96 / 128
エンディングは終わらない
斬れぬのは時だけ
しおりを挟む
崩壊するエンヴィニア城下。
空間は歪み、アンラ・マンユの「言葉の劇場」が螺旋の世界を引き裂いていた。
ページのようにめくれ落ちていく大地、その下からは神の“手”が無数に伸び。
全ての者を舞台装置の一部に変えようと蠢いている。
しかし、クロノチームの足は止まらなかった。
ユピテルが先頭を駆ける。
「ウラヌスぅ!!重力操作ァ!!!」
叫びながら手を振り上げると、足元に紫の魔法陣が光を放つ。
ウラヌスは、いつもの調子で指を鳴らした。
「はぁい♪今だけ月面仕様~。重力:6分の1!反重力エリア展開~~!!」
瞬間、重力が緩む。
世界の重みが消え、チーム全員の身体がフワリと浮き上がる。
背後では神の“手”が壁を突き破り。
空間はノイズ混じりに捻じれていく――だが、もう振り向く者はいない。
踏切台へ――雷のエフェクト、氷の滑走路。
全員が“滑る”ように踏み切り、神の手の包囲をギリギリでかわし。
一気に中庭の空へと跳躍した。
空間がねじれ、音が消え、全てが“劇場のページ”のように薄れていく中。
クロノチームの心は奇妙なほど静かだった。
ジャンプの最中、レイスが叫ぶ。
「王女ぉー!博士えぇぇ!!!」
その叫びは沈みゆく城の屋根にこだまし。
サタヌスは、ふわふわとした浮遊感に思わず笑いが漏れる。
「フワッフワで楽しいぜこれぇ!!日常これにしてぇ!!」
カリストは滑空しながら、冷静に着地位置を計算している。
「着地位置……計算完了。接触角度13度。皆さん、膝を軽く曲げてください」
ユピテルは、背後の壊れゆく劇場を振り返りもせず。
「ンだよこのノリ、最高かよ。次はあの“てっぺん”までぶっ飛ぶぜぇ!!」
と、勝者のような声をあげる。
アンラ・マンユは――高みから舞台を見下ろし。
「――あははははッ!逃げ延びた!イイネ!アドリブが本当に多いチームだ!」
「次の幕間で、“重力違反”って脚本に書いておこうか?」
と、嬉しそうに“ページ”を破りながら、手を振って見送っている。
舞台装置は崩壊し、世界はもう元に戻らない。
それでも、彼らだけは“物語の外”へと跳び出していく。
神を背にして、まだ終わらぬ螺旋の先へ。
終幕を拒絶し続ける物語。
このジャンプこそ、彼らが世界を選び取る意志だった。
氷の滑走から“神域”へ――クロノチームは見事、螺旋城の中庭へ着地した。
ユピテルが真っ先に両足で床を強く叩きつける。
「っだぁ!!」
爆ぜるように、足元から蒼いマナの残滓が四方へと飛び散った。
「ここもアノマリーだらけか……!予想はしてたぜッ!!」
彼は既に剣を抜き、獲物を睨む獣の目で周囲を見据えている。
壁も、床もあちこちが傷だらけなのに、不気味なほど倒壊せず保たれていた。
空気が重く、外界の音はまるで水中に沈んだかのように遠い。
だが、違和感はさらにその先にあった。
噴水の縁――そこに、例の黒スーツ姿の男が胡坐で座っている。
アンラ・マンユ。
片手に紅茶カップ、もう片手はスマホを弄る仕草。
まるで平日の昼下がりにくつろぐサラリーマンのようだった。
彼の周囲には、どこかおぞましく歪んだ異形たちが蠢いている。
全て、アノマリー――“未処理の影”。
アンラが顎を上げ、にやにやと心底楽しげな笑みを浮かべた。
「やぁやぁやぁ……ようこそ、壊れるべきなのに壊れなかった舞台へ」
「このアノマリーたちは私の影」
その声に呼応するように、無数の“目”が一斉にクロノチームを見つめる。
「さあ、“イレギュラー達”。エンディングが近いよ」
満面の、純粋すぎて逆に怖いほどの笑顔だった。
ウラヌスはキレ気味にスマホを握りしめる。
「まっっっったく変わらない笑い方してんじゃんこの神!!」
サタヌスは呆れたように首を傾げる。
「え、なんであの人くつろいでんの?しかもスマホ使ってる?」
レイスはフードを半分外しながら、煙草を咥えてにやりと笑う。
「“脚本の主”気取りか……こっちだって最後のページに筆入れてんだよ」
カリストは冷静な声で全員に告げる。
「アノマリーの密度、過去最大……時間干渉も限界です。早急にコアへ到達を」
螺旋城の空間は、いまや“理”の外にあった。
だが――舞台の“主”と“イレギュラー達”は、最後の一幕へ向け。
確実にページをめくろうとしていた。
アンラ・マンユが指を鳴らす、その瞬間――ユピテルが動いた。
「……俺は役者やってるつもりねぇ!!」
空気が震える。
ユピテルの動きはもはや視認できず、居合刀“舞雷”が光と雷鳴をまとい、空間ごと真横に断つ。
青白い閃光。
その一閃は、アンラ・マンユの黒スーツごと、空間すら両断した。
時間が止まる――いや、止まったように思えるほど、あまりにも鮮烈な斬撃。
その場に残る静寂を、サタヌスの呟きが破る。
「っ……すげぇ、舞雷……」
「邪神を一撃で斬るとか、もう聖剣超えたろこれ……」
ユピテルは刀を軽く持ち上げる。
その手元では“舞雷”がビリビリと悦びの光を溢れさせている。
剣が、まるで「当然だ」と言いたげに――誇り高く光っていた。
「舞雷が斬れねぇのは“時”だけ」
(ふっと落とす視線、時元斬の記憶が脳裏を過る)
「……あ?もう斬ってたな」
ニヤリと口元が緩む。
あの時の余韻――今も身体を駆け巡る。
だが――両断されたはずのアンラ・マンユ。
ふたつに裂けたシルエットのまま、にやにやと笑い残る。
黒スーツが裂け、影が崩れながらも、その顔は狂喜と興奮で満ちていた。
「あああああ……!ブラボォオオ……!!!」
「最高だよぉ!まさか“私自身”をカットするとはねェ!!」
「いやあ……これはもう……再演不可避だねぇ♡」
断面から異様な光と影が溢れ、拍手の音が割れた空間に木霊する。
まさかの“斬られて大歓喜”。
その様子に、逆にぞっとするクロノチームだった。
螺旋城・中庭。
先ほどまで空間を切り裂いていた戦火の煙が、ようやく薄れていく。
アンラ・マンユの残滓が宙を裂き、彼の断末魔は、遠く消えていった。
静寂が舞い戻るその中心で、ユピテルは刀“舞雷”をさっと振り払う。
わずかな残光と血飛沫が地を染め。
静かに、床にカツンッと響く。
彼は余裕の笑顔で、振り向いた。
「……あンま気安くさわるなよ?べっぴんさン、俺しか握れねぇンだ」
愛刀に語りかける。
「前。学者どもに電圧測らせたらよ――“1億ボルト”だとよ?」
その笑顔は、完全に人間やめた“害獣”のそれ。
即、横でウラヌスが崩壊する。
「いwちwおwくwwwwwwww」
「もう雷魔法ですらねぇぇえええ!!!自然現象じゃん!!!!!」
両手を空に放り投げ、全力で芝居がかったスローモーション倒れ!
サタヌスは腹を抱え、拍手しながら大笑い。
「それもう“宿してる”んじゃなくて――雷が刀の形してるだけじゃねぇかよ!!」
「最高だよ舞雷!!もっとやれ!!」
ユピテルはもう全力自画自賛モード突入。
「ハハハハハ!!!もっと讃えろ!!!!」
「“神鳴り”と書いてユピテル様!!神だぞオラァァ!!!!」
「ハーハッハッハッハ!!!!!」
さっきまで晴れていた空に、雷雲が生成され始める始末。
カリストは最早恒例リアクション芸人と化した。
地面に崩れ落ちて頭を抱え、土下座寸前で叫ぶ。
「ウワアアアアア!!!ユピテル様が偉大すぎるううううううう!!!!」
サタヌスは背中をバンバン叩きながら爆笑。
「出た出たまた焼かれた!!!毎度おなじみリアクション地雷マン!!」
「お前マジで耐電性能鍛えとけよ!!」
後方では、レイスがポテチ片手に苦笑。
「決戦後にこのノリ……マジで“いつものクロノチーム”で草」
ウラヌスは大急ぎでスマホを構え、録画ボタンを押す。
「タイトルは《神鳴り様と雷被災貴公子》に決定~!」
「タグは【#焼け跪き】【#尊い感電】【#1億ボルトの愛】でバズらせよ!」
ユピテルはドヤ顔でキメポーズ。
「感電しながら愛でてろ。これが、俺さンの――アフターバトルモードだァ!」
嵐が去っても、クロノチームだけは“普通”だった。
これぞ、世界の終末にあってなお消えない“日常”の、最高のバカ騒ぎ。
空間は歪み、アンラ・マンユの「言葉の劇場」が螺旋の世界を引き裂いていた。
ページのようにめくれ落ちていく大地、その下からは神の“手”が無数に伸び。
全ての者を舞台装置の一部に変えようと蠢いている。
しかし、クロノチームの足は止まらなかった。
ユピテルが先頭を駆ける。
「ウラヌスぅ!!重力操作ァ!!!」
叫びながら手を振り上げると、足元に紫の魔法陣が光を放つ。
ウラヌスは、いつもの調子で指を鳴らした。
「はぁい♪今だけ月面仕様~。重力:6分の1!反重力エリア展開~~!!」
瞬間、重力が緩む。
世界の重みが消え、チーム全員の身体がフワリと浮き上がる。
背後では神の“手”が壁を突き破り。
空間はノイズ混じりに捻じれていく――だが、もう振り向く者はいない。
踏切台へ――雷のエフェクト、氷の滑走路。
全員が“滑る”ように踏み切り、神の手の包囲をギリギリでかわし。
一気に中庭の空へと跳躍した。
空間がねじれ、音が消え、全てが“劇場のページ”のように薄れていく中。
クロノチームの心は奇妙なほど静かだった。
ジャンプの最中、レイスが叫ぶ。
「王女ぉー!博士えぇぇ!!!」
その叫びは沈みゆく城の屋根にこだまし。
サタヌスは、ふわふわとした浮遊感に思わず笑いが漏れる。
「フワッフワで楽しいぜこれぇ!!日常これにしてぇ!!」
カリストは滑空しながら、冷静に着地位置を計算している。
「着地位置……計算完了。接触角度13度。皆さん、膝を軽く曲げてください」
ユピテルは、背後の壊れゆく劇場を振り返りもせず。
「ンだよこのノリ、最高かよ。次はあの“てっぺん”までぶっ飛ぶぜぇ!!」
と、勝者のような声をあげる。
アンラ・マンユは――高みから舞台を見下ろし。
「――あははははッ!逃げ延びた!イイネ!アドリブが本当に多いチームだ!」
「次の幕間で、“重力違反”って脚本に書いておこうか?」
と、嬉しそうに“ページ”を破りながら、手を振って見送っている。
舞台装置は崩壊し、世界はもう元に戻らない。
それでも、彼らだけは“物語の外”へと跳び出していく。
神を背にして、まだ終わらぬ螺旋の先へ。
終幕を拒絶し続ける物語。
このジャンプこそ、彼らが世界を選び取る意志だった。
氷の滑走から“神域”へ――クロノチームは見事、螺旋城の中庭へ着地した。
ユピテルが真っ先に両足で床を強く叩きつける。
「っだぁ!!」
爆ぜるように、足元から蒼いマナの残滓が四方へと飛び散った。
「ここもアノマリーだらけか……!予想はしてたぜッ!!」
彼は既に剣を抜き、獲物を睨む獣の目で周囲を見据えている。
壁も、床もあちこちが傷だらけなのに、不気味なほど倒壊せず保たれていた。
空気が重く、外界の音はまるで水中に沈んだかのように遠い。
だが、違和感はさらにその先にあった。
噴水の縁――そこに、例の黒スーツ姿の男が胡坐で座っている。
アンラ・マンユ。
片手に紅茶カップ、もう片手はスマホを弄る仕草。
まるで平日の昼下がりにくつろぐサラリーマンのようだった。
彼の周囲には、どこかおぞましく歪んだ異形たちが蠢いている。
全て、アノマリー――“未処理の影”。
アンラが顎を上げ、にやにやと心底楽しげな笑みを浮かべた。
「やぁやぁやぁ……ようこそ、壊れるべきなのに壊れなかった舞台へ」
「このアノマリーたちは私の影」
その声に呼応するように、無数の“目”が一斉にクロノチームを見つめる。
「さあ、“イレギュラー達”。エンディングが近いよ」
満面の、純粋すぎて逆に怖いほどの笑顔だった。
ウラヌスはキレ気味にスマホを握りしめる。
「まっっっったく変わらない笑い方してんじゃんこの神!!」
サタヌスは呆れたように首を傾げる。
「え、なんであの人くつろいでんの?しかもスマホ使ってる?」
レイスはフードを半分外しながら、煙草を咥えてにやりと笑う。
「“脚本の主”気取りか……こっちだって最後のページに筆入れてんだよ」
カリストは冷静な声で全員に告げる。
「アノマリーの密度、過去最大……時間干渉も限界です。早急にコアへ到達を」
螺旋城の空間は、いまや“理”の外にあった。
だが――舞台の“主”と“イレギュラー達”は、最後の一幕へ向け。
確実にページをめくろうとしていた。
アンラ・マンユが指を鳴らす、その瞬間――ユピテルが動いた。
「……俺は役者やってるつもりねぇ!!」
空気が震える。
ユピテルの動きはもはや視認できず、居合刀“舞雷”が光と雷鳴をまとい、空間ごと真横に断つ。
青白い閃光。
その一閃は、アンラ・マンユの黒スーツごと、空間すら両断した。
時間が止まる――いや、止まったように思えるほど、あまりにも鮮烈な斬撃。
その場に残る静寂を、サタヌスの呟きが破る。
「っ……すげぇ、舞雷……」
「邪神を一撃で斬るとか、もう聖剣超えたろこれ……」
ユピテルは刀を軽く持ち上げる。
その手元では“舞雷”がビリビリと悦びの光を溢れさせている。
剣が、まるで「当然だ」と言いたげに――誇り高く光っていた。
「舞雷が斬れねぇのは“時”だけ」
(ふっと落とす視線、時元斬の記憶が脳裏を過る)
「……あ?もう斬ってたな」
ニヤリと口元が緩む。
あの時の余韻――今も身体を駆け巡る。
だが――両断されたはずのアンラ・マンユ。
ふたつに裂けたシルエットのまま、にやにやと笑い残る。
黒スーツが裂け、影が崩れながらも、その顔は狂喜と興奮で満ちていた。
「あああああ……!ブラボォオオ……!!!」
「最高だよぉ!まさか“私自身”をカットするとはねェ!!」
「いやあ……これはもう……再演不可避だねぇ♡」
断面から異様な光と影が溢れ、拍手の音が割れた空間に木霊する。
まさかの“斬られて大歓喜”。
その様子に、逆にぞっとするクロノチームだった。
螺旋城・中庭。
先ほどまで空間を切り裂いていた戦火の煙が、ようやく薄れていく。
アンラ・マンユの残滓が宙を裂き、彼の断末魔は、遠く消えていった。
静寂が舞い戻るその中心で、ユピテルは刀“舞雷”をさっと振り払う。
わずかな残光と血飛沫が地を染め。
静かに、床にカツンッと響く。
彼は余裕の笑顔で、振り向いた。
「……あンま気安くさわるなよ?べっぴんさン、俺しか握れねぇンだ」
愛刀に語りかける。
「前。学者どもに電圧測らせたらよ――“1億ボルト”だとよ?」
その笑顔は、完全に人間やめた“害獣”のそれ。
即、横でウラヌスが崩壊する。
「いwちwおwくwwwwwwww」
「もう雷魔法ですらねぇぇえええ!!!自然現象じゃん!!!!!」
両手を空に放り投げ、全力で芝居がかったスローモーション倒れ!
サタヌスは腹を抱え、拍手しながら大笑い。
「それもう“宿してる”んじゃなくて――雷が刀の形してるだけじゃねぇかよ!!」
「最高だよ舞雷!!もっとやれ!!」
ユピテルはもう全力自画自賛モード突入。
「ハハハハハ!!!もっと讃えろ!!!!」
「“神鳴り”と書いてユピテル様!!神だぞオラァァ!!!!」
「ハーハッハッハッハ!!!!!」
さっきまで晴れていた空に、雷雲が生成され始める始末。
カリストは最早恒例リアクション芸人と化した。
地面に崩れ落ちて頭を抱え、土下座寸前で叫ぶ。
「ウワアアアアア!!!ユピテル様が偉大すぎるううううううう!!!!」
サタヌスは背中をバンバン叩きながら爆笑。
「出た出たまた焼かれた!!!毎度おなじみリアクション地雷マン!!」
「お前マジで耐電性能鍛えとけよ!!」
後方では、レイスがポテチ片手に苦笑。
「決戦後にこのノリ……マジで“いつものクロノチーム”で草」
ウラヌスは大急ぎでスマホを構え、録画ボタンを押す。
「タイトルは《神鳴り様と雷被災貴公子》に決定~!」
「タグは【#焼け跪き】【#尊い感電】【#1億ボルトの愛】でバズらせよ!」
ユピテルはドヤ顔でキメポーズ。
「感電しながら愛でてろ。これが、俺さンの――アフターバトルモードだァ!」
嵐が去っても、クロノチームだけは“普通”だった。
これぞ、世界の終末にあってなお消えない“日常”の、最高のバカ騒ぎ。
0
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる