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恋愛漫画
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初めて読んだ恋愛漫画。
キラキラドキドキしていてとてもウキウキしたのを覚えている。
よく母に「私こんな恋をするんだ!」と言っていたものだ。
中学生の時、ラブレターを書いてフラれていたのも何だかとてもショックだったが楽しくもあったほどだ。
私はどんどん恋愛漫画にハマっていった。
キスシーンや、手を繋ぐシーン、更にはベットシーンにまで夢を持っていた。
優しくしてくれる彼。少しの仕草がとても胸に響いてくる一つ一つの描写が私の胸を更に躍らせた。
彼女になるとこんなに幸せになれるの??
誰かといるだけでこんなにもキラキラ輝けるの??
そうした好奇心ばかりが募っていく。
高校になってもそれは変わらずだったが、好みの相手がおらず(付き合いたいからといって誰でもいい訳では無い)彼氏いない歴=年齢になっていた。
周りが彼氏や彼女を作っていく中、私はどんどん惨めになっていた。
「この際誰でもいい。誰かいて欲しい」
とさえ思った。
そんなとき1人の先輩が私に話しかけてきた。
「これは恋の展開があるかも!!」
と私は大きく期待を膨らませた。
「実は……」
先輩は切り出した。
お付き合いの話だった。
そきて私は初めての彼氏が出来た。
幸せだ。
誕生日も記念日もデートさえウキウキワクワク。
笑顔の絶えない毎日。24時間の通話。手を繋いで歩く小道。服を選びながらご飯にするお昼。
成すこと全てがたのしかった。
気づけば私の前には縄がぶら下がっていた。
(え??これは何??)
私は混乱した。涙まみれの自分の顔。数日寝ていないような窶れた表情。体には痣と切り傷がいたるところにできていた。
幸せだったはずの私の体はいつの間にかボロボロになっていた。
私の幻覚だった。
部屋には血まみれのカッター。着信履歴は彼の名前がびっしりと並んでいる。GPSでは彼がラブホテルで止まっている。窓ガラスの割れた破片。ぐちゃぐちゃにした写真。
限界だった。
夢にまで見ていた恋愛漫画。
全て全く反対のお話だった。
言うことを聞かなければ蹴られ殴られ、性処理道具としてデートの度に陰茎を撫でる日々。狂ったように朝帰りをし、タバコやお酒も始めた彼。
私は首に縄をかけた。
彼に電話をする。
「は??なに。」
彼の声と女の声。荒い息の音と喘ぎ声が頭に響く。
頭に一気に血が上る。
私は奇声に似た怒声を叫び出した。
「あんたみたいな包茎クソチビチンコで女も喘ぐのね。その女はさぞかしブスでデブなんでしょうよ。女も大変ねあんたのために喘がなくちゃいけないんだから。そんな女で満足してなさい。死ぬのやめたわ。あんたなんかのために命落とすのもおかしい話だもの。いい男見つけて幸せになって結婚式呼んでやるから絶対来いよクズ。訴えてならないだけ感謝しなさい。さようなら。」
シーーン……
女も聞こえていたようだった。
「はぁ!?何言ってんだこのくそっ、」
プープープー。
履歴削除。LINEブロック。着信拒否。
全て手際よく行った。
そして私の恋愛は終わった。
あまりにもあっさりした最後だったでしょうか??
面白くない。スッキリしない話だともお思いだと思います。
しかし私はこんな恋愛は求めて数ヶ月を無駄にした訳ではありません。
クズを学ぶために高い勉強代を払って学んだのです。
今までは辛かった。だから恋愛をしないではなく、クズを学べた、だから次はこういうやつを選ばない。と考えた方がメンタル的にも良いと思います。
恋愛とは楽しいものですが相手を間違えるととても危険なものになります。
私のように恋愛漫画で夢を描くのでは無く。
現実を見ながら……ね??
実際に体験することも大切なことだが、最初で見極めしっかり相手を選ぶ権利があるということを忘れないで私はこれから生きていく。
これが私の恋愛漫画だ。
キラキラドキドキしていてとてもウキウキしたのを覚えている。
よく母に「私こんな恋をするんだ!」と言っていたものだ。
中学生の時、ラブレターを書いてフラれていたのも何だかとてもショックだったが楽しくもあったほどだ。
私はどんどん恋愛漫画にハマっていった。
キスシーンや、手を繋ぐシーン、更にはベットシーンにまで夢を持っていた。
優しくしてくれる彼。少しの仕草がとても胸に響いてくる一つ一つの描写が私の胸を更に躍らせた。
彼女になるとこんなに幸せになれるの??
誰かといるだけでこんなにもキラキラ輝けるの??
そうした好奇心ばかりが募っていく。
高校になってもそれは変わらずだったが、好みの相手がおらず(付き合いたいからといって誰でもいい訳では無い)彼氏いない歴=年齢になっていた。
周りが彼氏や彼女を作っていく中、私はどんどん惨めになっていた。
「この際誰でもいい。誰かいて欲しい」
とさえ思った。
そんなとき1人の先輩が私に話しかけてきた。
「これは恋の展開があるかも!!」
と私は大きく期待を膨らませた。
「実は……」
先輩は切り出した。
お付き合いの話だった。
そきて私は初めての彼氏が出来た。
幸せだ。
誕生日も記念日もデートさえウキウキワクワク。
笑顔の絶えない毎日。24時間の通話。手を繋いで歩く小道。服を選びながらご飯にするお昼。
成すこと全てがたのしかった。
気づけば私の前には縄がぶら下がっていた。
(え??これは何??)
私は混乱した。涙まみれの自分の顔。数日寝ていないような窶れた表情。体には痣と切り傷がいたるところにできていた。
幸せだったはずの私の体はいつの間にかボロボロになっていた。
私の幻覚だった。
部屋には血まみれのカッター。着信履歴は彼の名前がびっしりと並んでいる。GPSでは彼がラブホテルで止まっている。窓ガラスの割れた破片。ぐちゃぐちゃにした写真。
限界だった。
夢にまで見ていた恋愛漫画。
全て全く反対のお話だった。
言うことを聞かなければ蹴られ殴られ、性処理道具としてデートの度に陰茎を撫でる日々。狂ったように朝帰りをし、タバコやお酒も始めた彼。
私は首に縄をかけた。
彼に電話をする。
「は??なに。」
彼の声と女の声。荒い息の音と喘ぎ声が頭に響く。
頭に一気に血が上る。
私は奇声に似た怒声を叫び出した。
「あんたみたいな包茎クソチビチンコで女も喘ぐのね。その女はさぞかしブスでデブなんでしょうよ。女も大変ねあんたのために喘がなくちゃいけないんだから。そんな女で満足してなさい。死ぬのやめたわ。あんたなんかのために命落とすのもおかしい話だもの。いい男見つけて幸せになって結婚式呼んでやるから絶対来いよクズ。訴えてならないだけ感謝しなさい。さようなら。」
シーーン……
女も聞こえていたようだった。
「はぁ!?何言ってんだこのくそっ、」
プープープー。
履歴削除。LINEブロック。着信拒否。
全て手際よく行った。
そして私の恋愛は終わった。
あまりにもあっさりした最後だったでしょうか??
面白くない。スッキリしない話だともお思いだと思います。
しかし私はこんな恋愛は求めて数ヶ月を無駄にした訳ではありません。
クズを学ぶために高い勉強代を払って学んだのです。
今までは辛かった。だから恋愛をしないではなく、クズを学べた、だから次はこういうやつを選ばない。と考えた方がメンタル的にも良いと思います。
恋愛とは楽しいものですが相手を間違えるととても危険なものになります。
私のように恋愛漫画で夢を描くのでは無く。
現実を見ながら……ね??
実際に体験することも大切なことだが、最初で見極めしっかり相手を選ぶ権利があるということを忘れないで私はこれから生きていく。
これが私の恋愛漫画だ。
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