太古の都ホレスチア

国平 修

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プロローグ ~広大なチベットへ~

プロローグ②

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私は今、成田空港にいる。雲一つない青々とした空だ。これから中国行きの便に搭乗する。旅の目的は噂の"超古代文明"の存在を考古学者という立場で確かめるため。

私が、噂を目にしたのは、「これは未発見の古代文明か?高度な建築物だ」という証拠動画付きのSNSへの投稿だった。また、その投稿はネットニュースで取り上げられるなど話題になっていた。

*ここまでの経緯*
はじめに、投稿の主に連絡メールをした。

私:「急に連絡申し訳ございません。京東大学考古学部の教授である、斉藤康二という者です。貴方にお尋ねしたい事がありまして。宜しいでしょうか。」
投稿者:「構いません、あの投稿のことですか。」
私:「ええ、その件についてなのですが、動画はどこで撮影されたのですか。」
投稿者:「あれは僕が撮ったのではなく、ライブの録画です。」
私:「では、そのライブは誰が放送されたかご存知でしょうか。」
投稿者:「おそらく、中国人で、撮影場所は中華人民共和国のチベット自治区です。」
私:「有難うございます。最後にお名前をお伺いして宜しいですか。」
投稿者:「高村大輔です。」
私:「有難うございました。」

正解に辿り着く情報は得られなかったが、大凡の場所が分かったから靄が少し晴れた。
次に、はじめは嘘臭くて調査に行こう、なんて思わなかった。その後、その件についての調査に先輩の研究家に誘われて、断れず、行くことにした。
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