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衛生部には王太子の署名付きの書類を提出し、数日間衛生部を休む許可を得た。
頻繁に任務を抜けるマシューを疎ましく思っている隊員もいることを知っているが、さすがに王太子に命じられた別の用があると知られれば表立って文句を言う者はいない。
侍従のウィルバーにはごまかさず、シャーディル侯爵家――王国に関わる問題の調査のため領地へ行くと告げた。そうした方が、万が一父上と母上が領地へ行くなどと言い出した時に、上手くやってくれるだろうとの考えからだ。
「お坊ちゃま。でしたら、カシャのフルー夫妻をお訪ねください。旦那様が生まれる前からの使用人で、大旦那様――前侯爵が亡くなった時も側にいらっしゃった方たちです。お坊ちゃまが知りたいことかは分かりませんが、何か助けになるかもしれません」
地図をもらったマシューはウィルバーに礼を言い、屋敷を出た。
領地へ向かうのに領主の家紋が入った馬車では目立ちすぎるため避けたい。だが乗り合い馬車では時間がかかるため、結局ライアンが王国軍の馬車を借りる申請をした。
自身の馬車を持つ貴族マシューの名では変に勘繰られるからだ。
「この間は家に泊めてくれてありがとう」
お礼を言うマシューにライアンは嫌味のない笑顔を見せた。
「隠してたって怒らないんですね。本当にマシューさんは素直で育ちがいいんだ」
「そんなことは……」
否定しようとしてマシューはふと気が付いた。
――あれ、そういえば……公爵家の夜会でもライアンが助けてくれたって……
真っ赤になって俯いたマシューが何を思ったのか気が付いたライアンだが、素知らぬ顔でいる。
「それに、それに…………夜会でも申し訳ない。ありがとう……」
消え入りそうな声を絞り出すマシューに、ライアンは明るい声で答えた。
「お礼なんていらないですよ。てかマシューさんが言うことじゃないでしょ。何も悪いことしてないのに」
「いや、僕が軽率だった……」
「むしろ俺の方こそ使用人を上手く躱してもっと早く行けていたら……マシューさん、本当にすみませんでした」
オルドたちが助けてくれて間に合ったとギルバートに言われたが、このライアンの言い方では途中まではされたように聞こえる。もちろん黙って夜会に出たことや公爵と二人きりになったことも原因だろうが――彼の不機嫌はこのせいだろうか?
「あの……すごく言い難いかもしれないけど、この間助けてもらった時、殿下には違うって言われたんだけど僕、その……あいつらに……されたの?」
恥入りながら訊くと、ライアンは慌てて否定した。
「いや、されてないですよ! すみません、俺の言い方が悪かったです」
「でも、何かはされたんだろう?」
「服は……脱がされていましたが、触られる直前にオルド隊長が間に合って対処してくださいました」
オルドにはその哀れもない姿を見られたということだろう。それにあの三人にも――
不快感でいっぱいだが、過ぎたことはやり返せない。今は気持ちを切り替える他に為す術もない。
しかし、ギルバートに申し訳ないと思うが、それよりも同じようなことをされた――強要された父上はどんな感情だったのか、どうやって精神を保てたのか……ローレルを殺したかもしれないと疑いつつも彼に同情し憐れむ自分がいる。
こんな感情を持っていると知ったら、ギルはどう思うのだろうか。
シャーディル侯爵家の領地は王都から近い。馬車に揺られ物思いに耽けりきる前に、マシュー達は検問所に到着した。
マシューの身分証を見た警備隊員達が驚いて儀礼を取ろうとしたが、すぐに制した。
「父の名代として来たわけではありませんし、所用を済ませたらすぐに帰ります。どうか……普通にお願いします」
「分かりました。ですが、何かあればなんでも言いつけてください」
「助かります。それにあなたたちがいつも領地を守ってくれて頼もしいよ。ありがとう」
眉目秀麗のマシューにそう言われ、男たちはたじろいだ。
検問を抜けると、ライアンが笑いだした。
「本当にマシューさんって天然でああいう風に言うし。令嬢からのお誘い多いでしょ」
「本心からの感謝を言っただけだ。それに、僕は……恋人がいたことないですよ」
「それは完璧過ぎて近寄り難いって意味じゃないですか」
「そんなことないと思うけど。ごめん、こういう話は苦手で……」
「俺こそ色々言ってすみません。あ、もうすぐ町に着きますね。侯爵邸でいいですか?」
「いや、まずこの地図に書かれているフルー夫妻の家へ。できれば馬車は近くへ停めて歩きで行きたい」
「分かりました。御者に伝えますね」
フルー夫妻の家は町の中心から少し離れたところにあった。辺りは民家が多く静かだが、少し歩けば商店がたくさんある通りに出るため生活も便利そうだ。
扉を叩くと、すぐに中から声がして品の良い老夫婦が顔を見せてくれた。こちらから挨拶する必要もなく、誰だか分かったようだ。
「もしかして――マシューお坊ちゃまでいらっしゃいますか」
「はい。シャーディル侯爵家嫡男、マシュー・リュートと申します。フルーご夫妻、連絡もなく突然の訪問、申し訳ございません」
「いえいえ。引退した二人ですから構いませんよ。ようこそいらっしゃいました。狭いところですが、よろしければどうぞお入りください」
ライアンは遠慮したためマシューのみ中に入らせてもらう。家は老夫婦が住むには十分なほどの大きさで、侯爵家で長年働いていたから身に付いた感覚か、家具や小物の配置や色使いが洗練されている。
やはり、元とはいえ仕えていた主で現領主の子息に対して礼儀を保つ夫妻はマシューと席を共にすることを拒んだ。だがマシューは少し強めにお願いし、半ば強引に座ってもらった。
話を聞くと、彼らは父上が生まれる前から王都にあるシャーディル侯爵邸で働いており、父上がダリスから帰国した際にこの領地の屋敷管理を任されたらしい。
その後は住み込みで働き、数年前に優秀な若者に引き継いだ後に引退をしてこの家をもらい、現在は時々屋敷に顔を見せたり教会や孤児院を手伝ったりと悠々自適に暮らしているとのことだ。
「最後にお会いしたのはまだお坊ちゃまが小さい時でしたね。ですが旦那様のお若い頃にとても似ていらっしゃいますからすぐに分かりましたよ」
マシューは微笑んで、喜んでいることを示した。それに偽りはないが……王都に近く、多忙な父上ですら時間を見つけては頻繁に行き来していたのに、なぜ自分は連れて行ってもらえないのか。普通は領地経営の勉強のために見せる、ましてやマシューは嫡男で唯一の子供だ。
その自分自身で消化しきれない感情が生まれる理由を、もしかしたらこの老夫婦は知っているのかもしれないとの期待を胸に、マシューは口を開いた。
「あの……僕は訊きたいことがあってお伺いしました」
「何をお知りになりたいのですか?」
「我が家の借金のこと……お祖父様お祖母様――前侯爵夫妻が亡くなった原因。それと、アルフというダリス出身の人物をあなた方が養子にされたことです」
夫妻は顔を見合わせた。だがそこに驚きの感情はなく、おそらくマシューの突然の訪問から予想していたのであろう。自身を納得させるかのように一度深呼吸をしてから主人が言った。
「知ったところですでに過去のことです。今更どうしようもないではないですか」
「まだ終わってない、今も……続いているんです。ダリスとの問題……それにご存知ではないかもしれませんが、一人の女性も殺されていて、その犯人を探しています。もしかしたら、過去のことを知れば解明の手掛かりになるかもしれません」
「――つまり、旦那様が関わっていると仰るのですか」
「いえ、まだ分かりません。それを調べるために来ました。両親は何も言わないため、恥ずかしながら僕は全く父上の苦しみなど最近まで知りませんでした。あなた方は何を知っていますか? 教えて欲しいんです」
「申し訳ないですが……私たちが旦那様の承諾もなく、勝手にお教えすることはできません」
落胆するマシューに、主人は呟くように囁いた。
「奥の部屋の棚の上に茶色の――花模様が細工された箱が置いてあります。とても美しい工芸品で……それを興味本位で開けてみて、偶然見つけたお祖母様の日記を孫が読んだとしたら……私たちは何も言えませんよ」
マシューは頭を下げ、ゆっくりと言われた部屋へ向かった。
――あれだろうか?
確かに思わず近づいて確かめたくなるほどの凝った細工が施されている箱だ。壊さないように恐る恐る開けると、やはり一冊の古い本――日記があった。
開いて中を見ると、とても女性らしい美しい字でびっしりと書き込まれている。マシューは近くにあった椅子に座り、ゆっくりと読み始めた。
頻繁に任務を抜けるマシューを疎ましく思っている隊員もいることを知っているが、さすがに王太子に命じられた別の用があると知られれば表立って文句を言う者はいない。
侍従のウィルバーにはごまかさず、シャーディル侯爵家――王国に関わる問題の調査のため領地へ行くと告げた。そうした方が、万が一父上と母上が領地へ行くなどと言い出した時に、上手くやってくれるだろうとの考えからだ。
「お坊ちゃま。でしたら、カシャのフルー夫妻をお訪ねください。旦那様が生まれる前からの使用人で、大旦那様――前侯爵が亡くなった時も側にいらっしゃった方たちです。お坊ちゃまが知りたいことかは分かりませんが、何か助けになるかもしれません」
地図をもらったマシューはウィルバーに礼を言い、屋敷を出た。
領地へ向かうのに領主の家紋が入った馬車では目立ちすぎるため避けたい。だが乗り合い馬車では時間がかかるため、結局ライアンが王国軍の馬車を借りる申請をした。
自身の馬車を持つ貴族マシューの名では変に勘繰られるからだ。
「この間は家に泊めてくれてありがとう」
お礼を言うマシューにライアンは嫌味のない笑顔を見せた。
「隠してたって怒らないんですね。本当にマシューさんは素直で育ちがいいんだ」
「そんなことは……」
否定しようとしてマシューはふと気が付いた。
――あれ、そういえば……公爵家の夜会でもライアンが助けてくれたって……
真っ赤になって俯いたマシューが何を思ったのか気が付いたライアンだが、素知らぬ顔でいる。
「それに、それに…………夜会でも申し訳ない。ありがとう……」
消え入りそうな声を絞り出すマシューに、ライアンは明るい声で答えた。
「お礼なんていらないですよ。てかマシューさんが言うことじゃないでしょ。何も悪いことしてないのに」
「いや、僕が軽率だった……」
「むしろ俺の方こそ使用人を上手く躱してもっと早く行けていたら……マシューさん、本当にすみませんでした」
オルドたちが助けてくれて間に合ったとギルバートに言われたが、このライアンの言い方では途中まではされたように聞こえる。もちろん黙って夜会に出たことや公爵と二人きりになったことも原因だろうが――彼の不機嫌はこのせいだろうか?
「あの……すごく言い難いかもしれないけど、この間助けてもらった時、殿下には違うって言われたんだけど僕、その……あいつらに……されたの?」
恥入りながら訊くと、ライアンは慌てて否定した。
「いや、されてないですよ! すみません、俺の言い方が悪かったです」
「でも、何かはされたんだろう?」
「服は……脱がされていましたが、触られる直前にオルド隊長が間に合って対処してくださいました」
オルドにはその哀れもない姿を見られたということだろう。それにあの三人にも――
不快感でいっぱいだが、過ぎたことはやり返せない。今は気持ちを切り替える他に為す術もない。
しかし、ギルバートに申し訳ないと思うが、それよりも同じようなことをされた――強要された父上はどんな感情だったのか、どうやって精神を保てたのか……ローレルを殺したかもしれないと疑いつつも彼に同情し憐れむ自分がいる。
こんな感情を持っていると知ったら、ギルはどう思うのだろうか。
シャーディル侯爵家の領地は王都から近い。馬車に揺られ物思いに耽けりきる前に、マシュー達は検問所に到着した。
マシューの身分証を見た警備隊員達が驚いて儀礼を取ろうとしたが、すぐに制した。
「父の名代として来たわけではありませんし、所用を済ませたらすぐに帰ります。どうか……普通にお願いします」
「分かりました。ですが、何かあればなんでも言いつけてください」
「助かります。それにあなたたちがいつも領地を守ってくれて頼もしいよ。ありがとう」
眉目秀麗のマシューにそう言われ、男たちはたじろいだ。
検問を抜けると、ライアンが笑いだした。
「本当にマシューさんって天然でああいう風に言うし。令嬢からのお誘い多いでしょ」
「本心からの感謝を言っただけだ。それに、僕は……恋人がいたことないですよ」
「それは完璧過ぎて近寄り難いって意味じゃないですか」
「そんなことないと思うけど。ごめん、こういう話は苦手で……」
「俺こそ色々言ってすみません。あ、もうすぐ町に着きますね。侯爵邸でいいですか?」
「いや、まずこの地図に書かれているフルー夫妻の家へ。できれば馬車は近くへ停めて歩きで行きたい」
「分かりました。御者に伝えますね」
フルー夫妻の家は町の中心から少し離れたところにあった。辺りは民家が多く静かだが、少し歩けば商店がたくさんある通りに出るため生活も便利そうだ。
扉を叩くと、すぐに中から声がして品の良い老夫婦が顔を見せてくれた。こちらから挨拶する必要もなく、誰だか分かったようだ。
「もしかして――マシューお坊ちゃまでいらっしゃいますか」
「はい。シャーディル侯爵家嫡男、マシュー・リュートと申します。フルーご夫妻、連絡もなく突然の訪問、申し訳ございません」
「いえいえ。引退した二人ですから構いませんよ。ようこそいらっしゃいました。狭いところですが、よろしければどうぞお入りください」
ライアンは遠慮したためマシューのみ中に入らせてもらう。家は老夫婦が住むには十分なほどの大きさで、侯爵家で長年働いていたから身に付いた感覚か、家具や小物の配置や色使いが洗練されている。
やはり、元とはいえ仕えていた主で現領主の子息に対して礼儀を保つ夫妻はマシューと席を共にすることを拒んだ。だがマシューは少し強めにお願いし、半ば強引に座ってもらった。
話を聞くと、彼らは父上が生まれる前から王都にあるシャーディル侯爵邸で働いており、父上がダリスから帰国した際にこの領地の屋敷管理を任されたらしい。
その後は住み込みで働き、数年前に優秀な若者に引き継いだ後に引退をしてこの家をもらい、現在は時々屋敷に顔を見せたり教会や孤児院を手伝ったりと悠々自適に暮らしているとのことだ。
「最後にお会いしたのはまだお坊ちゃまが小さい時でしたね。ですが旦那様のお若い頃にとても似ていらっしゃいますからすぐに分かりましたよ」
マシューは微笑んで、喜んでいることを示した。それに偽りはないが……王都に近く、多忙な父上ですら時間を見つけては頻繁に行き来していたのに、なぜ自分は連れて行ってもらえないのか。普通は領地経営の勉強のために見せる、ましてやマシューは嫡男で唯一の子供だ。
その自分自身で消化しきれない感情が生まれる理由を、もしかしたらこの老夫婦は知っているのかもしれないとの期待を胸に、マシューは口を開いた。
「あの……僕は訊きたいことがあってお伺いしました」
「何をお知りになりたいのですか?」
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夫妻は顔を見合わせた。だがそこに驚きの感情はなく、おそらくマシューの突然の訪問から予想していたのであろう。自身を納得させるかのように一度深呼吸をしてから主人が言った。
「知ったところですでに過去のことです。今更どうしようもないではないですか」
「まだ終わってない、今も……続いているんです。ダリスとの問題……それにご存知ではないかもしれませんが、一人の女性も殺されていて、その犯人を探しています。もしかしたら、過去のことを知れば解明の手掛かりになるかもしれません」
「――つまり、旦那様が関わっていると仰るのですか」
「いえ、まだ分かりません。それを調べるために来ました。両親は何も言わないため、恥ずかしながら僕は全く父上の苦しみなど最近まで知りませんでした。あなた方は何を知っていますか? 教えて欲しいんです」
「申し訳ないですが……私たちが旦那様の承諾もなく、勝手にお教えすることはできません」
落胆するマシューに、主人は呟くように囁いた。
「奥の部屋の棚の上に茶色の――花模様が細工された箱が置いてあります。とても美しい工芸品で……それを興味本位で開けてみて、偶然見つけたお祖母様の日記を孫が読んだとしたら……私たちは何も言えませんよ」
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確かに思わず近づいて確かめたくなるほどの凝った細工が施されている箱だ。壊さないように恐る恐る開けると、やはり一冊の古い本――日記があった。
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