Lv1の最強勇者

レル

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第一章

【第3話】冒険者になりました

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街に着いた俺たち2人は少し早いがとりあえず食事にすることになったのだが、
俺はこの世界の通貨を持ってないのでソフィに奢ってもらうという形になった

(女の子に奢ってもらうとか屈辱だあ!
お金が入ったら絶対に倍以上で返そう!)

なんて思いながらも料理は美味しかったです



食事中にはソフィからこの世界について色々と教えてもらった
この世界にいる種族の事
王族の事
モンスターの事
その他にも色々と教えてもらって、俺的には奢ってもらったこと以外充実した時間を過ごせた

食事を終えた俺達はギルドに俺の冒険者登録をしに向かった
ある建物に入ると中には、筋肉の塊の様な人達が沢山いた
その人達を上手く躱しながらようやくカウンターに辿り着き手続きを始めた

カウンターにはなかなか美人なお姉さんが座っていて、俺たちにいかにも営業スマイルをしながら

「ようこそ、どう言ったご要件でしょうか?」
「冒険者登録をしたいんですが」
「かしこまりました、ではこの水晶に手をかざして下さい」

そう言って出てきたのは占い師とかが使ってそうな形の紫色の水晶だった
俺は言われた通り水晶に手をかざす
すると水晶が光りだし1枚のカードが出てきたので受付のお姉さんに手渡す

そのカードを見たお姉さんは苦笑いしているが……

「水晶の故障でしょうか?申し訳ありませんがもう1度お願い出来ますか?」

そう言って先程俺が渡したカードを手渡してきた
そのカードを見て納得が言った

ステータス
HP9999
MP9999
防御力9999
回避率9999
運9999
etc.

「えっ!嘘でしょ!レベル1なのにステータス振り切ってる!!」

その通り
ステータスが全てカンストしていた
しかしレベルは1
どう見ても不良品にしか見えなかった

「これは、しょうがないですね」

これは笑うしかない
うん、レベル1のステータスMAXって有り得ないにも程がある
俺はもう1度水晶に手をかざした
再び水晶が光りだし1枚のカードが出てくる
そのカードを見て

「あぁ、これはアカンやつや……」

っと、つい口に出してしまった
やはり水晶の不調だとか、夢だとかは一切なく
ステータスが全て振り切っているという現実が激しく主張している
受付のお姉さんも同様を隠せない様だが約1名だけは違っていた

「凄いよシュウヤ!もう、なんて言うか、凄いよ!これならすぐにでもトップクラスの冒険者になれるよ!!」

目を輝かせながら柊夜の周りをぴょんぴょん飛び跳ねているソフィを見ていると、なんだか癒される
受付のお姉さんも流石に受け入れた様でその後登録の手続きはスムーズに進んでいった


「それでは、あなたはこれから正式に冒険者となりました。それではあなたの活躍を楽しみにしています」

まるでゲームのNPCかの様なお姉さんのセリフを聞きながら俺達はギルドを後にした

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