雑に学ぶと書いて雑学 ~昨日より今日の自分が少し賢くなるかもしれない~

雲条翔

文字の大きさ
90 / 311

その90.「辛い」という味は無い

しおりを挟む
「暑い夏には、あえて辛いものを食べて、汗をかくのがいいんだよ!」と力説して、いかにも辛そうな「真っ赤な料理」をヒーヒー言いながら食べる先輩がいました。

 ですが、夏だろうが冬だろうが、辛いものが嫌いな私にとっては「あえて辛いものを食べる」という選択肢は、ありません。

「マイ七味」を持ち歩いて、何にでもかけて食べる同僚もいました。
 そんなに真っ赤にしたら、元の味が分からなくなっちゃうよ、と心配になったものです。

 そもそも、人間の舌が感じる味覚のうち、「辛味」というのは無いのです。

 人間の舌の表面にある味蕾みらいという器官が感じることのできる味覚は、甘味・塩味・酸味・苦味・旨味の五種類です。

 トウガラシやワサビ、マスタードなどを食べて「辛っ!」と感じるのは、「甘い」「しょっぱい」と感じるのと同じ種類の味覚ではなく、刺激を受けた舌が「痛い」という信号を送っているのです。
 その反応を「辛さ」と呼んでいるだけなのです。

 「辛味」ではなく「痛み」というわけです。
からい」と「つらい」は同じ字、とは良く言ったものです。
 
 カプサイシンなど、発汗を促して、ストレス解消や血行促進、脂肪燃焼などに効果あり、という側面も確かにあるのですが、刺激物は胃腸にダメージを与えるだけではなく、激辛料理などは、味覚を感じる細胞を殺しているのです。
 
 小さい頃に読んだ雑学の本で「子供のうちに辛いものを食べ過ぎると、舌の細胞が死んで、大人になってから味オンチになる」という情報を得てから、私は辛いものを避けるようになりました。

 年配の方が漬物などの「しょっぱくて濃い味」を求めるのも、加齢により少なくなった味覚細胞では、ハッキリとした味の方が認識しやすいから、という裏付けも載っており「確かにおじいちゃんもおばあちゃんも、漬物って好きだもんなあ……」と妙に納得したものです。

 そっか、個人的に「辛い」のが嫌いなのは、「舌の痛み」というよりは「味オンチになる恐怖心」から来ていたのかな……。

 ※ 個人差はあると思うので、「辛い物が大好き」な人たちを批判・非難する意図はありません。 

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

カクヨムでアカウント抹消されました。

たかつき
エッセイ・ノンフィクション
カクヨムでアカウント抹消された話。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

グルメドラマ語り

雲条翔
エッセイ・ノンフィクション
胃袋の準備はいいか? 見ると確実に腹が減る! 「孤独のグルメ」のヒット以降、グルメドラマが非常に増えた。グルメドラマは、多種多様、様々なニッチなニーズに応え、細分化されていく……そんなドラマたちについて少し語っていくミニエッセイです。毎日夜の八時に更新予定。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

アルファポリスの禁止事項追加の件

黒いテレキャス
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスガイドライン禁止事項が追加されるんでガクブル

処理中です...