8 / 84
スライム編
東内 賢哉 とうない けんや
しおりを挟む
男性
24歳
キャビンアテンダント
担当女神:パナケイア
攻撃:6
防御:8
速度:12
知能:12
幸運:12
「は~、男性CAってほんとにいるのね。って、ステ高っ! ザコってほどザコでもない? いやまあ結局ザコか~。あたしに癒しの権能あっても魔法使えないスライムじゃ意味ないよね」
■■■テンセイ■GO■!■■■■■
賢哉はとにかく〝動きながら考える〟が好きだ。
どうしようじゃなくてまずやる、何かあったら改善する――これがいちばんだと思う。
石の部屋に転生してからも、すぐに部屋の中を動き回って調べていた。
(この部屋は自分では出られそうもない。つまり私以外の、おそらく人間サイズの生き物がいる世界だということだろう)
(つまり――)
がたっ。
「まだスライム道場やってますか~? なんて……うわっ」
(よし、出られた!)
賢哉は少年冒険者の脇を抜けて、石の部屋の外へと出た。
そこには、同じ石でできた通路が左右に伸びている。
(広い……)
(この少年をまくにはどちらに行くべきか。判断材料がないならとにかく動く。右だ!)
ざしゅっ。
(なっ!? 横から攻撃?)
出た扉のすぐ隣にも扉があり、そこからちょうど別の冒険者が出てきたところだったのだ。
「なんで部屋の外にスライムが出てんだ。おい小僧~、逃がすんじゃねーよ」
「ちょ、こいつ、まだピンピンしてるぜ? 新種か?」
冒険者に2ダメージを与えた!
「あたた。でも新種なら見た目も何か違うはずだよな。ただの個体差だろ」
ざしゅっ。
(そろそろマズいか……)
スライムは薬草を使った!
「は? は? はああ!?」
「このスライム、薬草持ってやがった。なんだ? どこで手に入れた?」
(部屋の隅で自生していたのを拾っておいてよかった。……だが)
ざしゅっ。
(結局は、またダメージを受けるだけだ。私が殴っても倒すには至らないだろう。ならば!)
「お、こいつ、逃げるのかよ」
「小僧ぉ~、今度こそちゃんとやれって」
「わかってるよ!」
ぼこんっ。
(まだ、この少年の攻撃なら、なんとか……)
冒険者に3ダメージを与えた!
「イッタっ! や、やばい。スライム道場舐めてた。さっき町に戻るべきだったか……!」
「うはは、しゃーねーなー」
ざしゅっ。
(は、挟み撃ち……。しかしこれは想定内だ。あと一撃で少年のほうを片付けられれば!)
「なーにイキってんだ。まだお前のターンじゃねーんだよ」
(!? そうか、挟み撃ちということは、私が一撃殴ったあと、両側から……)
「そうだよオレがまだ殴ってない」
ぼこんっ。
(ぐぅ……だ、だめか……。せっかくいただいた新しい命を、無駄にしてしまい申し訳ない……)
「シャッフぅぅぅ」
「なんかスタイリッシュな音出たな」
「スライム界の貴公子みたいなやつだったのかもしれない。アーメン。ぶははっ」
■■■ザンネン■マタ■ライセ■■■
24歳
キャビンアテンダント
担当女神:パナケイア
攻撃:6
防御:8
速度:12
知能:12
幸運:12
「は~、男性CAってほんとにいるのね。って、ステ高っ! ザコってほどザコでもない? いやまあ結局ザコか~。あたしに癒しの権能あっても魔法使えないスライムじゃ意味ないよね」
■■■テンセイ■GO■!■■■■■
賢哉はとにかく〝動きながら考える〟が好きだ。
どうしようじゃなくてまずやる、何かあったら改善する――これがいちばんだと思う。
石の部屋に転生してからも、すぐに部屋の中を動き回って調べていた。
(この部屋は自分では出られそうもない。つまり私以外の、おそらく人間サイズの生き物がいる世界だということだろう)
(つまり――)
がたっ。
「まだスライム道場やってますか~? なんて……うわっ」
(よし、出られた!)
賢哉は少年冒険者の脇を抜けて、石の部屋の外へと出た。
そこには、同じ石でできた通路が左右に伸びている。
(広い……)
(この少年をまくにはどちらに行くべきか。判断材料がないならとにかく動く。右だ!)
ざしゅっ。
(なっ!? 横から攻撃?)
出た扉のすぐ隣にも扉があり、そこからちょうど別の冒険者が出てきたところだったのだ。
「なんで部屋の外にスライムが出てんだ。おい小僧~、逃がすんじゃねーよ」
「ちょ、こいつ、まだピンピンしてるぜ? 新種か?」
冒険者に2ダメージを与えた!
「あたた。でも新種なら見た目も何か違うはずだよな。ただの個体差だろ」
ざしゅっ。
(そろそろマズいか……)
スライムは薬草を使った!
「は? は? はああ!?」
「このスライム、薬草持ってやがった。なんだ? どこで手に入れた?」
(部屋の隅で自生していたのを拾っておいてよかった。……だが)
ざしゅっ。
(結局は、またダメージを受けるだけだ。私が殴っても倒すには至らないだろう。ならば!)
「お、こいつ、逃げるのかよ」
「小僧ぉ~、今度こそちゃんとやれって」
「わかってるよ!」
ぼこんっ。
(まだ、この少年の攻撃なら、なんとか……)
冒険者に3ダメージを与えた!
「イッタっ! や、やばい。スライム道場舐めてた。さっき町に戻るべきだったか……!」
「うはは、しゃーねーなー」
ざしゅっ。
(は、挟み撃ち……。しかしこれは想定内だ。あと一撃で少年のほうを片付けられれば!)
「なーにイキってんだ。まだお前のターンじゃねーんだよ」
(!? そうか、挟み撃ちということは、私が一撃殴ったあと、両側から……)
「そうだよオレがまだ殴ってない」
ぼこんっ。
(ぐぅ……だ、だめか……。せっかくいただいた新しい命を、無駄にしてしまい申し訳ない……)
「シャッフぅぅぅ」
「なんかスタイリッシュな音出たな」
「スライム界の貴公子みたいなやつだったのかもしれない。アーメン。ぶははっ」
■■■ザンネン■マタ■ライセ■■■
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
グレート・プロデュース 〜密かに国をコントロールする最強のエージェントは、恋に落ちた王女を大帝王に即位させることができるのか?〜
青波良夜
ファンタジー
魔法と、魔導科学が進んだ強大な国、グランダメリス大帝国。
俺は、この国を陰からコントロールする秘密組織でエージェントとして働いている。
今回の任務は、豪華客船で行われる密売の現場を探ることだった。
その任務の途中、俺は第三継王家の王女『メリーナ・サンダーブロンド』と出会うことになる。
メリーナ王女は婚約しようとしていたのだが、俺の軽はずみな行動が彼女の運命を変えてしまった。
その後、なんやかんやあり、俺はメリーナ王女に惚れられることに……。
こんなことは、エージェントとしては絶対にあってはならないことだ。
というわけで、俺はメリーナ王女と別れ、二度と会わないよう工作をした。
それなのに、まさか再び出会うハメになるなんて……。
しかも次の任務は、メリーナを大帝王に即位させることだって!?
――これは最強のエージェントが、乙女の恋心に翻弄されながら、過去最難関のミッションに挑む物語である。
※『ノベルアップ+』、『ネオページ』にも投稿してます。
※『小説家になろう』『カクヨム』に投稿し、一度完結済みとなった作品です。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!
ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる