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《体験談》ドッペルゲンガー?
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小学6年の時だ。
私がいつものように学校から帰ってくると、どうも母親(この時は二人目の母親)の様子がおかしい。
どうしたのかと聞いてみると、母親は恐る恐る妙な事を尋ねてきた。
「あんた、昼に一回家に帰ってきてないよなぁ?」
またありえない事を聞いてきたものだ、とその時の私は思った。
当時、私の学校は歩いて30分ほどの距離にあった。平日の真昼間に好き好んでわざわざ家に帰ろうなんて思うわけがない。第一、帰って来たところで大目玉を喰らうのは目に見えている。
そんな訳で私が家に帰ってない事を伝えると、母はまた考え込んでしまった。
「そうやんなぁ…。そんな訳ないよなぁ…。」
聞けば、その日母はいつものように家事をしながら昼間を過ごしていたのだが、その時私の声で「お母さん」と呼ぶ声が聞こえたらしい。思わず返事をしたが、その時今日が平日である事を思い返して、奇妙に思ったそうだ。
その後、声の主を探し回ったが、結局誰一人として見つからなかったらしい。
その頃、父も仕事で出かけており、家には母一人だったはずだ。近所に私と年の近い子供などもいなかった。
では、母は一体誰の声を聞いたのか。
結局その当時は、母の聞き間違いだろうという事で話は終わってしまったが、何かの物音と「お母さん」なんて言葉を聞き間違えたりするものだろうか。
もしかするとその時そこには、私とそっくりな姿をした人間、「ドッペルゲンガー」がいたのかもしれない。
私がいつものように学校から帰ってくると、どうも母親(この時は二人目の母親)の様子がおかしい。
どうしたのかと聞いてみると、母親は恐る恐る妙な事を尋ねてきた。
「あんた、昼に一回家に帰ってきてないよなぁ?」
またありえない事を聞いてきたものだ、とその時の私は思った。
当時、私の学校は歩いて30分ほどの距離にあった。平日の真昼間に好き好んでわざわざ家に帰ろうなんて思うわけがない。第一、帰って来たところで大目玉を喰らうのは目に見えている。
そんな訳で私が家に帰ってない事を伝えると、母はまた考え込んでしまった。
「そうやんなぁ…。そんな訳ないよなぁ…。」
聞けば、その日母はいつものように家事をしながら昼間を過ごしていたのだが、その時私の声で「お母さん」と呼ぶ声が聞こえたらしい。思わず返事をしたが、その時今日が平日である事を思い返して、奇妙に思ったそうだ。
その後、声の主を探し回ったが、結局誰一人として見つからなかったらしい。
その頃、父も仕事で出かけており、家には母一人だったはずだ。近所に私と年の近い子供などもいなかった。
では、母は一体誰の声を聞いたのか。
結局その当時は、母の聞き間違いだろうという事で話は終わってしまったが、何かの物音と「お母さん」なんて言葉を聞き間違えたりするものだろうか。
もしかするとその時そこには、私とそっくりな姿をした人間、「ドッペルゲンガー」がいたのかもしれない。
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