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ライバル
④
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1か月後、私はカレンダーを見て、待ちわびたその日を計算していた。
予定では、今日生理が来る日だ。
2、3日来なかったら、妊娠している可能性がある。
「赤ちゃん、早く私達の元へやって来てね。」
私はお腹の辺りを摩った。
「あっ、夕食の材料買ってこなきゃ。」
思い出したかのように、私は家を出ると、自転車に乗ってスーパーへ。
「今日のおかず、何にしようかな。」
そんな事を考えてたら、目の前に人が現れた。
「うわっ!危ない!」
「おっと!」
飛び出して来た人は、自転車を両手で止めた。
「わっ!わっ!」
バランスを崩した私は、そのまま倒れそうになった。
「ほい!」
それも飛び出して来た人が、私を支えてくれて、一難去った。
「すみません。何から何まで。」
「いえ、俺がよく前を見てなかったから。」
相手の顔を見て、驚いた。
「優!」
「紗良じゃねえか!」
お互いはぁーっと息をついた。
「まさか紗良だったとは。」
「それは、こっちのセリフだよ。」
自転車を降りて、周囲を見た。
スーパーにはまだ着いてないらしい。
「どこ行くの?紗良。」
「スーパー。夕食の買い出し。」
するとクスクスと、優が笑いだした。
「何よ。」
「いや、仕事も上手くいっていた紗良が、専業主婦で夕食の買い出しね。」
なんかちょっと、馬鹿にされた気がした。
「いいじゃない。専業主婦も、立派な仕事です。」
優を振り切って、自転車に乗ろうとした。
「ああ!俺もスーパーに行く。」
「えっ?」
振り返ると、優はニコッと笑った。
「一緒に行こう、紗良。」
そう言って、私の自転車の横に立つ優。
お陰で、私はまた自転車から降り、優と一緒にスーパーまで、歩く事になった。
「紗良、結婚生活順調?」
「まあ、まあ。」
「新婚なのにか?」
どこかで聞いた会話。
「もう!前もこんな会話、しなかった?」
「そうだった?」
優はそう言って、カラカラと笑う。
優は、私と一緒にいると、楽しそう。
「なあ、紗良。」
「何?」
「俺、紗良が突然結婚して、驚いたんだ。」
複雑な気持ち。
確かに私は、結婚する1か月前まで、彼氏いなかったから。
優にとっては、こんなに早く⁉と思っただろうなぁ。
「ごめんね。」
何気に謝ってみる。
「本当だよ。俺って言う男がいるのに。」
「えっ⁉」
何、この展開。
ちょっと考えても、優と私は付き合ってなかったと思うけど。
「紗良。話があるんだ。」
「何?」
優は歩みを止める。
「俺、紗良が好きだ。」
驚きのあまり、自転車を離しそうになった。
「あのー……」
「分かってる。結婚する前に告白しなかったのは、俺が悪いんだ。」
優は思い詰めた顔をしている。
「ええーっと……気持ちは嬉しいよ。」
「本当に⁉」
優は、私の肩を掴んだ。
見降ろす瞳は、真剣だ。
「でも、私今は圭也さんしか、見えてないから。」
すると、優は肩から手を、ゆっくり下ろす。
「もう、時効って事か。」
「って言うか、優の事。従兄弟以上に思えないよ。」
ここははっきりと、優の気持ちを断った方がいい。
私は、不倫する気もない。
「分かった。」
優はうんと真っすぐに頷いた。
「ごめんな、驚かせて。」
「ううん。」
いや、本気で驚いたけれど、それは優のせいじゃない。
「じゃあ、俺行くから。」
「えっ?スーパーは?」
「後で、一人で行く。」
優は後ろを向くと、腕を上げてバイバイをしていた。
後に残った私は、呆然としてその背中を見送るだけ。
「はぁー……」
感情の起伏が激しい。
自転車で買い物に来ただけなのに、もう疲れた。
「今日は、お惣菜にしよう。」
押した自転車は、やけに重く感じた。
家に帰って、圭也さんの帰りを待つ。
今日はお惣菜だから、圭也さんが帰って来てから用意しても間に合う。
「ただいま。」
案の定、夜10時の帰宅。
「お帰りなさい。今日もお疲れ様。」
圭也さんは、迎えに出た私を、抱きしめてくれた。
「今日は、何してた?」
「いつもと一緒。」
まさか。優に告白された事は、内緒だ。
「そう言えば、従兄弟君に告白されたんだって?」
「えっ⁉何故、それを。」
圭也さんを見たら、笑っている。
「今日、従兄弟君に会って。紗良に告白したけれど、振られましたって言ってたよ。」
「ははは……」
優が圭也さんと会うなんて、偶然にも程があるし、何故優はその事を言ったかな。
「俺の紗良は、魅力的なんだね。」
圭也さんは、私の額にチュッとキスをした。
予定では、今日生理が来る日だ。
2、3日来なかったら、妊娠している可能性がある。
「赤ちゃん、早く私達の元へやって来てね。」
私はお腹の辺りを摩った。
「あっ、夕食の材料買ってこなきゃ。」
思い出したかのように、私は家を出ると、自転車に乗ってスーパーへ。
「今日のおかず、何にしようかな。」
そんな事を考えてたら、目の前に人が現れた。
「うわっ!危ない!」
「おっと!」
飛び出して来た人は、自転車を両手で止めた。
「わっ!わっ!」
バランスを崩した私は、そのまま倒れそうになった。
「ほい!」
それも飛び出して来た人が、私を支えてくれて、一難去った。
「すみません。何から何まで。」
「いえ、俺がよく前を見てなかったから。」
相手の顔を見て、驚いた。
「優!」
「紗良じゃねえか!」
お互いはぁーっと息をついた。
「まさか紗良だったとは。」
「それは、こっちのセリフだよ。」
自転車を降りて、周囲を見た。
スーパーにはまだ着いてないらしい。
「どこ行くの?紗良。」
「スーパー。夕食の買い出し。」
するとクスクスと、優が笑いだした。
「何よ。」
「いや、仕事も上手くいっていた紗良が、専業主婦で夕食の買い出しね。」
なんかちょっと、馬鹿にされた気がした。
「いいじゃない。専業主婦も、立派な仕事です。」
優を振り切って、自転車に乗ろうとした。
「ああ!俺もスーパーに行く。」
「えっ?」
振り返ると、優はニコッと笑った。
「一緒に行こう、紗良。」
そう言って、私の自転車の横に立つ優。
お陰で、私はまた自転車から降り、優と一緒にスーパーまで、歩く事になった。
「紗良、結婚生活順調?」
「まあ、まあ。」
「新婚なのにか?」
どこかで聞いた会話。
「もう!前もこんな会話、しなかった?」
「そうだった?」
優はそう言って、カラカラと笑う。
優は、私と一緒にいると、楽しそう。
「なあ、紗良。」
「何?」
「俺、紗良が突然結婚して、驚いたんだ。」
複雑な気持ち。
確かに私は、結婚する1か月前まで、彼氏いなかったから。
優にとっては、こんなに早く⁉と思っただろうなぁ。
「ごめんね。」
何気に謝ってみる。
「本当だよ。俺って言う男がいるのに。」
「えっ⁉」
何、この展開。
ちょっと考えても、優と私は付き合ってなかったと思うけど。
「紗良。話があるんだ。」
「何?」
優は歩みを止める。
「俺、紗良が好きだ。」
驚きのあまり、自転車を離しそうになった。
「あのー……」
「分かってる。結婚する前に告白しなかったのは、俺が悪いんだ。」
優は思い詰めた顔をしている。
「ええーっと……気持ちは嬉しいよ。」
「本当に⁉」
優は、私の肩を掴んだ。
見降ろす瞳は、真剣だ。
「でも、私今は圭也さんしか、見えてないから。」
すると、優は肩から手を、ゆっくり下ろす。
「もう、時効って事か。」
「って言うか、優の事。従兄弟以上に思えないよ。」
ここははっきりと、優の気持ちを断った方がいい。
私は、不倫する気もない。
「分かった。」
優はうんと真っすぐに頷いた。
「ごめんな、驚かせて。」
「ううん。」
いや、本気で驚いたけれど、それは優のせいじゃない。
「じゃあ、俺行くから。」
「えっ?スーパーは?」
「後で、一人で行く。」
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後に残った私は、呆然としてその背中を見送るだけ。
「はぁー……」
感情の起伏が激しい。
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「そう言えば、従兄弟君に告白されたんだって?」
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「今日、従兄弟君に会って。紗良に告白したけれど、振られましたって言ってたよ。」
「ははは……」
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