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第一羽 天誅!さらば姉よ
天誅!さらば姉よ 3
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「ラーイラ!」
「リアラ御姉様」
「嗚呼!私の可愛い妹!ライラ!
今日も美しいわ」
黒い髪縦ロールに巻き、黒い瞳に透き通るような白い肌と美しい声を持つソノ白いドレスの女性は、リアラ・ヴェル・アリーデ・エデスティア。
ライラ・ヴェル・アリーデ・エデスティアの実姉だ。
彼女は奴隷制度を推奨している大一派のトップに立つ国の姫で、未来の女王と呼ばれていた。
エデス国ルルティア歴三五八年、時は正に奴隷制度の全盛期を迎えていた。
周辺諸国を領土とし、戦略で劣ることのない知能の素晴らしさを発揮したエデス国は、まさに大陸の覇者だった。
だが、周辺諸国から問題視されていたのが、例の奴隷制度だ。
ソレに異を唱えたのが、第二王女であるライラ・・ヴェル・アリーデ・エデスティアである。
彼女の声は周辺諸国にまで届き、支持を集めた。
だがソレは同時に、国を裏切るも同然のことであった。
何せ、奴隷制度で全盛期を迎え戦をも奴隷たちを使って勝利を収めてきたエデス国の兵は、指示を出す将軍くらいで高みの見物さえ出来たからだ。
ソレが、ライラ姫は納得いかなかった。
「また奴隷の遺品を見ているの?
そんなもの放っておきなさいよ」
「いえ、でも…、御姉様、わたくしは…!」
「私の奴隷たちを御覧なさい!
金髪に蒼い目、黒い肌に紅い唇、どれも不可思議でおかしな不細工どもよ?
やはり大陸で、いいえ、世界で一番美しいのは、神が御選びになったコノ私達の国、エデス国なのよ!
白く透き通るような白い肌に、間反対の黒い髪に黒い目、美しいわ!
ソノ象徴が、ア・ナ・タ!よっ!ライラ!
貴女は誰よりも美しく生まれてきた。
声も、容姿も、歌声も、何もかも。
だから御姉様は不思議なのよ?
どうして奴隷など庇うのかって?
こんなもの、いくらでも変わりを用意すればいいじゃない」
ライラは内心怒りがこみ上げあるのを感じた。
御姉様も、この考えを持つ民も、国も間違っていると。
でも、どうして誰もソレに気づきはしないのだろう。
どうして誰もソレに気づきはしないのだろう。
おかしなことだ、おかしなことだ、遺憾でしかない、悔しくて仕方ない。
なら動こう、権力を持つ、私が。
姫であり自国の未来を担うかもしれないわたくしが。
知能で勝るなら、知能で勝てば良い。
わたくし達には、言葉や対話という方法がある。
そうだ、言葉が、あるんだ、対話が出来るんだ。
なら、勝ちに行こうじゃないか。
──わたくしは、未来を変えてみせる。
コノ国の、未来の為にも…、そうコノ国の、未来の為にも…!
「ラーイラ!」
「リアラ御姉様」
「嗚呼!私の可愛い妹!ライラ!
今日も美しいわ」
黒い髪縦ロールに巻き、黒い瞳に透き通るような白い肌と美しい声を持つソノ白いドレスの女性は、リアラ・ヴェル・アリーデ・エデスティア。
ライラ・ヴェル・アリーデ・エデスティアの実姉だ。
彼女は奴隷制度を推奨している大一派のトップに立つ国の姫で、未来の女王と呼ばれていた。
エデス国ルルティア歴三五八年、時は正に奴隷制度の全盛期を迎えていた。
周辺諸国を領土とし、戦略で劣ることのない知能の素晴らしさを発揮したエデス国は、まさに大陸の覇者だった。
だが、周辺諸国から問題視されていたのが、例の奴隷制度だ。
ソレに異を唱えたのが、第二王女であるライラ・・ヴェル・アリーデ・エデスティアである。
彼女の声は周辺諸国にまで届き、支持を集めた。
だがソレは同時に、国を裏切るも同然のことであった。
何せ、奴隷制度で全盛期を迎え戦をも奴隷たちを使って勝利を収めてきたエデス国の兵は、指示を出す将軍くらいで高みの見物さえ出来たからだ。
ソレが、ライラ姫は納得いかなかった。
「また奴隷の遺品を見ているの?
そんなもの放っておきなさいよ」
「いえ、でも…、御姉様、わたくしは…!」
「私の奴隷たちを御覧なさい!
金髪に蒼い目、黒い肌に紅い唇、どれも不可思議でおかしな不細工どもよ?
やはり大陸で、いいえ、世界で一番美しいのは、神が御選びになったコノ私達の国、エデス国なのよ!
白く透き通るような白い肌に、間反対の黒い髪に黒い目、美しいわ!
ソノ象徴が、ア・ナ・タ!よっ!ライラ!
貴女は誰よりも美しく生まれてきた。
声も、容姿も、歌声も、何もかも。
だから御姉様は不思議なのよ?
どうして奴隷など庇うのかって?
こんなもの、いくらでも変わりを用意すればいいじゃない」
ライラは内心怒りがこみ上げあるのを感じた。
御姉様も、この考えを持つ民も、国も間違っていると。
でも、どうして誰もソレに気づきはしないのだろう。
どうして誰もソレに気づきはしないのだろう。
おかしなことだ、おかしなことだ、遺憾でしかない、悔しくて仕方ない。
なら動こう、権力を持つ、私が。
姫であり自国の未来を担うかもしれないわたくしが。
知能で勝るなら、知能で勝てば良い。
わたくし達には、言葉や対話という方法がある。
そうだ、言葉が、あるんだ、対話が出来るんだ。
なら、勝ちに行こうじゃないか。
──わたくしは、未来を変えてみせる。
コノ国の、未来の為にも…、そうコノ国の、未来の為にも…!
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