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終章 二人の書~ケビンとコレット~
二人の書~ケビンと【コレット】・6~
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「はっ! はっ!」
なんか冒険者になってから、やたら走る機会が増えた気がする。
しかも、その走りる理由は……。
「待つっスよー!」
『があああああああ!』
『カタカタカタ!』
主に逃げる方で!
それにしても、かなりの数の不死モンスターが追って来てる。
とりえず、ナシャータさんの後を追っているけど……。
「おい! ケビン! 一体何処まで走るんだよ!?」
『それは俺も聞きたいよ!』
ケビンさんも、どこに向かっているのかわからないようだし……。
本当に大丈夫なのかしら?
「グダグダと言う暇があったら走るのじゃ! ――おい、小娘! そのペースじゃと、追いつかれてしまうのじゃ!」
「はっ! はっ! そんな! こと! 言われても~!」
これが私の全速力です!
自分は宙を飛んでいるから楽だろうけど、こっちは地を走っているのよ!
それに、私はグレイさんみたいに体力はないし!
『よし、だったら俺がおぶってや――』
「今のお前じゃと、小娘をおぶった瞬間にバラバラになるのがオチじゃからやめるのじゃ!」
「ちょっ!?」
なによ、その言い方!
それって私が重いとでも言いたいの!?
「失礼な! 私の体重は軽い方です!」
……タブン。
「小娘の体重が重かろうが軽かろうが、そんな事はどうでもいいのじゃ!」
どうでもよくないわよ! 女の子の姿をしていてもやっぱりモンスターね!
まったく、乙女にとって体重の重い軽いはすごく大事な事よ!
「問題なのは、強化不足のケビンなのじゃ! 今のこやつじゃとせいぜいバケツ1杯分しか持てんのじゃぞ!」
「……」
バケツ1杯分? さすがにそれは無理だわ。
じゃあジャイアントスネークに追われて落ちた時、私を抱きかかえられたのはケビンさんが強化していたからなんだ……そう考えると、強化している時としていない時との差がすごいわね。
「ちっ! このままじゃと、追いつかれるのも時間の問題じゃな……仕方ない。ポチ、小娘を運んでやるのじゃ!」
ナシャータさんが運んでくれるわけじゃないんだね……。
ちょっと、宙を飛んでいる感覚を味わいたかった気もするけど。
「えー……は~い、わかりました……。――まったく、よいしょっ!」
「えっ? ――あっ!」
『んなっ!?』
ポチさんにお姫様抱っこをされてしまった。
おぶってくれればよかったのに。
「ちゃんとつかまっていろよ」
「……はい、ありがとうございます」
ケビンさんには悪いけどあの時とは違って肌の温もりに、肌の柔らかい感触が伝わって来るから安心感を感じるわ……。
――ギリギリギリ!
「?」
何だろう、何か擦り合わさるような音が聞こえる。
『ギリギリギリ!』
この音は、こっちを見ているケビンさんからしているみたい。
もしかして、歯ぎしりの音かしら?
それに心なしか、泣いている様にも見えるし……どうしたんだろう?
「――あっ」
さっき通った壁が崩れている場所、見た事ある。
それに今走っている真っ直ぐな通路も……ここって、もしかして!
「見えた! もうすぐ着いたのじゃ!」
通路の先に光!
間違いないわ、あの光の先には――!
『ここは遺跡内にある、大きな竪穴じゃないか!』
まさか、ドラゴンの巣に向かっていただなんて思いもしなかった。
「ケビン、ここがさっき言っていたドラゴンの巣だ」
『はあ? ここがそうだったのか!?』
ケビンさんが驚いてる。
まぁ知らなかったから当たり前よね。
「って、こんな周りが囲まれている場所じゃすぐに不死モンスターに囲まれちゃいますよ!」
まさか、ナシャータさんはこの穴か飛んで逃げる気なんじゃ?
私達にはそんな事出来ないわよ!
「……その辺は、まだ大丈夫のようだ」
「え?」
どれはどういう事で……。
『がああああああ!』
『カタカタカタ!』
「……」
不死モンスターが一斉に穴に突っ込んだせいなのか、壁が崩れた上に不死モンスター同士が挟まって完全に穴が埋めちゃっている。
「こらあああああああ! 何をやっているっスか! それだと入れないじゃないっスか!」
操っているのは自分だから、自分のせいじゃない……。
『あれならしばらくは大丈夫そうだな。で? ナシャータ、これからここで何をする気なんだよ。まさかとは思うが、こんな所で強力な魔法をぶっ放すとかしないよな?』
「えっ?」
そんな事をされたら、私達もタタでは済まないき気がするんだけど。
「何を言っておるのじゃ、ここもわしの家じゃぞ? そんな家を破壊する魔法なんて使うわけがないのじゃ」
ほっ、良かった。
というか白竜の遺跡ってナシャータさんの家だったんだ……。
「じゃあ、何をする気なんだ? まさか、この竪穴をよじ登れとか言うんじゃないだろうな?」
やっぱりそうなの!?
「無理無理! そんなの絶対に無理です!」
「何を言っておるのじゃ。ここに来たのは元の姿に戻っても、家を破壊せずに済むからじゃ」
へ? それはどういう事なの?
『元の姿だと?』
「そうじゃ。今の姿でないと家の中を動き回れんからな」
『お前は一体何を言っているんだ?』
「とにかく、今は時間が惜しいからはじめるのじゃ。おっと、その位置じゃと危ないからわしから離れるのじゃ」
「???」
言っている意味がよく分からない。
「とりあえず、言う事を聞いて後ろに下がろうぜ」
「はい……」
何が始まるんだろう。
「さて……うぐおおおおおおおおおおおおおおおお!」
――メキッ!
「え?」
「おおおおおおおおお!」
ナシャータさんの身体が、どんどん変化していっている……。
「ええっ?」
「おおおおおおおおおおお!!」
――メキッメキッ!!
そして、変化しつつどんどん大きくなっていっている……。
『えええ?』
《があああああああああああああ!!》
――メキッメキッメキッ!!
この姿って……もしかして……もしかして!
「「『ええええええ!?』」」
「お~これがごしゅじんさまの、ほんとうのすがたなのですね! かっこいい!」
《グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!》
変化したナシャータさんを一言でいえば、山のように大きい白い爬虫類に似たモンスター。
ただ口には鋭い牙が生え、全体に白い体毛、手足は緑色の鱗、指先には鋭い爪、背中に大きな翼……この姿は間違いなく――。
「「『白の竜!?』」」
なんか冒険者になってから、やたら走る機会が増えた気がする。
しかも、その走りる理由は……。
「待つっスよー!」
『があああああああ!』
『カタカタカタ!』
主に逃げる方で!
それにしても、かなりの数の不死モンスターが追って来てる。
とりえず、ナシャータさんの後を追っているけど……。
「おい! ケビン! 一体何処まで走るんだよ!?」
『それは俺も聞きたいよ!』
ケビンさんも、どこに向かっているのかわからないようだし……。
本当に大丈夫なのかしら?
「グダグダと言う暇があったら走るのじゃ! ――おい、小娘! そのペースじゃと、追いつかれてしまうのじゃ!」
「はっ! はっ! そんな! こと! 言われても~!」
これが私の全速力です!
自分は宙を飛んでいるから楽だろうけど、こっちは地を走っているのよ!
それに、私はグレイさんみたいに体力はないし!
『よし、だったら俺がおぶってや――』
「今のお前じゃと、小娘をおぶった瞬間にバラバラになるのがオチじゃからやめるのじゃ!」
「ちょっ!?」
なによ、その言い方!
それって私が重いとでも言いたいの!?
「失礼な! 私の体重は軽い方です!」
……タブン。
「小娘の体重が重かろうが軽かろうが、そんな事はどうでもいいのじゃ!」
どうでもよくないわよ! 女の子の姿をしていてもやっぱりモンスターね!
まったく、乙女にとって体重の重い軽いはすごく大事な事よ!
「問題なのは、強化不足のケビンなのじゃ! 今のこやつじゃとせいぜいバケツ1杯分しか持てんのじゃぞ!」
「……」
バケツ1杯分? さすがにそれは無理だわ。
じゃあジャイアントスネークに追われて落ちた時、私を抱きかかえられたのはケビンさんが強化していたからなんだ……そう考えると、強化している時としていない時との差がすごいわね。
「ちっ! このままじゃと、追いつかれるのも時間の問題じゃな……仕方ない。ポチ、小娘を運んでやるのじゃ!」
ナシャータさんが運んでくれるわけじゃないんだね……。
ちょっと、宙を飛んでいる感覚を味わいたかった気もするけど。
「えー……は~い、わかりました……。――まったく、よいしょっ!」
「えっ? ――あっ!」
『んなっ!?』
ポチさんにお姫様抱っこをされてしまった。
おぶってくれればよかったのに。
「ちゃんとつかまっていろよ」
「……はい、ありがとうございます」
ケビンさんには悪いけどあの時とは違って肌の温もりに、肌の柔らかい感触が伝わって来るから安心感を感じるわ……。
――ギリギリギリ!
「?」
何だろう、何か擦り合わさるような音が聞こえる。
『ギリギリギリ!』
この音は、こっちを見ているケビンさんからしているみたい。
もしかして、歯ぎしりの音かしら?
それに心なしか、泣いている様にも見えるし……どうしたんだろう?
「――あっ」
さっき通った壁が崩れている場所、見た事ある。
それに今走っている真っ直ぐな通路も……ここって、もしかして!
「見えた! もうすぐ着いたのじゃ!」
通路の先に光!
間違いないわ、あの光の先には――!
『ここは遺跡内にある、大きな竪穴じゃないか!』
まさか、ドラゴンの巣に向かっていただなんて思いもしなかった。
「ケビン、ここがさっき言っていたドラゴンの巣だ」
『はあ? ここがそうだったのか!?』
ケビンさんが驚いてる。
まぁ知らなかったから当たり前よね。
「って、こんな周りが囲まれている場所じゃすぐに不死モンスターに囲まれちゃいますよ!」
まさか、ナシャータさんはこの穴か飛んで逃げる気なんじゃ?
私達にはそんな事出来ないわよ!
「……その辺は、まだ大丈夫のようだ」
「え?」
どれはどういう事で……。
『がああああああ!』
『カタカタカタ!』
「……」
不死モンスターが一斉に穴に突っ込んだせいなのか、壁が崩れた上に不死モンスター同士が挟まって完全に穴が埋めちゃっている。
「こらあああああああ! 何をやっているっスか! それだと入れないじゃないっスか!」
操っているのは自分だから、自分のせいじゃない……。
『あれならしばらくは大丈夫そうだな。で? ナシャータ、これからここで何をする気なんだよ。まさかとは思うが、こんな所で強力な魔法をぶっ放すとかしないよな?』
「えっ?」
そんな事をされたら、私達もタタでは済まないき気がするんだけど。
「何を言っておるのじゃ、ここもわしの家じゃぞ? そんな家を破壊する魔法なんて使うわけがないのじゃ」
ほっ、良かった。
というか白竜の遺跡ってナシャータさんの家だったんだ……。
「じゃあ、何をする気なんだ? まさか、この竪穴をよじ登れとか言うんじゃないだろうな?」
やっぱりそうなの!?
「無理無理! そんなの絶対に無理です!」
「何を言っておるのじゃ。ここに来たのは元の姿に戻っても、家を破壊せずに済むからじゃ」
へ? それはどういう事なの?
『元の姿だと?』
「そうじゃ。今の姿でないと家の中を動き回れんからな」
『お前は一体何を言っているんだ?』
「とにかく、今は時間が惜しいからはじめるのじゃ。おっと、その位置じゃと危ないからわしから離れるのじゃ」
「???」
言っている意味がよく分からない。
「とりあえず、言う事を聞いて後ろに下がろうぜ」
「はい……」
何が始まるんだろう。
「さて……うぐおおおおおおおおおおおおおおおお!」
――メキッ!
「え?」
「おおおおおおおおお!」
ナシャータさんの身体が、どんどん変化していっている……。
「ええっ?」
「おおおおおおおおおおお!!」
――メキッメキッ!!
そして、変化しつつどんどん大きくなっていっている……。
『えええ?』
《があああああああああああああ!!》
――メキッメキッメキッ!!
この姿って……もしかして……もしかして!
「「『ええええええ!?』」」
「お~これがごしゅじんさまの、ほんとうのすがたなのですね! かっこいい!」
《グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!》
変化したナシャータさんを一言でいえば、山のように大きい白い爬虫類に似たモンスター。
ただ口には鋭い牙が生え、全体に白い体毛、手足は緑色の鱗、指先には鋭い爪、背中に大きな翼……この姿は間違いなく――。
「「『白の竜!?』」」
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