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はじめての指導 1
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翌日、翔太は怯えながら登校した。あの動画はどうなったんだろう。ネットに上げられたりしたら……! 本当は学校を休んで家に引きこもっていたかったのだが、そんなことを翔太の親が許すはずはなく、翔太は重い足を引きずって学校へ向かった。
しかし、学校に行ってみると、特に変わったことはなく、友達たちも翔太に普通に接してくれた。あの動画は流出していないのかな。翔太はそう思って、安心した。朝にはビクビクしていた翔太も、いつしか気も緩み、いつもと全く変わりない、普通の一日を過ごした。
「望月、ちょっと来い」
お昼休みに野嶋に呼び出されるまでは。
いつもの理科準備室に入ると、野嶋は翔太に硬い表情で「ここに座れ」と言った。
「……? なに? 先生。なんか顔こわーい」
翔太は軽くおどけてみせたが、野嶋はニコリともしなかった。
「これを見ろ」
野嶋は翔太の前に置かれたパソコンを操作して、動画を再生した。
「えっ、こ、これ……!」
一目見て、翔太は息を呑んだ。そこには見覚えのある電車内の光景が映っていた。見慣れた電車の中で、見慣れた制服姿の少年が、見慣れたスマホを見ながら自慰している映像。動画は十分な引きの映像が撮れなかったようで、制服姿の少年の顔は見切れて、映っていないようだった。その代わり、少年が快感に身をくねらせる様や、かみしめた唇から思わずこぼれるあえぎ声などはしっかりととらえていた。
「あ……ああ」
翔太はうめいて顔を反らした。とても直視できなかった。自分が電車の中でこんなにもはしたないことをしていたなんて……。
「男子高校生のエロ動画が上げられているサイトに、昨日の夜アップされていたんだ。これ、お前だよな?」
野嶋は翔太の顔を覗き込んで言った。
「……ち、違います」
翔太は少し逡巡した後、震えながら否定した。顔は映っていないのだ。違うと言い切れば、なんとか言い逃れられるかもしれないと思った。
「嘘をつくな!」
バン! と目の前の机を叩かれて、翔太は思わず「ひっ」と声を上げた。
「見ろ、このエロい体つき! 間違いなくお前だろうが!」
「え、エロい……? と、ともかく違いますから! 変な言いがかり、つけないでください」
『ふぁああ! あん! らめぇ!』
動画から、自分の大きな喘ぎ声が流れてきて、翔太は思わず赤面した。とても自分の声とは思えないほど、甲高く、男に媚び切った声だった。
「声も、お前の声じゃないか」
「ち、違う……。僕の声、こんなんじゃないです……」
「どうしても、違うって言い張るんだな」
「……だって、本当に僕じゃないですから! 変なこと言わないでください!」
翔太は強気にキッと野嶋の顔を睨みつけた。
「……そうか、素直に認めて反省するなら許してやろうと思ったんだがな。お前には指導が必要なようだ」
野嶋は怖い顔で翔太の肩をおさえつけると、片手で器用に翔太のシャツのボタンを外した。
「やっ!? 先生、なにするんですか!」
「口で言っても、お前は全然反省しないからな。身体に反省させてやる。教育的指導だ」
そう言って野嶋は翔太のシャツを手早く脱がせた。
「ほら見ろ。動画と全く同じ、ビンビンの勃起乳首だ」
そう言って、翔太の乳首をピンッとはじいた。
「あっ、い、いたぃ……」
翔太は羞恥で顔を真っ赤にして、いやいやと首を振った。
「痛いわけないだろ。こんなふっくらしたいやらしい乳首。今までいろんな男に散々いじくりまわされてきたんだろうが!」
そう言いながら、野嶋は翔太の乳首をキュッとつまみ、小刻みに揺らした。
「あっ! あんっ! そんなこと、されてないぃ!」
翔太は乳首に与えられる痛みと快感に思わずあえぎながら、それでも必死に否定した。よりにもよって野嶋に、自分がそんなはしたない人間だと思われたくはなかった。
「まったく、どこまで強情なんだ。じゃあ、なんで乳首ちょっとつままれたくらいで、腰ガクガク揺らすほど感じてるんだ? あ゛!?」
野嶋はそう凄みながら、翔太の乳首をキリキリとつねって、引っぱった。
「あひぃ! んああ! 違う! それは違うのぉ! だ、だって……、それは……せ、先生だから……、先生が好きだからぁ、感じちゃうんですぅ! ああん!」
言ってしまった!
翔太は恥ずかしくて、顔から火が出そうになった。ずっと、心に秘めていた思いを、こんな最悪なタイミングで言ってしまうなんて! でも野嶋に自分が誰にされてもすぐ感じるような淫乱だと思われるのは耐えられなかった。
「ふざけるな!」
野嶋は指先にさらに力を込めて、翔太の乳首をぐりぐりとこね回して痛めつけた。
「んひぃ! あうっ、痛ぁい!」
「またそうやって、俺をたぶらかそうとするのか! 毎日毎日、エロい体つきで尻ぷりぷり振って俺を誘いやがって! 俺だけを誘ってるんならかわいいものだと思っていたが、まさか通学電車でも自慰までして痴漢を誘っているとは……、とんだあばずれめ。いろんな男に『好き』って言ってんだろう!」
「んああああ! ちがっ、違うんですっ! 本当に僕、先生のことぉ! あひぃいいん!」
「まだ言うか!」
野嶋は締め上げた乳首を力いっぱい引っぱった。
「んあ゛ああ! だめぇえ! 乳首取れちゃううぅぅ!」
翔太はなんとか痛みから逃れようと、まるで自ら野嶋に胸を差し出すように胸を反らした。
しかし、学校に行ってみると、特に変わったことはなく、友達たちも翔太に普通に接してくれた。あの動画は流出していないのかな。翔太はそう思って、安心した。朝にはビクビクしていた翔太も、いつしか気も緩み、いつもと全く変わりない、普通の一日を過ごした。
「望月、ちょっと来い」
お昼休みに野嶋に呼び出されるまでは。
いつもの理科準備室に入ると、野嶋は翔太に硬い表情で「ここに座れ」と言った。
「……? なに? 先生。なんか顔こわーい」
翔太は軽くおどけてみせたが、野嶋はニコリともしなかった。
「これを見ろ」
野嶋は翔太の前に置かれたパソコンを操作して、動画を再生した。
「えっ、こ、これ……!」
一目見て、翔太は息を呑んだ。そこには見覚えのある電車内の光景が映っていた。見慣れた電車の中で、見慣れた制服姿の少年が、見慣れたスマホを見ながら自慰している映像。動画は十分な引きの映像が撮れなかったようで、制服姿の少年の顔は見切れて、映っていないようだった。その代わり、少年が快感に身をくねらせる様や、かみしめた唇から思わずこぼれるあえぎ声などはしっかりととらえていた。
「あ……ああ」
翔太はうめいて顔を反らした。とても直視できなかった。自分が電車の中でこんなにもはしたないことをしていたなんて……。
「男子高校生のエロ動画が上げられているサイトに、昨日の夜アップされていたんだ。これ、お前だよな?」
野嶋は翔太の顔を覗き込んで言った。
「……ち、違います」
翔太は少し逡巡した後、震えながら否定した。顔は映っていないのだ。違うと言い切れば、なんとか言い逃れられるかもしれないと思った。
「嘘をつくな!」
バン! と目の前の机を叩かれて、翔太は思わず「ひっ」と声を上げた。
「見ろ、このエロい体つき! 間違いなくお前だろうが!」
「え、エロい……? と、ともかく違いますから! 変な言いがかり、つけないでください」
『ふぁああ! あん! らめぇ!』
動画から、自分の大きな喘ぎ声が流れてきて、翔太は思わず赤面した。とても自分の声とは思えないほど、甲高く、男に媚び切った声だった。
「声も、お前の声じゃないか」
「ち、違う……。僕の声、こんなんじゃないです……」
「どうしても、違うって言い張るんだな」
「……だって、本当に僕じゃないですから! 変なこと言わないでください!」
翔太は強気にキッと野嶋の顔を睨みつけた。
「……そうか、素直に認めて反省するなら許してやろうと思ったんだがな。お前には指導が必要なようだ」
野嶋は怖い顔で翔太の肩をおさえつけると、片手で器用に翔太のシャツのボタンを外した。
「やっ!? 先生、なにするんですか!」
「口で言っても、お前は全然反省しないからな。身体に反省させてやる。教育的指導だ」
そう言って野嶋は翔太のシャツを手早く脱がせた。
「ほら見ろ。動画と全く同じ、ビンビンの勃起乳首だ」
そう言って、翔太の乳首をピンッとはじいた。
「あっ、い、いたぃ……」
翔太は羞恥で顔を真っ赤にして、いやいやと首を振った。
「痛いわけないだろ。こんなふっくらしたいやらしい乳首。今までいろんな男に散々いじくりまわされてきたんだろうが!」
そう言いながら、野嶋は翔太の乳首をキュッとつまみ、小刻みに揺らした。
「あっ! あんっ! そんなこと、されてないぃ!」
翔太は乳首に与えられる痛みと快感に思わずあえぎながら、それでも必死に否定した。よりにもよって野嶋に、自分がそんなはしたない人間だと思われたくはなかった。
「まったく、どこまで強情なんだ。じゃあ、なんで乳首ちょっとつままれたくらいで、腰ガクガク揺らすほど感じてるんだ? あ゛!?」
野嶋はそう凄みながら、翔太の乳首をキリキリとつねって、引っぱった。
「あひぃ! んああ! 違う! それは違うのぉ! だ、だって……、それは……せ、先生だから……、先生が好きだからぁ、感じちゃうんですぅ! ああん!」
言ってしまった!
翔太は恥ずかしくて、顔から火が出そうになった。ずっと、心に秘めていた思いを、こんな最悪なタイミングで言ってしまうなんて! でも野嶋に自分が誰にされてもすぐ感じるような淫乱だと思われるのは耐えられなかった。
「ふざけるな!」
野嶋は指先にさらに力を込めて、翔太の乳首をぐりぐりとこね回して痛めつけた。
「んひぃ! あうっ、痛ぁい!」
「またそうやって、俺をたぶらかそうとするのか! 毎日毎日、エロい体つきで尻ぷりぷり振って俺を誘いやがって! 俺だけを誘ってるんならかわいいものだと思っていたが、まさか通学電車でも自慰までして痴漢を誘っているとは……、とんだあばずれめ。いろんな男に『好き』って言ってんだろう!」
「んああああ! ちがっ、違うんですっ! 本当に僕、先生のことぉ! あひぃいいん!」
「まだ言うか!」
野嶋は締め上げた乳首を力いっぱい引っぱった。
「んあ゛ああ! だめぇえ! 乳首取れちゃううぅぅ!」
翔太はなんとか痛みから逃れようと、まるで自ら野嶋に胸を差し出すように胸を反らした。
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