人気者の陽キャ男子くんが可愛いすぎるのだか？(´ﾟдﾟ｀)

11、百人一首の巻

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ　ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

「う～…うぁ　ふぁ～…」

（スマホ…11時…11時？）

バッ

「ヤバッ寝過ごした！！」

2時間目ぐらいに起きて行くはずがもう、2時間目の終わりぐらいになっている。どうりで頭がスッキリしているはずだ。急いで着替えて家を出る。

（あ～もう早寝なんてするもんじゃない！）

昨日寝てしまった自分を恨みながら走る。

ガラッ
「おはようございます…！」
「おぉ、おはよう　ギリギリセーフだね」

（よかった～吉野先生ってことはこれから国語かな）

吉野先生は今年配属されてきた人で、若くて面白いから生徒にも人気の先生だ。

「今日は、百人一首をやりまーす！」
「やったー！」
「まじで？」

先生の一言に教室の至るとこから喜びの声が聞こえた

「お前らは静かに授業を受けてくれたおかげで時間があまったからな！」
「おっしゃー！！」


一一一一一一一一一一


6人班をつくって机を向かい合わせでくっつけた。ちなみに俺がいる班は、男子4人女子2人で男子の中には、山谷と…国枝もいる。

（国枝が目の前の席とか…なんかソワソワする）

俺の席は国枝の隣だったから、くっつけたときに目の前になる。今日、百人一首でやるのは源平合戦だ、6人班では3人のチームを組んで向かい合わせで座る札を半分の50枚ずつ分けて、自分のチーム側に向けて並べる、そうしたら準備完了で、先生が読み札を読んでいく、札を取っていく、相手の陣地の札を取ったら自分の陣地の札を上げる。そして、自分の陣地の札がなくなったら勝ち。

（百人一首は自信あるんだよね～）

アニメや漫画が好きだから、ちはや◯るや、名探偵コ◯ンの映画とかで、出てきた札は基本覚えてる。

（待って俺のチーム俺以外女子じゃん）

男女４、２なら普通女子分かれるものでは？
明らかなる疎外感。

（まぁガンバロ）


一一一一一一一一一一


「いにしえの～」

ﾊﾞﾝｯ

古のと聞いてけふを探しすぐにとった。

（おし、順調に取ってる）

すでに俺達のチームは20枚以上取っている。対して相手チームは10枚も取っていない…

「差が！！！差が！！！！！！」
「やばいよ～やばいよ～」
「下の句読むまで待ってくれよ！！」

少し前からずっと国枝達が嘆いている。決して、相手チームが弱い訳じゃないが女子達が強すぎた。気付いたときには札を取っているのだ。俺も少しは自信があったが数枚しか取れなくて、自信がなくなってきた…

「中野くんナイスぅ！！」
「アザス…」
「さらとのテンション差よ」

一緒の班になった2人はとても明るい女子だった。ナイスと言っていたのは、加藤さらさんでそのあと喋っていたのは、北倉菜々美さん2人とも、あまり喋らない俺にも明るく接してくれるいい人達だ。女子と喋る機会が少ないから、カタコトになってしまう。

「2人もすごいですねもうこんなに取ってるし」ﾆｺｯ
「ｯ！ありがと！てかさ、中野くんってなんか弟属性？天然系？雰囲気もさなんかなんかフワフワしてる！」
「なんか言い過ぎ、でもわかる。構いたくなる感じ」

（生暖かい視線が少し気恥ずかしい…あれ？）

生暖かい視線にまじって別の視線を感じた気がして、前を見たら国枝が真顔になっていた。

（見間違いか？…）

真顔になっていたのは一瞬で次の瞬間には隣のやつと喋っていた。

「ねぇねぇ中野くん」
「あ、はい」

俺も話しかけられて、そんな疑問は頭からすぐに消えた。


一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
やっとインフル完治です！！
医者から3種類薬もらっていたのに、２種類しか飲んでなかったことに今日気付きました。ホボ自然治癒！
また投稿再開しますので、よろしくお願いします！