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喧嘩を売る相手はきちんと選べ
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「先ほどの提出した証拠を拝見することはできますか?」
「…どれだ?」
「アザリア様に送られた招待状を拝見したいのですが」
王子は取り巻きの1人に顎で指示をすると、その彼が私の前に持ってきた。汚すなよと睨みつけられながら受け取ったそれを広げて眺める。内容を上から下まで確認して、紙を光に透かして思わず笑みが漏れてしまった。
「何がおかしい?」
おかしい点はいくつもある。この招待状にあるお茶会のホストは私だ。姉が招待状を送ることはない。文字は姉の字に似せてはいるがいくつか書いた者の癖がでてしまっている。これは後程筆跡鑑定師に預ければ明らかになるだろう。そして、誰に鑑定をしてもらわなくてもわかることがある。
「これは、我が家が出した手紙では“ありえません”。」
「姉を庇ってもいいことはないぞ!」
「いいえ、我がリコッタ家は以前公文書や私的な手紙を偽装されたことがあり、公で使う用紙には特別な印を施してあるのです。詳しくは、」
「私が話そう。」
「お父様。」
前に降りてきたお父様に手紙を託す。私と同じように上から下まで眺めた後、透かして見てやれやれと首を振った。
透かすと我が家の家紋が浮かび上がる。それも普段使っている略式ではなく正式なものだ。
正式な家紋は厳重に金庫に保管しており、侯爵を継ぐ時にしか使われない。
この紋章はかなりの技術が必要なものなので、侯爵領のある工場でしか下ろせない代物だ。侯爵家以外には売らないように命じているし、そこには発注していることは伏せているのでよそ者が知るすべはない。侯爵家の奥深くに侵入しない限りは。
そこの工場は十数年前に経営難に陥った際に、侯爵が援助し、倒れた工場長の入院費も生活費も出したからよっぽどのことがない限り裏切らない。彼らを信頼している。
そして、この紙は似せて作られているが略式の家紋が透かしてある偽物だ。ここまでうまく作られていることは評価したいけれど。後で工場を教えてもらえるかしら。
「これは我がリコッタ侯爵家の文書ではない。我が家紋に誓いましょう。」
父の言葉に国王陛下は頷いた。陛下は知っているから。
「ローズ嬢が敢えて違う用紙を使ったということはないのか?」
「このような用紙は我が家では使いませんし、わざわざこの偽物の用紙を発注して姉の名前を名乗っておきながらですか? そんな必要性は感じないのですが」
「っ、でも」
「そもそもこれは姉の字ではありません。よく似せて書いたのだとは思いますが、筆跡鑑定師に見えていただければわかるものと思います」
「時間稼ぎをするつもりですか?」
はあ。思わずため息を吐いてしまう。食って掛かってきた宰相の息子に面倒だと感じてしまう。
「それでは、一旦おいておきましょう」
埒が開かないのだ。時間は有限だ。証拠を切り崩すことに専念しよう。
「アザリア様が、階段から突き落とされた件ですが」
「この女が」
「申し訳ありませんが、ご本人から伺いたいのです。被害者の方に負担を強いる方法ですがご容赦ください。アザリア様、詳しく状況をお話願えますか?」
「は、はい」
宰相の息子をバッサリ切り捨てるとアザリア様になるべく優しく問いかける。
「アザリア! 答えなくていい! 自分たちに都合良いように誘導するつもりだろう!!」
ふう、今度は騎士団長の息子か。さっき転がしたくらいじゃ静かにはならないわよね。
お父さまから一瞥をもらったが、子供の喧嘩に親が口出しするのは無粋であろう。口出し無用とアイコンタクトをしたら通じたようで先に戻られた。
お姉さまは婚約者が見てるからいいとして、そんなに感情的になってしまったら王子殿下の思惑から外れてしまうのに。ちらっと王子殿下を見てから、騎士団長の息子に向き直る。
「弾劾裁判において、被害者への弁護人からの質問は当然認められている権利です。
あなた方がルールに則ってこの裁判を起こしたのですから我々もそのルールに則るのが筋かと存じます。
私の発言が利益誘導に繋がるかは、傍聴人に判断していただければ良いかと。
勿論、彼女には黙秘権は認められていますが、ここで使うならこの証拠は別途検証が必要になり、この度の証拠からは撤回していただくことになります」
笑顔を浮かべながら、理詰めで説明していく。遠回しに言ってるのは、"お前が売った喧嘩をお前の流儀で買ってやるからつべこべ言わずに従えこの野郎"である。
アザリア様は、誠意にはきちんと返してくれる方なので、手を握りしめた後真剣な顔で話し出した。彼女の方がよっぽど話が通じるわ。
"職員室に行き、生徒会室に戻る途中書類を持ちながら階段を降りていたら後ろから突き落とされた。
後ろを向いていたため、犯人の顔は見ていないが、走り去る後ろ姿からするとブロンドのウェーブがかった長髪の女性だった。
ローズ様とは断言できない。"
偶々人通りの少ない階段で起きていたから、目撃者はなし。
その階段の近辺で同じような時間に姉の姿が目撃されているのと、姉のものと思われるハンカチが落ちていたことから、ブロンドのウェーブがかった長髪の女は姉と判断した、ということ。
姉の目撃者は数人おり、王子殿下らの派閥に与する者ではない。貴族も平民もおり、賄賂で動かないだろう者が証人として挙げられていた。上手い。本当に仕事のできる者たちだ。だからこそ惜しい。それら全てがまやかしなのだから。
「なるほど」
ハンカチを手に取る。どう説明していくべきか。
このハンカチは3年前に父の弟に当たる、カッテージ伯爵の新産業として新たな色付きの綿織物を売り出した時に作ったものだ。
次代の王妃になる姉がハンカチに刺繍をして、お茶会などで見せて回った。淡い色を基調にしたその綿産業は無事軌道に乗り、叔父様からいたく感謝されたのだった。確かにこのハンカチは姉の手製の刺繍だろう。
ただ、今の姉の持ち物かと問われれば否と答えよう。姉はファッションリーダーだ。3年も前の流行のものを身に付けることはないし、侯爵家がそれを許さない。
もし、気に入ったとしても自宅で使う以外はない。今の流行は王家に連なる子爵家の麻布のため、姉はそちらを愛用している。王家所縁の流行を無視するということは王家との不仲を連想させることもあるため、絶対に避けるはず。
おそらく、姉の物を借りたか、あるいは貰ったかした何者かがこれ幸いと姉に罪を着せるために現場に残したのだろう。
それを解明するのは厄介である。それならば証人喚問を行うのがいいかもしれない。
「これから、私があなた方に質問をいたします。これだけの傍聴人がおりますので、私があなた方に圧力を掛けることはないでしょう。あなた方が見た物を良心に誓ってそのままお答えいただければと存じます」
彼らの前に女性の後ろ姿や顔の見えない横顔の写真を並べる。
「あなた方が見たウェーブの女性はどちらの方ですか?」
よくよく見るが、彼らには判断つかない。それもそうだろう。ウェーブの後ろ姿ではわかるはずもないのだから。
見かけたという姉の場所、彼らの位置どり、全て模型を用意しておいた。言葉で言うよりも見たほうがわかりやすい。百聞は一見にしかず、だ。
彼らの言葉通りに模型の中の人を動かす。数人の顔色が変わった。
彼らが証言した時の立ち位置を考えれば同じことが言える。彼らはどうしても女性の後ろ姿しか見えないはずなのだ。
うちの学園は貴族であろうと平民であろうと同じ制服を着用する。華美な装飾品は禁止されているし、姉を識別できるようなものは特にはない。親しい間柄なら分かるかもしれないが彼は特に姉とも繋がりはない。
それをどうして、姉だと判断したのか。
答えは簡単。王子たちがミスリードをしたから。
「さて、まとめましょう。あなた方は、リコッタ家長子のローズを見たのですか? それとも、ブロンドのウェーブがかった長髪の女性を見たのですか?」
ハッとした顔になった彼らは口をつぐむ。彼らは聡い。自分たちの調書が王子たちの筋書き通りに作られたことを理解したのだろう。彼らの角度からはブロンドのウェーブの女性は見えたとしても姉かは判断つきかねるはずだ。
騎士団長の息子は焦って声を掛けるが、彼らは思考を巡らせて黙り込んだままだ。王子に与するか、はたまた偽証になることを恐れて曖昧な証言に変えるか正直どちらでもよかった。
だって、姉はその日学園にはいないのだから。
「…どれだ?」
「アザリア様に送られた招待状を拝見したいのですが」
王子は取り巻きの1人に顎で指示をすると、その彼が私の前に持ってきた。汚すなよと睨みつけられながら受け取ったそれを広げて眺める。内容を上から下まで確認して、紙を光に透かして思わず笑みが漏れてしまった。
「何がおかしい?」
おかしい点はいくつもある。この招待状にあるお茶会のホストは私だ。姉が招待状を送ることはない。文字は姉の字に似せてはいるがいくつか書いた者の癖がでてしまっている。これは後程筆跡鑑定師に預ければ明らかになるだろう。そして、誰に鑑定をしてもらわなくてもわかることがある。
「これは、我が家が出した手紙では“ありえません”。」
「姉を庇ってもいいことはないぞ!」
「いいえ、我がリコッタ家は以前公文書や私的な手紙を偽装されたことがあり、公で使う用紙には特別な印を施してあるのです。詳しくは、」
「私が話そう。」
「お父様。」
前に降りてきたお父様に手紙を託す。私と同じように上から下まで眺めた後、透かして見てやれやれと首を振った。
透かすと我が家の家紋が浮かび上がる。それも普段使っている略式ではなく正式なものだ。
正式な家紋は厳重に金庫に保管しており、侯爵を継ぐ時にしか使われない。
この紋章はかなりの技術が必要なものなので、侯爵領のある工場でしか下ろせない代物だ。侯爵家以外には売らないように命じているし、そこには発注していることは伏せているのでよそ者が知るすべはない。侯爵家の奥深くに侵入しない限りは。
そこの工場は十数年前に経営難に陥った際に、侯爵が援助し、倒れた工場長の入院費も生活費も出したからよっぽどのことがない限り裏切らない。彼らを信頼している。
そして、この紙は似せて作られているが略式の家紋が透かしてある偽物だ。ここまでうまく作られていることは評価したいけれど。後で工場を教えてもらえるかしら。
「これは我がリコッタ侯爵家の文書ではない。我が家紋に誓いましょう。」
父の言葉に国王陛下は頷いた。陛下は知っているから。
「ローズ嬢が敢えて違う用紙を使ったということはないのか?」
「このような用紙は我が家では使いませんし、わざわざこの偽物の用紙を発注して姉の名前を名乗っておきながらですか? そんな必要性は感じないのですが」
「っ、でも」
「そもそもこれは姉の字ではありません。よく似せて書いたのだとは思いますが、筆跡鑑定師に見えていただければわかるものと思います」
「時間稼ぎをするつもりですか?」
はあ。思わずため息を吐いてしまう。食って掛かってきた宰相の息子に面倒だと感じてしまう。
「それでは、一旦おいておきましょう」
埒が開かないのだ。時間は有限だ。証拠を切り崩すことに専念しよう。
「アザリア様が、階段から突き落とされた件ですが」
「この女が」
「申し訳ありませんが、ご本人から伺いたいのです。被害者の方に負担を強いる方法ですがご容赦ください。アザリア様、詳しく状況をお話願えますか?」
「は、はい」
宰相の息子をバッサリ切り捨てるとアザリア様になるべく優しく問いかける。
「アザリア! 答えなくていい! 自分たちに都合良いように誘導するつもりだろう!!」
ふう、今度は騎士団長の息子か。さっき転がしたくらいじゃ静かにはならないわよね。
お父さまから一瞥をもらったが、子供の喧嘩に親が口出しするのは無粋であろう。口出し無用とアイコンタクトをしたら通じたようで先に戻られた。
お姉さまは婚約者が見てるからいいとして、そんなに感情的になってしまったら王子殿下の思惑から外れてしまうのに。ちらっと王子殿下を見てから、騎士団長の息子に向き直る。
「弾劾裁判において、被害者への弁護人からの質問は当然認められている権利です。
あなた方がルールに則ってこの裁判を起こしたのですから我々もそのルールに則るのが筋かと存じます。
私の発言が利益誘導に繋がるかは、傍聴人に判断していただければ良いかと。
勿論、彼女には黙秘権は認められていますが、ここで使うならこの証拠は別途検証が必要になり、この度の証拠からは撤回していただくことになります」
笑顔を浮かべながら、理詰めで説明していく。遠回しに言ってるのは、"お前が売った喧嘩をお前の流儀で買ってやるからつべこべ言わずに従えこの野郎"である。
アザリア様は、誠意にはきちんと返してくれる方なので、手を握りしめた後真剣な顔で話し出した。彼女の方がよっぽど話が通じるわ。
"職員室に行き、生徒会室に戻る途中書類を持ちながら階段を降りていたら後ろから突き落とされた。
後ろを向いていたため、犯人の顔は見ていないが、走り去る後ろ姿からするとブロンドのウェーブがかった長髪の女性だった。
ローズ様とは断言できない。"
偶々人通りの少ない階段で起きていたから、目撃者はなし。
その階段の近辺で同じような時間に姉の姿が目撃されているのと、姉のものと思われるハンカチが落ちていたことから、ブロンドのウェーブがかった長髪の女は姉と判断した、ということ。
姉の目撃者は数人おり、王子殿下らの派閥に与する者ではない。貴族も平民もおり、賄賂で動かないだろう者が証人として挙げられていた。上手い。本当に仕事のできる者たちだ。だからこそ惜しい。それら全てがまやかしなのだから。
「なるほど」
ハンカチを手に取る。どう説明していくべきか。
このハンカチは3年前に父の弟に当たる、カッテージ伯爵の新産業として新たな色付きの綿織物を売り出した時に作ったものだ。
次代の王妃になる姉がハンカチに刺繍をして、お茶会などで見せて回った。淡い色を基調にしたその綿産業は無事軌道に乗り、叔父様からいたく感謝されたのだった。確かにこのハンカチは姉の手製の刺繍だろう。
ただ、今の姉の持ち物かと問われれば否と答えよう。姉はファッションリーダーだ。3年も前の流行のものを身に付けることはないし、侯爵家がそれを許さない。
もし、気に入ったとしても自宅で使う以外はない。今の流行は王家に連なる子爵家の麻布のため、姉はそちらを愛用している。王家所縁の流行を無視するということは王家との不仲を連想させることもあるため、絶対に避けるはず。
おそらく、姉の物を借りたか、あるいは貰ったかした何者かがこれ幸いと姉に罪を着せるために現場に残したのだろう。
それを解明するのは厄介である。それならば証人喚問を行うのがいいかもしれない。
「これから、私があなた方に質問をいたします。これだけの傍聴人がおりますので、私があなた方に圧力を掛けることはないでしょう。あなた方が見た物を良心に誓ってそのままお答えいただければと存じます」
彼らの前に女性の後ろ姿や顔の見えない横顔の写真を並べる。
「あなた方が見たウェーブの女性はどちらの方ですか?」
よくよく見るが、彼らには判断つかない。それもそうだろう。ウェーブの後ろ姿ではわかるはずもないのだから。
見かけたという姉の場所、彼らの位置どり、全て模型を用意しておいた。言葉で言うよりも見たほうがわかりやすい。百聞は一見にしかず、だ。
彼らの言葉通りに模型の中の人を動かす。数人の顔色が変わった。
彼らが証言した時の立ち位置を考えれば同じことが言える。彼らはどうしても女性の後ろ姿しか見えないはずなのだ。
うちの学園は貴族であろうと平民であろうと同じ制服を着用する。華美な装飾品は禁止されているし、姉を識別できるようなものは特にはない。親しい間柄なら分かるかもしれないが彼は特に姉とも繋がりはない。
それをどうして、姉だと判断したのか。
答えは簡単。王子たちがミスリードをしたから。
「さて、まとめましょう。あなた方は、リコッタ家長子のローズを見たのですか? それとも、ブロンドのウェーブがかった長髪の女性を見たのですか?」
ハッとした顔になった彼らは口をつぐむ。彼らは聡い。自分たちの調書が王子たちの筋書き通りに作られたことを理解したのだろう。彼らの角度からはブロンドのウェーブの女性は見えたとしても姉かは判断つきかねるはずだ。
騎士団長の息子は焦って声を掛けるが、彼らは思考を巡らせて黙り込んだままだ。王子に与するか、はたまた偽証になることを恐れて曖昧な証言に変えるか正直どちらでもよかった。
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