイに届いてるってこと…?(´;ω;`)」
カイ「え、あ、いや嘘!今の滅茶苦茶嘘!!本当は凄く照れてるだけだから!!イデアの言葉でいつも心臓バクバクだから!!」
イデア「…じゃあ証明して?私の事が好きだって」
カイ「しょ、証明って言ったって…」
イデア「結婚してから、全然キスしてくれないよね」
カイ「そ、れは…」
イデア「私の事、嫌い…?」
カイ「……目ぇ、閉じて」
イデア「……うん」
……
イデア「あれカイ、顔真っ赤だよ?」
カイ「最初から揶揄ってたな…」
イデア「キスしたかったのは本当だよ」
カイ「…」
イデア「大好きだよ、カイ」
とある日常編4
セラ「失礼するわね」
カイ「げ、母さん!なんでここに!」
セラ「エイラ、どうですか?カイの勉強は?」
エイラ「てんで駄目です。教えてる時間が無駄なんじゃないかって思えてきます」
カイ「これでも何だかんだ真剣に受けてるんだぞ!?」
エイラ「こんなに頑張って駄目ならいくらやったって無駄です」
セラ「…カイ」
カイ「か、母さん、えと、俺、頑張ってないわけじゃなくて…」
セラ「分かってるわ。私達の子供だもん。そんな子じゃないって分かってる。それに、ゼノと同じで感覚派なんだもんね」
エイラ「ゼノはそれなりに頭が良かったと思いますが…」
セラ「なら私に似たんですかね」
エイラ「…確かに。昔、奇襲の機会を無下にして宣戦布告してましたね」
セラ「エイラ…」
カイ「エイラって本当口悪いよな、母さん」
セラ「まあまあ、エイラの良い所でもありますから」
エイラ「二人共お勉強が必要です」
カイ・エイラ「…(´;ω;`)」
とある日常編5
ミーア「ねえねえ、お母さん!」
セラ「なぁに?」
ミーア「どうして兄妹の中で私だけ背が低いと思う?」
セラ「うーん、でもミーアだってまだ15歳でしょう?これから伸びるかもしれないわ」
ミーア「だと良いんだけど…」
セラ「それか、嫌いなものを残すからじゃない?」
ミーア「そ、それはお兄ちゃんだって同じだもん!」
セラ「うーん、確かに…でも、カイだって身長が高いわけじゃないわ。だけど、デイナとライナスはそれなりに高いでしょ」
ミーア「嘘…残した食べ物たちの呪いだったの…!?」
エイラ「なんて可愛いお話ですか」
セラ「あら、エイラ」
ミーア「エイラぁ、身長ってどうやったら伸びるの?!」
エイラ「そうですね、とりあえず寝る時に熊のぬいぐるみを抱かないところからでしょうか」
ミーア「え、無理だよ寝れないもん!」
エイラ「……たぶん、心が大人にならなきゃ身体がついてこないのでは?」
ミーア「え?」
とある日常編6
カイ「…なぁ、親父」
ゼノ「ん?」
カイ「何で女の人って怒るとすっげ―怖いんだろ」
ゼノ「何だ急に。誰かに怒られたか?」
カイ「…母さんに。割った花瓶隠蔽しようとしたらバレた」
ゼノ「怒られて当然じゃねえか…」
カイ「ていうか、何でバレたんだろ」
ゼノ「いいか、カイ。親は子供の事を良く分かってるもんだ。例えば癖とかな」
カイ「じゃあ俺の癖って?」
ゼノ「嘘を吐く時に左頬を掻く」
カイ「マジかよ!?」
ゼノ「ちなみにカイ、昨日のデザート俺の分なかったんだが…」
カイ「…知らね(^^ゞ」
ゼノ「やっぱお前かぁ…」
カイ「なんてこった」
エイラ「ちなみに」
カイ「うわっ、何だよ急に出てきて」
エイラ「私の楽しみにしていたパンケーキが無くなってたんですけど知りませんか?」
カイ「え、知らないけど」
ゼノ「右に同じく(^^ゞ」
エイラ「やはりゼノでしたか…」
カイ「いやこの癖遺伝かよっ!」
とある日常編7
カイ「イデアって、暇なときに来てくれるけどさ」
イデア「んー?」
カイ「別にやることもないだろ?それこそもっと暇なんじゃないかなって」
イデア「そんなことないよ。お話も出来るし、それにこのお部屋はカイの匂いするし落ち着くよ」
カイ「匂いか…いいのか、それ?」
イデア「うん、カイを感じる」
カイ「目の前に俺いるからじゃね?」
イデア「じゃあ、カイも私の部屋に来てみる?分かると思うよ」
カイ「そーいや来てもらってばっかだしな。久し振りに行ってみるか!」
――
カイ「やべー、超良い匂いする」
イデア「何だか、少し恥ずかしいね」
カイ「俺も恥ずかしかったけど。でも、確かに何かイデアの中にいるっていうか、包まれてる感じして落ち着くなぁ」
イデア「でしょ!だからカイの部屋だとぐっすり眠れるの」
カイ「…てか、俺達って夫婦だろ?部屋分ける意味ってあるのか?」
イデア「…本当だ!」
次回、直談判編に続く。
とある日常編8
前回の続き
カイ「というわけで俺とイデアを同室に出来ないか?」
ゼノ「構わんぞ」
カイ「いや即答かよ…」
ゼノ「俺としては早く孫―」
カイ「ストリームスラッシュ!」
セラ「イデアさんはカイと同室でもいいの?」
イデア「はい、その方が嬉しいです」
セラ「カイも愛されているのね」
エイラ「やめておいた方がいいですよ。男なんてただの獣ですから」
イデア「獣?」
セラ「こーら、エイラ」
エイラ「セラ様だって、思い当たる節があるんじゃないですか?」
セラ「…///」
ゼノ「ちょ、そこっ!何かいらんこと言ってないだろうな!」
カイ「このセクハラ親父が!」
ゼノ「落ち着け!そのセクハラがなきゃお前も―」
セラ「《白雪!》」
ゼノ「ばっ、本気で当てる気か!!」
セラ「ゼノ!待ちなさーい!!」
カイ・イデア「……」
エイラ「あの二人を見ても同室がいいですか?」
カイ「…一回考えよう」
イデア「うん…」
完
とある日常編9
カイ「ひー、夜はやっぱ寒いな」
イデア「お日様がいないもんね」
カイ「寒くないか?」
イデア「こうやってくっつけば大丈夫」
カイ「っ、な、何で急に星を見たいなんて?」
イデア「今日は雲もなくて綺麗だったから、カイと見たいなって」
カイ「確かに綺麗だなぁ」
イデア「周りに光がなくてもっと綺麗」
カイ「この湖、魚が釣れるだけじゃなかったんだなぁ」
イデア「いつも釣れないけどね」
カイ「…流れ星にお願いしよっかな。魚が釣れるように」
イデア「私はカイとずっと一緒に居れますようにってお願いする」
カイ「イデアより魚とったみたいじゃん、俺」
イデア「獲れてないけどね、魚」
カイ「そんなに魚釣れなきゃ駄目かな?!」
イデア「うふふ、大丈夫。魚は釣れないけど、私は釣れたよ?」
カイ「…//」
イデア「私を釣ってくれて、ありがとね」
カイ「…魚が釣れないのは、もう大切なもんを釣ってるからかもなぁ」
エイラ「釣り竿って凄いですねー(棒)」
とある日常編10
イデア「じゃーん」
カイ「…お弁当?」
イデア「うん、お義母様に教えてもらって作ったの!」
カイ「食べて、いいのか?」
イデア「うん、食べて」
カイ「――っ!それじゃ――」
ゼノ「いただきます!はむっ」
カイ「なっ、ば、てめえ!」
ゼノ「いやー、旨いな!セラ直伝且つイデアちゃんの手作りなら当然か!」
イデア「あー、えーっと…笑」
カイ「豪華な最期の晩餐で良かったなぁ…!# 」
ゼノ「カイ、いい奥さんを貰ったな!」
カイ「親父が最低なぶんな…!」
イデア「お義父様の分はお義母様が作っていましたよ?」
ゼノ「マジでか!?ちょっと行ってくる!」
カイ「アイツ、マジで許さん…」
イデア「まだあるから。ほら、あーん」
カイ「え、あ、あー…」
ミーア「はむっ」
カイ「な、おい!」
ミーア「イデアちゃん、すっごく美味しいよ!」
カイ「こんの血筋は本当に…!」
イデア「(血筋だと、カイもだけどね…)」
とある日常編11
ゼノ「セラ!」
セラ「あ、ゼノ!丁度探していたんです。お弁当を作ってみたので食べませんか?」
ゼノ「っ、食べる食べる!」
セラ「どうですか」
ゼノ「マジで旨いな…」
セラ「うふふ、ありがとうございます」
ゼノ「昔は失敗ばっかりだったのにな」
セラ「い、いつのことを言ってるんですか!私だって一杯頑張ったんです!」
ゼノ「うん、料理からちゃんと伝わってくるよ。やっぱ愛する人の作ったもんが一番うまいな」
セラ「真面目な顔して何言ってるんですか…///」
ゼノ「本当だって。さっきイデアちゃんのもこっそり頂いたんだけどやっぱセラの方が旨いよ!愛情だなぁ」
セラ「もう、勝手には駄目ですよ。ちゃんとイデアさんに謝りました?」
ゼノ「しっかり美味しいよって伝えておいた!」
セラ「はぁ…ほら、謝りに行きますよ」
ゼノ「え?」
セラ「昔はこんな…いえ、昔も馬鹿でした…」
ゼノ「馬鹿!?」
シェーン「おいゼノ、いつまで保留にしているつもりだ!!」
ゼノ「いや、もう少し待って欲しいっていうか、皆知ってるのか?」
シェーン「そりゃ私はセラ様の従者だぞ!知っていて当然だ!」
ゼノ「……ていうかアグレシアは?一番発狂しそうなもんだけど」
シェーン「現在監禁中だ」
ゼノ「……ん?」
シェーン「セラ様の告白を知った途端お前を殺しに行こうとしたのでな。流石に戦争前に大切な戦力を失うわけにもいくまい。ゆえに監禁中だ」
ゼノ「監禁してる時点で戦力失ってね?」
シェーン「大丈夫だ、食事は与えている。ただ今や唸り声をあげる獣に成り果てているからな。あの獣を悪魔へ放つのが楽しみだ」
ゼノ「悪魔はお前だ」
???「ゼ…ノ……ぉおオオオオ!」
シェーン「まずい、獣が脱走したようだ!」
ゼノ「管理体制悪くね!?」
アグレシア「ゼノ殺すうううううう!」
ゼノ「大切な戦力がぁああああああ!!」
…BADEND
とある日常編1
レイデンフォート「あけましておめでとうございまーす」
カイ「無事新年迎えられたな」
ミーア「お兄ちゃんだけ越せるか危ういもんね」
デイナ「毎年命懸けだからな」
カイ「どのあたりか教えてくれる?」
デイナ「ところで兄貴、今年の抱負はあるのか?」
カイ「無視?え、無視?」
ライナス「レイデンフォート王国を俺の手で掌握する」
ゼノ「その為には俺を破らんとなぁ」
ライナス「ふっ、造作もーー」
セラ「その後ろには私がいるわ」
ライナス「…」
カイ「母さんには流石のライナスも勝てないな」
ミーア「お父さんには勝てるけどね」
デイナ「糞雑魚父上」
ゼノ「父の威厳は~?」
カイ「親父の扱いってなんだか俺似なんだな」
ゼノ「脳内バグりすぎだ。お前が俺に似てるんだよ」
カイ「癪だ」
ゼノ「奇遇だな、俺もだ」
セラ「新年からいがみ合わないで。さもないと今年中無視します」
ゼノ・カイ「始まったばかりだけど!?」
とある日常編2
イデア「カイ~」
カイ「zzz」
イデア「…寝てる。お話ししようと思ったのに」
ミーア「お兄ちゃーん…ってイデアちゃん」
イデア「カイは寝てますよ」
ミーア「え、こんな真昼間に?」
エイラ「カイ様、約束してたアレ……あれ?どうしたんですか、二人共」
ミーア「私は暇だったから」
イデア「私はお話に。エイラは?」
エイラ「私は約束させた部屋の掃除が出来てるか確認に。…意外と片付いてますね」
ミーア「だから疲れて眠ってるのかも」
ダリル「おーい、稽古の時間……あれ、皆お揃いで。カイは?」
イデア「…凄い気持ちよさそうに寝てますね」
イデア以外「…問答無用で起こすか」
イデア「え」
イデア以外「せーのっ、わああああー!」
カイ「うおおお!?なんだ!?え!?」
エイラ「さて、満足したし帰りますか」
ダリル「ああ」
ミーア「うん!」
イデア「…皆さん目的は?」
カイ「…え?」
とある日常編3
イデア「カイってあんまり好きって言ってくれないよね…」
カイ「急にどうした!?」
イデア「わたしはいっつも暇さえあれば伝えてるのに…」
カイ「暇さえあればて…。いや、…ほら!言い過ぎて言葉が軽くなってもあれだろ?」
イデア「それって、もう私の気持ちは軽くなってカイに届いてるってこと…?(´;ω;`)」
カイ「え、あ、いや嘘!今の滅茶苦茶嘘!!本当は凄く照れてるだけだから!!イデアの言葉でいつも心臓バクバクだから!!」
イデア「…じゃあ証明して?私の事が好きだって」
カイ「しょ、証明って言ったって…」
イデア「結婚してから、全然キスしてくれないよね」
カイ「そ、れは…」
イデア「私の事、嫌い…?」
カイ「……目ぇ、閉じて」
イデア「……うん」
……
イデア「あれカイ、顔真っ赤だよ?」
カイ「最初から揶揄ってたな…」
イデア「キスしたかったのは本当だよ」
カイ「…」
イデア「大好きだよ、カイ」
とある日常編4
セラ「失礼するわね」
カイ「げ、母さん!なんでここに!」
セラ「エイラ、どうですか?カイの勉強は?」
エイラ「てんで駄目です。教えてる時間が無駄なんじゃないかって思えてきます」
カイ「これでも何だかんだ真剣に受けてるんだぞ!?」
エイラ「こんなに頑張って駄目ならいくらやったって無駄です」
セラ「…カイ」
カイ「か、母さん、えと、俺、頑張ってないわけじゃなくて…」
セラ「分かってるわ。私達の子供だもん。そんな子じゃないって分かってる。それに、ゼノと同じで感覚派なんだもんね」
エイラ「ゼノはそれなりに頭が良かったと思いますが…」
セラ「なら私に似たんですかね」
エイラ「…確かに。昔、奇襲の機会を無下にして宣戦布告してましたね」
セラ「エイラ…」
カイ「エイラって本当口悪いよな、母さん」
セラ「まあまあ、エイラの良い所でもありますから」
エイラ「二人共お勉強が必要です」
カイ・エイラ「…(´;ω;`)」
とある日常編5
ミーア「ねえねえ、お母さん!」
セラ「なぁに?」
ミーア「どうして兄妹の中で私だけ背が低いと思う?」
セラ「うーん、でもミーアだってまだ15歳でしょう?これから伸びるかもしれないわ」
ミーア「だと良いんだけど…」
セラ「それか、嫌いなものを残すからじゃない?」
ミーア「そ、それはお兄ちゃんだって同じだもん!」
セラ「うーん、確かに…でも、カイだって身長が高いわけじゃないわ。だけど、デイナとライナスはそれなりに高いでしょ」
ミーア「嘘…残した食べ物たちの呪いだったの…!?」
エイラ「なんて可愛いお話ですか」
セラ「あら、エイラ」
ミーア「エイラぁ、身長ってどうやったら伸びるの?!」
エイラ「そうですね、とりあえず寝る時に熊のぬいぐるみを抱かないところからでしょうか」
ミーア「え、無理だよ寝れないもん!」
エイラ「……たぶん、心が大人にならなきゃ身体がついてこないのでは?」
ミーア「え?」
とある日常編6
カイ「…なぁ、親父」
ゼノ「ん?」
カイ「何で女の人って怒るとすっげ―怖いんだろ」
ゼノ「何だ急に。誰かに怒られたか?」
カイ「…母さんに。割った花瓶隠蔽しようとしたらバレた」
ゼノ「怒られて当然じゃねえか…」
カイ「ていうか、何でバレたんだろ」
ゼノ「いいか、カイ。親は子供の事を良く分かってるもんだ。例えば癖とかな」
カイ「じゃあ俺の癖って?」
ゼノ「嘘を吐く時に左頬を掻く」
カイ「マジかよ!?」
ゼノ「ちなみにカイ、昨日のデザート俺の分なかったんだが…」
カイ「…知らね(^^ゞ」
ゼノ「やっぱお前かぁ…」
カイ「なんてこった」
エイラ「ちなみに」
カイ「うわっ、何だよ急に出てきて」
エイラ「私の楽しみにしていたパンケーキが無くなってたんですけど知りませんか?」
カイ「え、知らないけど」
ゼノ「右に同じく(^^ゞ」
エイラ「やはりゼノでしたか…」
カイ「いやこの癖遺伝かよっ!」
とある日常編7
カイ「イデアって、暇なときに来てくれるけどさ」
イデア「んー?」
カイ「別にやることもないだろ?それこそもっと暇なんじゃないかなって」
イデア「そんなことないよ。お話も出来るし、それにこのお部屋はカイの匂いするし落ち着くよ」
カイ「匂いか…いいのか、それ?」
イデア「うん、カイを感じる」
カイ「目の前に俺いるからじゃね?」
イデア「じゃあ、カイも私の部屋に来てみる?分かると思うよ」
カイ「そーいや来てもらってばっかだしな。久し振りに行ってみるか!」
――
カイ「やべー、超良い匂いする」
イデア「何だか、少し恥ずかしいね」
カイ「俺も恥ずかしかったけど。でも、確かに何かイデアの中にいるっていうか、包まれてる感じして落ち着くなぁ」
イデア「でしょ!だからカイの部屋だとぐっすり眠れるの」
カイ「…てか、俺達って夫婦だろ?部屋分ける意味ってあるのか?」
イデア「…本当だ!」
次回、直談判編に続く。
とある日常編8
前回の続き
カイ「というわけで俺とイデアを同室に出来ないか?」
ゼノ「構わんぞ」
カイ「いや即答かよ…」
ゼノ「俺としては早く孫―」
カイ「ストリームスラッシュ!」
セラ「イデアさんはカイと同室でもいいの?」
イデア「はい、その方が嬉しいです」
セラ「カイも愛されているのね」
エイラ「やめておいた方がいいですよ。男なんてただの獣ですから」
イデア「獣?」
セラ「こーら、エイラ」
エイラ「セラ様だって、思い当たる節があるんじゃないですか?」
セラ「…///」
ゼノ「ちょ、そこっ!何かいらんこと言ってないだろうな!」
カイ「このセクハラ親父が!」
ゼノ「落ち着け!そのセクハラがなきゃお前も―」
セラ「《白雪!》」
ゼノ「ばっ、本気で当てる気か!!」
セラ「ゼノ!待ちなさーい!!」
カイ・イデア「……」
エイラ「あの二人を見ても同室がいいですか?」
カイ「…一回考えよう」
イデア「うん…」
完
とある日常編9
カイ「ひー、夜はやっぱ寒いな」
イデア「お日様がいないもんね」
カイ「寒くないか?」
イデア「こうやってくっつけば大丈夫」
カイ「っ、な、何で急に星を見たいなんて?」
イデア「今日は雲もなくて綺麗だったから、カイと見たいなって」
カイ「確かに綺麗だなぁ」
イデア「周りに光がなくてもっと綺麗」
カイ「この湖、魚が釣れるだけじゃなかったんだなぁ」
イデア「いつも釣れないけどね」
カイ「…流れ星にお願いしよっかな。魚が釣れるように」
イデア「私はカイとずっと一緒に居れますようにってお願いする」
カイ「イデアより魚とったみたいじゃん、俺」
イデア「獲れてないけどね、魚」
カイ「そんなに魚釣れなきゃ駄目かな?!」
イデア「うふふ、大丈夫。魚は釣れないけど、私は釣れたよ?」
カイ「…//」
イデア「私を釣ってくれて、ありがとね」
カイ「…魚が釣れないのは、もう大切なもんを釣ってるからかもなぁ」
エイラ「釣り竿って凄いですねー(棒)」
とある日常編10
イデア「じゃーん」
カイ「…お弁当?」
イデア「うん、お義母様に教えてもらって作ったの!」
カイ「食べて、いいのか?」
イデア「うん、食べて」
カイ「――っ!それじゃ――」
ゼノ「いただきます!はむっ」
カイ「なっ、ば、てめえ!」
ゼノ「いやー、旨いな!セラ直伝且つイデアちゃんの手作りなら当然か!」
イデア「あー、えーっと…笑」
カイ「豪華な最期の晩餐で良かったなぁ…!# 」
ゼノ「カイ、いい奥さんを貰ったな!」
カイ「親父が最低なぶんな…!」
イデア「お義父様の分はお義母様が作っていましたよ?」
ゼノ「マジでか!?ちょっと行ってくる!」
カイ「アイツ、マジで許さん…」
イデア「まだあるから。ほら、あーん」
カイ「え、あ、あー…」
ミーア「はむっ」
カイ「な、おい!」
ミーア「イデアちゃん、すっごく美味しいよ!」
カイ「こんの血筋は本当に…!」
イデア「(血筋だと、カイもだけどね…)」
とある日常編11
ゼノ「セラ!」
セラ「あ、ゼノ!丁度探していたんです。お弁当を作ってみたので食べませんか?」
ゼノ「っ、食べる食べる!」
セラ「どうですか」
ゼノ「マジで旨いな…」
セラ「うふふ、ありがとうございます」
ゼノ「昔は失敗ばっかりだったのにな」
セラ「い、いつのことを言ってるんですか!私だって一杯頑張ったんです!」
ゼノ「うん、料理からちゃんと伝わってくるよ。やっぱ愛する人の作ったもんが一番うまいな」
セラ「真面目な顔して何言ってるんですか…///」
ゼノ「本当だって。さっきイデアちゃんのもこっそり頂いたんだけどやっぱセラの方が旨いよ!愛情だなぁ」
セラ「もう、勝手には駄目ですよ。ちゃんとイデアさんに謝りました?」
ゼノ「しっかり美味しいよって伝えておいた!」
セラ「はぁ…ほら、謝りに行きますよ」
ゼノ「え?」
セラ「昔はこんな…いえ、昔も馬鹿でした…」
ゼノ「馬鹿!?」
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ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
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