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1章 とある女神サマ、降臨
女神サマとの出会い(1)
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眠い……。
非常に眠い……。
気を抜いたら一瞬で睡魔に負けそうだ。
「――ですから、この公式はここに当てはめて……」
ただ、これほど強力な睡魔が襲ってくるのは当たり前だ。
まず教室の気温、4月末で寒くも暑くもなくちょうどいい。
次にお昼を食べた後の昼一授業、しかも俺の苦手な数学。
おまけに教壇に立っている数学の女性先生が穏やかな口ぶりでしゃべるものだから、まるで子守唄を歌っているかの様に聞こえるし。
……ああ……目蓋が重石を付けられたかのように、すごく重くなってきた。
……意識も……遠く……。
「では、この答えを……種島君、答えてなさい」
「……」
……なって……。
「種島君? 種島 春彦君!」
「……?」
って、俺が先生にあてられているじゃないか!
「――あっはい! ……えーと……その……」
先生のおかげで覚めたが……睡魔との戦いに負けかけていたせいで頭がよく回らない。
頑張って睡魔と戦っていたが、完全に無意味な戦いだったかもしれん。
「……3?」
「…………」
適当に数字を答えたけど、先生が呆れ顔をしている。
どうやら適当に言った数字は完全に外したみたいだ。
《クスクスク》
クラスの連中にも笑われてしまった。
というか、睡魔に負けて寝てた奴が笑うんじゃないよ。
先生の声で起きたくせに……くそっ納得いかん。
「あなたはもう新入生の1年じゃないのよ? 2年生になったんだからシャキッとしなさい」
「……はい」
もう1年生じゃないか、確かに今年の4月から俺は蓮華高校の2年生になった所だ。
でもさ、ほんの1ヶ月前は1年生だったのだからそう変わりはないと思うのですが……。
まあ2年生になっていい事はあった。
それは――。
「それじゃあ~神野さん、どうですか?」
「はい……この答えは――」
彼女、神野 命さんと同じクラスになれた事。
眼が大きく童顔で、美人系ではなく可愛い系。
俺と同じくらいの身長だから165cm前後、スラッとした体形。
綺麗な黒髪をし、右側からサイド三つ編みを下げ、その先に赤いハートの髪留めをしているのがチャームポイント。
そして、俺は神野さんに対して密かな想いを持っている。
そんな彼女に想いを持ったのは俺が1年生の時。
小学校からの付き合いである幼馴染の金森 香夏子が神野さんと同じクラスになった。それで香夏子は神野さんと友達になり、その付き合いで俺とも面識を持ったわけだ。
これについては香夏子に対して感謝しかない。なので時折ジュースを奢ったりしている。
そして2年生になり、クラス表を見たらなんと俺と神野さんは同じクラス!
俺は大喜び、まさに天にも上がるくらいに喜んだのだが……。
※
「はあ~……結局、今日1日が終わるまで神野さんに挨拶すらできなかった……」
登校した時に「おはよう!」、下校する時は「また明日!」くらいは言いたいんだが、香夏子が間にいないとなんか声を掛け辛い……そんな香夏子は隣のクラスだものな。
別に同じクラスだから挨拶は不自然じゃない、じゃないんだがどうしてか喉から声が出ないのよね。
「……ヘタレすぎるだろ、俺……」
自分の事ならこんなに簡単に口にできるのにな。
ああ、気持ちが沈んでいるせいか帰り道の足取りも何だか重い。
『お困りのようね! 人の子よ!』
「ん?」
今女性の声がしたな。
誰だろう、こんなさびれた商店街で大声を出している奴は。
「……?」
辺りを見渡しても、声をあげたような女性はいないな。
というか、今の声って神野さんの様な気もする……まずいな、想いが強すぎて幻聴でも聞いたのかもしれん。
『ちょっと! 無視しないでよ!』
「……え?」
幻聴じゃない。
はっきりと聞こえるし、この声は間違いなく神野さんだ。
でも、辺りには神野さんの姿は全くないし。
一体どういう事だ?
『何をキョロキョロとしているの! 上よ! う・え!』
上?
いや、この辺りに屋上のある建物なんてない……。
「……へっ? ええっ!?」
上を見上げると、そこには虹色に輝くドレスを纏った空中に浮いている女の子いた。
『ようやく見たわね! って、驚きすぎじゃない? 何で倒れ込んでいるのよ』
そりゃ上を見上げたら女の子が空中に浮いているのを見れば誰でも驚くよ。
でも俺が腰を抜かしたのは、それだけのせいじゃない。
『まあこの神々しいアタシの姿を見たら、そうなっちゃうのもしかたないか~』
ドヤ顔をしている女の子の髪はピンクで染まり、左側にサイド三つ編みを下ろし、その先には青のハートの髪留めをしている。
そして、彼女の顔は――。
「かっかかかか、神野さん!?」
神野さんと全く同じじゃないか!!
非常に眠い……。
気を抜いたら一瞬で睡魔に負けそうだ。
「――ですから、この公式はここに当てはめて……」
ただ、これほど強力な睡魔が襲ってくるのは当たり前だ。
まず教室の気温、4月末で寒くも暑くもなくちょうどいい。
次にお昼を食べた後の昼一授業、しかも俺の苦手な数学。
おまけに教壇に立っている数学の女性先生が穏やかな口ぶりでしゃべるものだから、まるで子守唄を歌っているかの様に聞こえるし。
……ああ……目蓋が重石を付けられたかのように、すごく重くなってきた。
……意識も……遠く……。
「では、この答えを……種島君、答えてなさい」
「……」
……なって……。
「種島君? 種島 春彦君!」
「……?」
って、俺が先生にあてられているじゃないか!
「――あっはい! ……えーと……その……」
先生のおかげで覚めたが……睡魔との戦いに負けかけていたせいで頭がよく回らない。
頑張って睡魔と戦っていたが、完全に無意味な戦いだったかもしれん。
「……3?」
「…………」
適当に数字を答えたけど、先生が呆れ顔をしている。
どうやら適当に言った数字は完全に外したみたいだ。
《クスクスク》
クラスの連中にも笑われてしまった。
というか、睡魔に負けて寝てた奴が笑うんじゃないよ。
先生の声で起きたくせに……くそっ納得いかん。
「あなたはもう新入生の1年じゃないのよ? 2年生になったんだからシャキッとしなさい」
「……はい」
もう1年生じゃないか、確かに今年の4月から俺は蓮華高校の2年生になった所だ。
でもさ、ほんの1ヶ月前は1年生だったのだからそう変わりはないと思うのですが……。
まあ2年生になっていい事はあった。
それは――。
「それじゃあ~神野さん、どうですか?」
「はい……この答えは――」
彼女、神野 命さんと同じクラスになれた事。
眼が大きく童顔で、美人系ではなく可愛い系。
俺と同じくらいの身長だから165cm前後、スラッとした体形。
綺麗な黒髪をし、右側からサイド三つ編みを下げ、その先に赤いハートの髪留めをしているのがチャームポイント。
そして、俺は神野さんに対して密かな想いを持っている。
そんな彼女に想いを持ったのは俺が1年生の時。
小学校からの付き合いである幼馴染の金森 香夏子が神野さんと同じクラスになった。それで香夏子は神野さんと友達になり、その付き合いで俺とも面識を持ったわけだ。
これについては香夏子に対して感謝しかない。なので時折ジュースを奢ったりしている。
そして2年生になり、クラス表を見たらなんと俺と神野さんは同じクラス!
俺は大喜び、まさに天にも上がるくらいに喜んだのだが……。
※
「はあ~……結局、今日1日が終わるまで神野さんに挨拶すらできなかった……」
登校した時に「おはよう!」、下校する時は「また明日!」くらいは言いたいんだが、香夏子が間にいないとなんか声を掛け辛い……そんな香夏子は隣のクラスだものな。
別に同じクラスだから挨拶は不自然じゃない、じゃないんだがどうしてか喉から声が出ないのよね。
「……ヘタレすぎるだろ、俺……」
自分の事ならこんなに簡単に口にできるのにな。
ああ、気持ちが沈んでいるせいか帰り道の足取りも何だか重い。
『お困りのようね! 人の子よ!』
「ん?」
今女性の声がしたな。
誰だろう、こんなさびれた商店街で大声を出している奴は。
「……?」
辺りを見渡しても、声をあげたような女性はいないな。
というか、今の声って神野さんの様な気もする……まずいな、想いが強すぎて幻聴でも聞いたのかもしれん。
『ちょっと! 無視しないでよ!』
「……え?」
幻聴じゃない。
はっきりと聞こえるし、この声は間違いなく神野さんだ。
でも、辺りには神野さんの姿は全くないし。
一体どういう事だ?
『何をキョロキョロとしているの! 上よ! う・え!』
上?
いや、この辺りに屋上のある建物なんてない……。
「……へっ? ええっ!?」
上を見上げると、そこには虹色に輝くドレスを纏った空中に浮いている女の子いた。
『ようやく見たわね! って、驚きすぎじゃない? 何で倒れ込んでいるのよ』
そりゃ上を見上げたら女の子が空中に浮いているのを見れば誰でも驚くよ。
でも俺が腰を抜かしたのは、それだけのせいじゃない。
『まあこの神々しいアタシの姿を見たら、そうなっちゃうのもしかたないか~』
ドヤ顔をしている女の子の髪はピンクで染まり、左側にサイド三つ編みを下ろし、その先には青のハートの髪留めをしている。
そして、彼女の顔は――。
「かっかかかか、神野さん!?」
神野さんと全く同じじゃないか!!
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