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あれから9ヶ月、癌になって一年が経とうとしていた。
「もう一年経つのか…。早いな、明日はクリスマスイブか…。」
「そうね、雪も降るみたい。ホワイトクリスマスになるね。」
「あの、一つお願いがあのんですけど…。」
「良いわよ、無理なお願いじゃなければ…。」
「本当ですか、外出を許して欲しいんです。」
「翔真くん、君は外に出る体力なんてもう残ってないのにどこへ行こうっていうの?」
「マリア様のところに…。後悔したくないんです、死ぬ覚悟だってあります。」
「それなら駄目よ、死ぬなんて言っている人を外に行かせないわ。必ず帰って来なさい。」
「ありがとうございます。」
次の日、こっそりと病院を抜け出し、マリア様の待つ公園へと向かった。
白い雪が降り、翔真の体力を奪った。
「はあはあ、きついな、もう少し…。」
公園にやっとの思いで着くともうマリア様はキーボードの準備を終えていた。
「翔真さん待ってました。さっそく始めますね。」
マリア様は歌い始め、僕は目を閉じた。
幸せな気持ちで心がいっぱいだった。
辛かった闘病生活やもう死んでしまうということを忘れてしまうくらい心地好かった。
もし、もっと生きられるならマリア様に恋して、同じ時間を過ごしたかった。
でも…。もう良いよね。きっと、病気にならなかったら、マリア様に会えなかったから…。
これが僕の最後の恋だったのかな…。
歌い終わり、僕に歩み寄り話しかけてくれた。
「翔真さん、どうでした?」
「マリア様、心地好かったです。僕、もう眠いや、眠って良いかな?」
「はい…。眠るまで隣にいます。安心して眠ってください。」
「ありがとう。」とマリア様の膝の上に頭を乗せ、僕は再び目を閉じた。
公園は白い雪に包まれ、白い雪とマリア様に抱かれて僕は眠った。
「もう一年経つのか…。早いな、明日はクリスマスイブか…。」
「そうね、雪も降るみたい。ホワイトクリスマスになるね。」
「あの、一つお願いがあのんですけど…。」
「良いわよ、無理なお願いじゃなければ…。」
「本当ですか、外出を許して欲しいんです。」
「翔真くん、君は外に出る体力なんてもう残ってないのにどこへ行こうっていうの?」
「マリア様のところに…。後悔したくないんです、死ぬ覚悟だってあります。」
「それなら駄目よ、死ぬなんて言っている人を外に行かせないわ。必ず帰って来なさい。」
「ありがとうございます。」
次の日、こっそりと病院を抜け出し、マリア様の待つ公園へと向かった。
白い雪が降り、翔真の体力を奪った。
「はあはあ、きついな、もう少し…。」
公園にやっとの思いで着くともうマリア様はキーボードの準備を終えていた。
「翔真さん待ってました。さっそく始めますね。」
マリア様は歌い始め、僕は目を閉じた。
幸せな気持ちで心がいっぱいだった。
辛かった闘病生活やもう死んでしまうということを忘れてしまうくらい心地好かった。
もし、もっと生きられるならマリア様に恋して、同じ時間を過ごしたかった。
でも…。もう良いよね。きっと、病気にならなかったら、マリア様に会えなかったから…。
これが僕の最後の恋だったのかな…。
歌い終わり、僕に歩み寄り話しかけてくれた。
「翔真さん、どうでした?」
「マリア様、心地好かったです。僕、もう眠いや、眠って良いかな?」
「はい…。眠るまで隣にいます。安心して眠ってください。」
「ありがとう。」とマリア様の膝の上に頭を乗せ、僕は再び目を閉じた。
公園は白い雪に包まれ、白い雪とマリア様に抱かれて僕は眠った。
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