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第一部
改めて
翌朝宿を出発した俺達は、停留所へ向かい馬車に乗り込んだ。またあの来た時のように酔うかと思ったが、運動をしぐっすり眠れたおかげか、レオンが隣にいる安心感か、問題なく過ごせている。もちろんレオンの上に乗るようなことをしないのは考えを改めたからで、決して乗り合い馬車で他の人の目があるからではないのでよろしく。
「このまま王都まで直接行くのか?」
「いえ、一度途中の町に泊まる予定です。その方が体に負担が少ないので」
夕方になって着いた町は王都からちょうど半日くらいの距離ということで、交通の要衝地として栄えている所だ。俺達は適当な宿を見つけて入り、ひと休憩してから夕食を食べるため外に出た。
貴族向けの高級店では俺達の素性が露見する可能性があると思い、大衆店を選んで平民に紛れこむことにした。
何度も繰り返すので聞き飽きただろうが、平民用の服を着ていても自然と溢れ出る高貴な雰囲気は消せない。やはり俺達の類まれなる美貌に若い女性達はおろか、男性や老人までもが驚きの表情で見つめてくる。
ああこれだ――これ、レオンとの相乗効果。俺の金髪碧眼とレオンの漆黒の髪に緑色の瞳。決してレオンが英雄だと気が付かれて注目を浴びているわけではない。
遠方からの旅人が集まる場所柄、この店は各地の郷土料理が楽しめるのが売りらしく、俺達は適当にいくつかの料理と飲み物を頼んだ。
「レオン、おまえはこれからどうするのか?」
「これから――と言いますと?」
「屋敷に戻ってからの今後だ。国王軍に所属するのか? それとも軍事宮の父上の元で働くとかか?」
「いえ、違いますよ」
「じゃあ王宮か? 結婚はしなくても執務はできるしな」
「ジルベール様、私はハディード学園に通いますよ」
「は? もうその必要ないだろ。ああ、そうだよな、教える方としてってことか?」
「なぜそうなるのですか? 私はまだ卒業しておりません、もちろん生徒としてです」
「普通英ゆ……いや、すまない」
幸い周りを見るとこちらに注目はしていても驚いてはいないので、気付かれてはいなそうだ。
「えっと、おまえはもう特例で卒業できるだろ」
「正直に申しますと……はい、今ジルベール様が仰られたような話はいただきました」
「どこだ? 国王軍か? 」
「はい」
「――軍事宮もか?」
「……はい」
少し言い淀んだのは父上からの話だということだろうか? 実際にもしレオンが父上の補佐に付いていた場合、ギファルド家の跡取りはレオンに決めたらしい――と陰で言われることは確実だ。
父上はその噂が流れてもかまわないという考えなのか……
俺が何をどう言ったところで父上の決定には抗えないし、そもそも現ギファルド家の当主、アンドレの実子ではなかった自分にはその権利すら与えられない。生まれてからずっと信じていた自分の居場所――存在が否定されるというのは、堪えがたい苦痛だ。その抉られた心の傷を直視したら保てなくなるので、これからずっと見ないふりをし続けるしかない。まあそれはそれで繊細な氷上の貴公子みたいでかっこいいだろう?
厳しさから敬遠されることもあるが、ハディード学園の生徒はもちろん、グレンロシェ王国の国民にとって羨望の的である王宮や軍事宮での仕事の全ての推薦を断ったというレオン。
「じゃあなんでだ? まだ働きたくないのか?」
「そういうわけではないのですが……ただ私は国の役に立ちたい考えておりますが、勉強中の身であり、まだまだ学ぶべきことも多いです」
「それで断ったのか? おまえにはもう学園の内容は退屈だろ」
「そのようなことはございません」
余裕で一位の成績を取り、楽したり周りから騒がれたいからまだ学園に残りたい、まさかレオンがそんな風に考えているはずはないだろう。だが国王軍や軍事宮でも勉強はできるし、何なら周りの水準が高いからより学べる内容も濃くなる。純粋に国のためにという理由なら、こっちのほうが良さそうだが。
俺の疑問を見透かしたかのように、レオンがはにかんで笑った。
「ジルベール様、私が一番望むことは分かりますか?」
「ん? それはさっきおまえが言った、『国のために役立ちたい』ってことじゃないのか?」
「ええそうです。ですが、私にとって一番ではございません」
「そうなのか?」
意外だった。レオンでも出世とか金銭とか俗っぽいことを望むんだな……
「私にとって一番大事なのは、ジルベール様です」
思わず飲んでいた水を吹き出しそうになったぞ。そんな真面目なテンションで言われても。
でも今の言葉で気が付いた。
俺は――心の傷をごまかしていたんじゃなく、レオンの横という絶対的な俺の居場所があるから、出生の秘密を知ってもそこまで落ち込まずにいられたんだ。
いや普通にかなり落ちたけど、完全に自暴自棄になるのは免れたって意味で。
レオンは俺の側に一生いたいと言ったが……それレオンだけじゃない、俺もだ。離れたくない、とかじゃなく、一生を共にする以外の未来が想像できない。今まで一緒にいるのが当たり前すぎて、改めて思うのは逆になんだか新鮮だが。
「なら、俺に合わせるからおまえは仕方なく下のレベルの学園に残るってことか?」
「ジルベール様、いい加減にしてください。私でも怒りますよ」
ほら、やっぱり立場が逆転している気がする。
「レベルを下げるなど、そのような考えが浮かんだことは一度もありません。私がジルベール様をお護りしたい――というのは、強いジルベール様に対して差し出がましいことは十分承知しております。ですが、私はどうしてもジルベール様のお側にいたいのです。それ以外に重要なことなどございません」
多分俺が卑屈になってるから、そういう考えになるんだよな。分かってるけど悔しいものは悔しいし……ていうか、レオンを好きだと自覚してから恥ずかしくてこういう態度になる。
素直に甘えられれば良いんだろうが。いや、違う。危ない、レオンは俺の以前のような振る舞いが好きなんだから、甘えたら幻滅されそうだ。
「なら、せいぜい俺の足を引っ張るなよ。おまえの位置は安泰でないと思え」
「はいジルベール様、肝に銘じます」
そういえば――と、俺は訊きたかったことを口にした。
「レオン、魔王が襲来した時、おまえを探したのにいなかった。なんで隊長の命令を守らず勝手に戦闘に参加したんだ?」
「それは……自分でも良く分からないのですが、あの時よりも以前から、何か不吉な物を感じておりました。あの場で待機をしていた時、頭の中で、『皆を魔王から護れ』みたいな声が響きました。それで気が付いたら体が勝手に動いて戦っていたのです」
「英雄の本能、みたいなものか?」
「良く分からないですが……」
あっ、俺英雄って言っちゃった。慌てて周りを見ると、客が遠巻きにこちらを微笑みながら見守っている。その表情から察するに……これは多分、レオンが言った『ジルベール様が一番大事』辺りから好奇心で野次馬になっているんだろう。
え、俺……レオンとどういう関係に思われているんだ?
そんな周りの観客には興味がないレオンは思いっきりこっちを見て、『ジルベール様をお護りできて嬉しい』みたいな感情を隠していないし。
もしかして、俺は知りたくなかったことに気付いたかもしれない。ラファエルが滑稽でお笑い担当だと思っていたけど、レオンも最近そんな感じになってる。でもそれはレオンにその素養があるんじゃなく、共通点の俺? がそっち側だったのか?
完全無欠の貴公子だぞ、俺は。いや設定なのか? 英雄じゃなかったどころか実際は平民だし……頑張って貴公子を演じようとしてるけど空回りしてる大根役者みたい――にはなってないことを祈るしかない。
「ジルベール様、他に何か追加で注文されますか?」
違う方へ飛んでいた意識が、レオンの声によって戻された。
「いや、十分食べた。レオンもか?」
「はい、会計して宿に戻りましょう」
「このまま王都まで直接行くのか?」
「いえ、一度途中の町に泊まる予定です。その方が体に負担が少ないので」
夕方になって着いた町は王都からちょうど半日くらいの距離ということで、交通の要衝地として栄えている所だ。俺達は適当な宿を見つけて入り、ひと休憩してから夕食を食べるため外に出た。
貴族向けの高級店では俺達の素性が露見する可能性があると思い、大衆店を選んで平民に紛れこむことにした。
何度も繰り返すので聞き飽きただろうが、平民用の服を着ていても自然と溢れ出る高貴な雰囲気は消せない。やはり俺達の類まれなる美貌に若い女性達はおろか、男性や老人までもが驚きの表情で見つめてくる。
ああこれだ――これ、レオンとの相乗効果。俺の金髪碧眼とレオンの漆黒の髪に緑色の瞳。決してレオンが英雄だと気が付かれて注目を浴びているわけではない。
遠方からの旅人が集まる場所柄、この店は各地の郷土料理が楽しめるのが売りらしく、俺達は適当にいくつかの料理と飲み物を頼んだ。
「レオン、おまえはこれからどうするのか?」
「これから――と言いますと?」
「屋敷に戻ってからの今後だ。国王軍に所属するのか? それとも軍事宮の父上の元で働くとかか?」
「いえ、違いますよ」
「じゃあ王宮か? 結婚はしなくても執務はできるしな」
「ジルベール様、私はハディード学園に通いますよ」
「は? もうその必要ないだろ。ああ、そうだよな、教える方としてってことか?」
「なぜそうなるのですか? 私はまだ卒業しておりません、もちろん生徒としてです」
「普通英ゆ……いや、すまない」
幸い周りを見るとこちらに注目はしていても驚いてはいないので、気付かれてはいなそうだ。
「えっと、おまえはもう特例で卒業できるだろ」
「正直に申しますと……はい、今ジルベール様が仰られたような話はいただきました」
「どこだ? 国王軍か? 」
「はい」
「――軍事宮もか?」
「……はい」
少し言い淀んだのは父上からの話だということだろうか? 実際にもしレオンが父上の補佐に付いていた場合、ギファルド家の跡取りはレオンに決めたらしい――と陰で言われることは確実だ。
父上はその噂が流れてもかまわないという考えなのか……
俺が何をどう言ったところで父上の決定には抗えないし、そもそも現ギファルド家の当主、アンドレの実子ではなかった自分にはその権利すら与えられない。生まれてからずっと信じていた自分の居場所――存在が否定されるというのは、堪えがたい苦痛だ。その抉られた心の傷を直視したら保てなくなるので、これからずっと見ないふりをし続けるしかない。まあそれはそれで繊細な氷上の貴公子みたいでかっこいいだろう?
厳しさから敬遠されることもあるが、ハディード学園の生徒はもちろん、グレンロシェ王国の国民にとって羨望の的である王宮や軍事宮での仕事の全ての推薦を断ったというレオン。
「じゃあなんでだ? まだ働きたくないのか?」
「そういうわけではないのですが……ただ私は国の役に立ちたい考えておりますが、勉強中の身であり、まだまだ学ぶべきことも多いです」
「それで断ったのか? おまえにはもう学園の内容は退屈だろ」
「そのようなことはございません」
余裕で一位の成績を取り、楽したり周りから騒がれたいからまだ学園に残りたい、まさかレオンがそんな風に考えているはずはないだろう。だが国王軍や軍事宮でも勉強はできるし、何なら周りの水準が高いからより学べる内容も濃くなる。純粋に国のためにという理由なら、こっちのほうが良さそうだが。
俺の疑問を見透かしたかのように、レオンがはにかんで笑った。
「ジルベール様、私が一番望むことは分かりますか?」
「ん? それはさっきおまえが言った、『国のために役立ちたい』ってことじゃないのか?」
「ええそうです。ですが、私にとって一番ではございません」
「そうなのか?」
意外だった。レオンでも出世とか金銭とか俗っぽいことを望むんだな……
「私にとって一番大事なのは、ジルベール様です」
思わず飲んでいた水を吹き出しそうになったぞ。そんな真面目なテンションで言われても。
でも今の言葉で気が付いた。
俺は――心の傷をごまかしていたんじゃなく、レオンの横という絶対的な俺の居場所があるから、出生の秘密を知ってもそこまで落ち込まずにいられたんだ。
いや普通にかなり落ちたけど、完全に自暴自棄になるのは免れたって意味で。
レオンは俺の側に一生いたいと言ったが……それレオンだけじゃない、俺もだ。離れたくない、とかじゃなく、一生を共にする以外の未来が想像できない。今まで一緒にいるのが当たり前すぎて、改めて思うのは逆になんだか新鮮だが。
「なら、俺に合わせるからおまえは仕方なく下のレベルの学園に残るってことか?」
「ジルベール様、いい加減にしてください。私でも怒りますよ」
ほら、やっぱり立場が逆転している気がする。
「レベルを下げるなど、そのような考えが浮かんだことは一度もありません。私がジルベール様をお護りしたい――というのは、強いジルベール様に対して差し出がましいことは十分承知しております。ですが、私はどうしてもジルベール様のお側にいたいのです。それ以外に重要なことなどございません」
多分俺が卑屈になってるから、そういう考えになるんだよな。分かってるけど悔しいものは悔しいし……ていうか、レオンを好きだと自覚してから恥ずかしくてこういう態度になる。
素直に甘えられれば良いんだろうが。いや、違う。危ない、レオンは俺の以前のような振る舞いが好きなんだから、甘えたら幻滅されそうだ。
「なら、せいぜい俺の足を引っ張るなよ。おまえの位置は安泰でないと思え」
「はいジルベール様、肝に銘じます」
そういえば――と、俺は訊きたかったことを口にした。
「レオン、魔王が襲来した時、おまえを探したのにいなかった。なんで隊長の命令を守らず勝手に戦闘に参加したんだ?」
「それは……自分でも良く分からないのですが、あの時よりも以前から、何か不吉な物を感じておりました。あの場で待機をしていた時、頭の中で、『皆を魔王から護れ』みたいな声が響きました。それで気が付いたら体が勝手に動いて戦っていたのです」
「英雄の本能、みたいなものか?」
「良く分からないですが……」
あっ、俺英雄って言っちゃった。慌てて周りを見ると、客が遠巻きにこちらを微笑みながら見守っている。その表情から察するに……これは多分、レオンが言った『ジルベール様が一番大事』辺りから好奇心で野次馬になっているんだろう。
え、俺……レオンとどういう関係に思われているんだ?
そんな周りの観客には興味がないレオンは思いっきりこっちを見て、『ジルベール様をお護りできて嬉しい』みたいな感情を隠していないし。
もしかして、俺は知りたくなかったことに気付いたかもしれない。ラファエルが滑稽でお笑い担当だと思っていたけど、レオンも最近そんな感じになってる。でもそれはレオンにその素養があるんじゃなく、共通点の俺? がそっち側だったのか?
完全無欠の貴公子だぞ、俺は。いや設定なのか? 英雄じゃなかったどころか実際は平民だし……頑張って貴公子を演じようとしてるけど空回りしてる大根役者みたい――にはなってないことを祈るしかない。
「ジルベール様、他に何か追加で注文されますか?」
違う方へ飛んでいた意識が、レオンの声によって戻された。
「いや、十分食べた。レオンもか?」
「はい、会計して宿に戻りましょう」
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