上 下
159 / 456

おこぼれ話21 リョーマのクソせまい史~リョーマの筆箱遍歴史~

しおりを挟む
僕は小学校6年間で計3回筆箱を変えている。
初代のを含めれば計4つの筆箱を使ったこととなる。
今回は僕の筆箱の遍歴をご紹介しよう。

まずは入学から2年生の初頭まで使っていた初代。
入学に合わせて買ってもらったポケモンの筆箱で、ピカチュウや前年の映画で活躍したルカリオとミュウ、当時サトシの手持ちだったジュプトルなどが書かれている(といっても僕が入学したころにはすでにサトシのジュプトルはジュカインに進化していたのだが。)
プラスチック製でいわゆる両側に収納できるタイプの筆箱で、片方には鉛筆ホルダーがついていて、もう片方にはついていない。
僕はホルダーがついているほうに鉛筆と消しゴムを、ついていないほうには定規などを入れていた。
ちなみに入学当初に使っていた鉛筆もポケモンだったが、筆箱に入っていた5本中1本だけなぜかミルモでポンの鉛筆であった。(ちなみに僕が入学したころにはすでに原作もアニメも終わっていた)

2代目の筆箱は2年生の初頭から秋ごろまで使っていたもので、コロコロコミックの付録だ。
創刊30周年記念として作られたカンペンケースで、メタリックなボディにコロコロのマスコットであるコロドラゴンが迷彩柄のようにちりばめられ、「コロコロ最高!」の文字が書かれているのがまぶしい。
当初僕は初代の筆箱がまだまだ全然使える状態であり、このカンペンは保管用として使う予定は全くなかったが、ある日周りの友達が使っていたのに影響されて、その翌日すぐに学校へもっていった。
個人的にこの筆箱交代劇は「ボクはコロコロ読者です。みんなもコロコロ読もうぜ!」アピールとしても大きな意義があると子供心に考えていたのだ。
このカンペンがついてきた号にはカンペンをドレスアップするステッカーがついており、僕も貼りまくって自分流にカスタマイズした。
ステッカーは当時の看板ギャグ「でんぢゃらすじーさん・ケシカスくん・ペンギンの問題・GO空伝!」の四作品のキャラクターが中心。コロコロの伝家の宝刀う〇このステッカーもある。GO空伝は他の3作品ほど真剣に読んでなかったが、あとの3作品は大好きな作品なので、大好きな作品のキャラたちに見守られながら勉強するのは気持ち的にもうれしかった。
ペンケースのフタの裏側には当時の連載作の全主人公+ドラえもん&当時のサガミネーター編集長が描かれたステッカーを貼った。フタを開ければコロコロオールスターが出迎えてくれるのが嬉しかった。

3代目は2年生の秋ごろから5年生の3学期ごろまで使っていたもの。布製のポケモン柄だ。
変えた時点で2代目のカンペンもまだまだ健在であったが、ある日セイタくんがポケモン柄の新しい筆箱(エナメル製でピカチュウとともにポッチャマやビッパなどシンオウ地方のポケモン数体が描かれていた)を持ってきて「ついに手に入れたぞ!」と自慢げに見せていたことに影響されて「自分も同じやつほしい!」と母にねだったのが2度目の筆箱交代の経緯である。
すぐ周りに影響されるんだからこの子は…
だがすぐには買ってもらえず、それでもねだり続けた結果の数週間後、学芸会の保護者公開日を終えて帰宅した後、頑張ったご褒美として母からプレゼントしてもらったのがこの筆箱だ。
セイタくんのとはデザインも素材も大きく異なるが、こちらはCGでかかれたエレキブルとブーバーンがバトルしている様子が描かれていて、さらにドサイドンにガブリアス、ラムパルドにトリデプスも描かれている。セイタくんとおそろいではないがこっちのほうが強そうなポケモンがそろっている!と嬉しかった。
お気に入りのこの筆箱は歴代で最も長い期間使用した小学生時代の筆箱であった。

4代目は5年生の3学期ごろから卒業まで使用したイナズマイレブンのエナメル製のもの。
といっても筆箱にはキャラクターは描かれておらず、白い本体に青地でINAZUMA ELEVENの文字とサッカーボールのイラストが描かれている。知らない人が見たらアニメのキャラものとはわからないようなスタイリッシュなデザインだ。今までキャラがゴチャゴチャ描かれていたものを使っていたからかえってシンプルなデザインは新鮮だ。
3代目の筆箱も交代の時点でまだまだ使えたが、3年も使ったうえ、布製故に少し汚れや破け(致命的なものではないが)も目立ち始めてきた。だが僕はまだまだ使えるからと変えるつもりはなかった。
だが上記のような筆箱の状況をにらんでか、両親が出かけ先のショッピングセンターのおもちゃ屋の文具売り場で買ってくれたのがこの筆箱であった。
この筆箱は収納スペースがふたつあり、片方はペンホルダーがついていて、もう片方はついていない。
初代以来の複数の収納スペースを持つ筆箱だ。
僕はペンホルダーがついてるほうにサインペンなどを入れて、もう片方に鉛筆や消しゴム等を入れていた。
英字とサッカーボールが刻まれた白い筆箱は、卒業まで僕が授業を受ける様子を見守ってくれていた。
しおりを挟む

処理中です...