秘色のエンドロール

十三不塔

文字の大きさ
7 / 38
第二章 首輪と接吻

しおりを挟む

 ――
 桃花乱落如紅雨
 勧君終日酩酊醉
 酒不到劉伶墳上土 
          ――李賀『将進酒』


 1

 
 ――芙蓉祭。
 芙蓉坂高等学校の学園祭は、そのように呼ばれる。地域社会とコミットすることで老人から子供までをターゲットにした温もりのある素朴さと、瑞々しい若者の感性が不思議なミスマッチとなり人気を博している。
 開催まであと数日という慌ただしい期間、学校ぐるみでその準備に追われていた。どうやら学園祭とは別の事情で頭を抱えているらしい銅音が、机に顔を近づけて頭を抱えていた。
「うう、どうしよ」
 銅音の前には一枚の紙切れがあった。白紙の進路調査票である。
 苦悶する銅音に隣の席の麻美が小声でまくし立てる。
「そんなのってテキトーに書いとけばいいのに。海賊王とか遊戯王とかさ」
「でっもなぁ」
 将来のヴィジョンがまったく見えないのだ。子供の頃から得意なものはあったけれど、あらゆる物事には上には上がいる。十七歳にして、それを思い知らされた人生だったのだ。
「小4の時ピンポンで、中1の時フラッシュ暗算で負けてから、わたしには誇るものがないんだ。自信ゼロ。そんなわたしが社会に出てお役に立てるでしょうか。有名な大学行くほど頭よくないし、モデルになるほど足も長くない」
「何かで勝ち続けなきゃ価値がないって考えてるほうがどうかしてんじゃん。あんたって自己評価低そうに見せかけて、実はすっげえ理想高くて人生こじれるタイプ」
 さすが親友だ、銅音のことがわかっている。ただ、面倒見のいい麻美とはいえ、学園祭の準備に追われる慌ただしい放課後に銅音のたわごとに付き合っているほど暇ではない。
「それよか、追い込まれてんだから、あんたも働けよ。未来の苦役より現在の労働」
 銅音のクラスはコスプレ喫茶をやる予定だった。
誰ともなく言い出した気楽な思い付きだったが、実現には苦労が付きまとった。服飾や手芸などのスキルを持つ生徒が少なかったのもあるが、担任が尿管結石で緊急入院したのも進行を遅らせる原因となった。
 ――それに星南はあれから学校に来ていない。
 やおら視界が暗くなった。
「――ちょっ、やめてよ」
 背後から布を被せられたのだ。銅音は麻美の悪戯だと思い、後ろ手に相手のお尻を掴んで揉みしだいた。しかし、どうも女性の臀部にしては筋張り過ぎている気がする。
「おい。おまえの進路は見えたぞ。刑務所だ。最近の性犯罪の罪は重くなってる」
薄暗がりをはぎ取るとそこには森下がいた。うがぁと、銅音は悶えた。
「違っ! これはその……!」
「それテーブルクロスにしろよ」
「これって?」
「ああ、モスリン織」
 バカ男子筆頭の森下はしばし赤面した銅音と眼を合わせた後、ふいと踵を返して教室を出ていった。森下の寄越した生地を呆然と銅音は眺める。銅音はクラスの男子に興味はないが、特に森下の子供っぽい自意識にうんざりしていた。先だっても肛門にフリスクを挿入するアナリスクなるゲームで大いに盛り上がっていた。ネットでバカげた動画を配信して悦に入るタレント気取りの連中と同じ程度に思っていたけれど……男子のケツを揉んでるわたしも大差はない、と銅音は羞恥に苛まれた。
「モスリン織」森下はそう告げたのだった。
 テーブルクロスの選定を任された森下が選んだのが、その布地であることに銅音は意味を見出すべきか迷っていた。
酒姫とモスリン織。
 銅音の使用したIDがそれだった。
「ねえ、あんたら、森下は?」
 教室に残る男子たちに訊いてみた。
「屋上でテーブル作るってよ」
「ありがと」
「告るのか?」
「死ね」
 声色低くそう言い放って銅音は教室を飛び出すと、ガラクタだらけの階段を駆け上る。
 はたして森下は屋上で鼻唄混じりにテーブルの足の長さを揃えていた。
 使い慣れない鋸に苦労しているようだ。秋は深まりつつあり、太陽は低い軌道で銅音の頭上を照らし、地球の裏側へ去っていく。屋上には安全のためフェンスで囲いがしてあったが、一部が破れており『危険、近づくな』と貼り紙がしてあった。
 同級生の鼻唄は流行りの曲ではなかった。なにやら古めかしい響きにふいに銅音は訝しさを覚えたが、それについて尋ねるのはどこか気後れがした。
「……森下」
 呼べば、ゆっくりと森下は顔を上げる。
 記憶の断片が寄り集まって、銅音の中で何かが形を取り始める。
「あんただったんだね」
「何がよ?」
「あの補習の日に、わたしのバッグにウィスキーのボトルを……」
「ウィスキーのボトル?」
「な、中身は、ちがってたけど。中身はウーロンだったよ」
 鞄に仕込まれた酒瓶の中身がウーロン茶だったというのはなんだか支離滅裂な話だと思った。森下がやはり無関係だとしたら、頭のおかしいやつと思われるかもしれない。
 ――テーブルクロスはやっぱり偶然なの?
「ウーロン茶入りの酒瓶に謎のラベル。だろ?」
 森下はくすりと笑って、自分から認めた。
「やっぱり! あんただったの?!」
「そ、もしかして誰かと勘違いしたのか?」
 それは、と銅音は言いよどむ。
 あの状況では、散らばった荷物を取り集めてくれた星南を疑うのは無理もない。が、バッグにボトルを入れられる人物は星南だけではなかった。
「なんであんなことしたの?」
「どうだった? 〈パラドクサ〉は? なかなか面白かっただろ?」
 銅音の問いかけを無視して、森下は出来上がったばかりのテーブルに体重を預けるが、不揃いな足のせいで座りが悪いらしく微妙に傾いてしまう。
「ガタつくな、帳尻合わせるたびに足が短くなってく。しまいにゃ硬い座布団になりそうだなぁ」
「森下。あんたなの? 本物の〝酒姫とモスリン織〟って。あの奥の部屋でヤバげな連中と遊んでる――ええとマグロだっけ?」
「バカ。鯨(ホエール)だろ。ま、いうほどのもんじゃねえ。マグロでいいさ」
「だってあんたただの高校生じゃんか」
「そう油断させるところに勝機が生まれるんだろ。商機もね。ドサクサに紛れておいしいところを頂く。イカれた金持ちどもは――いい顧客だからな」
 屋上に二人きりだからといって、あまりにすらすらと森下はきわどい真実を話し過ぎなのではないか。それともこの歳の男子特有の妄想まじりの武勇伝の類だろうか。
「森下、あんたいつもと雰囲気が違う」
「それを言うなら鹿野おまえこそ変わったな」
 いつもの森下はオチャらけたいじられキャラだ。スクールカーストというものがあるとすれば、トップグループの最下層といったところ。でも、わたしの見ている現実は、日常は真実じゃないかもしれない、と銅音は思い始めていた。
「〈バラドクサ〉で戦ったそうだな。勝ったんだろ?」
(全部、お見通しってわけ?)
「わたしは――」
 弁明しようとするが、
「わかってる。頭でっかちなおまえは飲酒もギャンブルもしなかった」
「ねぇ、いい加減教えてよ、あんたは何なの? どうしてあんなことしたの?」
「鹿野。オレの名前って知ってる?」
「森下幹雄……だったよね。それが一体?」
 おずおずと銅音は答えた。興味のない男子の名前をすらすら答えられるほど、銅音はクラスのみんなに関心はなかったのだ。
「そう。森下幹雄。でも本当は神酒央みきおって書くんだ。神様の酒ってね。でも今の日本じゃ酒って言葉は体裁が悪いからな、幹雄ってことにしてる」
「それって?」
 神に供える酒のことを御神酒(おみき)ということくらい銅音も知っていた。
「森下酒造。江戸から続く造り酒屋の一三代目――になる予定だった男」
「知らなかった」銅音は森下の自嘲を眺めた。
「もちろん戦後、酒にまつわる商売は全面的に取り潰された。あのくそったれな補習で教わった通り」
「あっ」ようやく銅音は思い至る。
 あの日、近代世界史の補習授業において、アルコールを疑う余地のない害悪だと自分が発言したことに。
 ――鹿野銅音さん、アルコールは当時、根強く蔓延していたということがわかるね。この惨めな悪習慣からアメリカを立ち直らせたのは何だったと思う?
 ――アメリカ国民ひとりひとりの道義心です。
 教師の問いかけに、銅音はそう答えた。
 アルコールを製造し摂取することは道に外れた行為だと言うに等しい。
「そうか。だから……」
「オレも悪かったと思ってる、大人気なかったよ。ただ、ちょっとカチンときたんだ」
「……」銅音は謝ることも、自分を正当化することもできず宙吊りになった。
「曾祖父さんの代で店仕舞いだ。その後、ちょっとした地元の名家だった森下家は見事に没落した。で、いまや親父は清掃局でゴミ拾いだ。それだって悪い仕事じゃないけどな」
「酒はいけないものなんでしょ??」
「そう習ってんな、オレたちは、でも」
 静かな怒りを滲ませて森下は言った。教科書はいつだって正しいのか、と。
「曽祖父さんはこう言ってたらしい。『戦争ケンカに負けたんだ、地面を這いつくばるのは文句ねえ、でもな、酒を悪者にすることだけは許せねえ』ってな」
「森下、あんた」
「何代も前の先祖のプライドを引きずってんのはダサいか。かもな……さっきの唄、あれは杜氏唄ってやつだ。各地の酒蔵で杜氏たちがあれを唄ってた。時計よりも唄の長短で時間を計り、職人たちは調べに合わせて心をひとつにした。杜氏たちの声が微生物に影響して醸造をより良いものにするって話もあるが、さすがにそれは眉唾かもな」
 そこにいつもの森下の姿はなかった。家運の衰退の影でひそかに忸怩たる思いを抱き続けてきた、ひとりの男の姿がそこにあった。戦後、GHQが行った占領政策は敵国ながら周到なものだった。財閥を解体し、農地改革を断行し、武道並びに数々の伝統文化を制限した。アルコールもそのひとつだ。
「つまり、あんたは密造酒を造ってる?」
 銅音は決定的な一言を発した。奥村は久遠に告げたのだ。酒姫とモスリン織こそが密造酒を世間に流している張本人だと。
 二人の間に気まずい沈黙が流れた。
「造ってるだけじゃない。流通させてる。鹿野、おまえがどう思うかは勝手だ。通報することもできる。でもな、それをするつもりなら、もうおまえとオレは同級生じゃない。敵同士だ。オレはどんな方法を使ってもお前を――潰す」
「アルコール・ギャング」
「心外な呼び名だな。オレはオレなりのやり方で一三代目であろうとしてるだけだ」
「いくらもっともらしく取り繕っても、あんたは法を破ってる」
 同級生を犯罪者とは呼びたくなかった。
「オレは酒を造り、酒を売る。世間のルールなんて関係ねえ。森下神酒央として生きる」
 銅音には計り知れない決意を秘めた表情がそこにあった。彼女は何も見えてはいなかったのだ。精神年齢の低いバカ男子だと見誤っていたが、こいつはそんなものじゃない。ずっとお気楽な男子高校生という型を演じていたのだ。そうしながら裏社会に通じ、違法行為を組織化し、若くして日本の片隅にささやかな帝国を築いた。
「わたしを違法酒場ブラインドピッグに導いて、それで気が晴れた?」
「社会見学もいいだろ?」
「どっかの誰かにも言われたよ、社会見学だって」
酒姫サーキィ。オレのIDはいつだって使って構わねーし、最高の酒が飲みたくなったらオレに言え。長きに渡り、神に供える酒を造ってた森下の名にかけて、密造酒といえども半端な仕事はしてねえつもりだ」
 進路も決まらない銅音に比べて、若くしてとんでもない道を選んだ森下の言葉には強い力があった。たとえ法を破っていたとしても、そこには少なくとも信念がある。
「お酒は飲まない」
「おまえならそう言うだろうと思ってた」
「でも、あんたのことは言わない。約束する」
 ふい銅音は泣きそうになる。
 悪を悪と知りつつ見逃さざるを得ない自分に対して無性に腹が立っただけではない。むしろ己の無知が許せなかった。
 過去、酒が禁止される中で多くの人間が涙を飲んだはずなのだ。歴史の変遷に生き方を変えざるを得なかった者の子孫がこの国に暮らしている。いや、生き方を変えないために戦っていると言うべきか。何も疑わず、あっけらかんと酒は悪だと叫んでいた自分の幼さが情けなかった。
「あんたのことガキだと思ってたよ。いつもぎゃあすか群れて騒いでさ。でも、ガキなのはこっちの方だね」
「さぁな」無関心を隠さず森下は言った。
「学園祭がんばろう」情けない顔を見られたくなくて銅音は背中を向けて走った。
 追うように森下の声が飛ぶ。
「そうだ。おまえ臥織を探してるんだろ」
 ガタついたテーブルの上に立ち上がった森下神酒央は、よろけながらフェンスの破れ目を見やった。
『危険、近づくな』の貼り紙が、疾風に剥がれ飛んで、森下の頬に裏向きに張りつく。
「知ってるの?」
 ――ああ、と森下は、いつもの騒がしい男子であること、平凡な高校生であること手放して、凄みのある目つきを銅音に向けた。
「あいつは放っとけ。いいか。臥織はやめとけ。おれに言えるのはそんだけだ」
「教えてよ」
「たいしたことは知らない」
「知ってることは?」
 銅音の素朴な問には、蛇の道は蛇とだけ森下は応じた。
 ギャングの首領である森下の情報網は、広く密に編まれており、ご近所のゴシップから有名人のスキャンダルの真相までなんでもすくい取るのだろう。密造酒を売り捌く非合法な集団の力を借りているという事実は銅音を迷わせたが、それでも知る必要があると直感が囁いた。
「教えてもいいが、そのことで鹿野、おまえは高校生らしからぬ世界に足を突っ込むことになる。こいつは違法酒場どころじゃねえし」
「でも、教えて」
 ためらわず銅音は森下に迫った。すると森下の眼がいっそう険しくなった。
「いいよ。だが、わかっておかなきゃいけないのは、それを知ることで、おまえは俺に――おまえの言うアルコール・ギャングに借りを作ることになる。それでもか?」
 あのボトルを鞄に入れたのが、星南ではなく森下だとわかった時点で、本当なら、もう星南に用はなかった。手の込んだイタズラを糾弾すべき相手は森下であり、それでお終いになるはずだった。姿を見せないクラスメートに付き纏う必要などない。
 ――なのに、どうしてあの娘のことが気になるんだろう?
 それは森下にも疑問だったらしい。
「臥織がなんだってんだ?」
「秘色のエンドロール」
 奥村はそれをありえないものを指す隠語だと銅音に教えた。秘色のエンドロールを飲みたいといった星南の真意は何か。
 ありえない希望にすがっているのだろうか、銅音は思考を巡らせる。
「カクテルだろ、それ」
「あんたも知らないのか」
「ああ、知らないことは多い。知るべきでないことも。ただ、臥織の居場所ならわかる。あいつは病院さ。面会は禁止されているが、それほど厳しく管理されているわけじゃない。スタッフを買収すりゃ会えないこともない」
「病気?」
「いいや、そうじゃない、と思うぜ」
「どういうこと?」
 森下はわずかな沈黙ののち言った。 
「自分で確かめろ。言ったろ、知るべきでないこともあるんだ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)

MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。 かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。 44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。 小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。 一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。 ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?

【短編集】こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

処理中です...