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第一章
第六話「簡単プリンの作り方」
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待ち続けてから数分後、遠くの方からこちらに駆け寄ってくる音がする。
そんな音と共に警戒するキングビーたち。
だけど、俺は知っていた。
この音は、ジェットの駆ける音だと。
「ジェット!こっちだ!」
俺がジェットの名を呼ぶと、ジェッドがある魔物を仕留めたのか口に咥えながら、草むらから出てきて飛びついてきた。
俺はジェットとともにその魔物を抱きとめると、嬉しそうに鳴くジェッドがいた。
「ジェット、それは……?」
「ま、もの、よく、しらな、い……」
魔物なのは分かっているけど、それが何かは知らないと。
俺はジェットを地面に下ろしてから、咥えている魔物を離させて床に降ろした。
その魔物を見たキングビーたちはうるさく鳴き響かせた。
なんだ?
これを知ってるのか?
俺は不思議そうな顔をさせて、その魔物を鑑定してみた。
【名前】ハーピー
【ランク】B
【備考】森の主と言われている魔物だった。今は死骸。
え?
これが、森の主だったの?!
俺は少しだけ後ろを向いてキングビー達を見つめた。
すると、さっき話しかけてきたキングビーが俺の前に現れた。
「コノ、魔物、オマエノ、仲間カ?」
俺はその言葉に首を激しく縦に振った。
すると、キングビーたちは喜んでくれたのか鳴きまわった。
なるほど、これがキングビー達にとっての天敵をジェットが倒したってことか。
さすが、俺のジェットだな!
「さすが、ジェットだ!あとでうまいもん食わせてやるからな!」
俺はジェットを抱き上げ掲げながら、満面の笑みで見つめた。
ジェットも嬉しそうに鳴き、俺の顔を舐め回した。
俺はそっとジェットを抱えながら、くくりつけていた袋を覗き込むと、これまた不思議な果実がゴロゴロと入っていた。
多分これがキングビー達が言っていた、果物なのだろう。
「なあ、キングビー達、これがこの森の果実なのか?」
その問いにキングビー達は答えるように鳴いた。
それを聞いて俺は床に座り、実を切り分けていった。
そして全部の果実を切り終えた時、他のキングビー達が戻ってきた。
袋には卵、牛乳と花の蜜が入っていた。
うん、これなら簡単にプリンが作れる!
あとで、果実のソースも加えよう
そして俺の簡単クッキングが始まったのだ。
「よし、じゃあ、何かボール……、容器のようなものはあるか?深い皿のようなものがいいんだが」
俺はキングビー達にお願いをして深い容器を持ってきてもらうことになった。
そして俺は、混ぜるための泡たて器が必要と思い、ハーピーの硬い爪で長い棒のようなものを作った。
本当に生産スキルがあるのはありがたい。
「よしっ、容器も揃った。これで泡たて器の代用品も出来たとこだし作っていくか!」
俺は容器を3つ用意してもらい、一つには卵白を、もう一つには卵黄を分けて入れておいた。
そして、最後の一つには果実を入れておいた。
俺はそれを素早くこなしていき、鍋には牛乳ととってきてもらった花の蜜を合わせていき、沸騰させずにふつふつとするまで加熱していった。
その間に卵黄に花の蜜を加えて混ぜていく。
そんな俺の作業を感心するように、キングビー達が見つめてくる。
「オマエ、スゴイ、料理人、カ?」
俺はその言葉を聞いて、鼻から息が抜ける感じで笑った。
ああ、俺は料理人だ。
まあ、どちらかというとパティシエなんだけどな?
そう思いながら、そっと頷き作業を続けていった。
そして、加熱された鍋の中に白っぽくなるまで混ぜた卵黄と蜜が入った容器の中身を入れて、混ぜ合わせた。
それを、また爪で作ったおたまですくい容器に入れていった。
これは何かに使えるかもしれないと、元々持ち歩いていた容器だった。
そして、近くの湖で鍋を洗い、鍋の中に水を容器が少し浸るくらいまで入れて、火をかけ蒸していく。
その間に、花の蜜と果実を合わせていき、蒸し終わったあとに容器を取り出し水を地面に流して、鍋に果実の入った皿を入れて煮詰めていった。
そんな匂いにつられてなのか色んな動物たちが寄ってきた。
俺は煮詰めた果実がジャムになったのを見て、蒸し終わった容器が覚めたのを確認し、プリンの上にジャムをかけたのだ。
それを見たキングビー達は鳴きわめいた。
こんな食べ物見たこともないというような嬉しそうに鳴く、キングビー達を見て俺は嬉しくなった。
「さて、出来上がったしみんなで試食だ!」
俺がそう言うと、キングビー達は鳴きわめくのやめ一番多いきいキングビーの元に、そのプリンを持っていった。
最初に食べるのがそのキングビーなのだろう。
俺はそのキングビーが食すのを待ち、感想を待った。
食べ終えたあと、そのキングビーがいきなり俺の前に大きな容器に入った金色の蜜を持ってきたのだ。
「これは……!」
目の前にある蜜を見て俺は唾を飲み込んだ。
これが、鑑定してわかったキングビーの蜜。
「オマエ、オレタチニ、美味しいもの、クレタ。だから、オレタチノ、蜜ワケル」
その言葉を聞いて、初めてのこの世界の食べ物に感激した。
俺が初めて掴んだ食材!
これで、なにか美味しい物が作れる!
そう俺は思い、腰の袋にプリンを三つだけ入れて立ち上がった。
「ありがとう、これでまたうまいものが作れる」
「コチラコソ、アリガトウ。天敵、イナクナッタ、オマエラノ、オカゲ」
キングビー達が喜んでいるの見て、俺も満足してその場を後にした。
さて、お嬢さん二人に美味しいプリンを届けなくちゃな!
俺は元いた場所に、ジェットと一緒に戻っていった。
そんな音と共に警戒するキングビーたち。
だけど、俺は知っていた。
この音は、ジェットの駆ける音だと。
「ジェット!こっちだ!」
俺がジェットの名を呼ぶと、ジェッドがある魔物を仕留めたのか口に咥えながら、草むらから出てきて飛びついてきた。
俺はジェットとともにその魔物を抱きとめると、嬉しそうに鳴くジェッドがいた。
「ジェット、それは……?」
「ま、もの、よく、しらな、い……」
魔物なのは分かっているけど、それが何かは知らないと。
俺はジェットを地面に下ろしてから、咥えている魔物を離させて床に降ろした。
その魔物を見たキングビーたちはうるさく鳴き響かせた。
なんだ?
これを知ってるのか?
俺は不思議そうな顔をさせて、その魔物を鑑定してみた。
【名前】ハーピー
【ランク】B
【備考】森の主と言われている魔物だった。今は死骸。
え?
これが、森の主だったの?!
俺は少しだけ後ろを向いてキングビー達を見つめた。
すると、さっき話しかけてきたキングビーが俺の前に現れた。
「コノ、魔物、オマエノ、仲間カ?」
俺はその言葉に首を激しく縦に振った。
すると、キングビーたちは喜んでくれたのか鳴きまわった。
なるほど、これがキングビー達にとっての天敵をジェットが倒したってことか。
さすが、俺のジェットだな!
「さすが、ジェットだ!あとでうまいもん食わせてやるからな!」
俺はジェットを抱き上げ掲げながら、満面の笑みで見つめた。
ジェットも嬉しそうに鳴き、俺の顔を舐め回した。
俺はそっとジェットを抱えながら、くくりつけていた袋を覗き込むと、これまた不思議な果実がゴロゴロと入っていた。
多分これがキングビー達が言っていた、果物なのだろう。
「なあ、キングビー達、これがこの森の果実なのか?」
その問いにキングビー達は答えるように鳴いた。
それを聞いて俺は床に座り、実を切り分けていった。
そして全部の果実を切り終えた時、他のキングビー達が戻ってきた。
袋には卵、牛乳と花の蜜が入っていた。
うん、これなら簡単にプリンが作れる!
あとで、果実のソースも加えよう
そして俺の簡単クッキングが始まったのだ。
「よし、じゃあ、何かボール……、容器のようなものはあるか?深い皿のようなものがいいんだが」
俺はキングビー達にお願いをして深い容器を持ってきてもらうことになった。
そして俺は、混ぜるための泡たて器が必要と思い、ハーピーの硬い爪で長い棒のようなものを作った。
本当に生産スキルがあるのはありがたい。
「よしっ、容器も揃った。これで泡たて器の代用品も出来たとこだし作っていくか!」
俺は容器を3つ用意してもらい、一つには卵白を、もう一つには卵黄を分けて入れておいた。
そして、最後の一つには果実を入れておいた。
俺はそれを素早くこなしていき、鍋には牛乳ととってきてもらった花の蜜を合わせていき、沸騰させずにふつふつとするまで加熱していった。
その間に卵黄に花の蜜を加えて混ぜていく。
そんな俺の作業を感心するように、キングビー達が見つめてくる。
「オマエ、スゴイ、料理人、カ?」
俺はその言葉を聞いて、鼻から息が抜ける感じで笑った。
ああ、俺は料理人だ。
まあ、どちらかというとパティシエなんだけどな?
そう思いながら、そっと頷き作業を続けていった。
そして、加熱された鍋の中に白っぽくなるまで混ぜた卵黄と蜜が入った容器の中身を入れて、混ぜ合わせた。
それを、また爪で作ったおたまですくい容器に入れていった。
これは何かに使えるかもしれないと、元々持ち歩いていた容器だった。
そして、近くの湖で鍋を洗い、鍋の中に水を容器が少し浸るくらいまで入れて、火をかけ蒸していく。
その間に、花の蜜と果実を合わせていき、蒸し終わったあとに容器を取り出し水を地面に流して、鍋に果実の入った皿を入れて煮詰めていった。
そんな匂いにつられてなのか色んな動物たちが寄ってきた。
俺は煮詰めた果実がジャムになったのを見て、蒸し終わった容器が覚めたのを確認し、プリンの上にジャムをかけたのだ。
それを見たキングビー達は鳴きわめいた。
こんな食べ物見たこともないというような嬉しそうに鳴く、キングビー達を見て俺は嬉しくなった。
「さて、出来上がったしみんなで試食だ!」
俺がそう言うと、キングビー達は鳴きわめくのやめ一番多いきいキングビーの元に、そのプリンを持っていった。
最初に食べるのがそのキングビーなのだろう。
俺はそのキングビーが食すのを待ち、感想を待った。
食べ終えたあと、そのキングビーがいきなり俺の前に大きな容器に入った金色の蜜を持ってきたのだ。
「これは……!」
目の前にある蜜を見て俺は唾を飲み込んだ。
これが、鑑定してわかったキングビーの蜜。
「オマエ、オレタチニ、美味しいもの、クレタ。だから、オレタチノ、蜜ワケル」
その言葉を聞いて、初めてのこの世界の食べ物に感激した。
俺が初めて掴んだ食材!
これで、なにか美味しい物が作れる!
そう俺は思い、腰の袋にプリンを三つだけ入れて立ち上がった。
「ありがとう、これでまたうまいものが作れる」
「コチラコソ、アリガトウ。天敵、イナクナッタ、オマエラノ、オカゲ」
キングビー達が喜んでいるの見て、俺も満足してその場を後にした。
さて、お嬢さん二人に美味しいプリンを届けなくちゃな!
俺は元いた場所に、ジェットと一緒に戻っていった。
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