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5章 とある女神サマ、夏休みを堪能(上旬)
夏の海!(2)
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こんな状況は初めてだから、頭が真っ白なんですけど。
えーと……えーと……。
『そんなに怯えなくても大丈夫よ』
「べっ別に、おっおお怯えてなんかないし!」
そう俺は怯えてなんかいない。
この状況でどうすればいいのか、そこがわからないだけだし。
『声が引きつっているんですけど。はあ~貴方が強く言えばすぐに逃げる様になっているわ」
おいおい、強く言ったら相手を逆なでして、余計まずい事になるかもしれな……。
ん? 逃げる様になっているって今言ったよな。
「それって、つまりあの男2人は……」
メイティーが用意した役者って事なのだろうか。
でも、メイティーの姿が見えていないのにどうやって……まさか、また懲りずに人の心をいじったりしたのか!?
『そう、あの2人はアタシの友達よ。こっちでご飯を奢るから、一役買ってもらったの』
「友達?」
ああ、なるほど。
良かった……人の心をいじってなくて。
「って、あんなチャラいのが神かよ!!」
ご利益とか、ものすごく無縁に思える。
あんな神様を崇拝したくないな。
『そうそう、アタシも驚いたのよね~。まさか、あんな姿に変身して3人の前に現れるとは思いもしなかったわ』
何だ、あれは人間界用に変身した姿なのか。
それはそれで、なんか安心した。
「いい加減にしてください、私達もう行きますから」
「そういうなって、ちょっとだけでもいいからさー!」
「――きゃっ!」
「香夏子ちゃん!」
「カナカナ!」
あっチャラ男の1人が香夏子の腕を掴んだ。
流石に、そこまで行くのはちょっとどうかと思うぞ。
まぁある意味ベストタイミングではあるか、あいつらがサクラとわかった以上は強気で行くぞ。
「コホン……おい! その汚い手を放せ!」
「あん?」
ふっ決まった。
『こっちの味方だとわかった瞬間に態度がでかくなる奴っているわよね~』
うるさいよ。
「ハル!」
「種島くん……」
「おぉかっこいい登場だぁ」
にしても、3人の水着姿を改めて見ると普通にナンパをされても不思議じゃないな。
香夏子の水着姿はデニムのショートパンツ。
スポーツ少女って感じで、実に香夏子らしい。
神野さんの水着姿は白のビスチェビキニ。
清楚な少女がより可愛くなって破壊力がやばい。
星木さんの水着姿はボーダー柄の競泳水着。
どうして、それを選んだのか不思議で仕方ない。
訂正、星木さん以外は。
まぁサクラだから、星木さんが居ても声を掛けたんだろうな。
「なんか今一瞬イラッとしたんだけどぉ、なんでだろぉ?」
「おい、てめぇ今なんて言った?」
おーおー、わざわざサングラスを外して俺を睨んできた。
いやーいい演技をするな。
これなら3人にバレる心配もなさそうだ。
よし、俺も続けないとな。
「汚い手を彼女から放せって言ったんだ」
「ああん、女の前だからって粋がってんじゃねよ! 俺らとやる気か!?」
そりゃあ神野さんの前だし、相手がサクラだとわかれば粋がるのは当たり前。
むしろ、もっと男気を見せたいところだが……。
「……種島くん」
「……ハル」
「……」
いつらの演技が本格過ぎて、神野さんと香夏子が怯えちゃっているよ。
香夏子に関したら、呼び捨てから昔の呼び名になっちゃっているし相当きているっぽい。
星木さんは相変わらず表情に出ないからわからんけど、これ以上は良くないな。
周辺の人もこっちを見始めているし、厄介な事になる前にここで切り上げるとしようか。
「これ以上、ここで騒ぐと目立つ。話し合いなら、あっちの岩陰にしようじゃないか」
『貴方さ、さっきからその漫画みたいな台詞はなんなの?』
え? 意識していなかったけど、そんな風に俺しゃべってた?
だったら、気を付けないといけないな。
演技だとバレたら、みんなから縁を切られそうだし。
「んだよ! 俺に命令してんじゃねぇよ!!」
命令してんじゃねぇって、サクラはサクラらしくクライアントの言う事を聞いてくれよ。
うーん、だいぶ興奮しているようだな。役にのめり込み過ぎるのも問題だなこりゃ。
「おい、やめとけ。他の奴らもこっちを見ている……もう放っておいて行こうぜ」
「――チッ!」
いやいやいや! 立ち去ろうとするのも駄目だから!
普通はそれでもいいけど、もっと俺を目立たせてくれないと困る。
全く、やっぱメイティーの友達だな……肝心なところで甘いんだから。
しかないなー、ならこの台詞でどうだ。
「フッ俺が怖いのか?」
「――ってめぇ! こっちが引いてやるっていうのに好き放題に言いやがって……いいぜ、あっちでたっぷり話し合おうじゃねぇかよ」
よしよし、後はこれで適当にあしらって追い払ってやったという事にしておこう。
メイティーのわりにいい作戦だったな。
「ハル、大丈夫なの?」
なんか、香夏子がものすごく不安がっているぞ。
こんな顔を見るのは小学生の低学年以来だな。
「大丈夫、ちゃんと話し合うだけだよ。もし、何かあったら全力で逃げるから」
香夏子が不安がっている時は、こう頭をポンポンとしてやると……。
「……あっ」
なんだ、香夏子の頭をポンポンとしたら俺の方をジッと見つめて来たぞ。
……あっ! そうだった、高学年くらいにそれは止めろって怒られたから辞めたんだった。
「っと、すまん。こうされるのは嫌だったな」
昔の呼び名をされたせいか、つい当時の行動が出てしまった。
「へっ? いや……その……」
今度は視線を下に落とした。
怒っている感じはないか。
「おい、乳繰り合ってねぇで早く来いや!」
別に乳繰り合っているわけでもないんだがな。
そもそも、乳繰り合うなら神野さんとがいいし。
「今行くよ。それじゃあ、ちょっと行ってくるから待ってて」
「あ、きっ気を付けてね」
「おう」
別に、心配する必要なんて全く無いんだけどな。
まぁ知らないからしょうがないか。
にしても名演技だったし、この2人はちゃんとお礼を言わないと。
それとも、なにか飯を奢った方がいいかな?
「ねぇ香夏子ちゃん」
「ふえっ! なっななになに?」
「もしかして、種島くんの事を……」
「ハルがどうかした?」
「……ううん、なんでもない」
「?」
「にゃははぁ~青春だねぇ~」
よし、この位離れればいいかな。
「2人ともありがとう! いい演技だったよ。なっメイティー」
『そうね、さすがマーチョにマッソー兄弟だったわ』
なんかムキムキしてそうな名前の響きだな。
見た目とは大違いだ。
「はあ、演技? メンテ? お前何を言っているんだ?」
「今更、わけわからん事言って誤魔化そうとしてもおっせぇんだよ!」
何だ、まだ演技を続ける気か?
もういいのに。
『おーい、メイティー!』
ん? どこからか野太い声が聞こえたぞ。
『へっ? マーチョにマッソー?』
「!?」
なんかバカでかいボディビルダーが2人、空中から降りて来たんですけど!
『こんな所にいたのか、探したぞ』
『で、どの女の子に声を掛けたらいいんだ? 人の子とはいえ、かわいい娘がいいな。でないと演技にも力が入らんし』
『「えっ?」』
どうやら空中から降りてきたこの2人が、メイティーの友達のマーチョにマッソーらしい。
空中から降りてきたし、俺以外には見えていないから間違いがないだろう。
という事は、俺の目の前にいるこのチャラ男2人はつまり……。
「おい、コラァ! 俺等の事を馬鹿にするのもいい加減にしろや!!」
「もう謝ってもおせぇからな!!」
サクラじゃなくて、本当にナンパをしてきた本物のチャラ男だったわけ!?
せっかく、うまくいっていたと思ったのに何でこうなるんだよ!
えーと……えーと……。
『そんなに怯えなくても大丈夫よ』
「べっ別に、おっおお怯えてなんかないし!」
そう俺は怯えてなんかいない。
この状況でどうすればいいのか、そこがわからないだけだし。
『声が引きつっているんですけど。はあ~貴方が強く言えばすぐに逃げる様になっているわ」
おいおい、強く言ったら相手を逆なでして、余計まずい事になるかもしれな……。
ん? 逃げる様になっているって今言ったよな。
「それって、つまりあの男2人は……」
メイティーが用意した役者って事なのだろうか。
でも、メイティーの姿が見えていないのにどうやって……まさか、また懲りずに人の心をいじったりしたのか!?
『そう、あの2人はアタシの友達よ。こっちでご飯を奢るから、一役買ってもらったの』
「友達?」
ああ、なるほど。
良かった……人の心をいじってなくて。
「って、あんなチャラいのが神かよ!!」
ご利益とか、ものすごく無縁に思える。
あんな神様を崇拝したくないな。
『そうそう、アタシも驚いたのよね~。まさか、あんな姿に変身して3人の前に現れるとは思いもしなかったわ』
何だ、あれは人間界用に変身した姿なのか。
それはそれで、なんか安心した。
「いい加減にしてください、私達もう行きますから」
「そういうなって、ちょっとだけでもいいからさー!」
「――きゃっ!」
「香夏子ちゃん!」
「カナカナ!」
あっチャラ男の1人が香夏子の腕を掴んだ。
流石に、そこまで行くのはちょっとどうかと思うぞ。
まぁある意味ベストタイミングではあるか、あいつらがサクラとわかった以上は強気で行くぞ。
「コホン……おい! その汚い手を放せ!」
「あん?」
ふっ決まった。
『こっちの味方だとわかった瞬間に態度がでかくなる奴っているわよね~』
うるさいよ。
「ハル!」
「種島くん……」
「おぉかっこいい登場だぁ」
にしても、3人の水着姿を改めて見ると普通にナンパをされても不思議じゃないな。
香夏子の水着姿はデニムのショートパンツ。
スポーツ少女って感じで、実に香夏子らしい。
神野さんの水着姿は白のビスチェビキニ。
清楚な少女がより可愛くなって破壊力がやばい。
星木さんの水着姿はボーダー柄の競泳水着。
どうして、それを選んだのか不思議で仕方ない。
訂正、星木さん以外は。
まぁサクラだから、星木さんが居ても声を掛けたんだろうな。
「なんか今一瞬イラッとしたんだけどぉ、なんでだろぉ?」
「おい、てめぇ今なんて言った?」
おーおー、わざわざサングラスを外して俺を睨んできた。
いやーいい演技をするな。
これなら3人にバレる心配もなさそうだ。
よし、俺も続けないとな。
「汚い手を彼女から放せって言ったんだ」
「ああん、女の前だからって粋がってんじゃねよ! 俺らとやる気か!?」
そりゃあ神野さんの前だし、相手がサクラだとわかれば粋がるのは当たり前。
むしろ、もっと男気を見せたいところだが……。
「……種島くん」
「……ハル」
「……」
いつらの演技が本格過ぎて、神野さんと香夏子が怯えちゃっているよ。
香夏子に関したら、呼び捨てから昔の呼び名になっちゃっているし相当きているっぽい。
星木さんは相変わらず表情に出ないからわからんけど、これ以上は良くないな。
周辺の人もこっちを見始めているし、厄介な事になる前にここで切り上げるとしようか。
「これ以上、ここで騒ぐと目立つ。話し合いなら、あっちの岩陰にしようじゃないか」
『貴方さ、さっきからその漫画みたいな台詞はなんなの?』
え? 意識していなかったけど、そんな風に俺しゃべってた?
だったら、気を付けないといけないな。
演技だとバレたら、みんなから縁を切られそうだし。
「んだよ! 俺に命令してんじゃねぇよ!!」
命令してんじゃねぇって、サクラはサクラらしくクライアントの言う事を聞いてくれよ。
うーん、だいぶ興奮しているようだな。役にのめり込み過ぎるのも問題だなこりゃ。
「おい、やめとけ。他の奴らもこっちを見ている……もう放っておいて行こうぜ」
「――チッ!」
いやいやいや! 立ち去ろうとするのも駄目だから!
普通はそれでもいいけど、もっと俺を目立たせてくれないと困る。
全く、やっぱメイティーの友達だな……肝心なところで甘いんだから。
しかないなー、ならこの台詞でどうだ。
「フッ俺が怖いのか?」
「――ってめぇ! こっちが引いてやるっていうのに好き放題に言いやがって……いいぜ、あっちでたっぷり話し合おうじゃねぇかよ」
よしよし、後はこれで適当にあしらって追い払ってやったという事にしておこう。
メイティーのわりにいい作戦だったな。
「ハル、大丈夫なの?」
なんか、香夏子がものすごく不安がっているぞ。
こんな顔を見るのは小学生の低学年以来だな。
「大丈夫、ちゃんと話し合うだけだよ。もし、何かあったら全力で逃げるから」
香夏子が不安がっている時は、こう頭をポンポンとしてやると……。
「……あっ」
なんだ、香夏子の頭をポンポンとしたら俺の方をジッと見つめて来たぞ。
……あっ! そうだった、高学年くらいにそれは止めろって怒られたから辞めたんだった。
「っと、すまん。こうされるのは嫌だったな」
昔の呼び名をされたせいか、つい当時の行動が出てしまった。
「へっ? いや……その……」
今度は視線を下に落とした。
怒っている感じはないか。
「おい、乳繰り合ってねぇで早く来いや!」
別に乳繰り合っているわけでもないんだがな。
そもそも、乳繰り合うなら神野さんとがいいし。
「今行くよ。それじゃあ、ちょっと行ってくるから待ってて」
「あ、きっ気を付けてね」
「おう」
別に、心配する必要なんて全く無いんだけどな。
まぁ知らないからしょうがないか。
にしても名演技だったし、この2人はちゃんとお礼を言わないと。
それとも、なにか飯を奢った方がいいかな?
「ねぇ香夏子ちゃん」
「ふえっ! なっななになに?」
「もしかして、種島くんの事を……」
「ハルがどうかした?」
「……ううん、なんでもない」
「?」
「にゃははぁ~青春だねぇ~」
よし、この位離れればいいかな。
「2人ともありがとう! いい演技だったよ。なっメイティー」
『そうね、さすがマーチョにマッソー兄弟だったわ』
なんかムキムキしてそうな名前の響きだな。
見た目とは大違いだ。
「はあ、演技? メンテ? お前何を言っているんだ?」
「今更、わけわからん事言って誤魔化そうとしてもおっせぇんだよ!」
何だ、まだ演技を続ける気か?
もういいのに。
『おーい、メイティー!』
ん? どこからか野太い声が聞こえたぞ。
『へっ? マーチョにマッソー?』
「!?」
なんかバカでかいボディビルダーが2人、空中から降りて来たんですけど!
『こんな所にいたのか、探したぞ』
『で、どの女の子に声を掛けたらいいんだ? 人の子とはいえ、かわいい娘がいいな。でないと演技にも力が入らんし』
『「えっ?」』
どうやら空中から降りてきたこの2人が、メイティーの友達のマーチョにマッソーらしい。
空中から降りてきたし、俺以外には見えていないから間違いがないだろう。
という事は、俺の目の前にいるこのチャラ男2人はつまり……。
「おい、コラァ! 俺等の事を馬鹿にするのもいい加減にしろや!!」
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