かりそめ夢ガタリ

鳴烏

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8話

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 第1区にある役所。その中の、娯楽番組制作部。
 本日の撮影が終わったこの場所では、今日も女性2人──片方は男だが──の茶会が開かれていた。

「見てくれ、ビィズさん!」

 ──テナエとビィズが毎度使用する机と椅子の近くに──いつの間にか設置されていた湯沸し器を用い、茶を淹れ、短い距離を運んで行くと。
 先に座っていたテナエがやや赤い顔で鼻息も荒めに、ポテトチップスを広げていた。

「レモン味のポテトチップスだ!」
「え。…そんなのあるんだ、美味しそう」

 条件反射で素の反応をしつつ、ビィズは両手のティーカップを机上に置く。
 素早く席に着き、「いただいていいですか?」と問えば、テナエが満面の笑みで何度も頷いて見せて来た。

「……ん、美味しい。…どこで買えます? あ。それとも誰かに特別に貰った物…?」
「いや、それがな! 商売人達の協会にな! 神都で売れるか否か、仕入れるか否か、悩んでいるという商品をいくつか渡されてな! 食べて感想を聞かせてくれと神友族の家々が頼まれた物なんだ!」
「あぁ…成る程…。えー…それなら是非、仕入れて売って欲しいです。物凄く個人の感想ですけど」
「そうか! 通ると保証は出来ないが、貴重な意見として伝えておくな!」

 …と、このように。最早日常の1コマと化した世間話が今日も繰り広げられる。
 テナエは相変わらず、いつも嬉しそうに赤めの顔をしており。ビィズの方はもうほぼ10割。『相手は神友族である』という事から来る緊張感を失っている。
 本当にただの茶会。ただの世間話。ただの日常だ。

「ところでビィズさん。…きょ、今日の撮影はどんな企画内容だったんだ?」
「? …寒さを乗り切る辛い料理を作るー…みたいなのでした。
 アタシがアホみたいに断トツで1番下手だったって言うか、コクトくんは上手だったし意外なコトにレンゲル様も普通に出来てたし、ちょっと驚きでしたね」
「そ……そうか…」

 分かり易く残念そうに、ションボリしたテナエに。「どうしたんです?」と尋ねてみる。
 顔を赤くし、逡巡した後。彼女はモゴモゴと口を動かした。

「少し前、レンゲルさんが単独で…ミュージカルのような、歌を歌うショーをやっていただろう?」
「あー…やってましたね。あの時も結構驚きました。そんなに歌、上手なんだなぁって」
「…ああ。それで、この間は…コクトさんが単独で、舞闘家としての、その。精霊と共にダンスのショーをやっていただろう?」
「はい。…凄かったですね、ちょっと感動しました」
「……ビィズさんは……単独で何かしらのショーをやらないのかな、と…」
「…………」

 しばし。見つめ合ったまま互いに沈黙し。
 やがて。ビィズは天井を見上げて、考えた。考えながら、声を出す。

「アタシが単独で出来そうなショーって多分、無いですから…。格闘技ショーとか…やりたくても、体力持たなくて数分で終わりますし」
「そんな!!」
「ただ歩いたり休んだりを繰り返すショーなら出来ますよ。…あ。間に挟まる休憩時間は全部カットしてもらう、ファッションショーなら出来るかも…?」
「ファッションショー!?」
「でも、そんなのじゃ需要が──」
「見たいっ!! 写真を撮影する機能が付いたらしい最新型の携帯電話を買って持って行って撮影したい!! 連写したいっ!! 全ての瞬間を携帯電話に収めて宝にするっ!!
 ついでにあの、何だったか…ペンライト? というのも買って腕が千切れるまで振りたいぞ、私は!! 休憩が時間の9割を占めてもいいから、生放送で観客有りでやってくれ!!」
「…えぇー…」

 思わず引いてしまう。
 否。テナエの勢い、ビィズに対する好意や応援は──本当に。素直に、嬉しいのだが。

「…………」

 ファッションショーの光景を思い浮かべているのか。テナエは1人、うっとりしている。
 そんな彼女を見つめつつ。ビィズは胸中に好奇心が湧き出して来るのを感じていた。
 テナエへの緊張感が欠け。遠慮が欠け。故に芽生えた気安さ、好奇心、聞いてみたい…という思いだ。

「アタシのファンで居てくれるのは本当、有り難いんですけど…。テナエ様って、アタシ以外にこう…もっと違う意味の熱をあげてる相手とか居ないんですか?」
「へっ?」

 一瞬で現実に帰って来たらしいテナエが、素っ頓狂な声を出す。
 構わず、ビィズは畳みかける。

「熱をあげるって言うか。ほんの~り、好意を寄せてる相手…て言うか」
「ほえぇっ!?」
「ちょっとだけ、テナエ様の恋バナとか聞いてみたいなぁ~、なんて」

 …と。問うておきながら、ビィズは──ジュイは──大体の所を察してはいた。
 何せ、テナエは分かり易いのだ。
 そう。「今日は迎えが来るんだ」と言う時はいつも嬉しそうにする。数回、彼がこのお茶会に加わっていた時も物凄くソワソワしていた。…分かり易い。

「わ、わわわ、わわっ! わ、わた、わたわた、私の、こここ…! こ、こ、こっ! こっこっ!」

 顔を真っ赤にし。わたわたと慌て。次いでニワトリの物真似を始める彼女を…ビィズはにっこりと笑って見守った。
 今、自分から会話を繋げる気はない。テナエが落ち着いて人間語を喋り出すまで待つつもりだ。

「うぅ……っ! わ、私…私の恋バナなんて、そんなの…」

 やがて。顔の赤さは変えないまま、テナエは深く俯いてしまう。

「そ、それは勿論…! 私のような娘にも、好いた相手くらい…と言うか、その」

 そして俯いたまま、赤い顔のまま、絞り出すような声でモゴモゴと──ビィズが望んだ話を──続けようとして。
 しかし。

「今も好いている相手くらい、居る…が…」

 この一言を口にした時。
 テナエは、これもまた分かり易く……悲しそうな顔をした。…顔の赤さも半減された。

「……?」

 ビィズが条件反射で疑問符を飛ばした一瞬。その一瞬だけ、沈黙が、間が、生じ。
 次の瞬間、テナエが勢い良く顔を上げ再びわたわたと慌て出す。

「い、いや! すまない、変な空気にしてしまって! いいんだ、私の恋バナなんて! ど、どうせ…可能性なんて全く無い、無理な恋だって昔から分かっているんだ!」
「……」

 ──成る程。…と。ビィズは察した。理解した。
 要するに、彼…ロウセンと同じなのだ。
 捨てなければならないと思いながら、捨てられていない気持ち。…故。好きな相手は居るが。居る『だけ』。想う、以上の事も以外の事も、出来ない。

(だからかな。…ビィズとかの…他の女性がロウセンにベタベタしたり、ロウセンと話したりしてる所を見ても。嫉妬だのヤキモチだの、そんな気持ちにもならない…)

 そのくらい、諦めている。
 ……彼女も、おそらくロウセンも。

「……………………」
「ビ…ビィズさん? 何だか物凄く不満気な顔になっているが…そ、そんなに聞きたい物でもないだろう? 私の恋バナは…」
「え。──や、やっだぁ! 変な顔してました!?」

 焦り、思考を中断させる。
 …『女性と男性』の恋愛で、何を躊躇する理由があるのか。遠慮する理由があるのか、と。ビィズは今、確かに不満に思っていた。顔中に思い切り皺を作ってしまっていた感覚がある。
 ついでに何か、不満以外の物もあった気がしたが。一旦忘れて、顔から皺──が存在した痕跡──を消す事に集中する。

「だってアタシ、聞きたいですもん! テナエ様と好きな人の出会いとか、今まであった色んな事とかー…」

 慌てるビィズが──誤魔化し半分・本音半分で──テナエとロウセンの思い出話を聞かせてもらおうと試みた時。
 カツ、と靴が床を叩く音が鳴り。ビィズの背後に人の気配が立った。

「本日も楽しく茶会か、お嬢様方!」

 …レンゲルだ。
 今日も当然変わらず、所々に濃い赤のメッシュが入った青紫色の髪。妙に長い一部分をまとめている、妙に大きいリボン。
 そして顔の左半分には、フェイスペイント。本日は蝶と花の欲張りセットである。

「どうしたの、レンゲル様。乙女のお茶会に乱入して来るなんて」

 しかも恋バナの──聞きたい質問の──最中に。そんな心境を表情で伝えるべく。ビィズは眉間に皺を作って目を細め、リボンと蝶と花を見上げた。
 テナエも予想外の訪問者に、良くない目ツキの両目をぱちくりさせている。
 どちらの様子も気に留めていないかのように、レンゲルは「ふふふ」と笑って腕を組んだ。

「いや、なに。少しな。……テナエ嬢」
「え? え、あ、私? な、なんだろう、か?」

 予想外の訪問者に、予想外の指名をされ。テナエの目が『ぱちくり』ではなく、ぱちぱちぱちぱちと高速の開閉を繰り返す。
 ビィズも──テナエ程の混乱はしないが──疑問符を浮かべて、テナエを見、レンゲルを見る。
 レンゲルは先刻と変わらず、どちらの様子も気に留めず。今度は「コホン」と小さく咳払いをした後、組んでいた両腕を広げた。

「神都は素晴らしい所だな!」
「…どしたの。なに、急に」
「時々、外から愚か者がやって来るとは言え。それも稀。治安は良く、穏やかな静寂が流れる場所もあれば、心地良い喧騒に満たされた場所もある。
 文明が著しく発展している事も含め、間違いなく世界で最も生きやすく、住みやすい……地上の楽園とも呼べる都だ」
「き、気に入ってもらえているなら…神友族として、神都の民として、嬉しいな…」
「そう! これも、神友族の! そして神国の頂点に君臨する神の! 才と努力と知と腕が作り出した結晶だろう! それに従い、諸々を磨き上げ己も輝き続けて来た、民達もまた──」
「なんなの。どうしたの、レンゲル様。演説聞いて欲しいなら余所でやってよ」
「…………」

 コホン。と。レンゲルがもう1度、咳払いをした。広げられていた腕が下ろされ、組み直される。

「失敬。少々、熱が入った」

 言いながら数秒、視線を彷徨わせ。カツカツと数歩、歩き。ビィズの背後から、ビィズとテナエの真ん中まで移動して。
 悪趣味貴族は改めて、テナエの方へ視線を向ける。

「ともかく、神都の散歩をしていて今のような感想を抱いたりもしたわけなのだが。…それは本題ではなくてな」

 姿勢を正し、組み直されていた腕を片方だけ広げ──ほんの一瞬、間を空け。
 不思議そうなテナエと、訝し気なビィズが見つめる先で、レンゲルは。

「貴女は既にご存知な場所かもしれないが、良いカフェを見つけたのだ。貴族と神友族という、似た者同士…2人でお茶でもどうかね。全身全霊をかけてエスコートしよう」

 まさかの、ナンパを始めた。
 テナエが驚きで固まり、ビィズは「は?」と書かれまくった顔で固まったが。レンゲルはやはり、気に留めない。否。気付いていないのかもしれない。

「その、だな。……勿論、1度だけで構わない。それ以上は望まない。──我に、夢を見せて欲しい」
「……」

 不意に、悪趣味貴族の声に切実さのような物が滲んだ気がした。
 しかし彼の表情は、『不敵な笑み』のまま…何も変わっていない。ビィズには、誰の視界にも入っていない所で1人、首を傾げる事しか出来ない。

「い、いえ、あの…。…すまない、レンゲルさん…」

 ビィズがそうやって首を傾げている内に、テナエは小さく頭を下げていた。
 本当に申し訳なさそうに肩を縮こまらせて、レンゲルの様子を窺って、また頭を下げる。

「私は…例えば、家に影響のある…お付き合い、だとか。そういう場合なら、ともかく…そうじゃない場合は。
 えぇと、だからつまり…す、すす、好いている…相手、以外の男性と。2人で出掛けたりは、したくない…んだ…。ごめんなさい…!」

 途切れ途切れではあったが、小さくない声で──はっきり聞こえるよう。テナエはレンゲルに拒否と謝罪を伝えた。
 何故か。ビィズは心の中で思わず拍手をしてしまっており、テナエがこの誘いを断った事を喜んでいた。

「そ…っそうか! 好いている、想い人が居るなら…仕方がない! 了解した、ここは潔く諦めるとしよう! 余計な時間を取らせてしまったな!」

 やたらと硬い動きで、悪趣味貴族が何歩か後退する。
 下がっていたテナエの頭が、バッと勢い良く上がった。

「レンゲルさんが悪いとか、駄目とか、そういう理由では本当に決してないからな!?」

 顔を赤くし、胸の前で両手をブンブン振り。テナエは全力で慌て始める。
 応え、レンゲルは片手を胸の前で小さく…ひらひらと振って。苦笑いを浮かべた。

「勿論、分かっているとも。…構わん。貴女が一途で意思の強い方なのだと、改めて思い知れた。これはこれで、満足の行く結果だ」

 「では失礼」と零したレンゲルの去り際に、「残念だったわね~、レンゲル様~」と適当な慰めを投げてやると。
 彼は苦みを増した苦笑だけを返してくれた。

「…あぁ…。びっくりした…こんな事、今まで無かったから…うぅぅ…」

 安堵と、まだ少し残っているらしい困惑をまとめて溜め息にして吐き出す…テナエの正面。
 ビィズは理由もなく、レンゲルの背中を見送っていたが。
 …乙女の茶会会場から少し離れた所で、その肩が落とされた──気がして。再び首を傾げる羽目になるのだった。





 それから、しばらく後。…12月も残り10日を切った頃。

 神国のトップである神の、友人達──要するに神友族の先祖達。
 彼らの中から初めて結婚をした者が出た日…らしいから、という理由で。神国には、12月が終わる数日前に『恋人達の祭』がある。

 娯楽番組制作部でもソレに合わせた企画が撮影された。
 …司会役人1人とタレント冒険者3人で、恋愛観やら過去の恋愛やらの話をするだけの座談会。とても簡単な物である。
 冬になってから外で行う企画が目に見えて減ったのは、年を重ねているスタッフ達が寒さに勝てない故だろうか。

 ともかく。特に問題無く和やかに、座談会は進んでいたのだが。
 一瞬だけ、ごく僅かに空気が重くなった時があった。

「自分が今してる恋愛が、片思いだなぁ~って分かっちゃったら、皆さんどうします?」

 司会役人が何気なく、こんな質問をした時だ。
 最近失恋をしましたとスタッフ達に伝えていたビィズは、

「アタシはもう絶対、そういう恋愛はしないわ! 恋になっちゃう前に無理無理って自分に言い聞かせまくる!」

 頬を膨らませてそう──質問そのものを無視した答を──返したが。
 その隣で、珍しく真顔をしたレンゲルが、珍しく沈んだ口調と表情で、珍しくボソリと、言ったのである。

「我は、そうだな…。…好いているなら、好いているからこそ。…相手を困らせるだけの好意と確信した瞬間、身を引くのも…愛、であろう…と考えるぞ…」

 しん、と数秒間。その場に居る全員がレンゲルを見つめたまま、静まり返った。
 しかし数秒後、司会役人が「確かにそうですねぇ…」としんみり同意し。コクトが「相手の気持ちをしっかり確認した上での片思いなら、そうですね」と同意し。周囲のスタッフ達も無言で頷いて同意し。
 気付けば座談会の空気は、ごく僅かに重く悲しい物になっていた。

 恋や恋人の素晴らしさ・温かさを、明るく語って盛り上げなければならない番組で──同意出来るか否かは置いておいて──この雰囲気は駄目だろう。
 ミーチェバロクのそんな判断の下。レンゲルが作り上げた一連の流れはカットされ、放送されなかったが。

 ビィズの胸中からは、どうしてか…なかなかカットされずに残ったのだ。
 無理なら身を引くのも愛だ、相手のためだ。勿論、理解は出来る。出来るが、しかし…『分かる』以外の何かも芽生え、引っかかったのだ。


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