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下剋上
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昼休みのオフィス。
二人の会社員が雑談していた。
「…トランプ大統領っているじゃん?」
「ああ、アメリカの大統領な。」
「あの人、今は人気が落ちちゃったけど、元はすげえ事業家だったんだろ?」
「ああ、アメリカじゃあかなり有名だったらしいな。」
「俺よう…、あれは一つの兆しだ、って思うんだよ。」
「兆し?」
「ああ、政治家が政治をする時代から事業家が政治をする時代に変化する兆しさ。」
「またでかい話をするもんだなお前は。兆しかぁ…。」
「考えてもみろ。時の勢力なんて常に移り変わってる。日本だって、昔は天皇様が仕切っていたけど、やがて武士が台頭していったろ?そんな風に、その時に一番力を持つものがトップに立っていくんだ。」
「いわゆる下剋上か…。俺たちも下剋上したいね。この会社の社長になってさ。」
「バカ、お前。それは無理だろ。」
「おいおい。昼休みの時くらい夢見させろよ。」
談笑する二人。と、突然オフィスが揺れ始めた。
「な、なんだ…!」
そとを見ると、さっきまでのビルの街並みが真っ黒な「なにか」に埋め尽くされていた。わずかに蠢めいている様子から、それが生き物というのはかろうじて理解できた。
『緊急ニュースです!世界規模で謎の昆虫が大量発生しています!外は大変危険な状態です!くれぐれも…。え?やだ!虫が!虫が入って来てる!いや!!助け…!
……ガガガ……ピー……』
「なあ、これ夢だよな…?」
「ああ、きっと夢だ…。」
二人のオフィス内にも、虫の大群は侵入し始めた。黒い波のごとき虫の群れはやがて二人も飲み込み始めた。
「これは悪夢だ…。」
二人は知る由もなかった。
世界の勢力のトップを狙うのは人間だけではないということを…。
二人の会社員が雑談していた。
「…トランプ大統領っているじゃん?」
「ああ、アメリカの大統領な。」
「あの人、今は人気が落ちちゃったけど、元はすげえ事業家だったんだろ?」
「ああ、アメリカじゃあかなり有名だったらしいな。」
「俺よう…、あれは一つの兆しだ、って思うんだよ。」
「兆し?」
「ああ、政治家が政治をする時代から事業家が政治をする時代に変化する兆しさ。」
「またでかい話をするもんだなお前は。兆しかぁ…。」
「考えてもみろ。時の勢力なんて常に移り変わってる。日本だって、昔は天皇様が仕切っていたけど、やがて武士が台頭していったろ?そんな風に、その時に一番力を持つものがトップに立っていくんだ。」
「いわゆる下剋上か…。俺たちも下剋上したいね。この会社の社長になってさ。」
「バカ、お前。それは無理だろ。」
「おいおい。昼休みの時くらい夢見させろよ。」
談笑する二人。と、突然オフィスが揺れ始めた。
「な、なんだ…!」
そとを見ると、さっきまでのビルの街並みが真っ黒な「なにか」に埋め尽くされていた。わずかに蠢めいている様子から、それが生き物というのはかろうじて理解できた。
『緊急ニュースです!世界規模で謎の昆虫が大量発生しています!外は大変危険な状態です!くれぐれも…。え?やだ!虫が!虫が入って来てる!いや!!助け…!
……ガガガ……ピー……』
「なあ、これ夢だよな…?」
「ああ、きっと夢だ…。」
二人のオフィス内にも、虫の大群は侵入し始めた。黒い波のごとき虫の群れはやがて二人も飲み込み始めた。
「これは悪夢だ…。」
二人は知る由もなかった。
世界の勢力のトップを狙うのは人間だけではないということを…。
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