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レイスの海底さんぽ
誰も見たことない「海」
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魔界芸術祭・写真部門 最終審査会。
巨大な審査会議室。
円卓を囲むは、魔界各界から集った芸術家、報道官、学術委員。
その中央に置かれた最後の一枚のプリントに、会場の空気が止まった。
「……なっ……これは……」
選考委員の一人が、写真を掴む手を震わせながら口を開いた。
「この構図……この海……」
「……無慟海だと……!?!?」
その名が出た瞬間、部屋に微かなどよめきが走る。
別の委員が叫ぶ。
「これ、マジで撮れたのか!?……いや、撮った“ヤツがいた”ってことか!?」
「ちょっと待て……この王冠……背景の遺構……!」
「……エンヴィニア帝国だ!!」
委員長が椅子を蹴り飛ばして立ち上がった。
「もう審査どころじゃねぇッ!特別賞だ!!」
「異論あるか!?──この瞬間を残したことこそ、もはや歴史だ!!!」
拍手が起きるわけでもない。
ただ静かに、全員がその一枚の写真に見入ったまま、言葉を失っていた。
一方その頃─。
「……え、銅賞!?」
セエレが審査結果を見て目を見開く。
そこには、“高空からの夜明け”と題された、魔界上空から撮った一枚が誇らしげに掲示されていた。
「マジかよ……兄弟子に全部持ってかれた感がすごい……!」
悔しそうにぼやきながらも、その視線は会場中央の“特別展示スペース”に置かれた。
赤黒い王冠の写真へと吸い寄せられていった。
無慟海。
誰も立ち入れない場所。
誰も撮れなかった海。
それを“記録した”一枚が魔界全土に知られることとなる。
コンテストの熱気も、会場を包んだ沈黙も、すべてが過去のものになった夕刻。
新聞社のロビーで、レイスはソファに座りながらぐったりと肩を落としていた。
隣にはセエレが缶コーヒー片手に座っている。
「なぁ、特別賞って……肉、出るの……?」
レイスは半分目を閉じたまま、喉からしぼり出すように尋ねた。
「あー。金賞の人がね」
セエレは缶を傾けながら、さらりと告げる。
「『ダメだ!無慟海には勝てねぇ!!』って辞退したから、代わりに貰えることになりましたよ」
「……マジで?」
「マジです」
レイスはソファに背中を預け、天井を見上げてにやりと笑った。
「……らっきー」
命懸けの潜水取材、神竜帝国の痕跡、王の遺言。
世界を揺るがす写真が記録されたあと、記者はただ、静かに肉を待っていた。
「……あ、そうだ」
レイスはドアノブに手をかける直前で足を止め。
ポケットの中の黒いカメラにふと視線を落とした。
「社長に、ロモ返さなきゃ。セエレ、先に帰っててくれ」
セエレは片手に肉入りパック、もう片手でドアを開けかけたところだった。
「早く帰らないと、全部食べますよ?」
「わぁってるって」
魔界経済新聞社・夜。
灯りの落ちたフロアに、グラシャはまだひとり残っていた。
山積みの資料に囲まれながら、彼は机に足を乗せ天井を眺めていた。
「で、戻ったか」
レイスは何も言わず、手の中のカメラをそっと置いた。
赤黒く、少しだけ傷の増えたロモLC-A。
だが、それは今まで見たどんな魔道具よりも“生きている”ように見えた。
「どうだ?」とグラシャが口を開く。
「チープさが、たまらなかっただろ」
レイスは一瞬だけ笑って、それからカメラに視線を落とし、ぽつりと返した。
「ああ。……スマホで撮るのとは、また違う“味”があったよ」
グラシャは目を細めて、どこか誇らしげに笑った。
報道は終わった。
だが、記録された“何か”は、まだ息をしていた。
カメラが返されるその瞬間までが、“取材”だったのだ。
グラシャは椅子をきしませながら背筋を伸ばし、山積みになった資料へ視線を移した。
「さぁて……号外を記者どもに書かせなきゃなんねぇ」
カチ、とボールペンをクリックする音が鳴る。
「俺様は忙しい。お前も早く戻りな」
レイスは肩をすくめて苦笑いを浮かべながら、背を向けかける。
「……タイトル、なんにするんだい?」
その言葉に、グラシャは一度だけペンを止めた。
そして、口角を片方だけ吊り上げてこう答えた。
「三割ぐらい誇張しとくのがちょうどいい。“幻の古代帝国は実在した!!”ってな」
レイスはくつくつと笑いながら手を軽く挙げて、いつも通りに言った。
「ん。じゃーなー」
残されたのは、カメラと写真と、王冠に刻まれた言葉。
そしてそのすべてが、翌朝の一面を飾ることになる。
----
魔界経済新聞・号外特別版
「幻の古代帝国は実在した!!」
無慟海に沈んだ神竜の王都、完全撮影
幻の古代帝国エンヴィニア、存在を証明する写真が撮影される!!
魔界最深・無慟海に沈む「神竜大聖堂」の姿を激写!
王冠に刻まれた“世界への遺言”がついに解読か!?
長らく“伝説”とされていた魔界古代帝国『エンヴィニア』の中枢と思われる建造物。
記者レイス氏によって死の海“無慟海”にて発見・撮影されたことが明らかになった。
撮影されたのは、かつて“神竜レヴィアタン”を祀ったとされる神竜大聖堂。
及びその内部に安置されていた王冠と見られる遺物。
王冠には古代文字でこう記されていた。
「愛しています。妬け死んでしまいそうなほど、この世界を」
本紙は、この記録が単なる遺跡ではなく。
帝国崩壊の“意志の痕跡”であるとみてさらなる調査を開始する。
【専門家コメント】
■マカベ・ド・ラグナ教授(異界考古学)
「これは革命です……いや、災厄の序章かもしれない」
■ノラン・サルガッソ氏(超常現象記者)
「オイオイオイ、これ見てまだ“作り話”って言えるヤツおる?」
【コラム:社長グラシャラボラスの毒舌一言】
「“特ダネ”ってのはな、命懸けで拾ってくるもんだ。
だからこそ、ちょっとぐらい盛ってもバチは当たらねぇだろ?」
【賞品報告】
レイス氏、肉一頭分を受領。
「まぁ、撮ったかいはあったな(肉食いながら)」とのこと。
【神竜教 元信者の証言】
「見ました。あの“王冠”……間違いありません。
“あの方”が最後に座った“波の玉座”です」
“愛しています”の言葉は、私たち神竜教の祈りの文と同じです。
“世界を愛しすぎたために滅びを選んだ”と、ずっと語られてきたのですから」
あの写真は、神の残した“逆さまの黙示録”です。
警告ですよ。世界は……また“溺れる”んです」
「レヴィアタン様は“海と嫉妬”の化身でした。
でもそれは罪じゃない。“心を持っていた神”の証です」
私は……またお姿を見た気がしました。あの王冠の、奥で」
「海が……ずっと揺れていました。“私を忘れるな”って。
あなたたちは見ましたか? あの玉座の背後の光を」
コメント者プロフィール(新聞表記用)
名前:“ヴァラ=インマール”
肩書き:神竜教旧派第十三会主・元司祭。
現在は「教団解体後、地方で隠棲中」とされるが、写真公開により再び魔界へ現れた模様。
----
久々の、チルドじゃない肉。
それだけで、もはや祝祭だった。
テーブルに鎮座するのは、特別賞で支給された“幻級”の肉。
部位名すら書いてない。理由は「言葉では説明できないほど旨いから」らしい。
そんな一流品を。
「兄弟子、多分これ、ステーキ用っすよ」
セエレがパックから半分はみ出した肉をトングで持ち上げながら言った。
「ステーキ肉を……ホットプレートで焼くって、なかなか背徳的だよな」
レイスはホットプレートの電源コードを床で探しながら、ぼんやり呟いた。
「レイス、ポン酢とってー」
と、アモンはリビングのクッションに埋まりながら片手を伸ばす。
安物のホットプレート。
スーパーのポン酢。
手元の皿は紙皿、箸は割り箸。
それでも、いや-それだからこそ。
「……うめぇ」
レイスの一言に、3人はしばし黙って肉を噛みしめた。
魔界の深淵を歩き、神の遺言を記録した記者たちは。
今─安いポン酢とホットプレートで、幸福を噛みしめていた。
皿は紙製、焼き方は適当、ポン酢は安物。
だけど肉は最高級という奇跡のディナーが終わったあと。
3人は床にゴロゴロと転がっていた。
「満足……はしたけど……後悔もあるな……」
レイスが空になったホットプレートを眺めながら、そんな言葉をこぼす。
「そういえば、昨日食いそびれたやつありました」
セエレがポケットから取り出したのは。
なぜかしなしなに湿気ったままの“ねむけ棒”だった。
「お前……それまだ持ってたのかよ……」
「もったいないじゃないですか。せっかくだし、食べましょうよ」
その“棒”を噛んだ瞬間、世界が静かになった。
3人はまるで打ち合わせたように、その場に崩れ落ちるように爆睡した。
「……またかよ……天丼かよ……」
沈みかけた意識の中でレイスが呟く。
そして隣から聞こえるアモンの寝言。
「……天丼……食べたい……」
世界の真実を写した記者たちは。
今日もねむけ棒によって、チルドめいた日常へと沈んでいく。
すべてが夢のようで、夢こそがすべてだった。
巨大な審査会議室。
円卓を囲むは、魔界各界から集った芸術家、報道官、学術委員。
その中央に置かれた最後の一枚のプリントに、会場の空気が止まった。
「……なっ……これは……」
選考委員の一人が、写真を掴む手を震わせながら口を開いた。
「この構図……この海……」
「……無慟海だと……!?!?」
その名が出た瞬間、部屋に微かなどよめきが走る。
別の委員が叫ぶ。
「これ、マジで撮れたのか!?……いや、撮った“ヤツがいた”ってことか!?」
「ちょっと待て……この王冠……背景の遺構……!」
「……エンヴィニア帝国だ!!」
委員長が椅子を蹴り飛ばして立ち上がった。
「もう審査どころじゃねぇッ!特別賞だ!!」
「異論あるか!?──この瞬間を残したことこそ、もはや歴史だ!!!」
拍手が起きるわけでもない。
ただ静かに、全員がその一枚の写真に見入ったまま、言葉を失っていた。
一方その頃─。
「……え、銅賞!?」
セエレが審査結果を見て目を見開く。
そこには、“高空からの夜明け”と題された、魔界上空から撮った一枚が誇らしげに掲示されていた。
「マジかよ……兄弟子に全部持ってかれた感がすごい……!」
悔しそうにぼやきながらも、その視線は会場中央の“特別展示スペース”に置かれた。
赤黒い王冠の写真へと吸い寄せられていった。
無慟海。
誰も立ち入れない場所。
誰も撮れなかった海。
それを“記録した”一枚が魔界全土に知られることとなる。
コンテストの熱気も、会場を包んだ沈黙も、すべてが過去のものになった夕刻。
新聞社のロビーで、レイスはソファに座りながらぐったりと肩を落としていた。
隣にはセエレが缶コーヒー片手に座っている。
「なぁ、特別賞って……肉、出るの……?」
レイスは半分目を閉じたまま、喉からしぼり出すように尋ねた。
「あー。金賞の人がね」
セエレは缶を傾けながら、さらりと告げる。
「『ダメだ!無慟海には勝てねぇ!!』って辞退したから、代わりに貰えることになりましたよ」
「……マジで?」
「マジです」
レイスはソファに背中を預け、天井を見上げてにやりと笑った。
「……らっきー」
命懸けの潜水取材、神竜帝国の痕跡、王の遺言。
世界を揺るがす写真が記録されたあと、記者はただ、静かに肉を待っていた。
「……あ、そうだ」
レイスはドアノブに手をかける直前で足を止め。
ポケットの中の黒いカメラにふと視線を落とした。
「社長に、ロモ返さなきゃ。セエレ、先に帰っててくれ」
セエレは片手に肉入りパック、もう片手でドアを開けかけたところだった。
「早く帰らないと、全部食べますよ?」
「わぁってるって」
魔界経済新聞社・夜。
灯りの落ちたフロアに、グラシャはまだひとり残っていた。
山積みの資料に囲まれながら、彼は机に足を乗せ天井を眺めていた。
「で、戻ったか」
レイスは何も言わず、手の中のカメラをそっと置いた。
赤黒く、少しだけ傷の増えたロモLC-A。
だが、それは今まで見たどんな魔道具よりも“生きている”ように見えた。
「どうだ?」とグラシャが口を開く。
「チープさが、たまらなかっただろ」
レイスは一瞬だけ笑って、それからカメラに視線を落とし、ぽつりと返した。
「ああ。……スマホで撮るのとは、また違う“味”があったよ」
グラシャは目を細めて、どこか誇らしげに笑った。
報道は終わった。
だが、記録された“何か”は、まだ息をしていた。
カメラが返されるその瞬間までが、“取材”だったのだ。
グラシャは椅子をきしませながら背筋を伸ばし、山積みになった資料へ視線を移した。
「さぁて……号外を記者どもに書かせなきゃなんねぇ」
カチ、とボールペンをクリックする音が鳴る。
「俺様は忙しい。お前も早く戻りな」
レイスは肩をすくめて苦笑いを浮かべながら、背を向けかける。
「……タイトル、なんにするんだい?」
その言葉に、グラシャは一度だけペンを止めた。
そして、口角を片方だけ吊り上げてこう答えた。
「三割ぐらい誇張しとくのがちょうどいい。“幻の古代帝国は実在した!!”ってな」
レイスはくつくつと笑いながら手を軽く挙げて、いつも通りに言った。
「ん。じゃーなー」
残されたのは、カメラと写真と、王冠に刻まれた言葉。
そしてそのすべてが、翌朝の一面を飾ることになる。
----
魔界経済新聞・号外特別版
「幻の古代帝国は実在した!!」
無慟海に沈んだ神竜の王都、完全撮影
幻の古代帝国エンヴィニア、存在を証明する写真が撮影される!!
魔界最深・無慟海に沈む「神竜大聖堂」の姿を激写!
王冠に刻まれた“世界への遺言”がついに解読か!?
長らく“伝説”とされていた魔界古代帝国『エンヴィニア』の中枢と思われる建造物。
記者レイス氏によって死の海“無慟海”にて発見・撮影されたことが明らかになった。
撮影されたのは、かつて“神竜レヴィアタン”を祀ったとされる神竜大聖堂。
及びその内部に安置されていた王冠と見られる遺物。
王冠には古代文字でこう記されていた。
「愛しています。妬け死んでしまいそうなほど、この世界を」
本紙は、この記録が単なる遺跡ではなく。
帝国崩壊の“意志の痕跡”であるとみてさらなる調査を開始する。
【専門家コメント】
■マカベ・ド・ラグナ教授(異界考古学)
「これは革命です……いや、災厄の序章かもしれない」
■ノラン・サルガッソ氏(超常現象記者)
「オイオイオイ、これ見てまだ“作り話”って言えるヤツおる?」
【コラム:社長グラシャラボラスの毒舌一言】
「“特ダネ”ってのはな、命懸けで拾ってくるもんだ。
だからこそ、ちょっとぐらい盛ってもバチは当たらねぇだろ?」
【賞品報告】
レイス氏、肉一頭分を受領。
「まぁ、撮ったかいはあったな(肉食いながら)」とのこと。
【神竜教 元信者の証言】
「見ました。あの“王冠”……間違いありません。
“あの方”が最後に座った“波の玉座”です」
“愛しています”の言葉は、私たち神竜教の祈りの文と同じです。
“世界を愛しすぎたために滅びを選んだ”と、ずっと語られてきたのですから」
あの写真は、神の残した“逆さまの黙示録”です。
警告ですよ。世界は……また“溺れる”んです」
「レヴィアタン様は“海と嫉妬”の化身でした。
でもそれは罪じゃない。“心を持っていた神”の証です」
私は……またお姿を見た気がしました。あの王冠の、奥で」
「海が……ずっと揺れていました。“私を忘れるな”って。
あなたたちは見ましたか? あの玉座の背後の光を」
コメント者プロフィール(新聞表記用)
名前:“ヴァラ=インマール”
肩書き:神竜教旧派第十三会主・元司祭。
現在は「教団解体後、地方で隠棲中」とされるが、写真公開により再び魔界へ現れた模様。
----
久々の、チルドじゃない肉。
それだけで、もはや祝祭だった。
テーブルに鎮座するのは、特別賞で支給された“幻級”の肉。
部位名すら書いてない。理由は「言葉では説明できないほど旨いから」らしい。
そんな一流品を。
「兄弟子、多分これ、ステーキ用っすよ」
セエレがパックから半分はみ出した肉をトングで持ち上げながら言った。
「ステーキ肉を……ホットプレートで焼くって、なかなか背徳的だよな」
レイスはホットプレートの電源コードを床で探しながら、ぼんやり呟いた。
「レイス、ポン酢とってー」
と、アモンはリビングのクッションに埋まりながら片手を伸ばす。
安物のホットプレート。
スーパーのポン酢。
手元の皿は紙皿、箸は割り箸。
それでも、いや-それだからこそ。
「……うめぇ」
レイスの一言に、3人はしばし黙って肉を噛みしめた。
魔界の深淵を歩き、神の遺言を記録した記者たちは。
今─安いポン酢とホットプレートで、幸福を噛みしめていた。
皿は紙製、焼き方は適当、ポン酢は安物。
だけど肉は最高級という奇跡のディナーが終わったあと。
3人は床にゴロゴロと転がっていた。
「満足……はしたけど……後悔もあるな……」
レイスが空になったホットプレートを眺めながら、そんな言葉をこぼす。
「そういえば、昨日食いそびれたやつありました」
セエレがポケットから取り出したのは。
なぜかしなしなに湿気ったままの“ねむけ棒”だった。
「お前……それまだ持ってたのかよ……」
「もったいないじゃないですか。せっかくだし、食べましょうよ」
その“棒”を噛んだ瞬間、世界が静かになった。
3人はまるで打ち合わせたように、その場に崩れ落ちるように爆睡した。
「……またかよ……天丼かよ……」
沈みかけた意識の中でレイスが呟く。
そして隣から聞こえるアモンの寝言。
「……天丼……食べたい……」
世界の真実を写した記者たちは。
今日もねむけ棒によって、チルドめいた日常へと沈んでいく。
すべてが夢のようで、夢こそがすべてだった。
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