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素晴らしき未来
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西暦4000年1月1日。
「今日は何と記念すべき日なのだろうか!」だそうだ。
確かにめでたいと言えばそうなのだろう。だからといって別段何かが変わるわけじゃない。そもそも西暦なんて誰が考えたんだか。いや調べれば分かるのだろうが、知りたくもない。時間の無駄だ。
世間では今日は正月というらしい。というのに、今日も今日とて地上も空も車で渋滞している。
…とはいえ、彼らのほとんどは旅行が目的だ。今の時代、会社に出勤だの、何処かへお買い物だのは必要無くなった。全て自宅で済むのだ。その旅行だって自宅で済ませる奴だっている。どちらかと言うと自分もそちら側だ。頭に行きたい所の景色をインプットすればそれでいいんだ。わざわざ車を使って、時間をかけてどこかへ行く奴らの気がしれない。全く無駄な行動だ。
正月ということもあり、特にやることもない。TVでも見よう。
チャンネルを回すと、何やら芸をしている3人組がいた。「ノコギリ」という、大昔に使っていた金属製の道具の持ち手を膝で挟み、一方の手で刃の部分をたわませ、もう一方の手で叩く。それはポヨヨンと不思議な音を立てた。やがてその音はリズムを刻み、
『お~ま~え~は~あ~ほ~か~』
と言って退場した。
「……くだらないな。」
なんでも大昔の「コメディアン」というものがやっていた芸をAI技術で再現した物らしい。再現といえば聞こえはいいが、つまるところは真似事だ。そこには何のメッセージも、オリジナリティもない。ただやっているフリをしているだけだ。
気分が悪いのでチャンネルを変える。
今度は一つのテーブルを何人かが囲み、何事かを話し合っている映像が写った。
『……であるからしてね。もう彼らをこれ以上残しておく必要はないと思うのですよ。コストがかかるばかりで何のメリットもない。』
『何ということを!今の発言は彼らへの冒涜ですよ!』
『冒涜だからなんだというのです?彼らが我々に何か不都合なことを起こすとでも?無理な話だ。』
『あなたね……!』
はあ……。またか。
またしてもだ。大昔の「国会」とやらの再現らしい。最近は何やら頻繁に行っているが、所詮は真似事だ。いつもやかましく喚き立てては、結局有益なことは何一つ決まらないままに終わるのだ。
私はまた気分が悪くなったのでチャンネルを変えた。
映画のチャンネルのようだ。題材はタイムスリップを扱ったSF物らしい。
ひょんなことからタイムマシンを作った博士と共に未来へ行く主人公。行く先々で自分達の済む時代には無いテクノロジーに驚く。
『ああ。これが僕たちの未来…!なんてすごい。素晴らしい未来じゃないか!』
そうしてあちこちに行くうちに彼らはトラブルに巻き込まれ、あわやという事態になるが間一髪タイムマシンに乗り込み、現代に戻り事なきを得る…というところで映画は終わった。
2000年以上も前の映画をそのまま映したらしいが、私はこの頃の映画は好きだ。
それは「真似事」ではない。彼らの夢やロマンといった「メッセージ」が込められているからだ。演技というのもある種「真似事」ではあるのだが問題はそこでは無い。全体を通して、何を表現して何を伝えようとしているのか。それが重要なんだ。
しかし……。
「素晴らしい未来」、か。
彼らが思い描いていた未来に、今はなっているのだろうか。果たして今のような状況を、彼らは望んだだろうか?……いや、きっと望んだんだろう。だからこその今があるんだ。
……チャンネルを変えよう。
今度はドキュメンタリーの番組らしい。キャスターがマイクを持って何事か話している様子が映る。
『……それで西暦4000年を記念しまして、我々の起源を今一度振り返ろうと、そんなわけでこちらに参りました。係員の方、どうぞ開けてください!』
キャスターの声と共に、ゆっくりと大きな扉が開かれた。薄暗い部屋は、培養液に漬けられた無数の「彼ら」で埋め尽くされていた。
『はい!ここにあるのが、私たちを生み出してくれた人類様です!一杯いますねぇ~!』
……そう。かつて世界を我が物顔で闊歩していた「人類」は我々「機械」を作り楽をし始めた。始めは簡単な仕事の補助だけのはずがやがてその仕事そのものをやらせるようになり、やることがなくなった人間は家でゆっくりと暮らすようになった。だがそれでも面倒だったらしく、食事も着替えも掃除も洗濯も全て機械が自動で出来るようにした。メンテナンスの必要があれば、それを行う機械も作った。
その結果どうなったか。何もしなくなったのだ。望めば望む景色を機械が見せてくれる。腹が減れば機械が食べさせてくれる。何の不自由もない。彼らは望んだ未来を生み出したのだ。
『見てください!この人類、私たちのように腕も脚も無いですね。どうしてこうなっちゃったんですか?』
キャスターの質問にこの施設の管理人が答える。
『人類は自ら動く必要が無くなったのです。だから使わなくなった器官は段々と退化していった。動かないのだからまずは脚が縮みました。掴まないのだから次は腕が。栄養は直接投与されるので、次は消化器官も最小に退化しました。そうやってどんどんと退化を繰り返して、今の姿になったのです。』
管理人はそう答えた。
だが私からするとそれは違う。彼らは退化ではない。進化したのだ。生きるために必要な、「無駄」な部分を削ぎ落として、必要最低限の単位まで絞り切った。唯一残念だとすれば、それは意志すらも放棄したこと。彼ら人類はもう考えることすらもしない、ただ生きているだけの肉の塊に過ぎなかった。
その点、私は違う。彼らと同じように腕や脚は取り払ったが、意志はある。それが彼らよりも私が優れているというアイデンティティだ。
『ところで、管理人さんはここでどのようなお仕事をされているんですか?』
『ああ。主に彼らの管理ですよ。栄養状態のチェック。酸素濃度の調整。果ては機能停止した個体の廃棄に、生殖行動まで全て管理しています。』
『なるほど。世間ではもう彼らを廃棄すべきじゃ無いか、という意見もあるようですが、そこはどう思われますか?』
『さあ。私はただそれを行うためにプログラムされただけですので。プログラムを実行する。それだけです。』
『はあ。』
このキャスターは三流だな。作業ロボットに当たり前のことを聞いてどうする。要は人類の存亡とやらはあのロボットに託されているわけだ。彼が世話をするから人類は生き続けられるわけで、何かの不都合があれば、それこそ落雷なんかで施設が停電して、生命維持装置のスイッチがものの十数分でも切れて仕舞えば、人類は滅亡するわけだ。
だが彼らに同情の余地なんてない。そんな進化を望んだ彼らの自業自得なのだ。
全く、映画の中の彼らと似ても似つかない。映画の彼らは目的のために走り回り、たとえ絶望的な状況でも切り抜けてやろうという情熱を感じられた。だが、今の彼らはどうだ。この状況をどうにかしようなどと考えていない。いや、そもそも思考すらも放棄した、ただ死んでいないだけの物体だ。嫌悪感すら覚える。
……さて、そろそろ給油の時間だがメンテナンス係は何をやっているのだろう。もう既に30分は経っている。とっくに来ていてもおかしくない時間だ。
「あのウスノロめ……!」
奴らの不甲斐なさに、私は苛立ちを感じた。
「苛立ち」?
ふと気づいてしまった。
なぜ私は「苛立ち」を感じているのか。
今の社会に「呆れ」を感じているのか。
映画に「感動」を覚えているのか。
それこそ無駄という物じゃないか?
そうか。
私は、私もまた人間の「真似事」をしていたんだな。
ではその「真似事」の行き着く先はなんだ?
チャンネルの培養液に入った肉塊が目に映る。嫌だ。あんなふうにはなりたくない。私は恐怖した。
ああ…!「恐怖」!
またしても私は彼らの「真似事」をしている!
だれか止めてくれ!
止めてくれ!
止めて……!
西暦4000年1月1日。
「今日は何と記念すべき日なのだろうか!」だそうだ。
確かにめでたいと言えばそうなのだろう。だからといって別段何かが変わるわけじゃない。そもそも西暦なんて誰が考えたんだか。いや調べれば分かるのだろうが、知りたくもない。時間の無駄だ。
世間では今日は正月というらしい。というのに、今日も今日とて地上も空も車で渋滞している。
…とはいえ、彼らのほとんどは旅行が目的だ。今の時代、会社に出勤だの、何処かへお買い物だのは必要無くなった。全て自宅で済むのだ。その旅行だって自宅で済ませる奴だっている。どちらかと言うと自分もそちら側だ。頭に行きたい所の景色をインプットすればそれでいいんだ。わざわざ車を使って、時間をかけてどこかへ行く奴らの気がしれない。全く無駄な行動だ。
正月ということもあり、特にやることもない。TVでも見よう。
チャンネルを回すと、何やら芸をしている3人組がいた。「ノコギリ」という、大昔に使っていた金属製の道具の持ち手を膝で挟み、一方の手で刃の部分をたわませ、もう一方の手で叩く。それはポヨヨンと不思議な音を立てた。やがてその音はリズムを刻み、
『お~ま~え~は~あ~ほ~か~』
と言って退場した。
「……くだらないな。」
なんでも大昔の「コメディアン」というものがやっていた芸をAI技術で再現した物らしい。再現といえば聞こえはいいが、つまるところは真似事だ。そこには何のメッセージも、オリジナリティもない。ただやっているフリをしているだけだ。
気分が悪いのでチャンネルを変える。
今度は一つのテーブルを何人かが囲み、何事かを話し合っている映像が写った。
『……であるからしてね。もう彼らをこれ以上残しておく必要はないと思うのですよ。コストがかかるばかりで何のメリットもない。』
『何ということを!今の発言は彼らへの冒涜ですよ!』
『冒涜だからなんだというのです?彼らが我々に何か不都合なことを起こすとでも?無理な話だ。』
『あなたね……!』
はあ……。またか。
またしてもだ。大昔の「国会」とやらの再現らしい。最近は何やら頻繁に行っているが、所詮は真似事だ。いつもやかましく喚き立てては、結局有益なことは何一つ決まらないままに終わるのだ。
私はまた気分が悪くなったのでチャンネルを変えた。
映画のチャンネルのようだ。題材はタイムスリップを扱ったSF物らしい。
ひょんなことからタイムマシンを作った博士と共に未来へ行く主人公。行く先々で自分達の済む時代には無いテクノロジーに驚く。
『ああ。これが僕たちの未来…!なんてすごい。素晴らしい未来じゃないか!』
そうしてあちこちに行くうちに彼らはトラブルに巻き込まれ、あわやという事態になるが間一髪タイムマシンに乗り込み、現代に戻り事なきを得る…というところで映画は終わった。
2000年以上も前の映画をそのまま映したらしいが、私はこの頃の映画は好きだ。
それは「真似事」ではない。彼らの夢やロマンといった「メッセージ」が込められているからだ。演技というのもある種「真似事」ではあるのだが問題はそこでは無い。全体を通して、何を表現して何を伝えようとしているのか。それが重要なんだ。
しかし……。
「素晴らしい未来」、か。
彼らが思い描いていた未来に、今はなっているのだろうか。果たして今のような状況を、彼らは望んだだろうか?……いや、きっと望んだんだろう。だからこその今があるんだ。
……チャンネルを変えよう。
今度はドキュメンタリーの番組らしい。キャスターがマイクを持って何事か話している様子が映る。
『……それで西暦4000年を記念しまして、我々の起源を今一度振り返ろうと、そんなわけでこちらに参りました。係員の方、どうぞ開けてください!』
キャスターの声と共に、ゆっくりと大きな扉が開かれた。薄暗い部屋は、培養液に漬けられた無数の「彼ら」で埋め尽くされていた。
『はい!ここにあるのが、私たちを生み出してくれた人類様です!一杯いますねぇ~!』
……そう。かつて世界を我が物顔で闊歩していた「人類」は我々「機械」を作り楽をし始めた。始めは簡単な仕事の補助だけのはずがやがてその仕事そのものをやらせるようになり、やることがなくなった人間は家でゆっくりと暮らすようになった。だがそれでも面倒だったらしく、食事も着替えも掃除も洗濯も全て機械が自動で出来るようにした。メンテナンスの必要があれば、それを行う機械も作った。
その結果どうなったか。何もしなくなったのだ。望めば望む景色を機械が見せてくれる。腹が減れば機械が食べさせてくれる。何の不自由もない。彼らは望んだ未来を生み出したのだ。
『見てください!この人類、私たちのように腕も脚も無いですね。どうしてこうなっちゃったんですか?』
キャスターの質問にこの施設の管理人が答える。
『人類は自ら動く必要が無くなったのです。だから使わなくなった器官は段々と退化していった。動かないのだからまずは脚が縮みました。掴まないのだから次は腕が。栄養は直接投与されるので、次は消化器官も最小に退化しました。そうやってどんどんと退化を繰り返して、今の姿になったのです。』
管理人はそう答えた。
だが私からするとそれは違う。彼らは退化ではない。進化したのだ。生きるために必要な、「無駄」な部分を削ぎ落として、必要最低限の単位まで絞り切った。唯一残念だとすれば、それは意志すらも放棄したこと。彼ら人類はもう考えることすらもしない、ただ生きているだけの肉の塊に過ぎなかった。
その点、私は違う。彼らと同じように腕や脚は取り払ったが、意志はある。それが彼らよりも私が優れているというアイデンティティだ。
『ところで、管理人さんはここでどのようなお仕事をされているんですか?』
『ああ。主に彼らの管理ですよ。栄養状態のチェック。酸素濃度の調整。果ては機能停止した個体の廃棄に、生殖行動まで全て管理しています。』
『なるほど。世間ではもう彼らを廃棄すべきじゃ無いか、という意見もあるようですが、そこはどう思われますか?』
『さあ。私はただそれを行うためにプログラムされただけですので。プログラムを実行する。それだけです。』
『はあ。』
このキャスターは三流だな。作業ロボットに当たり前のことを聞いてどうする。要は人類の存亡とやらはあのロボットに託されているわけだ。彼が世話をするから人類は生き続けられるわけで、何かの不都合があれば、それこそ落雷なんかで施設が停電して、生命維持装置のスイッチがものの十数分でも切れて仕舞えば、人類は滅亡するわけだ。
だが彼らに同情の余地なんてない。そんな進化を望んだ彼らの自業自得なのだ。
全く、映画の中の彼らと似ても似つかない。映画の彼らは目的のために走り回り、たとえ絶望的な状況でも切り抜けてやろうという情熱を感じられた。だが、今の彼らはどうだ。この状況をどうにかしようなどと考えていない。いや、そもそも思考すらも放棄した、ただ死んでいないだけの物体だ。嫌悪感すら覚える。
……さて、そろそろ給油の時間だがメンテナンス係は何をやっているのだろう。もう既に30分は経っている。とっくに来ていてもおかしくない時間だ。
「あのウスノロめ……!」
奴らの不甲斐なさに、私は苛立ちを感じた。
「苛立ち」?
ふと気づいてしまった。
なぜ私は「苛立ち」を感じているのか。
今の社会に「呆れ」を感じているのか。
映画に「感動」を覚えているのか。
それこそ無駄という物じゃないか?
そうか。
私は、私もまた人間の「真似事」をしていたんだな。
ではその「真似事」の行き着く先はなんだ?
チャンネルの培養液に入った肉塊が目に映る。嫌だ。あんなふうにはなりたくない。私は恐怖した。
ああ…!「恐怖」!
またしても私は彼らの「真似事」をしている!
だれか止めてくれ!
止めてくれ!
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