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その305.うぬぼれ? レイク・ウォビゴン効果
あなたがいない場所で、別の誰かが、あなたについての評判を話していたとします。
向こうは、あなたが近くまで来たことに気づかず、話の内容がたまたま聞こえてきました。
A「○○さんって、変わってる人だよね」
B「そうかな。○○さん、普通の人だと思うけど」
「○○さん」があなたの名前だったとして、AさんとBさんの評価、どちらが嬉しいでしょうか。
Aさんの評価みたいに「変人」と言われると「そんなことないよ、普通だよ」と反論したくなるかもしれませんし、かといってBさんみたいに「普通の人」と言われると「自分って、つまんないヤツって思われてるのかな」と考えてしまうかもしれません。どっちやねん。
人はいつでも、客観的評価において「平凡と思われたくはないけど、平均点より少し上でありたい」という微妙なラインのポジショニングを求めている……。
「レイク・ウォビゴン効果」という言葉があります。
心理学で、「自分は他の人と較べて平均以上である」と自己評価を大きく捉える、錯誤を生み出す認知バイアスを指します。
アンケート、意識調査などで、対象者のほぼ全員が「自分は平均値より上である」という集団意識を生み出す場合もこう呼びます。
アメリカの作家、ギャリソン・ケイラーがラジオドラマ用に書いた作品『レイク・ウォビゴンの人々』に登場する、架空の町の名前レイク・ウォビゴンから名付けられました。
心理学者のディビット・マイヤーズがこの作品から引用し、命名したのです。
たとえば、自分が会社に貢献している、と評価を高く見積もったり、ハンドルを握る時は自分の運転スキルは平均以上だから事故に遭うことはない、と考えたり。
もうちょっとこれが進むと「ダニング=クルーガー効果」というのもあります。
能力の低い人、経験の浅い人に限って、自分の能力を正しく把握できず、自分を大きく評価することです。
ジャスティン・クルーガーとデイヴィッド・ダニングという二人の研究者によって発表されたので、この名前がつきました。
(ちなみに、イグノーベル賞を受賞しています)
自分は「平均点以上」というよりも、「ある分野において、人より大きく優れている」と思い込んでしまい、周囲とズレた自己評価を抱いてしまう。
これを聞いて「あっ、私の周りにも、そういうカンチガイ野郎がいるよ!」と、ある身近な人の顔が浮かんでいる人も多いのでは。
自分の態度や技能を俯瞰で眺め、客観的な正しい評価を与えるのは難しいですが、気づけないのは恥ずかしいものです。
本人は自信満々で、「俺、これ得意だから書類作っておくよ! パパッとすぐ終わらせるから!」と胸を張っていても、他の面々は「あの人が作った書類って、計算ミスばかりで、毎回誰かがフォローしてるんだよなあ……本人は知らないだろうけど」とウンザリしているのかも。
「謙虚さは大事」ってことですね。
向こうは、あなたが近くまで来たことに気づかず、話の内容がたまたま聞こえてきました。
A「○○さんって、変わってる人だよね」
B「そうかな。○○さん、普通の人だと思うけど」
「○○さん」があなたの名前だったとして、AさんとBさんの評価、どちらが嬉しいでしょうか。
Aさんの評価みたいに「変人」と言われると「そんなことないよ、普通だよ」と反論したくなるかもしれませんし、かといってBさんみたいに「普通の人」と言われると「自分って、つまんないヤツって思われてるのかな」と考えてしまうかもしれません。どっちやねん。
人はいつでも、客観的評価において「平凡と思われたくはないけど、平均点より少し上でありたい」という微妙なラインのポジショニングを求めている……。
「レイク・ウォビゴン効果」という言葉があります。
心理学で、「自分は他の人と較べて平均以上である」と自己評価を大きく捉える、錯誤を生み出す認知バイアスを指します。
アンケート、意識調査などで、対象者のほぼ全員が「自分は平均値より上である」という集団意識を生み出す場合もこう呼びます。
アメリカの作家、ギャリソン・ケイラーがラジオドラマ用に書いた作品『レイク・ウォビゴンの人々』に登場する、架空の町の名前レイク・ウォビゴンから名付けられました。
心理学者のディビット・マイヤーズがこの作品から引用し、命名したのです。
たとえば、自分が会社に貢献している、と評価を高く見積もったり、ハンドルを握る時は自分の運転スキルは平均以上だから事故に遭うことはない、と考えたり。
もうちょっとこれが進むと「ダニング=クルーガー効果」というのもあります。
能力の低い人、経験の浅い人に限って、自分の能力を正しく把握できず、自分を大きく評価することです。
ジャスティン・クルーガーとデイヴィッド・ダニングという二人の研究者によって発表されたので、この名前がつきました。
(ちなみに、イグノーベル賞を受賞しています)
自分は「平均点以上」というよりも、「ある分野において、人より大きく優れている」と思い込んでしまい、周囲とズレた自己評価を抱いてしまう。
これを聞いて「あっ、私の周りにも、そういうカンチガイ野郎がいるよ!」と、ある身近な人の顔が浮かんでいる人も多いのでは。
自分の態度や技能を俯瞰で眺め、客観的な正しい評価を与えるのは難しいですが、気づけないのは恥ずかしいものです。
本人は自信満々で、「俺、これ得意だから書類作っておくよ! パパッとすぐ終わらせるから!」と胸を張っていても、他の面々は「あの人が作った書類って、計算ミスばかりで、毎回誰かがフォローしてるんだよなあ……本人は知らないだろうけど」とウンザリしているのかも。
「謙虚さは大事」ってことですね。
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