雑に学ぶと書いて雑学 ~昨日より今日の自分が少し賢くなるかもしれない~

雲条翔

文字の大きさ
199 / 283

その199.機械を壊す「ラッダイト運動」

しおりを挟む
 昨今、芥川賞の受賞者が、受賞作の5%ほどを「AIで生成した文章をそのまま使った」と話しました。

 対話型の人工知能であるチャットGPTに指示を入力すれば、コンピュータが適切な文章を考えてくれる。現代では常識となりつつあります。

 文章だけではなく、ビジュアル面もそうです。
 AIによる画像生成ツールを使えば、好みのイラストを自動的に描いてくれます。
 
 文芸や絵画などの『芸術』は、人間だけが創造できる領域で、機械には到底マネできない……そんな考えはもう昔のこと。
 まだまだ発展途上ですが、現在では「人間のマネ」にすぎない人工知能たちが更に進歩を重ね、人間を凌駕するのも、近い将来なのかもしれません。
 小説家や画家は、全員廃業になるのでしょうか? 

 さて、話題は飛びます。

 18世紀のイングランド。

 ある繊維工場に、大型機械が導入されました。
 工場の主は機械化で製造効率が上がることを喜びましたが、そこで働いていた労働者たちの多くは不要となり、クビとなりました。
 中でも、ネッド・ラッドという人物は仕事を失った怒りから、工場に侵入して、なんとハンマーで機械を壊しました。
 
 この事件が、クビにされた労働者たちの不満に一気に火を点け「機械破壊運動」が世の中で広まるきっかけとなります。
 ラッドの名にちなんで、破壊する群衆たちは「ラッダイト」と呼ばれ、運動そのものが「ラッダイト運動」と名付けられました。
 
 人間のポジションが、機械に脅かされる恐怖……最近のAIの発達により、自分の仕事が無くなるかもしれないという不安も、過去の「ラッダイト運動」を起こした労働者の怒りに通じるものがあるのかもしれませんね。

 新たな発明が生まれ、生活が便利になるということは、逆に、人間がひとつ、怠け者になるということ。
 発明される前に使っていた思考回路や筋肉を使わなくなり、体が「なまっていく」ということでもあります。

 それは、人類として、生物として、「退化」しているのでしょうか? 
 それとも、自分たちで生み出した、優れた道具を使いこなしているのだから、「進化」なのでしょうか?

 ニューヨークのある高校生グループは、「スマホ断ち」「SNS断ち」をして、紙の本を読み、直接人と会って、自分の意見を話すミーティング運動をしているそうです。

 彼らのグループは「ラッダイト・クラブ」と名乗っている、とか。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

アルファポリスの禁止事項追加の件

黒いテレキャス
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスガイドライン禁止事項が追加されるんでガクブル

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

カクヨムでアカウント抹消されました。

たかつき
エッセイ・ノンフィクション
カクヨムでアカウント抹消された話。

実話ベースのエッセイ短編集

雲条翔
エッセイ・ノンフィクション
変わった先生や、学校でのトラブル、雪国の大変な思い出など……実体験をベースとしたエッセイです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

処理中です...