黒白英雄戦記

優希ヒロ

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1章白の英雄誕生

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マグマの海だった場所も水へと変わり、潜って進めるようになった。
「行こうか。」
「シホ、水の中で電撃を使うなよ、こっちも感電するから。」
「気をつける。」
三人は水の中に潜り、先へと進んだ。
水は温泉のように暖かく、体が冷えることなく進み、上から光が溢れたところで浮上すると黄金の鎧を着た男が待ち受けていた。
「やっと来たか。ゼロ!」
「おまえは誰だ、それに僕はゼロじゃない雄牙だ!」
「同じさ、キングスナイツの栄華を乱すものは敵だ。」
「ふざけるな、おまえ達のせいで街が荒んだ。ここでおまえを討つ!」
「できるかな、おまえらごときに…。焼き付くしてやるよ。」と大きな盾を出した。
「盾に何ができるって言うんだ。こっちからいくぞ!」
獣化をして襲いかかった。
盾を地面に刺し、襲ってきたワンの頭を地面に叩きつけ、その後蹴り飛ばした。
「ワンをたった一撃で…。」
「甘くみてるようだな。俺の名はフレア、炎の剛腕フレアだ。」
「シホ、逃げろ!そいつは危険だ。」
「!」
「遅い!フレアバースト。」と剛腕から放たれた熱風でシホを吹き飛ばした。
「シホ!」
「さぁ、来い!星ゼロの雄牙。」
「僕の名を知ってたのか…。もう僕は星ゼロの雄牙じゃない、白の英雄雄牙だ。」
「噂は本当だったか。来な!」
「レガシー、モードガントレット!」
二人の拳が衝突する度に衝撃が起きた。
「熱い、焼け焦げる。」
「英雄を名乗ることはあるが、その程度か、残念だ。」
「ウィンドインパクト!」と拳で衝撃を放ったが、盾で防いだ。
「良い一撃だ。だが、そこまでだな。ギガフレアバースト。」
「はっ!モードシールド。」と盾で炎の激流を防いだ。
「いいね、そんなこともできるのか。なら、他のモードもみせてみろ!」
「言われなくてもみせてやるさ!」と武器を槍に変えて奴に突き刺しにかかった。
それを簡単に盾でいなした。
「まだだ、もっと来い!」
雄牙は槍を大剣に変え、上に飛び上がり斬りかかったが、それも受け止めてみせた。
「良い一撃だ。もう終わりか?なら、少しだけ本気をみせよう、バーンフレア!」と剣ごと雄牙を焼いた。
雄牙は致命傷を負い、フレアに完全に敗北した。
「雄牙?死んじゃ嫌!」とシホが目を覚まし、雄牙のところに駆け寄った。
「…。」
「もう目が覚めちまったか…。お嬢ちゃん、帰りな。だが、こいつは連れていく。」
「だめ、雄牙は連れていかせない。私が戦う。」と魔導書を出した。
「お嬢ちゃん、やる気か?良いだろう、来な!」と盾を構えた。
「フリーザノウズ!」とシホの背中に氷の翼が生え、氷の羽から巨大な氷の矢が放たれた。
「フレアシールド」と盾が熱に包まれ、氷の矢を溶かし始めたが、盾が凍った。
「やった!これで炎は…。」
「やるな、お嬢ちゃん!だが、もういけない。俺を怒らせたからな、マグマアーマ。」とフレアは全身マグマを纏った姿へと変貌した。
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